世界変革~平和を求める者たち~   作:ガイアプロローグ

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僕に…勇気をください!


第19話 伊勢崎に光を…

「(まずは、7000人の中で最も極悪人の政府兵の中に埋めつけた卵を孵化させるとしよう)」

 

すると、2000人の政府兵の体内から虫が大量に吹き出てきた。

 

ブシャー!

 

「ごほっ‼」

 

他の政府兵はその姿を見て怯え始めた。

 

「やっ‥やばすぎる!」

 

「にっ!逃げろー!撤退だぁー!」

 

だが、虫たちは撤退する政府兵すら逃しはしない。

 

「うわー!囲まれた!!」

 

アカメ達を囲んでいた虫の大群は引いてった。皆は驚いていた。

 

ナジェンダは言う。

 

「なっ!…これは一体何が起きたんだ!」

 

クロメとアバマは腰が抜けていた。

 

「怖い!…あの虫さんたち‥」

 

「オールベルグの頭領さんってこんなにも恐ろしいなんて思わなかったです…」

 

メラが政府達に言う。

 

「一歩でも動いたら、孵化させるわよ?」

 

ゾクッ

 

「ひっ!」

 

政府の皆は座り込んでしまった。だが、アドラムは…

 

「何へこたれているんだ!あんなのガセだ!」

 

メラが言う。

 

「本当よ?」

 

「何だと?」

 

「私の虫たちは全員…♀なのよ?もしかしたら、あなたの中にも卵があるかもしれないわよ?それでも死ぬ勇気があるなら、飛びかかってきなさい」

 

「この俺を‥幹部を舐めるなよ!」

 

アカメが刀で防ぐ。

 

「私を忘れていないか?捕虜兄‥」

 

「てめぇー!いい加減名前で呼べやー!」

 

爪を突き立てるが、刀で爪ごと手を切断する。

 

スパッ!

 

「うぎゃー!!」

 

チェルシーが言う。

 

「決めて!アカメちゃん!」

 

クロメも‥

 

「お姉ちゃーん!行ってー!」

 

アドラムは…

 

「待て!アカメ!お前‥俺の次期幹部にしてやってもっ!」

 

「葬る‼」

 

ズバッ!

 

「ごはっ!(まだ‥5分しか幹部になっていないのに)」

 

ドサッ!

 

アドラムは思いっきり胴体を斬られて死亡した。

 

「任務‥完了!」

 

「お姉ちゃん!」

 

クロメがアカメに抱き着いて来た。

 

「クロメ…」

 

アカメはクロメを撫でた。チェルシーはその様子を見て安心した。

 

「(ありがとう‥アカメちゃん‥クロメちゃん‥君たちがいなかったらオールベルグと伊勢崎も‥まだ苦しみの連鎖が続いていたかも知れない)」

 

「チェルシーちゃん!」

 

メラはチェルシーに後ろから思いっきり抱き着いて来た。

 

「わっ!」

 

「生きていてよかったよ!…チェルシーちゃん」

 

「すいません‥迷惑かけてしまいまして‥」

 

「そんなことないよ‥君は‥」

 

「私‥オールベルグの皆を…皆を‥」

 

「チェルシーちゃん‥」

 

チェルシーは涙をこらえながら言う。

 

「皆を…守れなくて…っ!ごめんなさい!‥責任は‥私が‥私が全部!」

 

アバマが正面からチェルシーを抱く。

 

「!」

 

「そんな事‥言わないでください!うまく言えないけれど、僕は!皆はチェルシーさんがそんな顔をしていたら‥こころ(胸)が痛くなります!だから‥自分を追い込むようなことは‥言わないでください!」

 

「…アバマ君」

 

メラが言う。

 

「君‥いいこと言うじゃないか」

 

アカメは…

 

「アバマ、男らしい所‥あるじゃないか」

 

チェルシーが言う。

 

「ありがとう…でもやっぱり、店が壊れたのは私の責任でもあるから」

 

メラが言う。

 

「大丈夫だよチェルシーちゃん…その件については、ここに残っている政府達に押し付けとくから」

 

政府兵達は…

 

「なっ!何てこと押し付ける気だ貴様ら!」

 

「言ったはずでしょ?一歩でも動いたら孵化させるって」

 

ビクッ!

 

この言葉を聞いてまた座り込む。

 

クロメが言う。

 

「チェルシーお姉ちゃん!もう一人責任者がいるよ!」

 

「え?」

 

アカメはあることに気が付く。

 

「そういえば、ナジェンダは一体何処へ行ったんだ?」

 

場面は変わり、小屋では…アドラムの弟がまだ捕まったままだった。

 

「は…腹が…減って…死にそう」

 

すると、小屋のドアが開いて一つの飴玉が目の前に落ちてきた。

 

「たっ!食べ物だ!」

 

「よう!まだ死んでいないようだな」

 

飴玉の先にはナジェンダがいた。

 

「そろそろこの縄ほどいてくれよ~ナジェンダ様~」

 

「それは無理な話だな」

 

「やっぱり?まあいいさ!もうお前たちは完全にスケルトンシーフ様の部隊に包囲されているんだ!状況見ろ!状況を!」

 

「それはこっちのセリフだ…間抜け、外に出ればどうなっているかすぐにわかるぞ」

 

そういって、捕虜を担ぐ。

 

「降ろせ!降ろさんと貴様ら全員殺されるぞ!わかってい――――」

 

数分後…アカメがナジェンダに気が付く。

 

「なるほど…そういう事か」

 

「こいつが‥もう一人の責任者だ」

 

適当に捕虜を降ろす。

 

「痛!」

 

「これでも、そういえるか?」

 

やっと状況に気が付いた。

 

「おっ!お前ら何で座りこんでんだよ!バカか!」

 

「おめーも捕虜になってるくせに人の事言える立場か!グッチ!」

 

メラが言う。

 

「君も政府の者のようだね‥」

 

「兄貴は、兄貴は無事か?」

 

アカメが言う。

 

「お前の兄は私が斬ったよ」

 

兄の姿を見てグッチは座り込む。

 

「そ…そんな‥兄貴」

 

メラが言う。

 

「さて…君も政府同様に手伝ってもらおうかしら?」

 

「え…何を?」

 

この翌日、残った政府兵の皆はオールベルグ復興の為にメラに雑用として使われた。亡くなった人々やオールベルグの傷が消えることはないが、伊勢崎に政府の者たちが来ることは二度となかった。町や草原も血が付着していたが、メラが雑用で政府兵達に全て綺麗にさせた。この事件の跡が消えたのは5日ほどかかったと言う。そして場面はその2日後の夕方、カフェラテ・オールベルグの入り口へ。




次回、伊勢崎奪還編に終止符が打たれるとき。
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