Awakening   作:アリス・リリス

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第三話~妖精の女王~

太陽の日差しが降り注ぐ森へ出た。

 

 

「まぶしい…」

 

ソフィアは、まぶたを閉ざした。

 

すると、どこからか妖精が現れた。

 

 

「ソフィア姫、ティファニー。よくここまでいらっしゃいましたね。エルレイン様がお待ちです。どうぞこちらへ」

 

 

案内されるまま歩いた。

 

妖精の足が止まった。

 

「エルレイン様、ソフィア姫とティファニーが参りました」

 

すると、天幕の中から他の妖精より背の高い女性が現れた。

 

銀色の髪と蝶のものに似た形をした虹色に輝く2対の羽を持ち、頭には月桂冠がかかげられていた。

彼女こそ、妖精の女王・エルレイン。

 

 

「エルレイン様!」

 

ティファニーは、エルレインに駆け寄った。

 

 

「お帰りなさい、ティファニー。私が見込んだ通り、ちゃんとソフィア姫をこのムーンフェルまで連れてくることができましたね。よく頑張ったわ」

 

エルレインは、ティファニーを抱きしめ、慈しむような顔をして、優しくティファニーの髪を撫でた。

 

 

「久しぶりね、ソフィア姫。もっとも、まだあなたが小さかった頃に会ったから、覚えていないでしょうけれど…」

 

 

遠い過去の記憶がどういうわけかよみがえってきた。

 

 

暖かな日差しが差し込む部屋に両親とエルレイン、そして、ゴブリン王―。

 

 

 

「ぼんやりとなら、覚えています」

「そう。少し見ないうちに大きくなりましたね。そして、美しく、賢い王女になりましたね。まるで、あなたのご両親のように」

 

エルレインは、ソフィアの頬に手を触れた。

 

 

「自分の眠っていた城のかつての住人たちを探しているのね。…残念ながら、私はk彼らの行き先を知らないの。ゴブリン王のリューリクなら知っていると思うわ」

 

 

 

エルレインは、指を鳴らした。

 

すると、ソフィアの胸元にペンダントが現れた。

 

「私からの贈り物よ。これからの旅が安全でありますように…。さあ、森の出口までお見送りしましょう」

 

エルレインは、数多の妖精を引き連れて、出口へ向かった。

 

 

 

 

 

「ここをまっすぐ行けば、『モティア』という駅があります。そこから汽車に乗って、『ルテフォ』へ向かいなさい。リューリクがいるはずです」

 

「ありがとうございます」

 

 

ティファニーは、ソフィアに付いていこうとした。

 

「ティファニー、お待ちなさい」

「エルレイン様、どうして…?」

「私たちは、寒さに弱いでしょう?」

 

エルレインは、そう諭した。

 

「ですが…」

「リューリクに連絡を入れておくから」

 

「ティファニー、ここでお別れね。また会いに行くわ」

「ソフィア姫!どうかお気をつけて!」

 

 

ソフィアは、モティアへ向かった。

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