みかん色の風   作:OCEAN☆S

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義理チョコはやめよう?

なんだそれ?

義理チョコが無くなったらチョコレートゼロ個だよー!


第33話「時が過ぎても…」

私が新しい高校へ入学してから既に三日…新しい友達も優しい人が多くてちょっと安心したかな?

 

でも…今までには無い学校生活に少し驚きを隠せなかったかな…。

 

 

「(あ…今日も入ってる…。)」

 

 

ロッカーを開けると1枚の手紙が入っていた…。

 

 

そう…毎日毎日、男子からのラブレターが絶えないんだよね…小学校以来の共学だから、少し驚いた…。

 

 

「ねぇねぇ、あの子知ってる?」

 

「知ってる知ってる!高海さんでしょ?」

 

「可愛いよね~」

 

「ね~!」

 

 

それと…何よりも恥ずかしい…。

 

休み時間とかに他のクラスの男子達が…廊下からじっと…見てくるのがいつも分かる。

 

「(それよりも…この手紙…どうにかして断らなくっちゃ。)」

 

 

~♢♢♢~

 

~3時限目~

 

「(はぁ…疲れたぁ…もう帰りたいよぉ~)」

 

机にうつ伏せになって、深くため息をつく…

 

「千歌ちゃん?どうしたの?」

 

「んーん、何でもないよ?ちょっと疲れちゃっただけ。」

 

「そっか、次体育だから着替えないとだよ?」

 

「うん!ありがとう♡」ニコッ

 

「(可愛い…)」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「はい、今日はソフトボールをやりますよ~怪我しないようにね~」

 

周りの皆がいっせいに準備を始める…

 

「(ソフトボールかぁ…結構久しぶりにやるけど、まだまだやれるかな?)」

 

「ねぇねぇ、高海さん!」

 

1人の女子生徒が話しかける…

 

「千歌でいいよ♪どしたの?」

 

「じゃあ…千歌ちゃん!千歌ちゃんってソフトボールはやった事ある?」

 

「ん~まあ、ちょっとだけなら。」

 

「よかった!じゃあうちのチームのピッチャーをやってもらってもいい?」

 

「うん!任せて♪」

 

 

相手チームには経験者が二人、私達のチームには経験者は私だけだった。

 

 

『プレイボール!』

 

「千歌ちゃん頑張って~!」

 

よし…じゃあ…久しぶりの投球…

 

「(挨拶がわりだっ!)」ビシュッ

 

ズバァン!!

 

「す…ストライーク!」

 

よかった…全然まだまだ投げられるや!

 

「ち、千歌ちゃん…」

 

「す、すごい…」

 

とりあえず、経験者以外には少し手を抜いたけど、経験者には構わずに全力で投げ続けた…。

 

そして、ツーアウトになるまで、誰もランナーを出さなかった。

 

「ちょっとタンマ!代わりに私が代打に出る!」

 

もう1人の経験者が代打に入ってくる…

 

「これ以上好きにはさせないよ…本気で打つ!」

 

「いいね…その気迫…!私も本気でいくよ~!

キャッチャーの人!ミットをしっかりと固定しといてね!」

 

「え、うん!」

 

「(いくよ…!)」ビシュッ!

 

スローボールがキャッチャーミットに向かって飛んでいく…

 

「(初球から遅い球なんて…舐められたものだね…こんなもの!)」

 

グンッ!

 

バッターの手前でボールが急速に加速する…

 

「(うそ!?球が急速に伸び上がったっ!?)」

 

大きな音を立ててキャッチャーミットにボールが収まる…

 

「(今のは間違いなく、『ライズボール』…まさか、高校生で投げられる人がいるだなんて……今度は一体なにで来る?)」

 

「(いくよ…二球目!)」ビシュッ!

 

バスッ!

 

「…今度こそ!」

 

球がバッターの前で急速に落下する…。

 

「ツーストライクッ!」

 

「(そんな…あんなにキレのあるフォークが投げられるだなんて、ただ者じゃない…!)」

 

「(よし…これで最後だ…!)」

 

「(なにで来る…?カーブ、フォーク?それとも、さっきの伸び上がる変化球?)」

 

ビシュっ!

 

「(三振になんてなってたまるか!!)」

 

バットが空を切り…ボールがキャッチャーミットに綺麗に収まる…

 

「スリーストライクッ!バッターアウト!」

 

「(そんな…ストレート…?)」

 

か…完全にウラを読まれた…この子…強い…!

 

「千歌ちゃんすごい!」

 

「どうやったらそんな球が投げられるの?」

 

「んー、昔友達とよく遊んでたからかな?そしたらいつの間にかソフトボールが得意になってたんだ~」

 

いや…遊んでただけでライズボールが投げられるわけが無い…やっぱりきっと昔からソフトボールが好きだったのかしら?

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~2月14日~

 

「えー!?レポートが終わるまでエッチ禁止ー!?」

 

「ち、千歌…そんなに大きな声で言ったら……」

 

「あ、ごめん…///」

 

「でもどうして?前は学校の課題で制限とかなかったのに?」

 

「あぁ…でも今回は、レポートだけでなく、美容学部の実施テストもあるんだ。今までとはまたちょっと違ってな…。」

 

「そっかー…悠之君、美容学部だもんね~…やっぱり大変なんだね…。」

 

「だから、ごめんな?終わったら自由な時間もたくさん作るから。」

 

「…うん!わかったよ!」

 

千歌がニコッと優しい笑顔を浮かべる…。

 

「じゃあ…悠之君がレポートとテストが、上手くいくように贈りたいものがあります!」

 

「お、何かな?」

 

「今日はなんの日だ~?」

 

「バレンタイン~!」

 

「はい、どうぞ~♡色々と大変だと思うけど頑張ってね!」

 

「ありがとう、千歌…大好きだよ。」

 

「えへへ~どういたしまして♡」

 

チュッ…

 

「もーエッチは無しなんじゃないの?」

 

「キスだけならまだセーフなの!」

 

「今の悠之君子供みたい~可愛い~♡」

 

 

 

~~♢♢♢~~

 

 

~後日~

 

「ふぅ…ただいま~!」

 

「おかえり悠之君!テストはどうだった?」

 

「あぁ、上達してるって褒められたよ。」

 

「ほんと!?よかったぁ~!」

 

「あぁ…料理とか任せっきりにしちゃってごめんな。あんまり構ってあげられなかったし……」

 

「んーん…気にしなくていいよ!その分今日はいっぱいデートしに行こ?」

 

「ふふっ…そうだな。じゃあ、バレンタインの時はあんまりバレンタインっぽいことが出来なかったから…それを今日しに行こうか。」

 

「うん!」

 

 

~~♡♡♡~~

 

「それでね~この前の体育が終わってからソフトボール部の人達にいっぱい絡まれちゃってね~」

 

「そっか、千歌はソフトボールのピッチャーが凄く上手いからな~未だに千歌のストレートを打ったことが無いや…。」

 

「えっへん!野球だけは悠之君には負けないのだっ!」

 

「それ以外は負けてもいいんかい。」

 

「えへへ…そういえばテストって何をやったの?」

 

「あぁ、ベースカットとスタイリングだよ。」

 

「へぇ~じゃあ今度悠之君にスタイリングとかやってもらおうかな?」

 

二人で歩いていると、空から雪が降ってくる…

 

 

「あれ…今日予報で雪が降るなんて言ってたかな?」

 

「ほんとだね~じゃあ、私折り畳み傘があるから一緒に入ろ?」

 

「あぁ、悪いな。」

 

 

♢

 

 

「わぁ~やっぱりスカイツリーから見える景色はすっごく綺麗…」

 

「そうだな…ここに来たのも高校生以来だな…。」

 

「そっか…あのGWからもう2年以上経っているんだ…時間が過ぎるのって早いね~」

 

 

展望台から街を眺める千歌を横からチラッと見る……顔立ちは子供っぽいのに服装や雰囲気はあの時とは違い…大人っぽくて素敵だ…。

 

時間が経つのはホントに早いものだ…きっと俺達は…大学を卒業して…就職して…そして、いつの日か永遠に結ばれる関係になるまで…

 

考えれば長く感じるけど…時間はやはり、あっという間に過ぎていく…

 

 

「もう~どうしたの?さっきから私の顔をずっと見て…?」

 

「いや…綺麗だなって…思ってな。」

 

「えへへ…そんなふうに言われちゃうと恥ずかしいよぉ~///」

 

「本当に…もう…」

 

 

 

ギュッ……

 

 

 

「悠之…くん?」

 

「久しぶりに感じるよ…千歌の体温を…。」

 

「私も…悠之君ってこんなに暖かかったんだね……」

 

 

キスまでしたかったが、周りに人がいるので一旦離れる…

 

 

「ねぇ悠之君…バレンタインの時に伝えたかったことがあるんだけど…いいかな?」

 

「うん、いいよ。」

 

「その…恥ずかしいから…1回しか言わないからね?」

 

 

 

千歌が1度深呼吸する…

 

 

『私の愛を…これからも受け止めてくれますか?』

 

 

恥ずかしそうに言う千歌に反応するように、千歌の体をもう一度抱きしめる…。

 

 

「俺は…どんな形でも…千歌の愛を受け止めるよ。」

 

「悠之君……大好き♡」

 

 

「「Happy Valentine!」」

 

 

 




義理チョコでも嬉しい限りだったな~
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