空に輝く星のように   作:さとそん

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みなさんお待たせいたしました!前編の続きになります!
一応あらすじは簡単に載せてありますが恐らくよくわからないと思うのでぜひ前編も読んでいただけると嬉しいですっ!

そして今回は初の約四千文字でございます!
褒めてください←


バレンタイン特別編~戦場のバレンタイン(後編)~

~前回のあらすじ~

 

バレンタインデーの朝。起きてリビングにいくといつもの4人組とチョコケーキがいた。

それがバレンタインのチョコケーキだと知った聖流は貰おうとするが「私たちにあるゲームで勝たなければ食べさせない」と言われる。

 

果たしてそのゲームの内容とは──?

そして聖流はそのゲームに勝てるのか──?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

「それはねぇ……」

千歌が悪い笑みを浮かべ、少し溜めてから言い放つ。

 

「──雪合戦だよっ!」

は?

 

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁーっ!?」

よりによって雪合戦!?バレンタイン関係ないじゃんっ!

 

「よりによってなんでそのチョイスなんだよ!?おかしくないっ!?」

「いや、だって今は冬だしせっかく雪積もってるし……」

確かに曜の言う通りここ最近は雪が降っていたせいで辺り一面は雪景色となっている。

いや、だけどさぁ……。

 

「さすがに雪g「チョコ欲しくないの?」さっさと外行こうぜ!お前らも早く着替えろよ!」

 

否定しようとした矢先に果南に唆される。

……チョコには逆らえないよな?

 

「よしっ!それじゃあ外へ行こーっ!」

「ヨーソローっ♪」

雪を見てはしゃぐとかお前らは犬かよ。もちろん俺はそれを横目にこたつむりしている猫派です。

今回は特別に犬になるけど。

 

 

 

☆☆☆

 

 

それからみんなで歩いて5.6分程でつく少し大きめの空き地へやって来た。某国民的猫型ロボットにでてくるジャイアニズムの持ち主がリサイタルを行っている空き地の3倍くらいの広さだろうか。

まぁとにかくそれなりの広さだ。

 

そして今からここで雪合戦をするのだ。バレンタインデーなのに。

 

はっきり言ってめんどくさい。例年なら今頃家でゴロゴロしながらバレンタインにイチャつく輩に悪態をついてるはずなのにな。……そう考えたらこうして雪合戦をしていた方が有意義な気がしてきた……。

 

「はい、それじゃあルールを説明します!」

自信満々でドヤ顔をしながら語る千歌はとても楽しそうにしている。

 

そういえばこいつらは静岡から来たから雪で遊んだことなんかほとんど無いのか……。めんどくさかったけど仕方ねぇ、こうなったら雪遊びってのを経験者である俺が教えてやらなきゃな!

 

「えぇー、ルールは簡単。この空き地の真ん中にフラッグがたっているのでそれを私たちが取りに行きます。さとちゃんはフラッグを取られないように守ってください。」

 

この後もルール説明が続いた。要約するとこんな感じ。

・攻撃チームは空き地の真ん中にあるフラッグを取りに行く

・防衛チームはフラッグを取られないように守り抜く

・防衛チームが攻撃チームに雪玉をぶつけると当たった人は退場

・攻撃チームは防衛チームに雪玉を当ててもいいが当たった人には特にペナルティはない

・制限時間は30分。それ以内にフラッグを取れなかったら攻撃チームの負け

 

「それで防衛チームは俺と誰なんだ?」

ここのパートナー選択は重要だ。果南、もしくは曜がいるととても心強いんだが……。

 

「え?さとる1人だけど?」

 

……はい?

 

「ヴェぇぇぇぇーっ!?」

なにそれ!?そんなの雪合戦じゃねぇよ!雪リンチだよっ!圧倒的に不利じゃねぇかっ!?

 

「もう1人でいいから増やしt「チョコいらないの?」よっしゃ!お前ら覚悟しとけよ?俺の力を見せつけてやるよ!」

 

……さ、さて!や、やってやろうじゃねぇかっ!←(震え声)

 

 

 

 

☆☆☆

 

さて、ついにこの悪魔のゲームが始まってしまったか……。

 

ゲームスタートの合図から1分間俺は目をつぶり、その間にほかの4人は空き地のどこかに隠れた。

 

コンディションを説明すると、この空き地には降り積もった雪と端っこの方には少しだけ秋に咲いていた稲穂や草たちが残っている。

そしてそのたくさんの雪で作られた壁がありそこにあいつらは隠れている。

 

つまり俺氏、圧倒的に不利。フラッグの周りには俺しか守がない上に4対1という人数差。ほぼ負け確定。

 

だがチョコケーキがかかっているためそんな簡単に負けられないのだ。だからどう守るかをしっかり考えて作戦を立てねばならない。

 

まぁ俺が攻める側だったら人数差を活かして一斉攻撃を仕掛けるな。みんなで同時に突撃して誰かを犠牲にしつつ勝利を勝ち取る的な。

けどさすがにそんな戦法を使われたら負け確定なのでそれは禁止にしてもらった。

 

ただ同時は無しだが連続攻撃はアリなのだ。例えば誰かに雪玉をぶつけている間にスキをついてフラッグを取るとか。

つまり相手の攻撃はこの型が基本となるはずだ。

 

そこで気をつけなければならないのがやはり果南と曜。足が速く身体能力はずば抜けている。

だがそれは逆に言えばこの2人を退場させてしまえばとても有利に戦えるということだ。

 

狙うならあの2人だな。

 

 

 

☆☆☆

 

「……ん?」

ゲームが始まってからすぐにフラッグからだいぶ離れたところにある雪壁の上からアホ毛のようなものを発見した。

あまりよく見えないが間違いなく千歌の頭だろう。

 

よしっ!これで1人発見した。1人の居場所がわかるだけで相当戦いやすくなったな。

いつもぴょこぴょこして可愛いアホ毛が仇となったな、千歌。

 

 

ビュッ

「痛っ!」

そう考えに更けているとどこからか雪玉がものすごいスピードで飛んできた。

 

「なんだ今の痛み……。尋常じゃない硬さだったんだけど」

そう思いぶつけられた雪玉の残骸から石が出てきた。

 

「はぁっ!?あいつら俺を殺す気かっ!?さすがに石はダメだろ!」

 

そう叫ぶと近くにある左側の雪壁から果南、右側の壁から曜が飛び出してきた……!

 

「そんなのルールに書いてないもんねっ!」

「油断していたさとるが悪いんじゃない?」

 

いやいや、確かにこの雪合戦のルールにはそんなこと明記されてないけどさ。それって人としてどうなの?

 

「マジで怪我するからっ!やめろっての!」

 

「行くよっ!曜!」

「ヨーソローっ♪」

当たり前のように俺からの反論を無視して雪玉(石入り)を投げながら駆けてくる。

 

 

 

──だが甘いな。お前ら2人が同時に攻めてくることはわかりきっている!

 

「ちっ……だが予想通りだっ!」

そして左右のズボンのポケットから一つずつ作っておいた雪玉を取り出し左右同時に両手を使い左で曜、右で果南をめがけて投げつける……!

 

「なっ……!」

左右同時に投げられるとは思っていなかったのか2人とも雪玉に反応できずにぶつかった。

 

よし!これであと2人!

 

「流石だね……。でも残念だったね、さとる!今だよ、梨子っ!」

「はいっ!」

──しかし安心したのも束の間、果南の掛け声により梨子ちゃんがフラッグめがけて走っている。

 

俺は果南と曜を迎え撃つために少しだけフラッグから離れた位置にいるため反応が少し遅れた……!

 

けどな──

「チョコは俺ものだァァァっ!」ブンッ

「きゃっ!」

いくら雪玉でも思い切り投げると梨子ちゃんが痛いだろうから優しく適度なスピードで靴に当ててあげる。

 

これで3人っ!あとは千歌だけだ!

しかし先ほどチラ見した時も例のアホ毛が雪壁から見えていたのでもう勝ったも同然だろう。

 

安心して先ほどからアホ毛がチラリズムしている雪壁へ歩いて向かうと──

「千歌ちゃん、今っ!」

そう曜が叫ぶと同時に

 

「りょーかいっ!」

 

千歌が先ほど梨子ちゃんの隠れていた雪壁から飛び出してきた……!

 

「なにっ!?あそこのアホ毛は千歌じゃなかったのか!?」

「残念だったね、お兄ちゃん♪あれはあそこの近くに落ちてた稲穂だよ!」

 

なん……だと……?くそっ!曜にしてやられた!

 

だがまだ諦めるわけにはいかねぇっ!なぜなら──

 

「チョコケーキは絶対に渡さねぇぇぇぇぇぇぇーーーーっ!うおおぉおおおぉぉおぉぉーーっ!」

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

「いやぁ〜さっきは惜しかったなー!」

ソファーに座ってくつろぐ俺の隣でそう千歌が呟く。

 

「怖い思いさせて悪かったな……。俺もフラッグを守るのに必死だったんだ」

 

そう、結果から言うと俺は見事勝利を収めた。

あの後、千歌がフラッグを取ろうとした時に俺は本気で雪玉を投げた。

 

その相手は千歌。……ではなく俺が守るべき対象であるフラッグだ。

俺が投げた雪玉はものすごい勢いでフラッグを吹き飛ばし、それを取ろうとしていた千歌はすっ転んだ。まぁ雪の上だから大して痛くはないしむしろ気持ちいい感触のはずだけど。そしてその間に千歌に軽く雪玉を当てたのだ。

え?フラッグ守れてねぇだろって?いやいやだれもフラッグが倒れたら負けとか言ってないからセーフだろ。

 

「いや、勝負を持ちかけたのは私たちだもん!素直に負けを認めるよ」

 

「そっか……。それじゃあさっそくケーキを貰おうかな!」

「了解っ♪いま準備するね!」

キッチンにいた果南がそう言って冷蔵庫からチョコケーキを取り出し箱を開けて丁寧にフォークで一口サイズに切り取る。

 

「はい、あ〜ん……//」

そして切り取ったケーキに手を軽く添えて俺の口の前に差し出す。

……え?

 

「え?」

「いいから早く食べてよ!……こっちだって恥ずかしいんだからねっ//」

やべえっ!こんなに照れてる果南は初めて見た!くっっっっそ可愛ええぇっ!

 

「お、おう……。そういうことならいただきます……あ〜ん」

 

「ど、どう……?」

上目遣い気味に俺を見ながら尋ねてくる。

 

「う、うんっ!上手いぞっ!めちゃくちゃ幸せな気分だっ!」

 

実際は味もわからないほどテンションが上がってるからわからないが多分美味しいのだろう。

なんたって女の子が一生懸命作ってくれたものなんだからな!美味しくないわけがない。

 

「そっかぁ……良かったぁーっ!」

果南は嬉しそうに顔を綻ばせている。

 

「あ、果南ちゃんずるいよっ!それじゃあ作ったの果南ちゃんだけみたいじゃん!私たちだって一生懸命作ったんだからね!」

すると千歌から少しだけ怒ったような声が聞こえてきた。

 

「私もあーんする!はい、あ〜んっ!」

「あ、あ〜ん!」

「あ、じゃあ私もーっ!」

「あー……って無理やりフォークを突っ込むな!死ぬから!」

「あ、それじゃあ私もしようかな?」

「り、梨子ちゃんまでっ!?あ、あ〜んっ!」

 

くそっ!めちゃくちゃ幸せじゃねぇかよ!なかなか捨てたもんじゃねぇな、バレンタインデーも!

 

来年もさっさと来やがれよっ!




はい、最後はイチャコラで終わりました!……ふぁ〇く。



そして最後に今までやろうと思ってたのに毎回忘れていた評価ありがとうございますメッセージを送ろうと思います!

※☆7以上をつけてくださった方のみにしようと思います

それでは
モカ@打ち師さん、勢いの願渡@アルトさん、Evoluzioneさん高評価ありがとうございますっ!
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