遊戯王ARC-V107シンクロ次元タキオン伝説   作:ふぁみゆ

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皆さん、お久しぶりです。
リンク召喚…あれは悲しい事件でした。
これまでどんな環境になろうともデッキはジャンド一本でやって来たファミユは見事に死亡しました。
しばらくの間は遊戯王関連のものには一切手をつけることができなくなってしまいましたね。今もデッキに触れることはできていませんがなんとかこの小説を再開するモチベーションを取り戻すことができました。
これからも頑張って更新していきますのでよろしくお願いします。

なお、この小説はマスタールール3準拠で進めていきたいと思います。じゃなきゃ今考えてる構成が全部パーになる←


ユウカ対No.102 発動せよ!リミットオーバ―ドライブ3

バキッ!!

 

「ぐぅっ!はぁ、はぁ…」

 

ここは廃れたビル、誰も来なくなった一室。その中でミザエルは椅子に縛り付けられた状態で何者かに殴られ続けていた。ミザエルは殴られながらと強く目の前にいる少女を見据える。

 

「はぁ、はぁ…何故、こんなことをする…お前、ユウカの友達ではなかったのか?」

「ふふふ、質問しているのはこっちだよ。ミザエルくん…」

 

ミザエルの目の前に立ち、何度も彼を殴りつけているのは先ほどガレージで話をしていた少女。マリーだ。椅子に縛り付けられて動けなくなったミザエルをマリーは何度も殴りつける。すでに何度も殴られていた為、ミザエルの顔は大きく腫れあがっている。そんなミザエルにマリーは尋ねる。

 

「ねぇ、どうして教えてくれないの?あの黒い枠のカードをどこへやったのか。それを喋ってくれたら開放するって言ってるじゃない…」

「はぁ、はぁ…何度も言っているだろう。あれは普通の人間が触れていいものではない…知ってたとしても教えないさ………」

 

マリーがふたたび手を止めて欲しいもののために説得を試みるしかし、ミザエルはマリーが求めているカード、タキオンドラゴンのことは決して喋ろうとはしなかった。それもそのはず、ミザエル自身もタキオンドラゴンが今どこにあるのかを知らないのだ。

ミザエルが目を覚ました時には椅子に縛り付けられた状態だった。そして、自分のタキオンドラゴンがどこにあるのかと目の前の少女マリーに拷問を受けている状態だ。ミザエルは自分のエクストラデッキケースに入っていると思っていたのだがどうやら違うらしい。というのもこの時点でミザエルはすでに彼女は身体検査くらいはしているだろうと察していたからだ。それでも、カードが見つけられていないということは偶然落としてしまったのだろうとミザエルは考えていた。しかし、本当のことを言ってしまったら彼女はこの近辺を探してミザエルが落としたカードを見つけてしまう。それを防ぐためにも今は、知っている風を装うしかなかった。

 

(だが、どうする?このままこの女を釘付けにしても、他の人間がカードを拾ったら結局何も変わらない。どうにかしてこの状況を切り抜けなければ…)

 

縛り付けられた上に拷問にかけられながらもミザエルは必死に頭を働かせて、なんとか状況を打開できないかを

考える。だが、目の前の少女は決して待ってはくれない。

 

「強情だな〜、本当にもっと痛い目にあわないとわからないわけ?」

 

再びミザエルを殴りつけようとマリーが拳を振り上げた。殴られるのを覚悟して、ミザエルが目を瞑る。しかし、そのマリーの行動はバン!という扉が開く音に遮られた。二人がその音に反応し、入り口の方を見るとそこにいたのは…不動ユウカだった。

 

「そのカードなら、ここにあるよ」

「!!、ユウカ?お前、何故…」

 

その手には《No.107銀河眼の時空竜》のカードが握られている。そのカードを見たミザエルは驚き、マリーはゆがんだ笑顔を浮かべる。そして、マリーはユウカの方へ右手をつきだした

 

「ユウカ…なんだ、あなたが持っていたのね。なら、話は早いわ。そのカードをこっちへ渡してちょうだい」

 

嬉しそうにユウカに言うマリー。その顔を見たユウカは目の前にいるマリーがいつもと何か違うことを悟った。そしてユウカはタキオンドラゴンのカードを自分のポケットの中にしまいマリーに尋ねた。

 

「マリー、一体どうしたの?なんでそんな乱暴な真似を」

「決まっているじゃない。この世界に革命を起こす為よ…」

 

ゆっくりとマリーはユウカのほうへと歩き始める。

 

「あなただって、分かっているでしょう?…この世界はトップスの連中が、私達コモンズから不当に搾取を続けている。そのせいで私達コモンズはこんなゴミ溜めみたいな場所で、人間としての最低限の生活すらできないところまで追い込まれている。私達はまだいい、でもそのせいで大変な思いをしている子供たちの姿をあなたも知っているでしょう?」

 

それはずっとマリーが抱えて居た物。いつも冷静になりながらもそんな思いを抱えていたマリーそれを知っているユウカにはその言葉は彼女の心の叫びのように思えた。

 

「マリー…、あなた…」

「私達は何も出来ずにずっと手をこまねいているばかり。でもそれじゃダメ!ダメなのよ!!…誰かが変えなくちゃいけないの!この腐った世の中を…。」

 

その勢いに思わず息を飲むユウカ。ミザエルもその勢いに押されて何も言えずにいる。なんとかユウカが声をあげた。

 

「でもだからと言って、ミザエル君を傷つけてまで…。そんな事が本当に許されると思っているの?…」

「何の犠牲もなしに革命なんて起こせないわ。それにね、私は力を手に入れたのよ。社会の支配にビクビクする必要のないくらい、凄い力をね…」

 

懐から、一枚のカードを取りだした。

それに真っ先に反応したのは、ミザエルだ。

 

「そのカードは!!」

 

ユウカたちの世界には存在しない黒い枠のカード、カードの名前には…102の文字。そう、タキオンドラゴンと同じカードだ。

 

「No.102 グローリアスヘイロー!?」

「それがミザエル君の言っていた。ナンバーズのカード…」

 

そのカードを掲げてマリーはうっとりとした表情を浮かべる。その目には既に正気に光はない。

 

「手に取った瞬間に感じたは、このカードに秘められた、すさまじいパワーを…。このカードがあれば、トップスもセキュリティも恐れる必要なんてない。私がフレンドシップカップに出場し、あのジャックアトラスを倒し、全てのコモンズに呼びかけるのよ。革命をね…。あなたの持っている、そのカードも同じものでしょう?力は二つあれば革命もより確実なものになるわ。さあ、そのカードをこっちへ渡して…」

「そのカードを渡してはダメだ!!」

 

慌ててミザエルが声を張り上げた。振り返るユウカ。ミザエルは必死にユウカに訴える

 

「その女は、間違いなくそのカードの影響を受けている。二枚目が彼女の手に渡ったら、どうなるか分からんぞ!!」

 

ガスッ!!

だが、マリーがミザエルのその言葉を止める為、もう一度鳩尾を強く殴りつける。殴られたミザエルは苦悶の表情を浮かべた。

 

「がはっ!!」

「関係ないやつは、黙っててよ。今はユウカと私の話なの…」

「マリー…!、私が…なんとかしなきゃ」

 

ゆっくりとユウカはその左腕にセットしたデュエルディスクを構える。それはデュエリストにとっては共通の合図、デュエルの合図だ。

 

「ぐっ…、ゆ、ユウカ」

「ユウカ?それは何?私とデュエルでもしようって言うの?ジャックに負けて、何もできなかったあなたに今の私が倒せるの?」

 

そのユウカの行動を見て不機嫌そうに言うマリー。しかし、ユウカは振り絞った闘志を瞳に宿しマリーと真っ向から相対する。

 

「確かに…今の私は、ジャックとは違って、何もできない無力な女よ…でも、今のあなたをこのまま見過ごすことなんて出来ない!!」

「そう…」

 

ユウカの強い決意。それを見て意を決したマリーもデュエルディスクをセットした。

 

「そこまで言うなら仕方ないわ。正直、あなたを巻き込む気はなかったけれど…私が手に入れた力を見せてあげる!!」

 

こうして、二人の戦いの火ぶたが切って落とされた…

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 

遊戯王ARC-V

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