「チェルシー…(またお前と一緒に戦うとは思わなかったよ)」
「さぁ来い!」
アカメは再び体勢を立て直す。だがオーガは余裕な表情を見せる。
「女一人増えた所で、俺を倒せると?」
「あぁ…お前はチェルシーを見くびっている様だな、弱いとでも思うか?」
「まぁ確かにギルやザンクからみたら恐ろしく強いだろうが…このオーガ様からみたら、そんなに恐ろしく強いなんて嘘の様にしか見えないんでな〜」
「そうか…一つ質問だ、お前、何人殺して来た?」
真剣な眼差しでオーガに言う。
「知りたいか?ハハハハッ!…覚えてるわけねぇだろ?そんなの」
「答えるわけがないよ、アカメちゃん…此奴の政具の能力は自分が殺して来た者の分の経験値を自分に蓄積させることが可能の政具よ、少し前にね」
「あの時か…(首元に政具を刺した時、既に此奴は)」
「詳しい女だなぁ、まぁいい…どうせお前ら二人はここであの世行きになるから今更知ったとこで…意味なんてないんだよ!」
オーガは二人に急接近すると見せかけて、アカメとチェルシーの間を過ぎて、背後に移動し政具で斬りかかる。
カンッ!
アカメとチェルシーはその攻撃を防ぐ。
「ほう、やるじゃねぇか」
「くっ!(二人で防いで互角か)」
三人は距離を取る。
「アカメちゃん!単純に突っ込むとこっちが全滅するわ!作戦その1で行くよ!」
「ああ!」
アカメとチェルシーは互いに距離を取り、森の方角へ向かう。
「俺が逃すとでも思うか?」
そう言うとオーガは周りを警戒する。
アカメサイド…
「(何とか木に紛れて隠れられたが、そう長く留まるのは無理だろうな。それに腹のダメージがまだ残っている。この作戦でオーガを仕留めないと後が厄介になる。オーガもそうだが、クロメが気になる。なら迅速にオーガを仕留める他はない…一気にカタをつける!)」
「まずは政具を葬る!」
遠距離攻撃でまずは攻める。
「おんなじ攻撃が通用すると思っ!」
パキンッ!
斬撃波の衝撃で政具が破損する。
「チッ!そっちを狙うか…だが手遅れなんだよ!」
私は正面に向かう。
「何故⁉︎」
オーガは私に攻撃をしようとすると、ある事に気づいたようだ。
「そうか⁉︎もう一人!」
振り向くと、目の前にはチェルシーが斬りかかる体勢に入っていた。
「もらった!」
オーガが攻撃を迷っている瞬間、私とチェルシーはオーガのアキレス腱を切る。
ズバッ!
「ぬぅぅ!あああぁ!」
オーガはその場でうつ伏せになる。
ドサッ!
「…」
「アカメちゃん…気を抜くのはまだ早いみたいだよ」
「そうだな」
オーガが立ち上がる。
「小娘の…癖に!調子に乗りやがって!俺がこの部隊の最強だって事を、教えてやる!」
オーガの外見が少し変わっていた。頭には危険種の角が生えていて、歯は鋭く、目の周りには黒い隈の様な物があった。
「来るぞ!」
クロメサイド…
あの後、お姉ちゃん達と別れてあたしは単独でおなべを探す事になったけど何処に居るんだろうか?しばらくすると人影が見えたので木の陰に隠れた。
「誰だろう?」
見てみると、そこにはオーガの部隊にいた奴らがいた。でもおなべの姿が何処にも見当たらない。何処にいるの、あのおバカ!
「セリュー、お前はコロと一緒に隊長の所に行ってくれ…此奴は俺が始末しといてやるからよ」
何やら暗い声でセリューに言う部下。
「わかりました、でもこの人もう意識が遠のいているから終わったらすぐにこちらに来て下さい!」
「キュウ!」
「あぁ…わかってるよ」
セリューとコロが去った後、あたしはオーガの部下の近くの人影を目に映った。
「っ‼︎」
「よう…目…覚めたか?」
「くっ!…僕は…口が堅いんですよ…」
アバマサイド…
変装して安心していた自分が馬鹿みたいです。今、目の前にいる人とセリューという人は帝具使い…バレたのはセリューという人の帝具ヘカトンケイルのセンサーみたいのが原因みたいでした。
「俺…お前の事好きだったのによ?どうしてくれんだろうなぁ!」
ドゴッ!
一発の拳がはいる。
「ガハッ!…ハァ…ハァ…」
「死にたくないだろ?この気持ちに責任を感じないんなら…せめてお前の仲間の情報を吐けや!アズミ!」
「フフ…言ったでしょ…口は…堅い…て」
ドゴッ!
「グフッ!」
「テメェ!本当は死にたくねぇんだろ?だったらさっさと吐けって言ってるんだよ‼︎」
「…何度やっても…同じ…だよ?」
「くっ!…何でだよ…何でそこまでして守りたがる⁉︎仲間なんて失ったらまた作ればいいじゃねぇかよ!こんな下らない事さっさと終わらせてぇんだよ!俺は!」
一部の言葉に反応して、相手の襟を力いっぱいで掴む。
ガッ!
「だったら!…今のこの下らない拷問をまずは辞めろよ!それに…!」
涙ながらに言う。
「僕の大切な仲間を傷つける発言を取り消せよ!」
僕は感情的にそう言った。
「仲間なんて…意味ねぇんだよ!どうせみんな死ぬんだよ!こんな風にみんな…」
彼はそう言って日本刀を抜こうとした時、凄い勢いで蹴りが炸裂する。
ドガッ!
「ぐおっ!」
「おなべ…男らしいところあんじゃん」
「ク…クロメ…ちゃん」
「てめぇ…空気読めねぇ奴だな(って今なんて言った?)」
「戦闘でそんなこと言ってる暇ないよバーカ」
「クロメちゃん!何で一人で!」
「今、お姉ちゃん達は目の前にいる奴の隊長と闘ってるよ!まずは此奴を倒すよおなべ!ってか…今の傷だと〜ダメ?」
「うん…ごめん…」
そのまま気を失う。
クロメサイド…
「さて、茶番はこれくらいにしてさっさとあんたを葬らせてもらうよ!」
通信機が切れた音がする。
プーッ
「(ナジェンダ⁉︎どうしたの?)」
だけど、今目の前に敵がいるから迷ってる暇はない。まずは此奴を倒す。
「一つ聞くが…お前、なんて言った?」
「…何って、あんたを葬らせてもらうって言ったけど?」
「違う!俺が聞いてんのは、お前さっき…男らしいって言ったよな⁉︎」
「別にあんたに言った訳じゃないけど〜頭大丈夫?今あたしの後ろに倒れてるおなべに言ったんだけど」
「おなべ…?」
「あんた、頭堅いね…おなべって言うのは、今あたしの後ろに倒れてる人のこと!つまり女に見えるけど、実際は男って意味!」
「え…嘘だよな?」
「いや本当だから、起きたら聞いてみなよ」
あたしは真顔でそう言う。
「そ…そんな…嘘だろ…あんなに可愛い顔してるんだぜ?こんな事が…」
ショックで腰が抜ける石頭。てか気付くの遅っ!
「許さん…!貴様は絶対に許さん!俺の理想をぶち壊したのは重罪だ‼︎…死んで貰うぜ!」
石頭は日本刀を手に取る。
「それ…帝具だよね?」
「あぁ…よくわかったな…これは帝具の一つ”死者行軍八房”、俺の相棒だ!お前は今から俺のコレクションの一部になって貰うぞ!」
石頭が鞘から刀を引き抜くと…石頭の下から危険種が出現する。
ガガガガッ!
「危険種!」
「まだいるぜ?」
木の陰から2人の人物が現れる。そして…
「俺の後ろのいる奴は一番のお気に入り…切り札だ」
「っ‼︎」
石頭の後ろには、3年前に一緒にいたナタラの姿が見えた。
「ナタ…ラ?、何で⁉︎」
ザンクの幻覚で見せられた時とは少し姿は違うけど、その姿は間違えなくナタラだ。
「俺の切り札を知ってるのか?フッ…まあいい、この他にも4体いるんだ」
「何で…死んだはずじゃないの?」
「死体だから動くんだよ!この俺の八房が有る限りな!」
原作ではクロメが八房を持っているがこの小説では政府兵が持っている事になっている。因みにクロメと対峙している政府兵の名前は次回明らかになる予定です。