フォーンの声がした方に向かうと、シエルの傷は、すっかり癒えていた。
「もう大丈夫ですよ」
「ソフィア様!」
シエルが駆け寄ってきた。
「コカトリスの卵を見つけたわ。
あとは、
フランツからあの風車の中にある、と聞いたわ」
「私は、成長を促す食べ物を作ります。
すぐにバジリクスに対抗できるように」
フォーンは、研究室に入っていった。
「シエル、あの風車に飛べるかしら?」
「はい、お乗りください」
ソフィアがまたがると、すぐに飛び立った。
パサッパサッ…
「まもなく到着します」
シエルは、風車のベランダに舞い降りた。
(フランツの話ではこの奥に…)
扉を開いた。
青い
ソフィアが手に取ろうとしたとき、どこからかドレッドマイヤが現れた。
「姫様、危ない!」
ヨシュアが叫んだ。
ドレッドマイヤは、ソフィアには目もくれず、まっすぐ
ドレッドマイヤが手をかざすと、
ドレッドマイヤが姿を消したとき、
「憎きドレッドマイヤめ!
別の
ヨシュアが罵っているとき、足元に何かが落ちていることに気づいた。
『ソフィア王女様へ』
中には、ゴールドリーフの枝で作られた弓矢が入っていた。
「ヨシュア、
弓矢を持ち、再びシエルにまたがった。
「…
あれは、魔力が宿った
ただ…、ドラゴンがどこにいるかは分かりません…」
フランツは、ソフィアに
「ゾーファの力では足りないの?」
「はい、最低でも4匹のドラゴンに協力してもらわないとなりません…」
フランツとソフィアが話していると、
「グルル!」
「ゾーファ!どこにいくの!?」
ゾーファは、ひとりでに飛び立った。
「ちょっと待ちなさい!」
ソフィアとヨシュアも後を追う。
「ここは…」
たどり着いた場所は、風車の真下にある洞窟。
「グルル…」
ゾーファが示した先にドラゴンの石像があった。
「もしかして、本物のドラゴンなの?」
首を縦に振るゾーファ。
「家族なの?」
再び縦に振るゾーファ。
「どうすれば元に戻るのかしら?」
あちらこちら見てみると、歯が何本か間違った位置にあることに気づいた。
元通りに直すと、
パキン…
「グゥルルル…!」
ドラゴンが3匹現れた。
「グルッグルルー!」
「グルルッ?」
「グルッル」
「グルルルル」
何か会話しているようだ。
「ソフィア様、
先ほどフランツから渡された
すると、ドラゴンは
「急いでコカトリスを孵しましょう!」
バキバキッ!
小さなコカトリスのひなが産まれた。
「手伝ってくれてありがとう!
また会いましょう!」
ソフィアは、フォーンに会うためにシエルにまたがった。
「ルルー!」
「ゾーファ?」
ゾーファがソフィアを追いかけた。
「いいの?」
「グルッ♪」
「フォーン!
コカトリスのひなが産まれたわ!」
「お待ちしておりました。
この餌を食べさせてください。
すぐに大きくなります」
ソフィアは、フォーンから渡された餌をコカトリスのひなに食べさせた。
すると、たちまち成獣の姿に変わった。
「おいで!コカトリス!」
ソフィアとフォーンは、コカトリスをバジリクスのいる場所まで誘導した。
二人の目の前で伝説の獣の戦いが始まった。
羽根と鱗が舞い散る中、2匹は激しくぶつかり合った。
初め互角だった戦いは、次第にコカトリスの方が優勢となった。
不意に、バジリクスの姿が煙となった。
「ビョビョビョ!」
コカトリスは、勝利の雄叫びを上げた。
「姫様、やりましたね!」
フォーンが声をかけた。
「どうかドレッドマイヤを滅してください。
王国を守るために…」
「必ず…必ず、平和をもたらすわ」
ソフィアは、フォーンに誓い、スカイウォード城に足を踏み入れた。