「…ウッ…、ここは…?」
牢屋の中で目覚めたソフィアは、辺りを見回した。
窓の外を見ると、
「そんな…どうやって出ればいいの…!?」
ソフィアは、愕然とした。
「ソフィア様~!」
ヨシュアとゾーファが飛んできた。
「ヨシュア、ゾーファ…。どうしよう…」
ソフィアの瞳が潤んだ。
「ソフィア様、お泣きにならないでください!私がどうにかいたしますから!」
ヨシュアは、ソフィアをなだめるように話しかけた。
「まずは、ゾーファ。あの扉に穴をあけてくれないか?」
「グルル!」
ゾーファは、火を吹いた。
扉に穴が開き始めた。
ヨシュアが通れるくらいまで開いたとき、
「私がまず向こうに向かいます」
とヨシュアが出ていった。
「…ヒュドー?」
「…ヨシュア?」
「久しぶりだな…。リューリク様がお亡くなりになったって聞いたけれど…」
「亡くなってなどない。リューリク様は、あの邪悪なゼルファルスに幽閉されたのだ…。予言ではリューリク様を助けられるのは、ソフィア王女だけなのだが…。ゼルファルスは、ソフィア王女の抹殺を計画している。早く脱出しないと!」
「ヒュドー、リューリク様は、今どちらに…?」
「神隠しの森に幽閉したと言っていた。早く助けないと、この国が危ない!」
「ヒュドー、ソフィア様がここから脱出するのを手伝ってくれないか?」
「わかった。その代わり、リューリク様を助けてくれ。私は、飛行機を作ろう」
会話が終わると、牢屋の扉が開いた。
「はじめまして、ソフィア王女。私の名は、ヒュドー。どうか警戒なさらないでください。あなたの味方です。どうか、我らの王・リューリク様をお救いください!」
「ヒュドーさん、リューリクさんを助けられるのは、私だけなの?」
「ええ、リューリク様は、神隠しの森に幽閉されています。このままゼルファルスが国を乗っ取ってしまったら、この国も終わりです!」
「わかりました。私もリューリク王にお会いしなければなりませんので」
ヒュドーは、ソフィアの答えを聞いて、すぐに飛行機製作に取りかかった。
ヨシュアは、ゴブリン王国のある大陸の地図を広げた。
「ここがルテフォです。『神隠しの森』は、ここから西に向かいます」
「リューリクさんは、この森のどこに幽閉されているの?」
「残念ながら、全くわかりません…。ただこの森に幽閉されているのは確かです!」
ヨシュアがソフィアに飛行ルートやリューリク救出後の動きについて説明している間、ヒュドーは、絶えず動き回っていた。