世界変革~平和を求める者たち~   作:赤色のアート

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保護区のメンバーはディバインゲートからのキャラクターです。


第34話 チェルシーVS保護区‼︎ 覚醒への一歩

「くっ!(逃げ道を完全に防がれたわね)」

 

「政具の能力も知らない奴が…私に勝てるわけない」

 

「さっきからなんなの!これは政具なんかじゃないって言ってるじゃない!」

 

「チェルシー!稲妻を纏った状態のイヴァンの放つ電撃は特殊だ!全て避ける事を意識してくれ!」

 

「…了解!」

 

 

 

 

 

 

 

「お喋りしていいのかな?」

 

チェルシーの周りに電気で作られた牢獄の様な物が作られる。

 

「…(この双剣が政具だとしたら…試す価値は充分にある!)」

 

スパッ!

 

チェルシーはイヴァンが作った電撃の牢獄を斬る。

 

「…斬れた!」

 

「デバフ無し…か(やはりあれは政具の一つか!)」

 

チェルシーはイヴァンの正面に向かうと見せかけて、イヴァンの頭上から攻撃を仕掛ける。

 

「(電気を纏っているのは胴体だけ、なら上はガラ空きなはず!)」

 

 

 

 

 

 

だがしかし…

 

 

 

 

 

「甘いなぁ〜小娘ちゃん」

 

「‼︎っ」

 

イヴァンとチェルシーの上から雷が落ちる。

 

ドゴーンッ‼︎‼︎

 

「チェルシィィィ‼︎」

 

雷が落ちた中心部は、クレーターが出来る程の威力だ。助かる術など…無かった。

 

 

「先輩、いや…今はもう裏切り者…ナジェンダ、次はあんただ」

 

「くっ!(ここまでか‼︎)」

 

「政府を裏切ったこと…あの世に逝って悔いる事だね〜…さよなら」

 

シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

ナジェンダに当たる寸前に、クローステールの糸が網目状に前に出て来て電気はクローステール自体に流れた。

 

「‼︎っ」

 

「ラバック!」

 

ビリビリッ‼︎

 

「ぐあぁぁぁぁ‼︎」

 

ラバックはそのまま木から落ちる。

 

ドサッ!

 

「仲間か…まぁいいや、もう他にはいなそうだからね(こいつ、どうやって保護区の奴らから吹っ切れたんだ?)」

 

イヴァンはナジェンダに指を指し…

 

「終わりだ…」

 

 

 

 

 

その時だった。イヴァンは背後から視線を感じる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オールベルグにいた時…私は先輩や婆様の足手まといだった…そのせいで先輩が死んだ事に気づくのが遅れてしまった…婆様の時だってそうだった!私が目を離してしまったから失いたくないものを失ってしまった!」

 

チェルシーの周りには、水色のオーラが纏っていた。

 

「チェルシー…なのか?」

 

ナジェンダは状況が理解出来なかった。

 

「お前…人間なのに人間離れしているものを習得しているみたいだな(私の雷を直接受けた時…何が起きた⁉︎)」

 

「亡くなった婆様と先輩は…もう戻らない…でも…これ以上は誰も死なせない…私が全部守る‼︎‼︎」

 

チェルシーの周りのオーラが一回り大きくなる。

 

 

「面白いねぇ〜そう来なくちゃぁ面白くない!」

 

イヴァンはチェルシーの方向に向きを変え、再び稲妻を纏う。

 

 

「ナジェンダ…ラバックを連れて出来るだけここから離れて!」

 

「チェルシー…お前」

 

「お願い!そうじゃないと…巻き込むかもしれないから!」

 

ナジェンダはラバックと縄を切って政府兵を連れてチェルシーとイヴァンから距離を出来るだけ遠くとる。

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ〜…その力を私に見せてくれるかな?」

 

「直ぐに終わらせてやる!」

 

チェルシーは剣を構える。

 

 

 

 

セリューサイド…

 

「隊長!絶対無事ですよね!」

 

「キュウッ!」

 

セリューはチェルシー達がいる方向に進んでいた。その時…目の前に3人の保護区がいた。

 

「お前、政府の者だなぁ」

 

「今度は誰ですか⁉︎私は急いでいるので失礼します‼︎」

 

「もう遅いと思うがなぁ〜」

 

「どういう事ですか?」

 

「これが…その証拠だよ」

 

そう言うと草むらの中から、オーガの遺体をセリューの目の前に置いた。セリューはその姿を見て腰が抜ける。

 

「そ…そんな…これって」

 

そして、涙が目からこぼれた。

 

「あぁ〜お前の大好きな隊長さんの死体だ」

 

「…私をそんなに…怒らせたいんですか?」

 

「俺たちは知らせてやったんだ…感謝する事だな小娘」

 

「君も見ればわかるだろ?彼の死体は本物だよ?」

 

「アタイらを恨まない事だね…恨むならナジェンダ達を恨む事だね〜そいつらがオーガを殺した張本人だから」

 

「‼︎っ…ナジェンダ?」

 

「そうさ、政府を裏切った者がやったのさ」

 

「…ナジェンダ‼︎絶対に許さない!正義の為、隊長の為…あいつらを全力で潰してやる‼︎」

 

「その気持ちはいいが…今は俺らのリーダーが戦っているところだ…お前は一度政府のアジトに戻っとけ…憎しみはそれまで他の反乱軍にぶつけとけ」

 

そういうと、保護区の3人はセリューとは反対の方向に向かっていった。

 

 

 

 

 

アカメサイド…

 

アカメはモウルの切り札であるデスタグールに苦戦をしていた。

 

「くっ!(やはり硬いな!)」

 

「おいおい…そんなもんかよ(とはいっても、こいつを倒せるわけがない!デスタグールは俺の主戦力だ)」

 

アカメの左右には、ナタラとドーヤの人形がいる。正面はデスタグールの人形とその上にモウルが乗っている。

 

「…(あの時、ナタラを斬ったはずだが…やはり一筋縄では無駄だという事か)」

 

「ふっ!悩む時間なんて…与える訳にはいかなんでな!」

 

ドーヤの拡散弾がアカメに向かって飛んでくる。

 

「同じ技は通用しないぞ!」

 

アカメは戦いながら相手の特徴を探っていた。

 

「(こいつは今、拡散弾を撃ってくる事しかしてこないな…だが二つ目の銃はごく普通の銃とは変わらない…そして)」

 

アカメが拡散弾を全て弾き終わると、後ろからナタラが槍を振りかぶる。

 

スカッ!

 

だがしかし、アカメは華麗に回避する。

 

「(ナタラは槍で攻撃…だが速さで言うなら私の方が格段に上だ!)」

 

ナタラの背後をとり、背中を斬る。

 

ズバッ!

 

「ドーヤ‼︎撃て!」

 

ドーヤはまたも拡散弾をナタラ諸共放つ。

 

「‼︎っ(ナタラごと私を!)」

 

アカメは二人から距離を置く。拡散弾は殆どがナタラに当たった。そしてナタラは倒れる。

 

ドサッ!

 

「(すまないナタラ…盾にしてしまって)」

 

アカメはドーヤが次の銃を取り出す瞬間に、ドーヤの目の前に接近し…

 

 

 

「終わりだ!」

 

ドーヤの両腕を切断する。

 

ズババッ!

 

そして胴体に一発斬る。

 

ズバッ!

 

ドーヤは倒れた。

 

「(すまない…本当は斬りたくは無かった)」

 

 

 

「ほ〜う、ドーヤを倒したか…だが…これはどうだ?」

 

すると、デスタグールの前に新たな人形が出現した。

 

「俺の人形はこれだけじゃない…もう一人いる!」

 

斬ったはずのナタラが立ち上がる。

 

「何っ!(なんて耐久力しているだ‼︎)」

 

そして新たな人形の隣にもう一人現れる。

 

「懐かしいだろ?アカメ…お前なら知っているだろ?」

 

「…お前は⁉︎(どうして…だ?)」

 

アカメが目にした人形の正体とは⁉︎残る人形は本人を含め、あと5体‼︎




・クロメ
本作のヒロイン。出身は京都。服装は原作と同じく、セーラー服の様な服装。幼い頃から姉であるアカメを慕っている。親を失ってからは出来るだけアカメに負担をかけたくないと色々と協力していた。(過去編で詳しく)原作との異点は、持っている武器が普通の日本刀であるところと薬を飲んでいなく健康なところ。あとはアカメのツッコミ役になるようなところがあるところ。

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