「まもなく、スカイウォードに到着します」
ノモスが声をかけた。
スカイウォードに降り立つと、再びウィンドフェリーは、動き出した。
「私たちは、他の生存者を探してきます!」
「姫様、どうかご無事で!」
「さようなら!」
手を振り返した。
「……。
さ、ヨシュア、行きましょう。
シエル、少しだけ待っていて、獣医を呼ぶから…」
ソフィアは、スカイウォード城に向かった。
「この門から入れば、いいのかしら?」
「そうです」
入ろうとしたとき、どこからかドレッドマイヤの影が現れた。
「ドレッドマイヤ!」
「なっ…なに!?」
ドレッドマイヤの手から黒紫の光が放たれた。
シャーッ!
光は、次第に大きなトカゲの形を形成した。
「ソフィア様!あれは、バジリクスです!」
そのままドレッドマイヤは、城の門を閉じてしまった。
邪悪なシールドが張られた。
「ドレッドマイヤ!姫様を城に入れさせないために…」
「どうすればいいの…」
「バジリクスは、触れた者を石にする力を持っています。
バジリクスの唯一の天敵は、コカトリスです。
恐らくフォーンがその卵を管理しているはずです」
「フォーンは…?」
「王室付き獣医です。彼女を探しましょう」
来た道を引き返し、空中庭園にたどり着いた。
「フォーン!フォーン!」
辺りは、しん…としている。
「ソフィア様!石にされています!」
ケンタウロスの姿をした女性こそ、王室付き獣医・フォーン。
彼女の手には、破られた本が握られていた。
「この本を復元しましょう!きっと元に戻るわ!」
ソフィアは、破れた本の修復を試みた。
本は、ルーン文字で書かれており、修復するのに手間取った。
「……………、これで…できたの?」
すると、本がひとりでに輝き出した。
「ルーン文字は、それだけで魔力を持つ文字。
ソフィア様が復元したことにより、反応しているのです」
宙を舞って、フォーンの手の中に収まった。
パキン…
「ソフィア王女?」
フォーンが声を発した。
「はじめまして、フォーン。
獣医であるあなたにペガサスの治療をお願いしたいの」
ソフィアは、うやうやしく礼をした。
「姫、礼をなさらないでください。
まずは、そのペガサスの元に行きましょう」
ヨシュアがフォーンの肩に止まり、話しかけた。
「フォーン、コカトリスの卵は…?」
「何かあったのですか?」
「はい、城門にドレッドマイヤがバジリクスを見張りとして置いたのです」
フォーンは、困った顔をした。
「私は、ドレッドマイヤに襲われる直前に温室に卵を隠しました。
ただ、それを孵すための『
ソフィア王女、あなたに許可証を差し上げましょう」
フォーンは、赤い六角形の石を渡した。
「シエル、お待たせ」
「ひどく怪我をしていますね…。
でも、王室付き獣医の誇りにかけて、治療いたしましょう」