Awakening   作:アリス・リリス

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第三話~再びの妨害~

 

「まもなく、スカイウォードに到着します」

 

ノモスが声をかけた。

 

 

スカイウォードに降り立つと、再びウィンドフェリーは、動き出した。

 

 

「私たちは、他の生存者を探してきます!」

 

「姫様、どうかご無事で!」

 

「さようなら!」

 

 

手を振り返した。

 

 

 

「……。

さ、ヨシュア、行きましょう。

シエル、少しだけ待っていて、獣医を呼ぶから…」

 

ソフィアは、スカイウォード城に向かった。

 

「この門から入れば、いいのかしら?」

 

「そうです」

 

 

入ろうとしたとき、どこからかドレッドマイヤの影が現れた。

 

「ドレッドマイヤ!」

「なっ…なに!?」

 

ドレッドマイヤの手から黒紫の光が放たれた。

 

シャーッ!

 

 

光は、次第に大きなトカゲの形を形成した。

 

「ソフィア様!あれは、バジリクスです!」

 

 

そのままドレッドマイヤは、城の門を閉じてしまった。

 

邪悪なシールドが張られた。

 

「ドレッドマイヤ!姫様を城に入れさせないために…」

 

「どうすればいいの…」

 

「バジリクスは、触れた者を石にする力を持っています。

バジリクスの唯一の天敵は、コカトリスです。

恐らくフォーンがその卵を管理しているはずです」

 

「フォーンは…?」

「王室付き獣医です。彼女を探しましょう」

 

 

来た道を引き返し、空中庭園にたどり着いた。

 

「フォーン!フォーン!」

 

辺りは、しん…としている。

 

「ソフィア様!石にされています!」

 

 

ケンタウロスの姿をした女性こそ、王室付き獣医・フォーン。

 

彼女の手には、破られた本が握られていた。

 

 

「この本を復元しましょう!きっと元に戻るわ!」

 

ソフィアは、破れた本の修復を試みた。

 

本は、ルーン文字で書かれており、修復するのに手間取った。

 

 

「……………、これで…できたの?」

 

すると、本がひとりでに輝き出した。

 

「ルーン文字は、それだけで魔力を持つ文字。

ソフィア様が復元したことにより、反応しているのです」

 

宙を舞って、フォーンの手の中に収まった。

 

 

パキン…

 

 

「ソフィア王女?」

 

フォーンが声を発した。

 

「はじめまして、フォーン。

獣医であるあなたにペガサスの治療をお願いしたいの」

 

ソフィアは、うやうやしく礼をした。

 

 

「姫、礼をなさらないでください。

まずは、そのペガサスの元に行きましょう」

 

ヨシュアがフォーンの肩に止まり、話しかけた。

 

「フォーン、コカトリスの卵は…?」

 

「何かあったのですか?」

 

「はい、城門にドレッドマイヤがバジリクスを見張りとして置いたのです」

 

 

フォーンは、困った顔をした。

 

「私は、ドレッドマイヤに襲われる直前に温室に卵を隠しました。

ただ、それを孵すための『炎水晶機械(ファイアクリスタルマシン)』を兵舎に修理に出しているのです。

 

ソフィア王女、あなたに許可証を差し上げましょう」

 

フォーンは、赤い六角形の石を渡した。

 

 

「シエル、お待たせ」

「ひどく怪我をしていますね…。

でも、王室付き獣医の誇りにかけて、治療いたしましょう」

 

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