「さぁ~死ぬ覚悟はできたかなぁ~お嬢ちゃん」
「お嬢ちゃん?あたしは‥クロメだよ!」
クロメの刀とザンクの両腕の刃がぶつかり合う。
「どうやってギルの能力から抜け出したか知らないけど、俺と当たったら死ぬのは当然だと思った方がいいよ~」
「…」
「(ほう‥心を無心にしたか、少しは考えたな)」
「…」
「そういえば、君の姉は今頃こうしてる間にもう殺されているんじゃないかな?」
「お姉ちゃんは‥そんな簡単に死なないよ」
「そうかな?今君の姉が闘っているのは、政府の幹部の一人なんだよ~?」
「だから?」
「?」
「一回言ったはずだよ、お姉ちゃんは居合切り以外ではあたしよりも上だって!」
クロメは距離をとって、居合切りの構えをする。
「またそれかな?いくらやっても無理だよ!」
カンッ!
「ニヤッ」
クロメは微笑むと、連続で居合切りを連発した。
「なっ!何―‼」
ザンクは必死に抑えるが、居合切りのスピードについていけず数発の斬撃を受ける。
「ぐあっ!(こいつ!まさかそんなことが!)」
「はぁ‥はぁ‥心や行動を全部読めるんでしょ?だったら全部防いでよ」
「くっ!やるじゃないか~やっぱりいい太刀筋してるよクロメ‥」
クロメは話を聞かず、ザンクの額を狙う。
「(今ならいける!)」
カンッ!
「(しまった!心で行動しちゃった!)」
「隙ありぃぃ!」
クロメは横腹を斬られる。
ズバッ!
「ぐふっ!」
ドサッ!
「さっきの居合切りは大分効いたけど~どうやら体が限界のようだねぇ~」
「うっ!‥ぐっ!」
「さぁ~て、クロメはどんな斬られ方されたい?」
「(お姉ちゃん!ごめん!あたし!‥あたし!…もう体が動かない‥)」
「褒美にいいものみせてあげるよ」
するとクロメの目の前には3年前の仲間だった、ナタラの姿が映っていた。
「‥ナタ…ラ?」
「クロメ…もういいんだ‥お前はよく頑張った‥もうこれ以上闘わなくていいんだよ」
「本当に?‥でもお姉ちゃんがいないと、寂しいよ、あたし‥」
「大丈夫だよクロメ、君のお姉さんも天国で待っているよ‥」
「お姉ちゃんも‥待ってるの‥」
「そうだよ、クロメ‥僕の手に捕まって‥一緒に行こう‥天国へ」
「うん‥ナタラ(みんな…ごめんね‥先に行ってるよ)」
現実に戻る。
ズバッ!
クロメが目を開くと、目の前にはザンクが帝具と首をアカメに深く斬られているのが見えた。
「なっ‼…馬鹿な!…この俺が‥」
ドサッ!
「クロメ‥お前が死にそうだったから、脱戦してきたぞ!」
アカメはクロメにそういって微笑んだ。クロメはアカメが救援に来てくれたことで、涙が大量に出てアカメに抱きついた。
「お姉ちゃん!‥お姉ちゃん!‥バカッ!もっと早く来てよー!」
「ごめんな‥遅くなって‥」
「うっ…うっ」
アカメはそういってクロメを抱きしめて撫でた。
ナジェンダが目を開ける。
「うっ!‥」
アカメがナジェンダに、アバマが作った薬を飲ませたことでナジェンダは死なずに済んだ。
「アカメ‥お前が‥ザンクを倒したのか?」
「あぁ‥そうだ」
「お前がここにいるということは、ギルを倒したってことか?」
「…いや、それは違う‥」
クロメとナジェンダは…
「え?‥えー!」
「クロメが死にそうだったから、私はクロメを優先してここに来ただけだ」
「お姉ちゃん‥(そういえば、脱戦してきたって言ってたね)」
すると、死にそうなザンクが言う。
「音が‥止んだ‥」
「ザンク…アンタもこれで自由でしょ?」
クロメがそういうと、ザンクは言う。
「フフッ‥ありがとうよ‥クロメ‥それに‥アカメ‥先に‥行ってる‥ぜ…(愉快‥愉快…)」
ザンクはそのまま息を引き取った。
ナジェンダは言う。
「‥恐ろしい奴だったな‥」
アカメが言う。
「だけど、まだギルがいる!気を抜くのはまだ早いぞ‥ナジェンダ」
「あぁ‥そうだな」
横の通路から、アバマが来る。
「皆さん!大丈夫ですか!」
「アバマ!よくこの位置がわかったな!」
クロメがアバマに言う。
「チェルシーお姉ちゃんはどこなの?」
「あとから来るので大丈夫です!」
アカメが言う。
「アバマ‥お前はクロメの傷を手当てしてくれ!」
「あ‥はいっ!わかりました!」
アカメの抜け出してきた通路から…
「逃がすものかぁぁー!」
ギルが鎌を持って飛びかかってきた。
ギルがついに‥アカメ達の居場所に気がついてしまった!さあ、どうなる!