「僕…アズミと申します!よろしくお願い申し上げます!」
「…そうか、やっぱりお前!」
「(え⁉︎…バレた?)」
木の陰に隠れているアカメ達が武器を構えた瞬間、オーガの部下が言う。
「…女だろ?」
「…は?」
オーガ達もこの発言に驚きが隠せなかった。
「絶対そうだ!遠くから来た時から俺はお前を女だと確信していたぞ!」
「あ、あのっ!急に何を…」
そう言うと、アバマを地面に仰向けに倒して、床ドンをして次々と語りだす。
「俺はお前のことを今ここで一目惚れした!俺は今まで女に数えきれないくらいプロポーズを仕掛けてきた、だけど全部失敗した!確かにあの時は俺がいきなり付き合ってください何て言っちゃったからそれは仕方ないと思ったさ!…でも今回はそんなこと言ってないから成功すると俺は思ってる、だから付き合ってください!」
「(この人…一体どんな人生送ってきたんだろう…それはしない訳ですね〜長過ぎて何て言ったか途中からわからないんですけど…)」
もう一人の部下が言う。
「アズミって言ったかな?そいつの話は軽く流して貰っていいから早く配置に付きな」
「は…はい、その前にこの体勢…何とかしてもらえませんか?」
「頼む!俺と付き合ってくれー!アズミー!」
一方、アカメ達は…
「あの馬鹿おなべ!何やってるの!」
「アバマ君、完全に女の子だと思われてるね」
「とりあえず、今の所は作戦通りになってはいるな…一応」
チェルシーがアカメに言う。
「アカメちゃん…あそこにいる政府兵、みんな帝具使いかもしれないよ」
「そうか…ナジェンダ達の所に今の状況をナジェンダ達に伝えた方がいいかもしれないな」
「そうだね」
ナジェンダに現状を伝える。
「ナジェンダ…報告だ」
[アカメか?何か手がかりを掴んだか?]
「今の所は作戦通りに行ってる、アバマも正体はまだバレてはいない」
[そうか、こっちも今ラバックが帝具で敵の数を感知仕切っている]
「こっちに今見えるのは4人だ」
[そうすると…オーガとその部下3人だな]
「あぁ…そうだ、それともう一つある」
[何だ?]
「おそらくオーガ以外の奴らは全員、帝具使いだと言うことがわかった!」
[何!その帝具の特徴は分かるか?]
「チェルシー、見えるか?」
「うん…私が伝えるよアカメちゃん」
「わかった…」
「ナジェンダ…一人目はさっきヘカトンケイルって言ってたよ」
[残りの二人はどうだ?]
「二人目は日本刀が特徴で…三人目は…あれ?」
[どうした?チェルシー]
「三人目の政府兵が見当たらない!」
「みんな気を付けろ…居場所がバレたかもしれない」
「おなべがつまずくからだ、絶対」
「クロメちゃん、今は周りを警戒した方がいいよ」
三人の後ろから足音が聞こえる。
「誰だ!」
出てきたのは…
「皆さん、僕なら大丈夫ですよ」
「アバマ君⁉︎」
「おなべ!びっくりさせないでよ!」
「…アバマか(確かに保管庫の所には姿が見えないな…)」
「今、敵の隙をみて皆さんの様子を見に来ました!」
「アバマ君、私達は大丈夫だよ」
「そうだよおなべ、もっと作戦に集中して!」
「うぅ…折角みんなのこと心配して来たのに」
「アバマ、周りに集中しろ!死ぬぞ」
「アカメさんまで…」
クロメがある事に気づく。
「ねぇおなべ」
「えっ…どうしました?」
「もう一つの手に持ってるの、お菓子?」
「え、いや…そうなんですけどこれは」
「頂戴」
クロメは率直に言う。
「…いいですよ」
アバマはそう言うと、クロメにお菓子を渡そうとするが…ガッ!っとチェルシーがアバマの腕を掴み、首元に剣を向ける。
「貴方…アバマ君じゃ無いわよね」
するとアバマの周りから煙が出て、政府兵の一人が姿を現す。
「くっ!どう言うこと⁉︎何でバレたの!」
「あなた芝居が下手ね…一発で解ったわよ、アバマ君は真面目だから作戦中にお菓子なんてあげる訳ないじゃない?」
「やはりな」
アカメもこれには最初から気づいていた。
「クロメこのお菓子には多分、毒が盛られている可能性があるぞ」
「えっ!嘘…死ぬ所だったんだ私」
「アバマとオーガ達の居場所を吐け!でないとお前の首が飛ぶぞ」
「くっ!…フフッ」
「何がおかしい!」
アカメがそう言うと、チェルシーがアカメの背後を見て言う。
「アカメちゃん!後ろにいる!」
「何‼︎っ」
「貰ったぁぁ!」
アカメは瞬時にその攻撃を日本刀で防ぐ。
「流石、この程度の攻撃じゃあ駄目みたいだなぁ」
そこには政府兵の部隊長のオーガがいた。
「お前がオーガだな…お陰で探す手間が省けたよ」
「そうか!俺も今そう思ってた所だぜ!アカメ!」
「なら…今この場でお前を始末してやる!」
アカメとオーガの闘いが今、始まる!
次回は8月に投稿予定!