自分たちの縄張りとしている草むらに一人のトレーナーが立ち入ってきた。
群れの長から自分たちのうち一匹が様子をみてくるように言い渡される。
不満はあるが、いうことは出来ない、自分達と長達や、その側近達とは埋まらない才能の差があるからだ。
自分達の中でも比較的弱い個体がトレーナーの前に飛び出して行くことになった。
弱い奴は強い奴の言いなりなのは自然の摂理だ。
弱い個体と自分以外の奴は悪臭から逃げるように縄張りの奥の方へと引っ込んで行った。
自分はなんとなくトレーナーの戦いを見てやろうと思って弱い個体の後ろからトレーナーへと近づいて行った。
弱い個体の奴は近づいてくるトレーナーの前に飛び出して行った。
自分は草むらの中に隠れた。
トレーナーはボールからここら辺では見ないポケモンを出した。
さらに悪臭が臭うが、我慢して飛び出して行った行った個体を少し尊敬する。
自分たちの種族は戦う相手に化けて相手を驚かせて戦闘を回避する、または相手と全く同じ力で戦う、という種族だ。
弱い個体はいつもするように相手のポケモンに変わる。
悪臭が倍になったが、我慢して居座る。
どんな技を使えるようになったのだろう、少し期待を込めて弱い個体の奴が使う技を見ていると、技を使ってもうまくいかず、何も出来ずにいた。
あいつはこんなだからいつも群れの中で蔑まれているんだ、と思いながらため息を吐く。
トレーナーはポケモンを入れ替えてまたここら辺では見ないポケモンを繰り出した。
錨に何やら草が絡みついたようなポケモンは出てきた瞬間に弱い個体の元へと近づいていき、持っていたものをいつの間にか入れ替えたようだが、弱い個体は持ち物を持たされておらず、ただ単に赤い木の実を渡されただけに終わった。
ラッキーだな、トレーナーが下手を打ったおかげで有利になったじゃないか。
そう思って弱い個体の方を見るとまた技が上手くいかず、何も出来ないでいた。
あいつも学習しないな、と呆れながらトレーナーを見るとまたポケモンを入れ替えていた。
またまたここら辺では見ないポケモンでそいつは強烈な一撃を弱い個体に叩き込んだ。
負けたな、と思い瀕死状態をやわらげるために木の実を与えに行こうと思ったが、視界の端っこで弱い個体が立ち上がるのが見えたのでやめた。
今のを耐えたのか、自分が思っていたより弱い個体は強かったのかと思いながらまた観戦を始めた。
だが弱い個体はまた上手くいかない技を使った。
流石に何かがおかしい、いくら弱い個体とはいえ上手くいかない技を使い続けるわけがない。
そう思ったが原因は分からなかった。
弱い個体は助けを呼び始めた。
自分は考え事をしていたせいで飛び出すのが遅れ、群れの奴に先を越されてしまった。
それを見たトレーナーのポケモンは一瞬で動き、助けにきた仲間を弾き飛ばした。
さっきの弱い個体を攻撃した攻撃が手加減をしていた攻撃だったと確信できる程の威力だった。
もちろん助けにきた仲間は倒れて本能からか小さくなっている。
弱い個体の奴はまた上手くいかない技を使うと狂ったように助けを呼んだ。
自分は助けに行くことは出来なかった。
いや、出来てもいかなかった。
今のを攻撃を見てて助けに行こうと思えなかった。
だが、今の攻撃を見ていなかった群れの仲間は助け声を聞いて助けに駆けつけてくる。
だが、さっきと同じように弾き飛ばされ助けに来た仲間は倒れ伏した。
それを見て弱い個体はまた仲間を呼んだ。
また助けに来た仲間は倒され、また弱い個体は仲間を呼ぶ。
それを何回も繰り返した。
何回も何回も繰り返したところで弱い個体は気がついた。
自分が仲間を呼べば呼ぶほど仲間が倒れていく。
仲間を呼ばない方がいい。
そう思い、弱い個体は仲間を呼ばなくなった。
それに気がついたトレーナーは自身のポケモンに一言指示を出した。
それを聞いたポケモンは弱い個体に最初と同じような攻撃をし始めた。
弱い個体は何度も死ぬような威力の攻撃を受けるが倒れない、倒れることができない。
次第に弱い個体の悲鳴が大きくなり始める。
それに反応して心配した仲間が出てくる。
弱い個体の仲間は出てきた仲間を見て逃げろと言おうとするが、その前にポケモンが出てきた仲間を弾き飛ばす。
それを何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返す。
そして群れの異変に長の側近達が出てくるようになった。
群れの中の実力者が出てきては倒されてを繰り返している光景を信じられない気持ちで眺めているとトレーナーが一言指示を出した。
その瞬間ポケモンの動きが変わった。
今まで助けと悲鳴を叫び続けていた弱い個体を手加減をせずに吹き飛ばし、一瞬で瀕死状態にまで持っていった。
その凄まじい威力に助けに出てきていた仲間は硬直する。
その隙を突いてポケモンは手加減をした一撃を決める。
たまらず仲間は悲鳴をあげるが、少なくなった仲間は助けに来るのが遅く、すぐには現れない。
悲鳴をあげていた仲間にトレーナーが投げたボールが当たる。
手加減されていた攻撃でさえ致命傷になっていた仲間は抵抗らしい抵抗もせず、ボールに収まった。
添削した方がいい部分や、アドバイスがあれば言って欲しいです。