一方、チェルシーは保護区のリーダー格イヴァンとの交戦をしていた。
イヴァン「面白いじゃん?アンタ宙に浮く事も出来るの?」
チェルシー「…」
時間は、約2年前に遡る。
回想↓
チェルシーはカフェラテ・オールベルグの店主メラルド・オールベルグに自分も強くなりたいと言った。そしたら…
メラルド「あなたはメイドなんだから戦闘は必要かしら?それに戦闘は男性達の仕事の一つになっているのよ?」
チェルシー「…でも私、それでも強くなりたいんです!だからメラさん!私に何かとっておきの戦術があるのでしたら、私もタエコの様に…」
メラルドはチェルシーの頭を撫で、同じ目線で言う。
メラルド「チェルシー、あなたの気持ちはわかるわ…だけど、ただ強くなりたいだけじゃ駄目よ?」
チェルシー「?」
メラルド「強くなりたいという気持ちも大切なことではあるけれど、命を守る強さの方がよっぽど大切なことだと私は思うわ…」
チェルシー「命を守る…強さ」
メラルド「えぇ…自分自身だけ強くても、周りの人達を救うことができない者は、強い者とは言えない…弱者と同類になってしまうわ」
チェルシー「…」
メラルド「だから、私があなたにしか会得出来ないものを引き出してあげるわ…」
回想↑
チェルシー「(メラさん…今度は私がみんなを助ける番だから…伊勢崎の仮もあるから!)」
ナジェンダはラバックと共にイヴァンと交戦するチェルシーを見ることしか出来なかった。
イヴァン「ボサッとしてんじゃないよ!」
イヴァンがチェルシーに指を向けて雷を放つ。だがチェルシーはそれを二刀流で逸らす。
イヴァン「…少しはやるみたいだねぇ…」
チェルシー「あんたは絶対に逃がさない!」
チェルシーは足で空中を蹴りイヴァンに向かう。
イヴァン「馬鹿が⁉︎」
イヴァンはチェルシーの周りに電気を帯びた檻に閉じ込めようとする。
イヴァン「っ!」
だがチェルシーが思っていたよりも速くて、捕らえることが出来なかった。チェルシーはイヴァンに急接近して、イヴァンの左腕に傷を負わせる。
イヴァン「くっ!…」
チェルシー「まだよ!」
2本目の剣でイヴァンの右腕を深く斬る。
イヴァン「ぐっ!…なるほど…両腕を斬る作戦か⁉︎」
チェルシー「(後は胴体を斬ればっ!)」
チェルシーがイヴァンを斬ろうとしたその時…
セリュー「見つけたぞぉぉぉ‼︎」
チェルシー「っ!」
セリューがチェルシー達を見つけると、コロが形態変化してチェルシーを吹っ飛ばす。
ドゴッ!
チェルシー「がはっ!」
そのままチェルシーはナジェンダとラバックの後ろにあった木に激突した。
ナジェンダ「チェルシー!大丈夫か‼︎」
ラバック「くっ!もう少しだったのに新手かよ!」
木はバラバラに砕けて砂煙が消えると…チェルシーが倒れているのが見えた。
セリュー「次は貴様らだ!ナジェンダ‼︎」
すると、コロの近くにいたイヴァンがセリューに問う。
イヴァン「…おい…邪魔してんじゃねぇよ」
イヴァンが声を低くしてそう言うと、セリューがイヴァンの方を見る。
セリュー「…え?」
イヴァン「今いい所だったのに…」
イヴァンの周りに稲妻が纏っていた。イヴァンは戦闘を妨害されてセリューに冷たい目を向ける。
セリュー「でも…こいつらは、隊長を殺したんです!だから!」
イヴァン「だから?…何だよ」
セリュー「だから…ナジェンダは私が倒して見せる‼︎なので今回はっ!」
するとイヴァンはセリューに攻撃をする。
イヴァン「そういうの…いらないんだよ」
ジリジリッ!
イヴァンがセリューに手を出すと、セリューの体中に電撃を浴びさせた。
セリュー「うわぁぁぁぁ‼︎」
セリューはその場に倒れ込む。コロが元の姿に戻りセリューの所に向かう。
コロ「キュウ!」
バラバラの木からチェルシーが立ち上がって、イヴァンを睨む。
イヴァン「起きたか?」
チェルシーの体に再び水色のオーラが纏う。
チェルシー「…あんた、幾ら何でもやり過ぎよ!」
イヴァン「フフ…言ったでしょ?私達は無所属、味方なんて最初からいない…って」
チェルシー「(こいつ…自分が良ければいいって奴か、なら…容赦はしない!)」
チェルシーのオーラが更に大きくなる。
イヴァン「…怒りか?面白い!再戦と行こうじゃないか!」
チェルシーとイヴァンの戦いが再び始まる。
・メラルド・オールベルグ
カフェラテ・オールベルグの店長。数千の虫を操る能力は世界でも恐れられている程だと言われている。原作程ではないが、女好きの面がある。