後少し。後少しで受験が始まる。
そうすれば更新も安定します。
では、本編へどうぞ。
「アーガマ、入っていい?」
コンコンと扉がノックされる。
アーガマは扉に向かってドアノブに手をかけてドアを開ける。
「やっほ~♪って...そんなテンションじゃないか...」
「気にしなきくても....良いですよ?」
「それじゃあ...」と言って提督は椅子に腰を下ろす。
と、服のポケットから1枚の紙を取り出す。
「これは...?」
「ん~...艤装の支給を知らせる手紙じゃないかな?差出人が分からなくてさ...。アーガマに聞けば分かるかなぁって!」
「これだけで届いたんですか?」
「封筒もあるよ?」
そう言って提督は封筒も取り出す。
その封筒を見せた瞬間、アーガマの雰囲気が変わった。
「ど...どうしたの?」
「ジオンの...紋章...。でも...ネオ・ジオンじゃない...これは...ジオン公国の...!司令官、その紙も見せてください!」
「え?う...うん」
アーガマに書類を渡す。
それを受け取りじっくり眺めた後に、書類を置き、ゆっくりと話し始める。
「司令官...このMS-06SとEMS-10...それと...ヨルムンガンドについてですけど...説明したほうがいいですか?」
「私にわかる程度で...」
「えっと...まずMS-06Sについてですけど...」
『MS-06S シャア専用ザク』一年戦争において、紅い彗星と言われたシャア・アズナブルが使用したザクである。武装は通常のザクとかわりないが、機体の性能が飛躍的に上昇していた。
通常のザクの3倍のスピードを出すことができ、その機動性を活かし、ルウム戦役で多数の戦艦を沈めている。
また、格闘能力にも優れ、ガンダムとの戦闘で、キックやパンチなど、接近戦をよくこなしている。
「...分かりましたか?」
「え~っと...取り敢えず、3倍のスピードが出せて、強いってことでしょ?」
「まぁ...そうですけど...」
「次に...EMS-10です...。これは、私の分かる程度で...」
『EMS-10 ヅダ』こちらは一年戦争の表舞台には立てなかった機体である。
ザクIとの競合機体として製作され、コンペで欠陥が発見されザクIに量産機競合に敗れた。
このヅダは、バックパックに大型スラスターを使っており、そのスラスターはザクとは違い、外部に露出しているため、急な方向転換に役立った。
だが、そこが、このヅダの欠陥だったのだ。
ザクとのコンペで起きた事故...それは空中分解だった。
急な方向転換による機体への負荷が原因で、駆動系から順に砕け、爆散し、テストパイロットも死亡した。
量産化の勝負に敗れた理由はもうひとつあった。
この機体は、1機あたりの生産コストがザクの1.8倍の資材を必要としたのだ。その為、低コスト、高い信頼性を持ったザクが量産化の勝負に勝ったのである。
これはあくまでEMS-10の前身、『EMS-04』の説明で、ここからがEMS-10についての説明である。
EMS-04の事故を踏まえ、再設計、改良をして作られたのがEMS-10である。
04時の「木星エンジン」から「土星エンジン」に変更し、EMS-04より大きな推進力を確保、白兵戦用のピックをシールドに追加し、EMS-04とは全くの別物として生まれ変わった。
エンジンを変えたヅダの最大推力はRX-78 ガンダムをも上回り、その当時存在していたMSの頂点に立っていた。
だが、悲劇は二度起こった。
第603技術試験隊の支援艦、ヨーツンヘイムに評価の為配備され、機体試験中に3番機が1番機の命令を無視し、エンジンの出力を最大まで引き上げ、暴走を起こして空中分解した。
その時、603技術試験隊でヅダの評価をしていたオリヴァー・マイ中尉が行った調査で、EMS-04とEMS-10のエンジン暴走時の数値が酷似していたことが判明、ヨーツンヘイム艦橋で傍受した連邦のプロパガンダ放送で、EMS-10はEMS-04と基本設計が全く変わっていないことや、連邦に対する情報漏洩でヅダの試験運用は中止となった。
『私がどのように嘲られようと、もはや少しも恥辱と思わない。
モビルスーツ『ヅダ』は、もはやゴーストファイターではない。
この重大な戦局で確かに戦っている。この独立戦争に厳然と、存在しているのだよ。』
――ジャン・リュック・デュバル少佐(MS IGLOO 軌道上に幻影は疾る より)
――――――――――――――――――――――――――
「と...これが、ヅダの詳細です」
「泣きそう...」
提督は机に突っ伏してボソボソと喋っている。
アーガマはそれを見てくすくすと笑っている。
「あ、アーガマ...やっと笑った!」
「少し...元気になりました」
「ふふふ~、可愛い奴め~」
「や、やめて下さい!くすぐったいです!」
「キコエナイナー」
と、二人で和んでいると、提督の無線に音声が入ってくる。
『提督~、聞こえますか?』
「ん、蒼龍?聞こえるよ~?」
『あのですね~...艦娘を見つけたんですけど...』
「うんうん」
『自分が誰だか分からないって言ってるんですよ...』
「はぁ?」
『だ~か~ら~!自分が誰だか分からないって!それに...ボロボロですし...』
「分かった。連れて帰ってきて!」
『了解しました!って...うわぁ!?な、なに...?』
「ん~?どうしたの~?」
『アー............ガマ.........』
「!」
「蒼龍?蒼龍?」
『あ~、すいません。無線機取られちゃって...いま連れて戻りますね~』
「分かったよ~」
そう言い残し、無線機の電源を切る。
提督がアーガマの方を向くと、アーガマは驚いた表情で立っていた。
「ど...どしたの?」
「あ...いえ、聞き間違いかもしれないんですけど...いや、多分気のせいです...」
「何かあった?」
「無線機からアーガマって聞こえたんですけど...気のせいですよね?」
「私は聞こえなかったよ~」
「そうですか...」
「それより!ヨルムンガンドについての説明は?」
「あ...いましますから...」
「ヨルムンガンドと言うのはですね.....」
デュバル少佐の言葉を入れさせて頂きました。
特に言うこともないので...。
感想と評価、お待ちしてます!