そして、クロメとザンクでは…
「君~なかなかいい太刀筋だねぇ~」
「あたしもお姉ちゃんも、この8年間で強くなったんだから当然よ!」
「ところで、自己紹介がまだだったねぇ~俺は首切りと呼ばれてるザンクだ!君の名を聞かせてくれないかな?」
「その必要ないよ、だってアンタ今日ここで死ぬんだよ…」
「は~?それはどういう事かな?」
すると、クロメはザンクの横腹を瞬間的に斬った。
「(はっ速い!いつ斬ったんだ!)」
「これでも、嘘だと思う?」
「ハッハハハ‥俺が喋っている間に斬ったんだろ?」
「違うよ」
「何!」
クロメは自信ありげな顔で言う。
「アンタが喋り終わった時に斬ったんだよ、あたしは…スピードや反射神経はお姉ちゃんには劣るけど、居合切りなら私の方が3倍は速いよ!」
ザンクは余裕そうな顔をする。
「ハハハ‥」
「何?頭でも狂った?」
「3倍…か?なら君も相当強いわけだねぇ~」
「…」
「じゃあ~あれを使うしかないねぇ~」
「あれ?」
ザンクはそういうとポケットから何かを取り出し、それを額に装着する。
「(怪しい‥何だろう、あの武器)」
「さぁ~続きを始めようぜお嬢ちゃん」
クロメは同じく居合切りをするが‥
カンッ!
「なっ!防がれた!」
「そこだよ~!」
ザンクの拳がクロメの腹に直撃する。
「ごふっ!」
そのまま近くの壁にぶつかる。
ドカッ!
「うっ‼」
「どうした?簡単に防げちゃったよ~」
「くっ‼(あいつ、あれを額につけてから大分反射神経がよくなっている)」
「さぁ~どうする?」
クロメは、隠していた小型ナイフをザンクの額に向かって投げた。
カンッ!
「無理無理、そんな小細工わかってたよ~」
「それが狙いじゃない!狙いはっ!」
刀で額の武器を斬ろうとするが…
カンッ!
「それもお見通しだよ~お嬢ちゃん」
「くっ!何で隠し道具も分かったの?」
競り合いながらザンクは言う。
「いや~流石にこれは簡単に教えられないねぇ~」
「だって、アンタそれをつけてから急に強くなって、あたしの攻撃パターンすべて読んでるなんて‥絶対それに何かあるんでしょ!」
カンッ!
二人は互いに後ろに下がる。
「アンタ、政府の幹部なの?」
「いや、俺は上等兵だよ~」
「(上等兵ってこんなにも強いっていうの!)」
「…なぁ~お嬢ちゃん」
「?」
「聞こえるか?」
「‥何が?」
「黙っていると、地獄から自分が殺した奴らが“早くお前もこっちに来い”って聞こえるだろ?」
「…」
「俺はその声が聞こえるたびに、酒を飲んでごまかして今みたいに正常に保っているんだよ~」
「多くの人の命を奪っているって証拠だと思うよ、あたしは…あたしにはそんな声、聞こえない!」
「ほう、強気な子だねぇ~愉快愉快~」
「その狂ってる頭、今すぐあたしが割ってあげるよ!」
「(正面からかな、またその‥)」
クロメは横切り、後ろから突き刺そうとするが、またしても見破られる。
カンッ!
「くっ!また防がれるなんて!」
「俺にそんな戦法は通用しないよ~」
再びクロメに拳を入れようとするが‥
「甘い!」
スカッ!
「おっと」
避けると同時に刀でザンクの足を斬ろうとするが‥
カンッ!
「(また防がれた!こいつ、防ぐとき袖から刃物を出してるんだ!)」
もう一つの腕から刃物が出て、クロメに向かってくる。
「しまった!」
ザクッ!
「ぐふっ‼」
「痛いだろ~ねぇ~今どんな気分かな~」
刃物はクロメの腹に直撃していた。
「うっ‼‥あ‼‥ぁ‥(お姉ちゃん、ごめんね‥あたし‥あたし!)」
「そうだよね~悲しいよねぇ~他人にここまで痛ぶられるのは~」
「くっ‼(お姉ちゃん!助けて!)」
一方、チェルシーとアバマでは…
「チェルシーさん!こんな時に申し訳ないのですが、サイン‥ください!」
「この戦いが終わったらにしてくれる?」
「は‥はい‥すいません」
「別に謝らなくてもいいって…それより‥早くアカメちゃん達の所に向かおう!」
「はい!」