問題児たちと不死身の少年が異世界から来るそうですよ? 作:桐原聖
前作品の更新、一か月以上も待たせてしまい申し訳ございませんでした。年内には更新します。
今回は『問題児シリーズ』です。文章力のない部分があるかもしれませんが、温かい目で見守ってください。
プロローグ
小林芳雄は、ビルの屋上に立っていた。
屋上から飛び降り、地面に落下する。
だが地面に落下する寸前、小林の身体を謎の靄が包み込み、落下の衝撃を緩和した。
「クソッ」
悪態をつき、小林は立ち上がった。そして、呟くような声で言う。
「誰か、死なせてくれ・・・」
小林は、この謎の靄によって死ねなくなった。以来、何度も自殺を試みていたが、今のように謎の靄が彼の身体を守り、死ねないでいた。
「死にたい・・・」
小林が呟いた時、空から手紙のような物が降ってきた。
「何だ?」
手に取ってみると、それは封書だった。そこには達筆で、『小林芳雄様』と書かれていた。
「僕宛てか?」
丁寧に封を切り、文章を読む。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの゛箱庭″に来られたし』
「何だこりゃ」
そう言って封書を捨てようとした時、突然視界が開けた。
「は?」
下を見ると、湖が見えた。
「何だ、ここ」
その時、小林は自分が落下している事にようやく気付いた。
上空4000mと言ったところだろうか。富士山から落ちた時に見た風景に似ている。
「わっ」
そうこうしている内に、小林は湖に落下した。だが謎の靄が小林を球体の膜で覆ったため、小林自身は全く濡れていない。
「何なんだ、一体」
文句を言いながら湖から上がる。と、そこには3人の男女が居た。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しておくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは″オマエ″って呼び方を訂正して。――私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴方は?」
「・・・春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。ところで、そこの全く濡れていない白髪の貴方は?」
「小林芳雄」
「そう。よろしく小林君。最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
「おい」
「ん、小林つったっけ。どうした?」
「何で僕らはこんな所に呼び出されたんだ?」
「確かにそうね。なんの説明もないままでは動きようがないわね」
「確かにそうだな」
飛鳥の意見に十六夜が同意する。
「おい、そこに居るんだろ。出てこい」
「あら小林君。貴方も気付いていたの?」
「あんな隠れ方じゃ誰でも見つけられるだろ」
「まあな」
「あら十六夜君。貴方も気付いていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの猫を抱いてる奴も気付いていたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でも分かる」
「・・・・・へえ?面白いなお前」
「・・・という訳だ。さっさと出てこい」
小林が言うと、木の陰から一人の女が現れた。
「・・・ウサ耳?」
「バニーガール?」
「コスプレ?」
「自由だな、お前」
四人は女を見て、思い思いの感想を言った。
次回は一週間以内に更新予定です。