世界変革~平和を求める者たち~   作:ガイアプロローグ

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強敵であろうと、戦う意思は消えない!


第16話 最大の欠点‼

「しまった!」

 

ナジェンダが皆を庇おうとした時、アバマが通ってきた通路から‥

 

「させない!」

 

チェルシーがギルに剣の持ち手で思いっきりぶん殴った。

 

ドカッ!

 

「うぐっ!」

 

ギルは遠くに吹っ飛ばされた。

 

「不意打ちとはな‥どうやって俺の作り出した空間から抜け出したんだ!」

 

「不意打ち?違うよギル、待ち伏せしてたんだよ」

 

ギルはチェルシーの方をよく見ると、自分の政具“エンバイロメント イン バーチャル”が奪はれていることに気がついた。

 

「なっ!‥俺の政具が!」

 

「今頃気が付いた?」

 

アカメ以外の皆は驚いていた。

 

「チェルシーさん、すごい!いつの間に政具を!」

 

「チェルシーは殴ったと同時に政具を奪ったみたいだな」

 

「見えているアカメさんもすごいですね‥」

 

ナジェンダが思った。

 

「(すごい技術の高いやり方を身につけているな、チェルシー)」

 

ギルが言う。

 

「だがチェルシー君、君がどうやってその政具を使いこなすと言うんだい?」

 

「こんな感じよ!」

 

そういうと、チェルシーは政具の刃先を思いっきり地面に突き刺した。

 

ガンッ!

 

「っ‼貴様!何を!」

 

「教えてあげるよ、アンタのこの政具の最大の欠点を‥」

 

「‼」

 

「簡単だったんだ!とても恐ろしい能力を秘めているけど、鎌の刃先を地面にただ突き刺しただけでアンタが作り出した環境変換は‥全てリセットされるということを、婆様が私に教えてくれた!」

 

それは…私がカフェラテ・オールベルグのメイドになって間もない頃のことだった。

 

「婆様、その本は何ですか?」

 

「これはな‥この世界に存在する武器の特徴が書かれている本じゃよ」

 

「でもこれ、ほとんどの武器が政府のものに渡っているものばかりですよね」

 

「そうなんじゃがな~でもこれを読めば、もしもの時に対処ができるかもしれないのじゃよ」

 

「確かに‥婆様、私もしばらくこの本読んでもいいですか?」

 

「あぁ‥勿論良いじゃよ」

 

「ありがとうございます!」

 

私は、そのおかげでほとんどの武器の特徴を知ることが出来た。婆様のおかげで‥

 

現在に戻る…

 

「くっ!…ぐきぃぃぃ!!あの老いぼれババアー!」

 

ギルの右腕の代わりになっていた氷の腕が割れて再び血が出始めてきた。

 

パリン!

 

「ぐあぁぁぁ!!」

 

すると同時に、ギルが作った環境がなかったかのように消えていった。

 

「これがアンタにとっての、絶望だ!」

 

チェルシーは、政具の刃と持ち手の接合部分を切った。

 

ザンッ!

 

「‼」

 

「もうこれで、アンタの手段も人生も終わりだ!!」

 

政具“エンバイロメント イン バーチャル”は完全に再起不能になった。

 

「こんなことがー!あってたまるかぁぁぁぁ!!!」

 

アカメは‥

 

「ギル…お前の負けだ」

 

ギルは予備の小型ナイフで、チェルシーに刃を突きつけるが…

 

ガッ!

 

「無駄な足掻きだね‥見苦しいよ!」

 

ズバッ!

 

ギルのもう一つの腕はチェルシーに斬られた。

 

「ぐあぁぁぁ!!」

 

「それは、今までアンタが殺してきた人の痛みだよ!」

 

「フフッ!…怖くないのか?」

 

「?」

 

「こんなに血だらけになった俺を見て怖くないのかって聞いているんだよ‥チェルシー君」

 

「…」

 

チェルシーの腕は震えていた。

 

「(動きが固まった!今が逃げるチャンスだ!)」

 

「怖い?‥何言ってるの?」

 

一瞬でギルの目の前に着き、誰もいない近くの草原に蹴り飛ばす。

 

ドカッ!

 

「ぐあぁぁ!」

 

「そんなの決まっているでしょ、怒ってるんだよ!」

 

クロメは…

 

「チェルシーお姉ちゃん‥こんなに強かったの!」

 

アカメは少し驚いていた。

 

「チェルシーがあんなに怒りを示しているところは、私も初めてだ‥」

 

アバマとナジェンダは呆然としていた。

 

「チェルシーさん‥相当ギルのことが憎かったんですね…」

 

「あぁ…そうみたいだな‥」

 

アカメがギルに言う。

 

「もうお前に逃げ場は残されてないぞ!」

 

「幹部に…こんなことをする奴には、後々後悔するような出来事が待っているぞぉぉ!」

 

チェルシーが言う。

 

「上等だよ!」

 

すると全員を囲むように、隅に隠れていた7000人の政府兵が一斉に銃を構える。

 

「動くな!反逆者共め!」

 

ナジェンダは‥

 

「こいつら!どこから現れたんだ!」




この7000の政府は一体、誰がいつ?呼び寄せた者なのか!?
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