Awakening   作:アリス・リリス

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★サン・フックの塔★
第一話~下界へ~


「…へ…!

…大……すか…!?」

 

 

……誰かが……呼んでいる……。

 

「…へ…か…!?

…目を…開け…さ…!」

 

 

…あ……光………

 

 

「…ヨ…シュア…?」

 

「ああ、陛下!

お目覚めになられたのですね」

 

「ルル!」

 

辺りを見回すと、見慣れたスカイウォード城の寝室ではなく、大きな葉の上にいることに気づいた。

 

 

「危うく地面にぶつかるところでしたよ。

 

この葉がなければ、陛下は……」

 

「不吉なこと言わないの。

 

どうしよう…」

 

 

ふと顔を上げると、一際高い塔が見えた。

 

その塔は、空飛ぶ海賊船に襲われていた。

 

「あれが…サン・フックの塔……。

 

とにかく魔女に会いましょう!」

 

 

ソフィアは、大きな葉から降りた。

 

どうやら巨大な木のようだ。

 

太い枝に降りると、ツリーハウスがあった。

 

 

「なにかあるかしら…」

 

その中に入るや否や、

 

 

バゴーン!

 

 

流れ弾が落ちた。

 

「危なかったですね。

 

注意して進みましょう…」

 

 

ツリーハウスの中には壁画が描かれていた。

 

 

塔に捧げ物をする人々と一際大きく描かれた女性……。

 

 

そして、その壁画に貼られた小さな地図。

 

それは、この場所から塔に行くためのしるべ。

 

 

ソフィアは、地図を手に取ると、塔に向かった。

---------

 

 

「大きな石碑……」

 

 

黒い大きな石碑が行く手を阻む。

 

『この先に行きたければ、サンスパイアの宝石を星の核となせ』

 

文字の下には赤々と輝く宝石が嵌め込まれていた。

 

溝が何本もある。

 

「なるほど!」

 

そう言いながら、迷うことなく線を描くソフィア。

 

 

星の形が完成したとき、石碑が宙に浮いた。

 

 

(……………!)

 

「えっ!?」

 

(スカイウォードの女王?

 

このサン・フックの塔に何を求めに来たのです?

 

この先は危険すぎる……、今すぐ立ち去りなさい……)

 

 

紫の羽衣をまとった女性の幻が現れて、ソフィア達に警告した。

 

 

「陛下、…引き返しますか?」

 

ソフィアは、強い眼差しを見せた。

 

「いいえ。

彼女が『サン・フックの魔女』なのでしょう…。

私のお父様・お母様を助けられるのは、彼女だけですもの。

 

引き返すわけにはいかないわ」

 

 

 

一歩一歩確実にサン・フックの塔に近づいていった。

 

 

遥か彼方に見えていた塔が湖を挟んだ先に見えた。

 

 

 

「もうすぐだわ!」

 

 

「おや、おや。

若い女がたった一人でお散歩?

危ない奴らに捕まっちゃうよ?

 

そうだ、俺たちと一緒に来れば手厚くもてなしてやるよ」

 

どこからか声がした。

 

すると、空飛ぶ海賊船が湖に着水するのが見えた。

 

船からは、船長が船員を引き連れて降りてきた。

 

「私の贈り物を上手く取り扱ったようだな、陛下。

伝説は本当だったのか!

お前の知恵の深さは賞賛に値しよう」

 

「アイアンフーフ!

一体何が目的なの!」

 

「フッ、威勢がいいな」

 

気がつくと、ソフィアの手には鎖が巻かれていた。

 

「おい!陛下をお連れしな。

女王の身代金代に一体どれだけ払えるかな?」

 

「やめて!

離して!」

 

 

抵抗するも、ソフィアは船の中へと連れていかれた。

 

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