アカメサイドは…
「お前は、帝具という物は所持していないみたいだな」
「だとしたら、勝てるとでも思ったか?伊勢崎を占領出来なかったギルやザンクなんかと一緒だと思ったら大間違いだぜ?」
「そうか…なら私も全力で行かせて貰うぞ!」
そう言うとアカメはオーガに向かって走り出す。
「馬鹿め!考え無しに突っ込む事がどう言う意味なのかわかっていないみたいだなぁ!」
アカメが目の前に来たと同時にオーガは剣を振ろうとした瞬間、アカメはオーガの左肩に手を置き、オーガの肩を下に思いっきり押す。
ゴキッ!
「ぐおぉぉおお!」
そう言っている間に、アカメはオーガの真上から背後に移動して背中を深く斬る。
ズバッ!
「ぬぅおおおお‼︎」
「そんなものか?まだギルの方が手応えを感じたぞ」
「くっ!俺の防具を無視して生身にまで刃が届くとは…な、大した武器持ってんじゃねぇか!アカメ!」
「…それだけじゃないな、私自身も強くなっているから出来た事だ…それにこの武器は小さい頃から持っている普通の日本刀だ」
「…(こいつ、普通の日本刀で俺の体を斬ったって言うのか!どんな腕力してんだ!こいつ人間を越えてやがる!)」
そう言うと、オーガは腰に備えている小型ナイフの様な物を取り出す。
「普通の日本刀だったら俺にもまだ勝機はある!」
オーガはその武器を自分の首筋に刺す。
グサッ!
「‼︎っ何を!」
チェルシーサイドは…
「っ‼︎あいつ!自分で首を刺した!自害のつもりなの!」
クロメはそう言うが、チェルシーは少し難しい顔をして言う。
「…まさか…オーガまで!」
「チェル姉?」
「あいつの手に取ってる武器、もしかしてギルと同等…政具の一つかもしれない!」
「政具?」
すると、拘束されている政府兵が言う。
「ああなったら…あの子は死亡確定よ?いくら強くても今のオーガ隊長は最強に等しいわ!あなたの言う通り、オーガ隊長が首に刺した物は政具の一つ”強制受注強化血”!今まで斬り殺した者の血を自分の首に刺すことでその経験値が自分に蓄積される!」
クロメがその政府兵に言う。
「血液型が違かったら自殺同然じゃないの⁉︎違う?」
「フフフッ!…そんなに私達の隊長が馬鹿だとでも?」
「クロメちゃん、私が政具について詳しいことは知ってるでしょ?」
「チェル姉…」
「あの政具は、今までのその血の血液型を自分と同じ血液型に変えることが出来るの!」
「そんな…何なの政具って、チートばかりじゃん!」
アカメサイドは…
「オーガ…血迷ったか?」
「…フフフッ!ハハハハハッ!感じるぞ!」
「⁉︎、何だ!どう言う事だ!」
「死んだとでも思っただろ?違うな!俺は今、自分の首を刺した事でより強力な力を手に入れたんだよぉ!」
そう言うと、オーガは政具を抜くと同時に首の傷と背中の傷が一瞬で元通りになる。
「ただの武器ではない様だな…政具か?」
「ほう…政具を知ってるのか?中々賢い奴だな、その通りだ」
「やはりな…政具使いの相手は一度相手をした事があるが、今回は別のタイプだな」
「ギルと同じにするなって…」
一瞬でアカメの後ろに着く。
「言ってんだろぉぉぉが!」
「っ‼︎(速い!)」
アカメはオーガのナイフでの攻撃をギリギリで回避するが
「遅えんだよぉ!」
次の拳の攻撃もギリギリで回避。
「こいつ!また回避しやがってぇ!」
「私もスピードを本気になった方が良さそうだな!」
アカメはオーガの回りを音速同等の速さで周る。
「くっ!ちょこまかと動きやがって!目障りだ!」
オーガは地面に向かって、一発の拳を叩き入れる。
ドカカカッ‼︎
アカメは地面にヒビが入る前に、大きくジャンプをする。
「腕力は凄まじいな…だが!隙が大きいぞ!」
アカメはそう言うと、日本刀を大きく横にオーガに向かって斬る様に斬撃を放つ。
「(黒円斬!)」
心の中でそう言い日本刀を思いっきり振るアカメ。斬撃はオーガに向かって飛ぶが…煙が消えた後はオーガの姿が無かった。
「何っ!」
アカメは着地すると、すぐ様防御体制に入る。
辺りを見るが、オーガの姿が見当たらない。
「…(姿を隠して居るな…)」
チェルシーサイドは…
「アカメちゃん…政具だということは気づいているけど、能力までは気づいていない!」
「もう誰も隊長は誰にも止める事は出来ない!絶対にね!」
「くっ!…お姉ちゃん!」
アカメサイドは…
「っ‼︎」
アカメはかすかに気配を感じ斬撃を入れようとした瞬間、オーガがアカメの足元から出てくる。
「よそ見しちゃぁ行けないなぁ!」
「しまっ!」
オーガの拳がアカメの腹部に直撃する。
ドゴッ!
「がはっ!」
アカメはそのままチェルシーたちの隣の木にぶつかる。
「アカメちゃん‼︎」
「お姉ちゃん‼︎」
「ぐっ…うっ‼︎」
アカメは腹を抑えながら立つ。
「…まだ立つとは、しぶといなぁ」
「…お…前…人間やめた…か?、ぐっ‼︎」
「面白いこと言う奴だ…流石に今のは大分効いたみたいだな、さっきの立場が逆転して俺は今いい気分だぜ…アカメ!」
「…クロメ、チェルシー、お前達はアバマを探してくれ!」
その時、チェルシーはアカメの手を軽く握る。
「アカメちゃん…そんなこと言って一人で無理しちゃ駄目だよ、一人で駄目なら…二人で行けば勝てない相手じゃないよ!」
「チェルシー…私は…無理をしているわけじゃ…ない」
「そんな体で無理してないなんて、ありえないでしょ?」
チェルシーは全てお見通しだった。
「チェル姉…」
「クロメちゃん…アバマ君との約束、破る事になるかもしれないけど、勝手なのはわかっている…でも、私の代わりにアバマ君の事…探してくれないかな?」
チェルシーはクロメの目を見てそう言う。
「…わかった…でも無理はしないでね!」
そう言うと、クロメは拘束している政府兵にロープを巻いて、一人でアバマを探すことにした。
「あっ!この野郎!縄を締めるなぁ!」
「(お姉ちゃん!チェル姉!死なないでね!)」
アカメとチェルシーは、オーガの方に視線を変える。
「さぁ…第2回戦、はじめましょう!」
「チェルシー…(またお前と一緒に戦うとは思わなかったよ)」
「さぁ来い!」
同時刻、ナジェンダサイドでは…
「中々…掛からないっすね」
「焦るなラバック、じっと待つことも時には大切だ」
「…アカメちゃん達は無事なのかどうか…」
「大丈夫だ!あいつらが簡単に倒されるわけがないだろ?」
その瞬間、張ってある糸に何かが反応する。
「糸に反応あり!人数は…7人⁉︎増援か?」
「どうやら、アカメ達の居場所を捕らえたみたいだな」
「…」
「ラバック?どうしたんだ?」
「ナジェンダさん…どうやら、アカメちゃん達の居場所じゃなく、俺たちの居場所がバレたみたいですよ!」
「何っ!」
すると、張っていた糸が全て切られる。
スパッ!
「誰だ!」
ラバックがそう言うと、木の陰から6人の人物が出てくる。
「よう…裏切り将軍」
「お前ら、よくここがわかったな!」
「頭を叩くのは作戦の基本だろ?元将軍」
「くっ!まさかまた会うとはな…災難だな今日は!」
ナジェンダとラバックは戦闘態勢に入る。