遊戯王ARC-V107シンクロ次元タキオン伝説 作:ふぁみゆ
生存報告も兼ねて次の話です。
中々余裕はないですがこれからも頑張りますのでよろしくお願いします
廃ビルでのデュエルのあと、ミザエルとユウカの二人はマリーをバイクに乗せてガレージに運び込んだあと、彼女が目を覚ますまで介抱をしていた。
簡素な布団にマリーを寝かせて毛布をかける。マリーの横に座るユウカ。その様子をミザエルはじっと見つめていた。
その視線に気づいたユウカがミザエルにどうしたの?と尋ねる。するとミザエルはこうユウカに聞き返した。
「お前、本当になんともないのか?あの時、ナンバーズに触れていただろう。本当ならそいつのようにおかしくなっていても不思議じゃない。」
それを聞いたユウカは少し考え込んだ。確かに自分はマリーのように急に強気になったりと言った変化は何もなかった。しかし、なんとも無かったかといわれると実はそうではない……。
「…おかしくはなってない…と思うんだけれど。あのカードを手にとった時、変なものが見えたの。」
「変なもの?」
「えぇ、なんというか。誰かの記憶…みたいなものを…」
ユウカは見たものをありのままに話した。七体の黒いモンスターとそれに向き合った3人のデュエリスト。そのデュエリストたちが持っていた、黒、白、紫の3枚のカード。
それを聞いたミザエルはそういえば…と何かを思い出そうと考え始める。
「なにかしっているの?」
「以前、父上がなにか言っていたような気がするのだが…どうにも思い出せなくてな。」
どうやら、元いた次元で何かを聞いていたらしいが思い出せないようだ。
「だが、ユウカが見たようにナンバーズは普通のカードじゃない。ユウカが見たものには何か意味があるのだろうな。」
面倒見がよく子供に好かれていたマリー。そのマリーがあそこまで格差社会への不満を爆発させていたのをユウカは思い出す。普段ならありえない事が起こったのがそのナンバーズのせいだと言うのなら、本当にただのカードではないのだろう……
「う、うぅ…」
その時、マリーがうめき声を上げたあと目を覚ました。ゆっくりと体を起こすと周りをキョロキョロと見回す。
「マリー!」
「気がついたのか!」
ユウカとミザエルが同時に反応を示す。二人の方を見るマリー。するとミザエルを見た彼女はみるみる青ざめていく。
その反応に気づいたユウカ
「ユウカ私…」
「記憶はあるの?」
「ええ、全部覚えているわ。そのミザエルくん…」
ミザエルに謝ろうとするマリー。しかしミザエルはそんなマリーを制止した。
「君が謝る必要はない。あの時の君は明らかに正気ではなかった。君には何の責任もないんだ。」
「そんなことはないわ…。確かになんだか変な気はするけど…。トップスを倒したいっていう気持ちは間違いなく私のものだったわ。」
そうか、とミザエルは頷く。そして、話の流れを変えるかのようにこんなことを口にした。
「だが、君と同じことを考えているコモンズの人間は多くいる。そうだろう?」
その言葉にユウカもマリーもハッと顔を上げる。
「確かにコモンズの人たちは大抵の人たちがトップスに対して不満を抱いているわ。もし、その人達の手にナンバーズが渡れば…」
「また、同じようなことが起こる……」
「やはり、悠長にはしていられない。急いで回収しなければ」
そして、立ち上がるミザエル。
そんなミザエルをユウカは抑えた。
「だめよミザエルくん。そんな傷では!」
「だが、こうしている間にもナンバーズのせいで何か良くないことが起こっているかもしれない。少しでも外に出て手がかりを見つけなければ」
ユウカの静止を振り切って歩きだそうとするミザエル。そんな二人を見ていたマリーはある情報を与えた。
「それなら…このコモンズの情報に詳しい人を知っているわ。」
「何!?」
ミザエルもユウカもマリーを見る。こうしてマリーはある男のことを口にした……