みかん色の風   作:OCEAN☆S

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聖夜に…間に合わなかった…ごめん。


第29話「クリスマスはギルティに」

~12月25日~

 

透き通った青い空…眠りから目覚めたら、窓から柔らかい日差しが視界に映る…

 

時計を確認すると、ちょうど9時半…今日は学校の授業も無いし、バイトもない…もう少し眠りにつくのも悪くはなさそうだ…。

 

 

「こ~ら、何か忘れてない?」

 

「何って今日はクリスマス……あっ!」

 

ゴツンっ!

 

 

誰かの囁きでベットから飛び起きる…しかし、何かに頭をぶつけまた視界がぼやけてくる……

 

 

「いたた……もうっ!悠之の石頭~!!!」

 

「うわっ!?」

 

物凄いシャウトで再び視界がくっきりと映る……金髪の…女の子?」

 

 

「そっか…今年のサンタさんは金髪のお姉さんか~」

 

「もぉ!いつまで寝ぼけてるの!?私よ!マ・リー!」

 

「ま、まり……はっ…。」

 

「クリスマスに遊びに行くって言ったのに~まさか忘れてたなんて言わせないわよ~?」

 

「あ、ははは………」

 

 

懸命に鞠莉から視線を逸らす…

 

 

「へぇ~忘れてたんだ~」

 

「い、いや…まさか…は、はは……」

 

「お仕置きよー!!」

 

 

~☆☆☆☆~

 

 

「せっかくイタリアから来たっていうのに忘れてるなんて、悠之にしては中々酷いことをしてくれたわね~」

 

「いやぁ…悪い、バイトや学校ですっかり忘れてたよ…ごめんな。」

 

「ふ~ん…忙しくても、千歌のことはぜーったい忘れないのにね~」

 

 

うっ……これは反論できないか。

 

それにしても、どこから入ってきたんだ…?鍵はかけて寝たはずだし…侵入できる場所なんてどこにも…。

 

 

「そういや、鼻に黒い汚れがついてるけどどうした?もしかしてそれは墨か?サンタクロースのコスプレまでして…」

 

「汚れ?なんのことデース?」

 

 

もしかして…

 

「煙突から侵入した…とか言わないよな?」

 

「おぉ~なんで分かったデース?」

 

「何やってんだ…お前…。」

 

だからサンタのコスプレを…

 

 

「あ、そうそう!今日は悠之の誕生日でしょ?だからプレゼントを持ってきたデース!」

 

ガサゴソと大きな袋中から、何かを取り出す。

 

「はいっ!まずはこれ!」

 

「おぉ~でっかいな……って、天ぷら粉!?」

 

しかも、5キロ分位はある…なぜ天ぷら粉なのだ?

 

「いや~イタリアで天ぷらを食べたんだけど、やっぱり日本のが1番美味しいなーって思ってつい♡」

 

「は、はは…ありがとな。」

 

さらに、袋の中から伊勢海老に、山菜、さつまいも、カボチャ、レンコンが出てきた…これはもう天ぷらを作れとしか言いようがないな。

 

「まあ、おふざけはこれくらいにしておいて~本当のプレゼントはこれよ!」

 

鞠莉がもう一つ、大きな袋を取り出す…

 

「さ、開けてみて☆」

 

俺はおそるおそる袋を開けると、中からライダースジャケットが出てきた。

 

 

「いいのか!?こんなに高そうな物を…」

 

「いいのいいの!おととい善子が言ってたのよ?バイクに乗った時すごく楽しかったって!だからそのライダースをプレゼントしようって思ったの♪」

 

「そっか…ありがとな。たいせつにするよ」

 

「うん♪」

 

 

ピンポーン♪

 

「あれ?誰か来たみたいだ……はーい……」

 

「「メリークリスマス~♪」」

 

善子ちゃんと梨子が玄関前でまっていた

 

 

「一緒にパーティしに来たわよ♡」

 

「料理もいっぱい作ってきたんだから!」

 

善子ちゃんと梨子は嬉しそうにしているが、この様子じゃあ断りもなく俺の家でパーティしようとしていたに違いない……

 

 

「ホントは、リリーの家に呼ぼうとしたけどやっぱり悠之さんの家の方が大きいもんね~♡」

 

 

いやいや、その家の本人はまだクリスマスパーティをするとは一言も言ってないんですけど、あと家を使わせるとも言ってないし。

 

「ほんと~こういう時に悠之君は助かるね~♡」

 

 

やれやれ…こんな朝早くからみんなは元気だな…でも。

 

 

「くすっ…」

 

「悠之君?」

 

「どうして笑ってるの?もしかして呪われたの?」

 

 

 

でも、何だかんだでみんなは俺のそばに来てくれる…離れ離れになるとしても……

 

 

「いーや、何でもないさ。パーティ始めようぜ。」

 

「「「おーー!!!」」」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~PM 10:30~

 

「むにゃ…」

 

「酔ってにゃんか……にゃいんだか…ら…」

 

「Zzz…」

 

…梨子と鞠莉がまさかの酒で潰れるだなんてな…俺は控えめにしておいてよかった…どうせ後片付けをするのは俺一人なんだろうし……善子ちゃんは……あ、普通に寝ちゃってるのか。

 

 

~♪♪♪♪♪~

 

あれ…?またこんな時間に電話か?誰だ……あ、この番号は…。

 

 

「もしもし。」

 

「久しぶり♪ゆ~じくん♪」

 

「久しぶり!千歌。そっちはまだ忙しそう?」

 

「んーん大丈夫だよ♡心配してくれてありがとね♡そんなことよりも~」

 

『メリークリスマス!そして、お誕生日おめでとう!』

 

………!!

 

「ありがとう…千歌。もしかして、その為に旅館の仕事の間に電話してくれたのか?」

 

「うん!お祝いが遅くなっちゃってごめんね?」

 

「いや、謝らなくていいよ。毎年ありがとな。」

 

「うん!どういたしまして♡」

 

千歌の声を聴いていると…少し昔に戻ったみたいで心がほっこりとする…

 

「じゃあ、そろそろ電話切るね!」

 

「あぁ!大晦日…楽しみに待ってるよ!」

 

「うん!」

 

「あ、そうだ!言い忘れてた!」

 

「なぁに~?」

 

「大好きだよ…千歌。」

 

「悠之君…///私も…大好き!愛してるよ♡」

 

そう言って、私は電話を切る…

 

あと少し…悠之君とまた会えるんだぁ♡

 

私はウキウキしながらベットにダイブした…

 

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