強襲揚陸艦ネェル・アーガマ、発進!   作:がさ丸

30 / 42
ヨルムンガンドの説明しようかなぁ...どうしようかなぁ...やっぱやろう。

ということで、ヨルムンガンドの性能試験から今回入ります。
最近MSの出番が少ないのでね。クシャトリヤはリペアードとして再登場させます。

では、どうぞ。


武装の性能試験

試作艦隊決戦砲『ヨルムンガンド』艦隊戦を支援するためにジオン公国が開発した兵器である。

その攻撃力は、当時の艦砲射撃の10倍とも言われていた。

こちらの兵器もヅダと同様、第603技術試験隊の支援艦、ヨーツンヘイムに配備されて評価を受けていた。

その時、人類初の宇宙艦隊決戦となったルウム戦役で第603技術試験隊が本砲を、計3回発射した。

1発目と2発目は前線から観測データが送られてこないことに業を煮やしたアレクサンドロ・ヘンメ砲術長が発砲し、これを外してしまう。

そして、突如とて出現したMS部隊の活躍により、ヨルムンガンドの発射機会が失われてしまう。

その後、中破したマゼラン級戦艦の流れ弾によってヨルムンガンドが破損、搭乗していたヘンメ砲術長も重症を負った。にも関わらず、ヘンメ砲術長は最後の1射を放つ。

放たれたプラズマ砲は見事マゼラン級戦艦に命中。1撃で撃沈せしめた。

破損した状態で撃ったため、ヨルムンガンド自体に負荷がかかり、本体が破壊され、アレクサンドロ・ヘンメ砲術長が帰らぬ人となった。

 

――せめて、大砲屋の時代の、幕引きを、俺に....やらせてくれや...技術屋。

アレクサンドロ・ヘンメ砲術長(MS IGLOO 大蛇はルウムに消えた より)

 

――――――――――――――――――――――――――

 

「と...これがヨルムンガンドについての説明です...って、司令官...?」

 

「うっ...うぅ...」

 

「どうしたんですか...?」

 

「この兵器と言い...ヅダと言い.....悲しすぎる!」

 

ドンと机を叩く。

 

「いや...でも、実際にあったことですし...」

 

「ていうかアーガマ...敵であるジオンについて詳しいね...?」

 

「いっ...いや!この知識はガランシェールが...!」

 

「ほうほう...まぁ良いや。さて、説明も終わったことだし!早速使ってみよう!」

 

「へ?」

 

「その~...ヨルムンガンドとかヅダとか...あと~ザクとか!」

 

「分かりました...それで...MSとかはどこに....?」

 

「分からない。そう、分からない」

 

「はぁ....探しましょう」

 

提督と司令官は鎮守府内の捜索を始めた。

しかし、鎮守府内のどこを探しても見当たらず、正門にも行ってみたが何もなかった。

 

「どこにあるんですか....?」

 

「分からないよ~...アーガマ~、疲れたから探してきて~...」

 

「もう....分かりました...」

 

と言って、アーガマは執務室を出ていく。

提督だけになった執務室に静寂が流れる。

 

「そういえば...遠征に行かせた娘達から連絡が無い...どうしたんだろう...。無線機は持たせてる筈なんだけど...。よし、私も行ってみるか!」

 

そう言って提督は席を立ち、クローゼットを開ける。

そこには、最上型重巡洋艦3番艦である“鈴谷”の制服がかけられていた。

 

「これ着るのも...いつぶりかな~?」

 

その制服を持ち、元々来ていた軍服を脱いで、制服に着替える。

そして鏡の前に立つ。

 

「おぉ~...変わってない!」

 

と、鏡の前で回ったりしている。

 

「あ、目的忘れる所だった。え~っと...アーガマにバレない様に遠征組の様子を見に行けばいいのかな...。よしっ!久しぶりの出撃...!」

 

「最上型重巡鈴谷、行っくよ~!」

 

そう言って執務室をダッシュで出ていく。

軍服は脱ぎっぱなしで放置である。

 

――――――――――――――――――

 

「どこだろう...砂浜かな...?」

 

アーガマは未だに支給武装の捜索を続けていた。

まだ探していなところを周り、最終的に行き着くのが砂浜だった。

と、アーガマが砂浜に向かっている途中、海面を走る艦娘を発見する。

 

「...?誰だろう...。あ、今は探さなきゃ!」

 

艦娘を無視し、砂浜へ向かっていく。

するとそこには...

 

「コンテナ...?」

 

1つのコンテナが流れ着いていた。

海藻がいくつか張り付いていて、触るのに抵抗があるが、意を決してコンテナのレバーに手をかける。

コンテナを開けると、『MS-06S』と刻まれた矢、同じく『EMS-10』と刻まれた矢、3つに分離して収納されている大きめの砲。

 

――アトミックバズーカ...?

 

『馬鹿ナノ?』

 

――生きていたんですか...?

 

『貴女ガ死ナナイ限リ私モ死ナナイノ』

 

――そうですか...。

 

少し思念と話をして、コンテナの中身を取り出す。

まず艤装を展開し、クロスボウを両手に持つ。

そして矢をセットし、引き金を引いて撃ち出す。

 

放たれた2本の矢は人形へ姿を変えていき、徐々に水平飛行へ移行していく。

赤いザクとヅダ。2機は高速で移動し、周囲の警戒を始める。

 

と、アーガマの正面にディスプレイが表示される。そこには、

 

『EMS-10 エンジン数値』と表示されていた。

現在の値は35。限界値が150に設定されている。

円形のゲージの真下に、『エンジンカット』のボタンがある。

 

「暴走しないようにこっちで管理するんだ....」

 

――EMS-10...高機動へ移行して下さい。

 

すると、ヅダのスラスターから発せられる炎が一際大きくなり、高速で移動を開始する。

数十秒飛行を続けると、警告音が鳴り響く。

 

ゲージの数値が138まで引き上がっている。

急いでエンジンカットのボタンを押す。

するとヅダに機動力が低下し、出力が50まで下がる。

 

「こっちは大丈夫...後は...ヨルムンガンド...」

 

バラバラになっていた砲を組み立て、発射体制を整えたヨルムンガンドが砂浜に置かれている。

その砲を持ち上げ、バズーカの要領で担ぐ。

 

「これもメガ・粒子砲と同じ様に撃つのかな...。よし...!」

 

――照準合わせ......次弾装填...

 

『装填!』

 

ガシャンと後方で音がする。弾が入ったのだろう。

 

――冷却板セット...

 

『冷却板セット完了!』

 

『発射準備終了!』

 

「第1射...撃てーっ!」

 

轟音を響かせて砲口からプラズマ弾が発射される。

そして数km進んだ頃、海面にとても巨大な水柱が出現する。

推定の高さで100mは優に越えるだろう。

 

「.........」

 

アーガマはただ呆然とその水柱を見ていた。

そして、海面に座り込む。

 

――ヨルムンガンド...下手には使えないなぁ...

 

『冷却開始!』

 

『次の射撃までに10分はかかります!』

 

「10分...これは一度使ったら終わりかな...」

 

ヨルムンガンドを再度分解し、砂浜へ持ち帰る。

そして、支給武装を持って工厰へ向かった。

誰もいない工厰は薄暗く、アーガマの恐怖心を刺激する。

急いで武装を置き、工厰を後にした。

 

アーガマは執務室に向かった。

執務室の近くに来ると、扉が開いているのに気づいた。

 

「扉が.....?」

 

小走りで執務室に入ると、雑に脱ぎ捨てられた軍服が鏡の前にあった。

 

「司令官...どこですか...?」

 

提督を探すが、どこにもいない。

 

「あれ...出掛けてるのかな....?」

 

アーガマが提督を探している時...鎮守府沖では.......

 

――――――――――――――――――――

 

「ん?...あれは~...」

 

提督、もとい鈴谷が目を凝らして遠くを見る。

そこにはドラム缶を多数下げた五月雨と夕立が航行していた。

 

「五月雨と夕立じゃん!ヤバっ!」

 

向きを変え、鎮守府へ向けて移動を開始する。

重巡と駆逐艦では、駆逐艦方が速度的に速いが、この距離では鈴谷の方が先に鎮守府に着くだろう。

 

数分海を滑ると、鎮守府の出撃ドックが見えてくる。

開いているドックに急いで入り、艤装を解除して、執務室へ急ぐ。

 

閉じている扉を開け、中に入る。

 

――あれ?来るときって扉閉めたっけ?

 

執務室に入った瞬間、目に入ってきたのは、綺麗に畳まれた軍服が執務机の上にあるのと、ソファに座り自分を見ているアーガマの姿だった。

 

「しれい.....かん....ですか?」

 

「あ...あはは...はははは...はぁ...」

 

溜め息をつき、その場に座り込む。

 

「艦娘...?えっと...あの....」

 

「あ~...アーガマ、説明するから、ちょっち待ってて...」

 

「は...はい...?」

 

疑問混じりで返事をしたアーガマを一度ソファに座らせ、自分は向かい合う形で座る。

 

「あのね...私は最上型重巡洋艦の3番艦の鈴谷っていうの」

 

鈴谷は自分について説明を始めた.........




提督の正体は鈴谷だったと。この鎮守府には艦娘しかいないですね。
やったね。
それとですね、この作品で、ヅダは悲しい最期を迎えません。
逆に栄光を掴ませます。

感想と評価、お待ちしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。