世界変革~平和を求める者たち~   作:ガイアプロローグ

31 / 40
クロメサイド…

「死体だから動くんだよ!この俺の八房が有る限りな!」


第31話 人形と迫る危機

クロメはその言葉を聞いて歯ぎしりをした後、言葉を発する。

 

「…ふざけないでよ」

 

「あ?寧ろ感謝してほしいくらいだなぁ〜今こうやって命を繋いでやってるんだからさ」

 

「ナタラを人形みたいにしないでよ!!!あんたは人の命を何だと思ってるの!!」

 

「ほう、感謝とは逆に怒りが込み上がるのか〜お前は…」

 

「ナタラは…私を守ってくれた恩人だから!」

 

「恩人?つまりお前の彼氏にあたる存在だった…て事か、なら尚更この俺に感謝するべきじゃないのか?さっきも言ったがナタラの命を繋いでいるのはこの俺だ!それに対してそんな暴言を吐くなんて失礼にも程があるぜ!」

 

「…人としての感情が無いあんたに言われたく無いよ!」

 

そう言うと、クロメは日本刀を構える。

 

「どうやら、俺の人形になりたいらしいな…小娘、いいだろう会話はここまでだ!望み通りに俺の人形の一つにしてやるよ!!」

 

「その宣言、無かったことにしてやる!!!」

 

クロメは高く飛びかかり、政府兵の胴体を狙って斬りかかるが…

 

カンッ!

 

互いの刃が交わり、闘いが始まった。

 

「殺れ!土竜!」

 

そう言うと、本人は危険種である土竜から降りて、クロメに刃を向けて命令する。

 

「ウォォォォォ‼︎」

 

「一級如きにやられるわけ無いじゃん!」

 

ズバッバッバッ!

 

得意の居合い斬りで土竜の上半身と下半身を綺麗に真っ二つにし、落ちてきた土竜の上半身を更に半分に斬る。

 

「ほ〜う(やはり土竜じゃ駄目か)」

 

「残り8体!」

 

「俺をも含むか?」

 

「当たり前よ!」

 

「(まぁいい、一番価値の低い奴がいなくなっただけだ)」

 

そう考えている間に、目の前にクロメが急接近していた。

 

「油断したね!」

 

ニヤッ

 

「何てな!」

 

政府兵が横に避けると、クロメの目の前にはナタラが立っていた。

 

「ナタラ‼︎」

 

「かかったな!(急接近した勢いで、お前は今横に動く事が出来ない筈だ!)」

 

ナタラはクロメに向けて薙刀を投げる。

 

「終わりだ!小娘ぇ!」

 

「くっ‼︎」

 

クロメはギリギリの所で避ける。

 

「ほ〜う、やるな」

 

「ナタラ…どうして⁉︎」

 

「無駄だ、声が届くとでも思ったか?死んでるんだぜ?」

 

「くっ!あいつ含めて8体、数が多すぎる!(それに残りの4体は何処にいるの?)」

 

アカメサイド…

 

「来るぞ!」

 

「政具の本性が現れたわね…」

 

「ヒャハハハハハァァ‼︎そんなものかよぉ!」

 

オーガは地面に向けて拳を当てると、当てた中心部分からビビか広がり始めた。

 

バキバキッ!

メリメリッ!

 

アカメは高く飛び上がり、チェルシーはオーガの後ろに回りこむ。

 

「こっちよ!オーガ!」

 

「あぁ?あめぇんだよ‼︎クズが!」

 

オーガの鉄拳がチェルシーに届こうとした瞬間、上空からアカメの遠距離斬撃が飛ぶ。

 

「単純ね、アンタ」

 

「何っ‼︎」

 

オーガの出した腕がその瞬間、アカメの遠距離斬撃によって切断される。

 

ズバッ!

 

「うぉぉぉぉおおお!」

 

「今だよ!アカメちゃん!」

 

真上からアカメが日本刀でオーガを狙う。

 

「葬る!」

 

ズバッ!

 

オーガは両腕を切断され、その場に座りこむ。

 

「これでお前は全身の自由を奪われたのも同然だ…」

 

木に縛りつけられている政府兵が言う。

 

「そんな…隊長が…こんな女二人にっ!」

 

アカメがオーガに刀を向ける。

 

「終わりだ!」

 

「…ちっくしょ…ちくしょう…ちくしょうっ!ちくしょう!ちくしょう!!ちくしょう!!!何故!!!何故貴様ら如きにこの俺様が!!!こんな無様なことにぃぃ!!!」

 

「…」

 

「権力の無ぇクズが!!!調子に乗るなぁ!!!俺は死んでも…必ずお前を呪い殺してやる!!!必ずだ!!!!」

 

オーガはそう言う。

 

「…哀れね」

 

「…民の自由を奪う奴は斬る!」

 

アカメは刀を振り下ろし、オーガの首をはねる。

 

スパっ!

 

ドサッ!

 

「た…たいちょぉぉぉ!!!」

 

アカメは言う。

 

「チェルシー…あいつの見張りを頼む!私はクロメの所に行く!」

 

「…アカメちゃん、無茶しない方がいいって…私も行くよ」

 

「…気持ちはわかる、でもチェルシーはあいつの様子を見ていてほしい、何するかわからないからな」

 

「…わかった、帝具保管庫も破壊出来たらやるよ!すぐそこだから」

 

「あぁ…すまない!」

 

アカメはそう言って、クロメの元へ走って行った。

 

「最初に保管庫を破壊しといた方が適正だね」

 

チェルシーは二本の剣を手に取り、帝具保管庫に向かう。すると政府兵が言う。

 

「待て!隊長だけじゃ物足り無いの!あんた達はっ!」

 

「すまないけど、帝具は今日で…消滅だよ!」

 

するとチェルシーの通信機から雑音が聞こえる。

 

[ジッジジッ!]

 

「⁉︎」

 

雑音が聞こえた後、帝具保管庫付近から衝撃音が聞こえ、天井に穴が開く。

 

ドゴゴゴッ!

 

「くっ!一体何が⁉︎」

 

チェルシーは帝具保管庫に向かう。中に入ると、帝具の数は少ないが全て破壊されていた。もう少し奥に行くと…

 

「…っ!ナジェンダァ!!!」

 

うつ伏せで倒れているナジェンダがいた。

 

セリューサイド…

 

「隊長!耐えてください!今、私が行きますから!」

 

すると、目の前に人が立っている姿を見る。

 

「あら…セリューちゃん?」

 

「あなたは…リヅさん!」

 

「そんなに急いで、何処に行くのかしら?」

 

「隊長の援護に今から行く所です!すいません!そこを通してください!」

 

リヅはニヤつきながら言う。

 

「オーガなら撤退したんじゃないかな?」

 

「…どう言うことですか?」

 

「だってそろそろ、”保護区”が帝具保管庫に到着している頃よ?私が逃してあげるわよ?」

 

「”保護区”…ですか?でも私はそれでも隊長の所に行きます!すいません!」

 

セリューはそう言ってリヅの元から離れ、一人帝具保管庫に向かって行った。

 

「…困った子ね(もう遅いのに、”保護区”は味方をも犠牲に出来る人達なのにね)」

 

リヅは空間の亀裂の中に入って去って行った。

 

クロメサイド…

 

「どうした?もう終わりか?」

 

クロメは政府兵の八房の人形に大苦戦をしていた。体はボロボロになっていた。

 

「ぐっ!…卑怯よ、あんた」

 

「ふっ!自慢の居合い斬りも見切られた…後はないぜ?小娘」

 

クロメは目を閉じ、刀を地面に置く。

 

「ん?何の真似だ?」

 

「すぅ〜はぁ〜」

 

クロメは深呼吸をし始めた。

 

「(何をするつもりだ?こいつ)」

 

「(どんなに強い相手でも、きっと穴となる弱点はあるはず…探るんだ!今度はあたしが倒す番!お姉ちゃんとチェル姉の隣に立つために!)」

 

覚悟を決め、クロメは目を開く。

 

「死ぬ準備が出来たか?」

 

「さぁ…どうだろうね?」




クロメと対峙している政府兵の名前は今回…じゃなくてすいません!
by赤色のアート

因みにチェル姉をひらがなにすると→”ちぇるねぇ”だそうです。
byアバマ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。