呪われた勇者の後日譚 作:海猿
「やった!ついに、ついに俺たちは魔王を倒したんだ!!」
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魔王が倒されてから6年。
俺は魔王を倒した勇者として今でも英雄として受け継がれている。
だけど・・・
「俺は今スライムすらまともに倒せないんだよな・・・」
俺がこうなってしまったのも何もかも”アイツ”のせいだ!
~6年前~
「俺たち、魔王を倒したんだよな・・・なあ、みんな」
俺達は魔王を倒した、、、戦士、僧侶、魔法使い、3人の尊い犠牲があったからこそ倒せたんだ・・・
「みんな・・・クソッ!クッソオオオオ!!!」
・・・帰ろう。俺たちの町へ
「魔王が殺られるとは・・・これはとんだ大番狂わせでしたねぇ」
「だ、誰だ!?」
そこには黒装束の不気味な男が立っていた・・・
「・・・魔物がまだ残ってたのか」
「おっと~そんな殺気立てずに・・・ホラ」
黒装束がうっすらと見える目を怪しく光らせると
「・・・!ぐッ!!あああああああ!!!」
突然勇者が苦しみはじめた
「・・・これぐらいでいいでしょうか?」
そう言うと黒装束はスッと闇の中に消えていった・・・
「そこからの記憶がねぇ・・・」
記憶は無いが何をされたかははっきりと覚えてる・・・
「俺は、呪いをかけられたんだ・・・」
その呪いのせいで俺は今・・・
「モンスターが擬人化して見えちまうんだぁああああああああああああ!!」
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ここが、西の洞窟か・・・
なんでスライムすら倒せない俺がこんな魔物の巣窟に来たのかというと・・・
~~
「なんだって?西の洞窟に魔物が住み着いた?」
「そうです、そのモンスターを勇者様のお力でなんとか討伐して頂きたいのです」
「あ、ああ。わかったなんとかしてみよう・・・」
「本当ですか!ありがとうございます・・・」
~~
安請け合いはするもんじゃねえな・・・
「・・・おかしいな」
洞窟の中をだいぶ進んできたが全くもってモンスターが出てこない・・・
「・・・もう洞窟の奥だぞ?」
結局、なにもないまま洞窟の奥までたどり着いた
「どういうことだ?」
洞窟の奥にたどり着いたが、そこには寂しい空洞がポツンとあるだけだった・・・
「村人の嘘だった?」
村人に嘘を付く理由が無いから、嘘では無いと思うんだが・・・
ん?なんだ?
「壁に文字が書いてある・・・」
しかもこれは、魔物達が使う文字だ。
俺はあの呪いにかかって以来魔物の言葉と文字が理解できるようになってしまった。
「・・・壁に注目?」
壁をじっと見つめる
「あ、ここに・・・」
壁をよく見てみると壁に隠れるようにボタンが付いていた・・・
「ボタン?」
そっと、ボタンを押して見る・・・
カチ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「うわッ!」
ボタンを押した瞬間周辺の岩が崩れていく
「これは、扉?」
崩れた岩から顔を出したのは古めかしい扉だった
ギギギ、と音を立てながら扉はゆっくりと開いていく・・・
「これは・・・」
そこでは様々な種の魔物達が何かを作る為に協力しているように見えた・・・
その中心で作業の命令を出している少女に目が止まる
「・・・うっ」
その少女を見た瞬間。脳裏に魔王の姿が横切る
「なんで、アイツが重なるんだ・・・?只の女の子だろ?」
・・・そんなことを考える暇もなく勇者は魔物達に見つかってしまった。
「だれだ?お主は」
魔王と重なった少女に尋ねられる
「俺は、勇者」
「勇者・・・じゃと?」
少女が驚いた顔を見せたと思えばその瞬間小さく微笑んだ
「ほほぉう・・・?」