スサノオ「我が名はスサノオ…生物型帝具だ」
アカメ「生物型…帝具⁉︎」
スサノオ「案ずるな、お前の味方だ」
その男の名は、スサノオ。それを見たモウルは…
モウル「スサノオ…電光石火だと⁉︎何故だ!何故お前が動いているんだ!木偶の坊風情が…調子に乗るんじゃねぇよ!」
数分前…帝具保管庫でナジェンダが倒れていた時のこと
ナジェンダ「うっ!…私が…ここまで飛ばされるとはなっ!」
ナジェンダは這いながら、帝具保管庫の周りを探ると、そこには帝具が散乱していた。
ナジェンダ「帝具保管庫…か…」
しばらく這って進むと、そこには人の形…生物型帝具が座っていた。
ナジェンダ「これはっ!スサノオ⁉︎」
スサノオ「我の眠りを妨げるその声…マスターか?」
スサノオは目をゆっくりと開きそう言う。
ナジェンダ「(反応した?)」
スサノオ「我の名はスサノオ…マスター、我が力を貸そう」
ナジェンダ「なんだ…?」
スサノオ「我は今、そなたのものだ…命令をしてくれ」
ナジェンダ「(少し怪しいが賭けてみるか!)」
ナジェンダはそう思いつつもスサノオにアカメの助っ人をお願いし、現在に至る。
アカメ「ナジェンダが…お前を目覚めさせたという事か?」
スサノオ「その通りだ、その後マスターは我にそなたの加勢を頼まれてここへ来たのだ」
スサノオはそう伝えると同時に、デスタグールの攻撃をかき消した。
モウル「ばっ馬鹿な⁉︎このデスタグールの攻撃を…かき消しただと⁉︎」
スサノオ「アカメ、我が人形達を誘い出す…その間に操っている本体を狙うのだ」
アカメ「…わかった!あいつは私が倒す‼︎…ぐっ!」
だがアカメは重傷を負っているため、体が思うように動けないでいた。
モウル「お前が俺を倒すだと?…はっ!そんなこと出来るわけないだろうが!(まぐれだっ!デスタグールの技が消されたのは火力不足なだけだ!危険種最高クラスなんだぞ!)」
モウルは内心かなり焦っていた。まさか奥の手の最大火力の攻撃をいとも簡単に消されたの目の前で見てしまったため…
スサノオ「アカメ…しばらくじっとした方が良い、トドメをさせる体力まで我が他の人形を足止めする」
アカメ「くっ!だ…大丈夫…だ」
スサノオ「…無理だけはするな」
すると、スサノオの胸に一本の光線が貫かれる。
アカメ「っ‼︎」
モウル「お喋りする暇なんてもう与えないぞ!(所詮木偶の坊同然の古き帝具!後はアカメを片付ければ俺のー!)」
貫かれたスサノオの胸が再生する。
スサノオ「…行くぞ」
モウル「なっ‼︎なん…だと⁉︎」
スサノオはキラーマシンの人形を一振りで粉砕する。
モウル「一撃‼︎(たった一撃でキラーマシンを粉砕だとぉぉぉ!)」
ナタラの人形がスサノオに向かって槍を投げるが、スサノオはその槍を真っ二つに割る。そしてその次にツクシの人形が放った弾丸を無視して、ツクシの人形を壁に叩きつける。
モウル「くっ!クソ野朗ぉぉぉがぁぁ!」
デスタグールの放つ攻撃をするが、再び一振りでかき消すスサノオ。
モウル「くぅぅううっ‼︎こいつめぇ!」
そう言っている間に、スサノオは自身が持つ武器でデスタグールの右手右足を一気に切断した。
グラッ!
モウル「はっ!しまった!」
デスタグールの右手右足が切断された為、モウルはバランスを崩し、地べたに落ちる。
ドサッ!
モウル「うおっ!」
八房も地面に落ちる。モウルはそれを拾う為向かうが…
モウル「俺の八房ー!」
アカメ「はぁ…はぁ…お前に渡すわけにはいかない!」
アカメが八房を手に持っていた。
モウル「きっ貴様!まだ動けたのか⁉︎」
アカメ「…もう終わりにしよう」
アカメはそう言うと、八房を宙に軽く高く上げると…
モウル「で…デスタグール‼︎俺の八房を取り戻せ!」
スサノオ「無駄だ…」
ドスンッ!
モウル「へ?」
その方向を見ると、デスタグールは両腕と両足を既に切断されていた。
モウル「ばっ馬鹿なぁぁぁぁ‼︎俺の…俺のデスタグールがぁぁぁぁ‼︎」
アカメ「これでっ!死体とおさらばだ!」
落ちて来た八房の刃を、アカメは日本刀の先端部で粉々に粉砕する。それと同時に操られていた人形達はその場で倒れた。
バラバラ…
モウル「…」
アカメ「今…楽にしてやる」
アカメはゆっくりとモウルの元に向かう。
モウル「…ふざけんな…俺は…エリートだ、今まで俺は正しい事をして来たはずだ!…愚かな人間共を斬って何が悪い?…」
アカメ「…」
モウル「この世は強さが全てだ!弱い奴の居場所なんてどこにもねぇんだよ!…お前達みたいな反逆者は弱い奴らの集まりに過ぎない!だからっ!だから貴様はっ!俺にぃぃぃっ‼︎」
アカメ「…」
アカメは言葉に耳を傾けず、モウルの元に向かう。
モウル「殺されるのが正しいんだぁぁ‼︎」
モウルは隠していた、政府の刀でアカメに立ち向かうが…
アカメ「諦めて死ねっ!」
二人がすれ違うと、モウルの心臓部から血が吹き出す。
ブシャァァ!
アカメ「お前と私では…背負う思いに差があり過ぎだ」
モウルはその場でうつ伏せに倒れる。
ドサッ!
モウル「…(大統領…俺は…正しかったのか?…俺は…俺の…人生は…闇…ばかりだった…よ)」
モウルはそう思いながら、その場で息を引き取った。
アカメ「…」
スサノオ「…」
アカメ「…行こう…スーさん」
スサノオ「あぁ…」
アカメとスサノオは、チェルシー達の元に戻ろうと足を運ぼうとした時…
クロメ「お姉ちゃん‼︎」
アバマ「アカメさん‼︎」
クロメとアバマがアカメ達の所に走って向かって来た。
アカメ「クロメ!アバマ!」
スサノオ「?」
クロメ「お姉ちゃん!…よかったよ〜!死ななくて…本当にっ!」
クロメは涙目になりながら、アカメに抱きついてくる。
アカメ「クロメ…私は簡単に死ぬ訳にはいかないさ」
アバマ「あの…アカメさん、その人は?」
アカメ「あぁ…スーさんだ!」
アバマ「スーさん?」
アカメ「えっと〜生なんとか〜」
スサノオ「生物型帝具のスサノオだ…」
アバマ「せ…生物型帝具⁉︎(帝具に意思のあるものなんてあったの!)」
アカメ「スーさん…クロメ達は味方だから構えなくても大丈夫だ!」
スサノオ「そうか…これからよろしく頼む」
クロメ「うん!よろしくね?」
アバマ「あ…どうも(なんか複雑なんですけど〜)」
その時だった。
フラッ…
アカメ「(何だ…?視界が)」
クロメ「お姉ちゃん?」
ドサッ!
クロメ「お姉ちゃん‼︎しっかりして!お姉ちゃん‼︎」
アカメは先程の戦いで、体力の限界が来てその場で仰向けに倒れた。その一方で、チェルシーは未だにイヴァンと交戦を続けていた。
・アバマ
アカメ達の仲間の一人。外見や身長からみて女性と間違われる場合が多い。政府兵に襲われていた所をアカメ達に救われた事をきっかけに、アカメ達と共に行動することとなる。過去に一度伊勢崎に来た事があるらしく、その時からチェルシーに好意を抱いている。