世界変革~平和を求める者たち~   作:ガイアプロローグ

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副店長は、政府側の人間だったみたいです。


第9話 ババラの願い

アカメはチェルシーに気が付く。

 

「チェルシー…無事だったか、それより‥店の中で婆さんが倒れているんだ!お前の店長か?」

 

「婆様!」

 

チェルシーが行こうとすると、ギルが阻む。

 

「させるか!」

 

ギルが投げた短剣がチェルシーの横腹に突き刺さる。

 

「うっ‼」

 

ズザッ!

 

「チェルシー!!」

 

アカメはチェルシーの元に駆けつけようとするが、ギルが邪魔をする。

 

「君の相手は俺だろ?」

 

「くっ!」

 

チェルシーがアカメに言う。

 

「大丈夫だよ…これくらいのこと」

 

微笑みながらそういうとチェルシーがババラの元へ行き、そのあとギルはアカメに言う。

 

「もうババラは助からないぞ?あんなに血だらけだからな~」

 

「だけど、チェルシーは助かる!」

 

「どうかな?君が死ねば…チェルシー君もあの世行きだがな」

 

「やれるものなら…やってみろ!」

 

そして二人の戦いが始まる。

 

チェルシーは短剣を抜き、ババラに言葉をかける。

 

「婆様!しっかりして!」

 

「チェルシー…無事…だ…た‥か」

 

「駄目!!死んじゃだめだよ!私が‥私が助けるから!!!」

 

チェルシーは自分の持っている箱の中から包帯を取り出した。

 

「(死なせない!!絶対に死なせはしない!)」

 

ババラがチェルシーの腕を止めた。

 

「何で‥婆様‥」

 

ババラは首を横に振る。

 

「何で止めるの婆様!本当に死んじゃうじゃない!」

 

「儂は…儂は‥もう…助からない‥じゃよ‥自分の体は‥自分が…一番分かる‥」

 

「そんな事‥言わないでよ…今からなら、まだ間に合うから!そんな事言わないで!!」

 

「チェルシー…お前が‥来てから…オール…ベルグは‥明るく‥賑やかな…店に‥なって…その時‥儂は‥心の‥底から…幸せに‥思ったんじゃ」

 

「…婆様‥」

 

「…2年前にいた…ハルナが‥こう‥言ってたんじゃ‥“いつか、伊勢崎を救ってくれる人が現れて来ることを、私は信じています”っと‥儂に‥そう‥言ったんじゃ…」

 

「!!」

 

「チェルシー…お前は‥ハルナの後輩…ハルナの願っていた‥人物‥だったのかも‥しれない‥」

 

「…」

 

「儂の…願い…も‥ハルナと…チェルシー…お前たちと…同じじゃ」

 

「…婆様‥私‥」

 

「チェルシー…最後に…一つだけ‥伝えたいことが…ごふっ!ごふっ!」

 

「婆様!」

 

「…この…伊勢崎を‥オールベルグを!‥国民を…頼む!…この地獄から‥民を救ってくれ!最後の‥希望‥チェ‥ルシ‥」

 

涙を流しながらそういうと、ババラは目を閉じて、午後4:23…この世を立ち去ってった。

 

「ッ‼」

 

チェルシーは、涙をこらえて立ち上がる。

 

「婆様…後は、私が全て決着をつけるよ!」

 

「婆様とハルナ先輩の伊勢崎の平和を取り戻す願い‥絶対!この手で私が命に代えて!叶えて見せます!」

 

そう決意すると、チェルシーは店を出てアカメの元へと行く。

 

一方、アカメとギルはカフェラテ・オールベルグから400m程離れている草原で闘っていた。

 

「今頃、ババラはあの世で自分の人生に悔やんでいる頃だろうなぁ~」

 

「お前のような奴は、ろくな死に方をしないぞ!」

 

「いやっ!俺は死なねぇ~よ、死ぬのは君だよ…どうせ君みたいな子は人を殺すことすら出来やしなのだから」

 

「…今の言葉…忘れるなよ」

 

「強がりは自分を追い込むことになるよ、アカメ君」

 

アカメには動揺が見えない。

 

「(ほう~殺す覚悟が少しはあるのかな?)」

 

「私を甘く見たこと、地獄で悔いるがいい!政府兵!」

 

車を超える速さでギルの後ろに着く。

 

「何!速い!」

 

ドカッ!

 

「うお!」

 

ギルが吹っ飛んだ先にアカメはもう立っていた。

 

「はっ!」

 

ギルの腹に思いっきり拳が入った。

 

「ぐおっ!!」

 

「諦めろ、お前では私に手も足も出ない‥」

 

「…なめるなよ!俺にはまだ手があるんだよ!」

 

すると、ギルの後ろから新手の政府兵が12人も来た。

 

「(くっ!増援か!)」

 

「アカメ君‥君の負けだ、武器を捨てろ」

 

「…」

 

「俺は女の子には優しいから、出来れば殺したくはないんだ‥さあ、早く武器を捨てて身柄をこちらへ…」

 

アカメは刀を置く。

 

「こういう事か?」

 

「そうだよ、それでいい」

 

「“そうか…負けなのか”っと言うと思ったのか?」

 

「何?」

 

次の瞬間、アカメは自分の刀を足で蹴り上げ瞬時に手で持ち、ギルの背後に回り、刀を首につけた。

 

「お前の負けだ!」

 

「くっ!速いなぁ~だがどうせ‥」

 

ギルが次のセリフを言う前に、アカメはギルの右腕を刀で切り落とす。

 

ズバッ!

 

「ぐあぁぁぁあああ!」

 

アカメは微笑む。

 

「どうする?次は左腕を斬られたいか?」

 

「ひっ‼」

 

ギルはアカメの顔を見て恐怖を感じた。アカメは、まるで物を斬るような顔をしていた。それを見て後ろに下がった。

 

「な…何なんだ‥お前‥その顔‥人間じゃねぇ‥誰なんだよ!お前は!お前は一体!何なんだ!!」

 

ギルは今までの人生で初めて怯えるような表情をしていた。アカメはニッコリとした表情を浮かべて言う。

 

「殺人鬼だよ」

 

「はぁ…はぁ‥(こいつ、人間じゃねぇ!ただの)」

 

「殺人鬼なのかよぉぉぉぉ!」

 

「怖いか?私が‥」

 

ギルは焦ってミニ銃を取り出して、他の政府兵と共にアカメに向けて集中砲火をした。




アカメさん…一人で大丈夫なのかが、少し心配です…でも、ナジェンダさんが「あいつは簡単に死ぬような奴じゃない」と言っていたので、僕もアカメさんと伊勢崎の皆さんが死なないということを信じています! アバマより
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