もう朝か…
俺はスマホの画面を開く…いつも通りの時間だ…。
身体を起こそうとすると、何だか妙に身体が動かない……あぁそうか、最近天気がよく崩れるから少し風邪気味なのか…。
ガチャ…
「悠之君~起きた?」
「おぉ、千歌か…おはよ。」
「どしたの悠之君?なんか変な声になってるよ?」
俺は、自分の声をあーっと出してみる…少し鼻声になっていた…。
「うん…ちょっと体調が良くないかもしれないな。」
「えー!?だ、大丈夫なの!?」
「んーまあ、これくらいだったら全然平気さ。」
「ほんと?……じゃあ、朝ごはん食べに行こう?」
「ああ。」
♢
「「いってきまーす」」
外に出てみると11月とはとても思えない寒さだった…。
「うぅ…11月なのにもうこんなに寒いんだね…」
「そうだな…今年は秋という感じがあまり無かった気がするしな。」
2人で手を繋ぎながらバス停に向かう…
「千歌、その指輪ずっと付けてくれてるのか。」
「これ?えへへ…この指輪を付けてるとねいつでも悠之君がそばに居てくれてる気がして…ずっと付けていたくなるんだ♪」
「そっか…買ってよかったな」
「うん!」
もちろん俺も肌身離さず身につけている…デザインも結構気に入っているから暇な時にチラチラと見る事も多くなっている。
「おはよう、千歌ちゃん、悠之君。」
「あ、梨子ちゃん!おはよー!」
「おはよう梨子。」
「二人共おはよう、今日も相変わらずラブラブだね♪」
梨子がクスっと笑顔をみせる。
「ラブラブだなんて…そんな…///」
「それに、この前2人の声も……」
「あー!!バ、バスが来たから早く行こうぜ!!」
あ、危ねぇ…声が漏れてたことは絶対に聞かれてはダメだ…ちょうどよく来てくれたバスには感謝しなくては
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「悠之~梨子~ハロ~!!」
「おはよう、鞠莉ちゃん」
「おはよう鞠莉。」
今日も元気よく鞠莉が寄り添ってくる。
「あれ~?今日の悠之ちょっとおかしくない?」
「あぁ…ちょっと風邪気味かもな。」
「そうなの?じゃあ、お大事にね!」
そう言い、鞠莉は隣の教室へ入っていく…きっとお昼休みにまた来るだろう…。
「さ、私達も教室へ入ろ?」
「あぁ、そうだな。」
「体調が悪くなったら…その…すぐに私に言ってね?」
「ん?あぁ、サンキューな。」
♢
ぼーっと授業を受けながら先生の話を聞く…何だか今日は全然頭に入ってこない…ほんとに体調が良くないのかもしれない…
「じゃあ、この問題を小野君」
今日は寒いくせに日差しだけやたら強い…窓側の席の俺からすれば暑っ苦しくてたまらない…。
「小野君?」
「ゆ、悠之君…呼ばれてるよ?」
「あ…はい、すみません。」
このタイミングで呼ばれるとは今日はツイてない…それに、話を全然聞いてないから内容が全くわからん…。
「すみません、ちょっと分からないっす…」
「あら、悠之君にしては珍しいわね?
でも、もうすぐ受験なんだからもう少し気合いを入れなくちゃダメよ?」
受験…そっか俺もそろそろ…。
♢
「悠之君、やっぱり今日は無理しない方がいいよ?
すぐに保健室に…」
「いや、別に大丈夫だよ…保健室のベット硬いし…。」
「だーめ、無理したらもっと辛くなっちゃうよ?」グイ
「ちょ、別に大丈夫だって」
梨子が袖を強引に引っ張るので振りほどこうとするが、意外と力が強く、中々離してくれない…もう廊下まで引きずり出されてしまった。
「もう、往生際が悪いんだから…いい…から…早く!」
「わかった…わかったって、とりあえず後ろ向きで歩くと危ないぞ?」
やれやれ…ここまで言われちゃうと従うしかないか…。
「別にそれくらい大丈夫……ってきゃあああ!!??」
「お、おい!手を離せ!!」
ドサ……
「わ、悪い…怪我はしてない?」
「ゆ、悠之君…」ドキドキ
梨子が俺を引っ張りながら倒れたので、俺が梨子の身体を押さえつけるような形になってしまった…。
「と、とりあえず離れよ…な?」
「ま、まって…」
「え?」
「も、もう少し…このままでいて…?」
「でも、これじゃあ俺の立場が…」
今俺は、梨子の身体の上に抑え込んだ形になっている…俺の両腕は梨子の顔の横…
顔の横……?
あ、そうか!
「梨子、壁ドンとか床ドンとか好きだろ?」
「え、そ、そんなことは…」
「本当か?そのわりには嬉しそうな顔をしているけど?」
「うっ…」
「どうなんだ?」ズイ
「うぅ…そうです…///」
「やっぱりそうか…少女漫画とか好きなの?」
「え?あ、うん!そうよ!」
あ、危ない…壁ドン物の同人誌が好きだなんてバレちゃったら…きっと…
「梨子?」
「あ、うん!も、もう離れてもいいよ。」
ふう…やっと解放された…。
「悠之君…その、また今度…さっきと同じことを……」
「ダメだ、もしその事が千歌にでも知られたら面倒な事になってしまう。」
「そ、そう…だよね…。」
「…ったく。」グイ
「きゃっ…!?」
ドン…
梨子の身体を無理やり、壁側に動かし、壁に手をつく…。
「…もうやらないからな」
「悠之君って…もしかしてツンデレ?」
「さあな、ただ…」
「ただ?」
「お前が、幼馴染以外での初めての友達だからだ。」
「くすっ…変なの♪」
「はぁ?別にそんなに笑わなくてもいいだろ?」
梨子がクスクスといつまでも笑い続ける…
「悠之君のそういう所、大好きだよ♪」
「…浮気はしない主義なんで。」
「分かってますよ~友達として、だからね?」
「んじゃ、俺も友達として君の事が大好きですよ。」
あくまで…だからな?
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学校も終わり、ようやく家に帰ってこられた…やっぱり今日は明らかに調子が悪い…。
「ただいま…」
「おかえり悠之くん…って、どうしたの!?
顔色がすごく悪いよ!?」
「あぁ…やっぱり具合が悪いみたいだ…。」
「と、とりあえずお部屋でゆっくりしてて?今旅館の手伝いがあるから…」
「りょ、了解…。」
やばいな…朝はそこまで気にならなかったのにこんなに辛くなるとは…風邪も舐めてたらダメだな…。
♢
アレから2時間…まだ俺の部屋には誰も来てくれない…別に寂しい訳ではないんだが…
「悠之君大丈夫!?」
そう思った矢先に千歌が部屋に来てくれた…
「おう…風邪は油断したらあかん奴やな…」
「ゆ、悠之君…どうして関西弁っぽくなってるの?」
千歌がそっとおデコに手を添える…少し冷たくなってる…水仕事でもしてきたのだろうか。
「ん~あんまりよくわかんないな~…じゃあ、こうしよう…」
今度はおデコとおデコを合わせ始める…何だか、千歌に襲われているみたいで少し興奮する…。
「んー、やっぱり熱いなぁ……このままで待ってて?
お粥作ってくるから。」
「あ、ああ…サンキューな。」
千歌が部屋を出ていったと思ったら、かなり早く帰ってきた…きっとあらかじめ用意してくれてたのかな?
「はい、悠之君あーん♡」
「あー…熱っ!!」
「あ、冷ますの忘れてた…フーフー…」
「こ、今度はちゃんと冷ましてくれ…」
千歌がもう1度お粥をすくう…
「フーフー…はい、あーん♪」
「あー…うん、すごく美味しい。」
「えへへ、ありがとう♡」
♡♡♡♡♡
「それにしても、悠之君が風邪だなんて…久しぶり見た気がする。」
「そうだな…千歌の前ではあんまり体調を崩したことはなかったからな…。」
「じゃあ、1晩悠之君の看病をするからね♪
去年のクリスマスの時もお世話になっちゃったし。」
「そっか…ありがとうな。」
千歌の頭をよしよしと撫でる…アホ毛がぴょんぴょん動いてて…まるで小さな子犬のようだ。
「じゃあ風邪ひくといけないから、身体の汗を拭いちゃおうか。
さ、脱いで脱いで~♡」
「お、おう…」
千歌の前で服を脱ぐのはあんまりしないから、少し恥ずかしいな…。
「じゃあ…拭くね?」
「あ、あぁ…」
身体に浸る汗を千歌がタオルで吹いていく…
「えへへ…悠之君の身体…ちょっと筋肉があっていいね♡」スリスリ
「ちょ、ちょっと…くすぐったい…。」
「ここか~ここがいいのかなぁ~?」
な、なんだこれ…なんかいけない事してるみたいだ…。
♢
「悠之君、調子は少しは良くなった?」
「あぁ、千歌が看病してくれたから明日には良くなっているさ。」
「本当?よかった~」
俺にとっての1番の癒しは千歌の笑顔だ…だから、ずっと見ているだけで心が落ち着く。
「悠之君…」
ちゅっ…
千歌が俺のおデコにキスをする…
「早く元気になってね♡」
この前、Aqoarsのファンミのビューイングに行ってきました!
ビューイングでも、やっぱり楽しいですね♪