「くっ‼(お姉ちゃん!助けて!)」
「そうだ!どうせ最後だから君のお姉ちゃんをここに連れてってあげるよ~」
「‼」
「まあ~その腹の傷は早く治さないと大量出血で死んじゃうけど~」
「くっ!(視界が‥)」
ドサッ!
クロメはそのまま倒れた。そして、ザンクはギルの元へと向かった。ザンクが去ったと同時にクロメの後ろからナジェンダが来た。
「クロメ!」
「うっ‼…」
「大丈夫か!」
「ナ‥ジェ・ン‥ダ…」
クロメは意識が失い始めていた。
「この傷、深く切られてる!だけどこれを飲めば傷が塞がる!」
ナジェンダが持っているのは、傷口を一瞬で塞ぐ薬でそれをクロメに飲ませた。ちなみにこの薬は、アバマが作った薬である。
「お姉ちゃんが‥お姉ちゃんが‥危ない!」
「一体何があった?」
「ザンクが!…ザンクがお姉ちゃんの方向に向かっている!」
「首切りのザンク‥まさか!あいつまでここに来てるのか!(このままだと、アカメが危ない!)」
一方アカメサイドは、まだ闘いが続いていた。
「諦めろ‥お前では私には勝てないよ」
「フッ!今のうちにほざいとけ!」
そういうとギルは、鎌を手に持つ。
「大きい武器を持っているなぁ‥」
「俺の奥の手、その目に焼き付けるがいい!アカメ!」
「その前に、葬る!」
アカメはギルに刀を突き着けるが…
カンッ!
「かかったな!馬鹿め!」
「何!」
すると、鎌を中心に灼熱の火が所々に広がっていく。
「(俺のこの能力、エンバイロメント イン バーチャル!この政具を中心に環境を自由自在に変化させることが出来るものから逃れた奴は誰一人としていない!)」
「くっ!(暑い!環境が一気に変化した!)」
アカメはあることに気がついた。
「(少し前に、同じようなものを見たことがある!)」
それは、チェルシーを極寒の中から助けだした時のことだった。
その頃、クロメとナジェンダは…
「うっ!暑い!」
「環境が変化した?」
「でも何で急にこんなに気温が暑くなるの?」
ナジェンダは周りを見渡すと‥
「っ‼クロメ!恐らくこれはギルの能力かもしれない!」
「え?あいつの!」
「だけど、あいつの能力には欠点があるみたいだ」
「欠点って一体!?」
「あいつの能力、エンバイロメント イン バーチャル‥鎌を中心に環境を自由自在に変化させることが出来るが、中心から200mまでしか変化させることが出来ない!」
「ナジェンダって何でも知ってるの?」
「まぁ6年前までは、私も政府側の人間だったからな‥だから抜ける前にある程度の政具のことは知っているさ」
「すごいね‥ナジェンダ」
「とりあえず、今はこの能力の範囲外に行くぞ!」
「でも待って!‥お姉ちゃんが!」
「信じるんだクロメ!アカメはそんな簡単に死ぬ奴じゃない!きっと先に抜け出しているはずだ!」
ナジェンダはクロメを連れて、範囲外に向かって走った。抜け出した先には…
「クロメ…ナジェンダ‥」
傷だらけのアカメが立っていた。
「お姉ちゃん!」
「アカメ!その傷は!」
「私も…さっき‥抜け出してきたばかりだ、この傷は大したことはないから心配するな」
「…全く、お前って奴は」
すると、アカメは近づくナジェンダの腹を刀で刺した。
グサッ!
「がはっ‼」
「何で‥お姉ちゃん!何でナジェンダを!」
「仲間に刺される気分はどうだい?元将軍~」
クロメは聞き覚えのある声を聞いた。
「お前は…ザンク!」
「まさか‥お前‥だったのか‥!」
ナジェンダはその場に倒れこむ。
ドサッ!
「ナジェンダ!」
「君たち‥俺の能力にまんまとかかったねぇ~」
「よくも!‥よくもナジェンダをー!!」
怒りで突っ込んでくるクロメをザンクは簡単に防ぐ。
「そう来るっていうのも俺にはもうわかってるんだよ」
「くっ!その額の武器さえ!壊せればアンタなんか!!」
ザンクは蹴りを入れる。
ドカッ!
「あうっ‼」
「ようやく、俺の能力に気が付いたみたいだねぇ~そうだよ、俺の額についているこの帝具スペクテッドは相手の心を読んだり、行動も読むことが出来る優れものなんだよ~」
「帝具!何で帝具がまだ存在してるの!1030年に全部消滅したって歴史に刻まれてたはずなのに!」
「いやいや~俺もそんなことは初めて知ったよ~」
「(お姉ちゃん!‥私、こいつの能力やっとわかったよ、勝てるか分からないけど最後まで‥私闘うよ!)」
一方、チェルシーとアバマでは…
「アカメちゃん!クロメちゃん!待ってて!後もう少しで合流できるから」
痛みがはしる。
「ぐっ!(まだ腰の傷が)」
「大丈夫ですか!チェルシーさん!」
「大丈夫だよ‥アバマ君が手当てしてくれたから」
「でも‥痛みがまだ引いていないなら無理に走らなくても」
「大切な友達だから‥放っておくわけにはいかないの‥」
チェルシーは何か感じた。
「アバマ君!先に行ってて、後で私も追いつくから!」
後ろから3人の政府兵がこちらに向かってくる。
「チェルシーさん!」
「大丈夫だよ‥これくらいの人数、どうってことないよ」