みかん色の風   作:OCEAN☆S

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インフルエンザから復帰しました!

みなさんも体調には気をつけてくださいね!


第32話「アミューズメントパーク(仮)」

「悠之君、起きて?」

 

「ゆーじくん~起きて~!」

 

 

二人の女性の声が眠ったままの脳内に響く…

 

 

「あれ…俺の家にはおかあさんが二人も居たっけ…?」

 

オレンジ色のエプロンをした女性と、ピンク色のエプロンを付けている女性がぼんやりと見える…

 

 

「もー、何寝ぼけてるの?昨日無理矢理泊まらされたのを覚えてないの?」

 

「え…梨子ちゃんもしかして嫌だった?」ウルウル

 

「あ!そ、そんなことないわよ!お泊まり出来て楽しかったし……」

 

「ほんと?よかったぁ~」

 

 

あー…そっか、梨子もこの家に泊まっていったんだっけ…それにしても二人ともエプロン姿が似合っているなぁ…

 

 

もし、この二人がお母さんだったらな……

 

 

~♢~

 

「ゆーくん、忘れ物はない?」

 

「あぁ、大丈夫だよ母さん。」

 

「あ、ちょっと待って……」

 

「?」

 

曲がったネクタイをそっと直す…

 

「これでよしっと♡」

 

「サンキュー母さん。」

 

「あー!梨子ちゃんずるい~!私もネクタイ直してあげたかったのに……」

 

「ふふっ千歌ちゃんはお寝坊さんだからね~」

 

「じゃあ~私はゆーくんにいい子いい子してあげる♡」

 

「か、母さん…それはちょっと…///」

 

それでも、手を止めることはなくいつまでも頭を撫で続ける。

 

「ゆーくんは高校生になっても可愛いね~♡」

 

「もー、ゆーくんが困ってるでしょ?早く学校に行ってらっしゃい!」

 

「あ、あぁ…」

 

「帰ったら…私もしてあげるからね♡」

 

 

~♢~

 

 

…って、何考えてんだ俺…もう二十歳になったのに今更何を考えて…

 

 

「(悠之君どうしたんだろう…ぼーっとして)」

 

 

 

3人で朝食を始める…綺麗なサンドイッチも置いてあって、とても華やかだ…

 

 

「そういえば、今日は千歌ちゃんの大学初登校日だよね?」

 

「うん!そうだよ~どんな学校か楽しみだなぁ~♪」

 

「それに、悠之君とラブラブ登校できるもんね♪」

 

「も、もうっ///梨子ちゃん~///」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

それから梨子と別れ、千歌と一緒に初めての大学…俺はこの日をずっと待ち望んでいた…今まで途中で別れていたが、これからは同じ学校に通うことが出来る。

 

横をちらっと見ると、千歌がニコッと笑顔を見せる…。

 

 

「どうしたの悠之君?」

 

「いや、こうやって二人で歩きながら学校へ行くのがすごく楽しみだったんだ。」

 

「そうだね~前まではバスで一緒に登校するくらいだったもんね~私もすごく嬉しいよ♪」

 

 

二人で会話しながら歩いていると、もう学校が見えてくる…母さんが貸してくれた別荘とも距離が近いので、通学も楽だ。

 

 

「千歌は今日、体験授業だから…午前中かお昼には終わるな。で、その後に高校も行くんだよな。」

 

「うん、あっちこっち移動するから大変だよ~」

 

「あはは…俺も最初は大変だったな~まぁ、でも体験授業は週に一回しかないから……」

 

「でも、4月になれば悠之君と大学に行けるから楽しみだよ♡」

 

「そうだな、とりあえず今は体験授業を頑張っておいで。」

 

「うん!じゃあまた後でね~」

 

 

 

千歌と別れ、自分の教室へ向かう…

 

「なぁ、今の子って体験授業の子?」

 

同期の友達が後ろから肩を叩く。

 

「すっげえ可愛いかったな~お前の友達?」

 

「いや、彼女。」

 

「え?」

 

 

一瞬で空気が凍りつく…

 

 

「ええぇぇ!!!??お前に彼女なんていたの!?」

 

「お前にって……失礼だな。」

 

「普段全然喋んないお前がか、かか、彼女ぉぉぉぉ!!??」

 

「うるせえよ、中学生か。」

 

「いやぁ~お前って顔は良いけど、性格がちょっとアレだからな~」

 

「俺は興味のないことは、無関心なだけだ…お前とかな。」

 

「またまた~ご冗談を~」

 

「いや、マジで」

 

「ひでぇ!!」

 

 

~♡♡♡~

 

とりあえず、大学の体験授業も終わったし、これから新しい高校へ向かう…私と同じように、あの大学の体験授業を受けてから高校へ行く人を何人か見かけた。

 

 

たったの2ヶ月くらいしか通わないけど、とりあえず残りの高校生活を頑張ろう!もちろん大学の体験授業も頑張らなくっちゃ!

 

 

そう考えながら、自分の教室へ向かう…そういえば、自己紹介とかしなくちゃいけないのかなぁ…なんか、恥ずかしいなぁ…

 

「はい、じゃあ転校生を紹介するわね。じゃあ…こちらに」

 

「は、はい!」

 

ど、どうしよ…急に大きな声を出しちゃった…

 

体をギクシャクさせながら、みんなの前に立つ…。

 

「え、えっと!浦の星女学院高校から来ました!高海千歌です!短い間ですが…よ、よろしくお願いします!」

 

「可愛い…」 「綺麗な髪~」 「優しそう~」

 

 

とりあえず、先生に案内された席に座る…。

 

「ねぇねぇ、高海さんってお付き合いした人とかいるの?」

 

「ふぇっ!?そ、それは…」

 

「へぇ~いるんだ~♪どんな人どんな人?」

 

「え、え~っと…」

 

「こらっ高海さんが困ってるでしょ?」

 

「あはは…。」

 

みんな優しそうでいい人だけど、早く帰りたいよぉ~!

 

~♡♡♡~

 

 

あれ?悠之君からLINEが来てる…?

 

『授業終わったから、家で待ってる』

 

『夜ご飯何がいい?』

 

『なんでも♡』

 

『了解!気をつけて~』

 

『うん!ありがと♡』

 

 

スマホの画面を閉じて、帰りの電車を待つ…高校は大学と違って、少し距離があるから、電車を使わないといけない…と言っても、二駅しか無いけど。

 

電車の中は人がいっぱいだなぁ…田舎の静岡とは違ってやっぱり人がたくさん…

 

「きゃっ!」ドンッ

 

大きく電車が揺れ…誰かとぶつかってしまった…

 

「す、すみません…」

 

「い、いえ…こちらこそ…」

 

ふと顔を上げると、見覚えのある顔だった。

 

 

「だ、ダイヤさん!?」

 

「ち、千歌さん!?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ただいま~」

 

「おかえり~…ってダイヤ!?」

 

「お久しぶりです、悠之さん。去年は挨拶に行けなくて申し訳ございません。」

 

「い、いやいや!俺の方こそだよ。」

 

半年ぐらい会えてなかったからな…なんだか新鮮な感じがするな。

 

「えへへ~電車で会っちゃったからつい呼んじゃった♡」

 

「やれやれ…こんなに毎日お客さんが…俺の家はアミューズメントパークじゃないんだぞ。」

 

「それにしても、一瞬見間違えましたわ…千歌さんがこんなに美人になっているだなんて…。」

 

「えへへ…中身はあんまり変わってないけどね♪」

 

「それを自分で言うか…?」

 

「ふふっ…では私はこれで…」

 

「えー!?帰っちゃうの?」

 

「お二人の邪魔はしてはいけませんからね。」

 

「え~…じゃあ、今度は一緒に遊ぼうね!」

 

「えぇ、約束ですわ。」

 

ダイヤさんと指切りをする…

 

「では、また。」

 

「ばいばーい!」

 

 

~♡♡♡~

 

 

 

「そういえば、千歌の新しい高校の制服ってブレザーなんだな。」

 

「うん!似合っているなぁ?」

 

伸ばした髪がブレザーにとても似合っていて、まるで漫画のヒロインのようだ。

 

「でも、私はやっぱりセーラー服の方が好きなんだよね~」

 

「まあ、確かにそっちの方がイメージがあるしな。」

 

「悠之君はどっちが好き?」

 

「うーん…ちょっと選ぶのが難しいな~」

 

髪の毛が短い時の元気系セーラー服か、長い時の清楚系ブレザーか…うーむ…この二択を選ぶのはかなり厳しいぞ。

 

「どっちもじゃ…だめか?」

 

「いいよ、悠之君に愛されるなら……」

 

「千歌……」

 

 

ドサッ……

 

ブレザーを着ている千歌が余りにも愛おしくて…愛おしくて…俺にはとても我慢出来ない

 

「でも、やっぱりその制服も素敵だね。」

 

「えへへ…ありがとう♡」

 

そっと、千歌の髪を撫でる…もう千歌の耳は真っ赤に染まっていた…。

 

「んっ…悠之君…」

 

「どうした?」

 

そのまま千歌の体を抱きしめる…

 

「もうっ…今日はどうしたの?」ドキドキ

 

「このまま…したい。」

 

「しょうがないなぁ…制服は…汚しちゃダメだからね?」

 

「…わかってるよ。」

 

 

 

 

理性を保てるのか…これは…?

 

 




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