空に輝く星のように   作:さとそん

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どうもバンドリにハマったさとそんです。蘭ちゃん可愛いよ蘭ちゃん。
やはりツンデレは国宝ですな。


奇行少年は傷つかない(?)

 

「梨子ちゃん、緊張しないでな!自分の好きなように打ってきて!」

「はいっ!」

先ほど年長メンバー達の活躍により一点差に追いついたAqoursチーム。

ツーアウトランナーなしで迎えるバッターは7番の梨子ちゃんだ。

あまり打撃が得意な子では無いが試合はもう終盤なので追いついておきたい。欲を言えば逆転を狙っていきたいところだ。

 

「頼む、塁に出てくれれば必ず勝機はある……!」

 

 

「おぅおぅ、いい試合だな、聖流!」

「侑人!?お前なんでここにいるんだ、死んだはずだろ!?」

後ろから声をかけられて振り向くとそこにいたのは我が親友(笑)の千金楽 侑人君だった。

 

「いや、その言い方だと俺が死んだみたいじゃね!?ばあちゃんの葬式だから!なんだよせっかく応援しに来てやったってのによ。なんで俺が要らないやつ扱いされてんだよ……。」

 

いや、やることは特にないし実際に要らないんですが……。

 

……ん?待てよ。いいこと思いついた……ぐふふふ。

存分に役に立ってもらうぜ侑人くんっ♪

 

「いやいやそんな訳ないじゃないか!君にはひとつ仕事をしてもらいたいんだよ!」

「な、なんでそんないい笑顔をしながら喋ってるんだ……?」

「ま、いいからいいから!とりあえずちょっとこっちきて……おーい、ダイヤも来てくれ!」

 

この作戦にはダイヤは必須なのだ。

 

「急にどうしたんですの?」

「ちょっとさ、ゴニョゴニョ……してもらってもいいか?」

 

「ま、まぁそれが勝利に繋がるのであれば構いませんわよ?」

「よし!そのためにも梨子ちゃんには塁に出てもらわないとな!」

 

そう言って俺は打席に向かって歩いていく梨子ちゃんに視線を送った……。

 

 

 

~梨子side~

 

「うぅ……あんな球私に打てるのかな?」

あの曜ちゃんでも打てなかった球なのにこんな鈍臭い私なんかに打てるはずがないよ……。

 

「梨子ちゃーん、頑張れーっ!」

「負けるな梨子ーっ!」

「梨子さーん、頑張ってーっ!」

「自分を信じろ!梨子ちゃん!」

 

そんな風に弱気なことを考えているとベンチからみんなの声援が聞こえてくる。

 

打とうと必死で打席に入ったけれど悔しい思いをした曜ちゃん、よっちゃん、千歌ちゃん。

 

取られた点を取り返そうと奮闘した果南さんにそれを支えたダイヤさんと鞠莉さん。

 

誰よりも大きな声で応援してくれている花丸ちゃんとルビィちゃん。

 

そしてずっと私の、私達の練習に付き合ってくれたさとるさん。まぁ元々はあの人の頼みで野球をやることになったんだけど……。

 

チーム全員がこんな私に大きな声援を送ってくれている。だったら私は──

 

「期待に……答えなくちゃね!」

 

みんなの声援に応える義務がある……!

 

「ふぅ……よしっ!」

一呼吸おいてから打席に立つ。

気合を入れて教えてもらった通りに構える。

そしてピッチャーを見つめる。

 

ピッチャーの方も投球フォームに入りボールを投げこんでくる。

 

「えいっ!」ブンッ

「ストライクっ!」

くっ……当たらない!でもまだ2球あるんだ!

 

 

 

「えいっ!」

「ストライク、ツーっ!」

また当たらない!いけない、追い込まれた……!

しっかり打ってルビィちゃんに繋がないと……。

 

「梨子ちゃん!肩の力を抜けー!」

「……え?」

ベンチにいるさとるさんからの指示に従って1回深呼吸をする。

あ、本当だ。深呼吸しただけで力がいい感じに抜けていく。

気づいたら私こんなに緊張して……。すっごい肩に力が入ってたんだ。

 

「よし……来いっ!」

 

「ふっ」ビュン

矢澤さんがボールを投げる。

不思議とさっきまでよりボールの軌道が見えている……!

 

 

……ここだっ!

 

「えいっ!」カキン

「あ、当たった……!」

打球はとても弱々しくセカンドとピッチャーとファーストのちょうど真ん中の辺りに転がっている。

 

『走れえぇぇーっ!』

私は全速力で一塁ベースへと向かって駆けていく。

 

「間に合えぇえーーっ!」

私がベースを踏むのとほぼ同時にファーストにボールが渡る。

 

……どっちだ!?

 

 

 

 

「セーフ!セェーーフっ!」

 

 

「「「「「やったぁーーっ!」」」」」

 

広いグランドに審判の声と私達の歓声が響き渡る。

 

良かった……。私、間に合ったんだ……!

後は頼んだよ、ルビィちゃん、花丸ちゃん!

 

 

 

~聖流side~

 

梨子ちゃん……!よくやった!これであの作戦が使えるぜ!

 

「さて、ダイヤと侑人!準備してくれ!」

「「任せろ!(任せてください!)」」

 

そう言ってふたりは急いでバックボードへと駆けていった。

 

 

さて、後は頼んだよ。ルビィちゃん、ダイヤ、侑人。

お前達が上手くやってくれればこのまま逆転出来るはずだ……!

 

 

 

~ルビィside~

 

うゅ……ルビィまで回ってきちゃった……。どうしよ、全く打てる気がしないよぅ……。

さっきまでのどこぞの匠みたいなテンションも無くなっちゃったしなぁ……。

 

でも、せっかくみんなが作ってくれたチャンス、絶対に無駄にしちゃダメだ!

 

「おいっ!ルビィちゃんっ!」

 

私が打席入ろうとするとセンターのスタンド外から私を呼ぶ声が聞こえてきた。

そちらを振り向くとそこには……

 

「黒澤ダイヤ、お前の姉は俺が預かったあぁぁーっ!」

「き、きゃールビィ助けてーーー」

 

見ず知らずの男の人に羽交い締めにされて苦しんでいるお姉ちゃんがいた。

 

なんだ、この感覚は……!う、ううあぁぁぁーっ!

 

「お姉ちゃんをどうしてくれてんだオルァァァアーーっ!」

私の中で何かがブツんと太い糸が切れてしまった。

 

「ひぃっ!え、なんか話違くない!?さっき聖流から聞いた話だと「お姉ちゃんを返してっ!」って泣きついてきて胸をポカポカ叩いてくるって言ってたんだけど!」

「あぁ……それはあの方に騙されましたわね。ご愁傷さまです」

「ふざけんじゃねえぇぇーっ!」

「これも我が愛しのルビィにみだらな行為を働こうとしたバツです。男なら正々堂々と受けるべきですわ」

「いやあぁぁぁああーっ!」

 

なんか向こうからものすごく騒がしい会話が聞こえるがそんなものどうでもいい。

私がやるべき事はただ一つ。

「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」

 

「ひぇっ!?」

前からの声が騒がしいと思ったら今度は後ろからか……。なんかキャッチャーの東條さんと主審が怯える子鹿のような顔でこちらを見つめている。

 

ま、そんなのどうでもいいけどね!私はただこの力を以てあの男を潰すだけだからさっ♪

 

「の、希?投げるわよ?」

あれれ〜?ピッチャーの矢澤さんまで逃げ腰になっちゃってるぅ〜♪

まぁいっか!そっちの方が私の砲台として使えるしね♡

 

「え、えいっ!」ビュン

さぁて、いっちょぶっ飛ばしますか♪

 

 

 

 

~聖流side~

 

よしよし、いい感じだねぇ〜♪

まぁ俺の考えた作戦を簡単に説明するとだな……。

 

①侑人がダイヤを捕らえる。

②ルビィちゃんが覚醒する。

③ものすごい打球を打つ。

④逆転ツーランになる。

 

こんな感じ。

今は②をクリアしたところだ。

 

「お兄ちゃんも凄いいい笑顔だね〜♪」

と、頭の中でこんなことを考えていると同じくいい笑顔をしている偽妹が話しかけてくる。

 

「いやいや、お前には負けるよ〜♪」

 

「あはは、そうかもね〜♪」

「「あはは、うふふ〜♪」」

 

若干周りのメンバーが冷たい視線を送ってきているがそんなこと関係ないね。

この作戦は鬱憤晴らせてチームも逆転できて一石二鳥じゃあないか!

さてさて、楽しみにしてるよルビィちゃん!

 

 

 

にこさんがビクビクしながらもボールを投げる。怯えていたせいか少しだけ甘めのボールになる。

このボールなら今のルビィちゃんはスタンドに運べるだろう。

 

「死〇オラアァァあーっ!」

 

そしてルビィちゃんの打った打球はイマドキのJKらしからぬ掛け声とともにものすごいスピードでぐんぐんと伸びていく。

 

そして弾丸のようなライナーでスタンドにてダイヤを捕らえている侑人の顔面へと吸い込まれていく。

やがて──

「ひでぶっ!?」

顔面へとホールインワン。

 

 

「ほ、ホームラァーンっ!」

 

審判の声が再びグランドに鳴り響く。

 

 

「ふっ……ざまぁwwww」

ルビィちゃんの捨て台詞とともに。

 

 

 

……なんかルビィちゃん前より口悪くなってるよね?

 

 




久々にネタを突っ込めて気分アゲアゲでございますよ♪

Twitterで色々あって色々話した結果、好きなキャラのことを再確認出来てとても良かったです!
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