空に輝く星のように   作:さとそん

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今回もやばめっす。ルビィちゃんが。


被弾の聖流

 

 

この世にはこんな言葉がある。

「Aqoursのテンションについて行ける人間は人間ではない。ただの物の怪である。〜by星空聖流」

この言葉を信じるとするのならば──

 

「承知しました、ヨハネ様。私は前世同様貴方のことをこの誓いをもってお慕い致します。」

──私は物の怪なのだろうか。

 

 

 

 

堕天使ヨハネ様の自己紹介の後俺はどう返せばいいのかわからずテンパっておかしな返事をしてしまった。

……ちなみにみんな引いてた。特に曜とルビィちゃんの反応はメンタル傷ついたなぁ〜……。どんな反応だったかは……察してくれ。

 

 

まぁそんなこんなで色々ありすぎたのだがとりあえず時間も惜しいので野球を始めることにした。

 

 

「まずは君たちの実力を試したいと思う。要するに実力テストだな。」

野球をやる以上チームワークも必要だがやはり個人の技量も大事だろう。その人に見合ったポジション、打順などを決めていかねばならない。

 

みんなが頷くなか曜が手を挙げて質問をだした。

「テストってどんなことやるの?」

「そうだな……。とりあえずはバッティング、守備、走力を見よう。その後で知識をみるための口頭質問を行う。」

 

おそらく走力はほとんどのメンバーが問題ないだろう。元とはいえスクールアイドルをやっていたのだ。体力作りのための走り込みくらいはしているだろう。

 

だが問題は残りの二つだ。はっきりいってバッティングと守備はセンスが必要だからだ。確かに練習すればするほど上手くなるのだが個人差もある。

たぶんなんでもそつなくこなす曜や果南、意外にも特技がソフトボールである千歌あたりは上手いんじゃないか?

 

「りょーかいっ!それじゃ、始めよっか!」

 

「まずはバッティングからやるぞ!とりあえず俺が軽く投げるから1人ずつ打席にたって自由に打ってみてくれ」

 

中学の頃に肩を壊したとはいえ本気で投げなければそんなに痛みも出ない。女の子相手だ60キロの球を打てれば充分だろ。

 

「まずは私から行くねっ!」

最初に名乗り出たのは千歌だ。先程も言った通りソフトボールが特技らしいので期待は大きい。

 

「おう!それじゃ、いくぞー」

「よしこいっ!」

ほう、構えはしっかりとしてるな……。

 

「うりゃっ!」ビシュ

「せーいっ!」カキーン

 

「やったーっ!ヒットだよ!」

俺が放った球は千歌の振ったバットの芯にあたり俺の頭上を越えてセンターの前にポトリと落ちた。

 

「よしっ!ナイスだ千歌っ!」

「えへへ〜……気持ちいいね!」

そういって千歌はこちらにむかってVサインをしてくる。可愛すぎかよ

 

「さぁ!次は私だよ!」

次に打席に立つのは曜だ。はっきりいって俺が今回1番期待を寄せているのはこの偽妹である。

曜の身体能力はずば抜けている。更にだいぶ前に行った缶蹴りでBB弾を全て弾いたことからものすごい動体視力を持ち合わせていることがわかる。ボールを打つ以上そのボールが見えなければ意味無いからな。

 

「よっしゃ!それじゃいくぞ!」ビシュ

「もらったーっ!」ガキーン

「…………なっ!?」

曜の打った打球はいい角度に飛んでいきグングンと伸びていく。そしてなんと──フェンスを越えていった。

 

「やったねっ♪」

 

……こいつはとんでもない逸材を見つけてしまったな。

 

「次は梨子ちゃんいってみよーっ!」

「えっ!?わたし?自信ないけど……頑張りますね!」

 

「よし!じゃあいくぞ!」ビシュ

「えいっ!」ブン

先程までと同じスピードで投げた球は梨子ちゃんの振ったバットの上を通りバックネットにぶつかった。

 

「……当たらなかった〜」

「もう一球いってみよっか」

さっきよりも少しだけ遅く投げてあげるとしよう。

 

「いくぞ!」シュッ

「えいっ!」カコン

ボールは梨子ちゃんの振ったバットの下の方にあたり、俺の前に転がってきた。

 

「や、やった!当たったー!」

梨子ちゃんは嬉しさのあまりその場でピョンピョンと飛び跳ねている。そうか、天使とはこのことなんだな。

 

「ナイスだ梨子ちゃん!」

「ありがとうございます♪」

 

その後も1人ずつ打席に入ってもらいバッティングを見せてもらった。

その様子をご覧頂こう!

 

「シャイニーっ!」ブンッ

「マリー、思いっきりスイングするのはいいがボールを見てくれ……」

 

「うりゃーっ!」カキーン

「さすがは果南だな。曜と同じくらい飛んだんじゃないか?」

「あははっ!年下には負けられないね♪」

 

「私もホームランくらい打てますのよ?」

「ほう……それじゃ、期待してるぜ黒澤(姉)」

「任せなs……ピギャアァーー痛っいですわぁーっ!」

 

少し内角気味のストライクゾーンに入ったボールはダイヤが振ったバットを持つ手に当たった。プロの球なら骨折ものだが使っているのは軟式球だしスピードも大したことないので痛みもすぐ治るだろう。

「さすがは黒澤(姉)だな。こういうときでもギャグを忘れないとは……。」

『またか〜ww』

みんなもさきほど同様に微笑ましそうに見ている。……またもやただひとりを除いて。

 

「お姉ちゃぁぁぁああぁぁあんっ!またですか?このクズっ!ケダモノ!聖流!」

「またかよ、妹。そして聖流は悪口じゃねぇよ」

 

またもや黒澤(妹)が暴走してしまったようだ。確かにストライクとはいえ内角に入るボールを投げてしまった俺にも非はあるな。

 

「あなたは絶対に許しません!わたしが叩き潰してやります!」

……いや、キャラ変わりすぎだろ。なんであの娘から叩き潰す宣言されてんの?

 

 

「まぁいいか。それじゃ、打席に立ってくれ」

「言われなくてもそうしますよ!」

そういってルビィちゃんは打席にたって構える。しかし構えは女の子っぽいな。少しだけへっぴり腰になってるようだ。

 

「とりあえず投げるぞー」ビシュ

「おぅらっ!」ブン

女の子が出してはいけない声とともに振ったバットは空を切った。スイングスピードも掛け声の割には遅い。

 

「な、なんで当たらない……?」

「そうだな、スイングスピードが遅いんだ。」

「ど、どうすれば当たるんですか?」

あら、急に普通になったな。

 

「俺はボールを嫌いな奴の顔に見立てて殺気をもってバットを振ってたな」

「嫌いな……人の……?なるほど、くくっ!わっかりましたぁ!」

……あ、これ地雷踏んだやつだな。

 

「よ、よぉし、それじゃ投げるぞー!」ビシュ

「〇ねぇぇーっ!」ブゥンッ

女子高生らしからぬ発言とともに振り抜かれたバットの芯にボールが当たり俺に向かって一直線に向かってきた。

そして──

「ぐはっ!」

 

俺の意識はそこで途絶えた……。

 

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