ULTRAMAN ZOFFY   作:銀河 流星

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《前回のあらすじ》
にこが変身したタイラントを倒したメロスを襲うキングジョー……。しかし、メロスのピンチに人々の想いが奇跡を呼びゾフィーは復活して見事キングジョーを倒した。
メロスは、銀河系の危機に力を貸すとゾフィーと約束した。


第13話「新・音ノ木坂学院アイドル研究部!!」

あれから5日……。

元通りに戻った街ではいつも通りに戻った。ある所を除いて……。

音ノ木坂学院では、今だに解決されてない部分があった。それは、「昔からあるアイドル研究部と穂乃果達のアイドル部をどうするか」だ。

前にもにこに相談したが門前払いを受けていた。

しかし、今ではアイドル研究部の最後のメンバーである矢澤にこは、学校に来ていない……。

 

 

「にこ先輩……どうしたんだろう?」

 

 

μ'sのリーダーである穂乃果は、窓から見える雨を見詰めながら小さく呟く。

 

 

「あれだけの事があったんですから……仕方ありませんよ。」

 

 

そんな穂乃果に対して海未は、そう言う。そんな中、一輝は、一人生徒会室へ呼び出されていた。

 

 

「失礼しまーす。」

 

「あ、きたきた。」

 

 

生徒会室には、副会長の東條希が居た。希は、手でこっちと合図を送ると一輝は、ゆっくり希に近づく。

 

 

「で、話ってなんだ!?」

 

「実はな……。」

 

 

そう言うと希は、一輝の耳元でコソコソっと話すとその内容に一輝は驚く。

 

 

「何でそれを!?」

 

 

その内容とは、にこの過去だった。

 

 

「ウチとエリチはな、ずっと見てたんよ……にこっちが1人でそれでも夢を捨てきれずに頑張ってきた2年間を……。そんなにこっちを見てるからエリチは、穂乃果ちゃん達に簡単にスクールアイドルになって欲しくないんよ。」

「じゃあ、何故そう言わない!?言えばすぐにでもアイツらは考えただろ?」

 

「それもそうなんやけど……エリチがね。」

 

「それで、俺にどうしろと?」

 

「その、にこっちを穂乃果ちゃん達のグループに入れることは出来んかな?この通り!」

 

「難しいな、それに彼女は今学校に来てないからな……。」

 

「そこを何とか!」

 

 

希は、必死に頭を下げる。ゾフィーは、そんな希を見て断れる気にもなれなくて了承した。すると、希は喜んでにこの住所を書いて一輝に渡した。

 

 

「やれやれ……。」

 

 

一輝は、そう呟きながらにこの家に向かおうとしていた。

 

 

「あ!ゾフィーさん!!」

 

 

一輝は、振り向くとそこには人間態になってるブノアが元気よく手を振ってこちらへやって来た。

 

 

「よ!ブノア。それと、この格好には御坂一輝と言う名前がある。」

 

「分かりました一輝さん。それより何してるんですか!?」

 

「あぁ、実は五日前のタイラントへ変身してしまった少女の心をケアにに行くところだ。」

 

「す、凄い!!宇宙警備隊はそこまでやるんですね!メモメモ……。」

 

 

そう言ってブノアは、メモするがそれを一輝は止める。

 

 

「べ、別にメモすることでは無い。それよりお前はどうしてるんだ!?」

 

「いや、この星の食べ物が美味しくて……食べ歩きってのをやってました!!」

 

「いつ帰れるか分からんのに余裕なやつだな……金欠にだけはなるなよ!後々面倒だから。」

 

 

ブノアは、一輝の質問に笑顔で答えるとそれを見た一輝は、半分呆れた表情でブノアに言い聞かせる。

 

「大丈夫ですよ!お金なら……。」

 

ブノアは、自慢げにポケットの中へ手を入れてお金を探すが……。

 

 

「あれ!?ない!」

 

 

そう言うと血相を変えて必死に身体中を探すがどこにも一円すらない……。

 

 

「もしかして……。」

 

 

一輝は、恐る恐る呟くと……。

判断したブノアは、一輝の方を見ると笑顔で「もう金欠でした。」と言う。それを聞いた一輝は、ずとっとコケるとらため息を吐きながら頭をかく。

 

 

「付いてこい、知り合いに頼んで居候させてもらえる様に交渉してみるから。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!!」

 

 

そう言うと一輝は、メロスの泊まる家を探すことを開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんな馬鹿みたいな力に頼っちゃって……私馬鹿みたい……。」

 

 

誰もいない一室で一人寂しく呟いたにこは、カーテンを退かして外の景色を見る。厚い雲に覆われて青空すら見えなかった。

 

 

「世界を破壊するより自分を破壊したいわ……。」

 

 

そう言う彼女の脳裏には今、凄まじいほどの後悔が押し寄せていた……。

あれからにこは5日間も学校へ行ってない。それよりむしろ行けないの方が正しいだろう……。

 

 

「どうしたら良いのよ!?」

 

 

また深いため息と共ににこは、今も迷っている……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、泊めて欲しい!?」

 

 

一輝は、ブノアを連れて美琴の家にやって来た。玄関口で美琴と話す一輝だが……何故か顔の赤い美琴……。

 

 

「そ、その……泊めても良いけど……わ、私を襲ったりしないでしょうね?」

 

「いやいや、そんな事しないから……。それに泊まるのは俺じゃなくてこっち。」

 

「初めまして、アンドロ族のブノアです。」

 

「アンドロ……族!?」

 

 

ブノアの自己紹介に美琴は、パニックになっていた。一輝は、ため息を吐いたから説明する。

 

 

「へぇー、じゃああの緑色の戦士の正体が貴方って訳ね?」

 

「はい!」

 

 

ブノアは、興奮状態になりながらも元気よく答える。

 

 

「で、早速金欠になっちまったからしばらくこいつをここで泊めてもらえないか?」

 

「分かった……。」

 

 

ブノアを美琴に任せて一輝は、にこの家へと向かって飛び出ていった。

 

 

「……全く、少しは私の事振り向いてくれたって良いのに……。」

 

 

一輝の居なくなった後で美琴は、ため息混じりにそう愚痴る。

 

 

「あの人はそういう人なんですよ。仕事に私情を持ち込まない……だから短期間で宇宙警備隊の隊長にまで上り詰めたんですよ。」

 

 

一輝を知っているブノアは、そう語る。その言葉を聞きながら、美琴は数多くの怪獣や宇宙人と1人で戦ってるゾフィーの姿を思い描いていた。

 

 

「……馬鹿。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……ハァ……」

 

 

途中から全力疾走をして目的地についた一輝は、ゆっくりマンションを見上げる。

 

 

「着いたぜ!」

 

 

そう言うと一輝は、マンションに入りにこの住んでいる部屋までやってきた。ブザーを鳴らしにこが出るのを待つ。しかし、出てきたのはにこ……ではなく礼儀正しい小さいにこだった。

 

 

「矢澤家です。どうかしましたか?」

 

「あ、ここはにこさん居ますか?」

 

「はい!ちょっと待っててください!」

 

 

そう言うとミニにこは、その場から居なくなると嫌がる姉を連れてやってきた。

 

 

「何よ!こんな私を見て笑いにでも来たわけ!?」

 

「違う!」

 

 

にこは、睨むが一輝は真剣な表情で答えるとにこは、ため息を吐いてから靴を履く。

 

 

「こころ、お姉ちゃん少し出かけてくるから……。」

 

「分かりました!」

 

 

にこは、一輝とすれ違う時に「付いて来なさい」と言い先にマンションの部屋を出て違う場所へと向かった。

 

 

「で、何のようなのよ!?」

 

「にこ先輩、スクールアイドルをやりましょう!」

 

 

一輝は、何も被せないでそのままの想いを伝えるが、にこは決していい顔しなかった。

 

 

「無理よ、もう二年我慢したんだから……そろそろけじめを付けなきゃって昨日決断したばかりなのに……その決断を無駄にするような事しないでよ!!」

 

「その通りだぞ、ゾフィー。最近のウルトラ戦士は、人間の決断にも関与するようになったのか!?」

 

 

一輝は、振り向くとそこには、黒づくめの男が立っていた。それを見たにこは、怖くなりその場に座り込む。

 

 

「どうした!?にこ先輩。」

 

「あいつが……あいつが私にあれを……。」

「何!?」

 

 

にこ曰く、あの男がダークダミースパークとタイラントの人形を渡したのだいう。

 

 

「この間は、実に良い働きっぷりだったぞ。矢澤にこ。」

 

「貴様!一体何者だ!?」

 

 

一輝は、握りこぶしを作り立ち上がると男に向かってそう言うと彼は、大声で笑い出した。

 

 

「忘れたとは言わせんぞ!?貴様とも一度は話したことあるぞ?」

 

「何!?」

 

「せっかくだから教えてやろう。我が名は、ヤプール。早速だが、矢澤にこにはあれ以上の働きをしてもらう。その為にもゾフィー、お前を殺す!!

いでよ!ベロクロン! !」

 

 

すると、空が鏡のように割れて中から超獣ベロクロンが出現した。

 

 

「そ、空が!?」

 

「ヤプールめ……。」

 

 

一輝は、そう呟くと再びにこの方を向く。

 

 

「にこ先輩、人は誰だって闇の部分はある……でも、そこから逃げてはダメだ!例え、一回闇に堕ちても再び這い上がる人間の底力を俺は、信じる!」

 

 

そう言って一輝は、立ち上がりプラズマ鉱石が埋め込まれてるブレスレットを構えると光に包まれてゾフィーへと姿を変えた。

 

 

「ヘヤッ!」

 

 

ゾフィーは、構えるとベロクロンへ向かって走り出した。ベロクロンは、ミサイルを発射するとそれを側転やバク転で躱してベロクロンに近づくと腹部を蹴り連続チョップを放つが、効果はいまひとつだった。すると、ベロクロンはゾフィー掴み近距離で口からミサイルを放ち攻撃すると火花を散らしながら両膝を地面につけると今度はゾフィーの顎をめがけて思いっきり蹴りあげて後ろへを倒すとゾフィーを何度も踏みつける。

 

 

「さぁ、我々と一緒に来い!矢澤にこ!!」

 

 

ゾフィーがベロクロンに苦戦してる中、ヤプールはにこに近づき仲間へ誘い込もうとする。それに対してにこは、後ろに下がりながら逃げようとする。

その顔は恐怖そのものだった……。

 

 

「や、やめろ!!」

 

 

ゾフィーは、踏みつけられながらもにこの方へ手を伸ばすが、ギリギリの所で届かない……。

 

 

「さぁ……さぁ!!」

 

 

そう言ってヤプールは、ダークダミースパークを出してにこに渡そうとする。にこは、身体が勝手に動きそれを受け取ろうとするが、彼女は必死に抵抗した。

 

 

「何!?」

 

 

遂には、ダークダミースパークを投げ捨てて消滅させたにこを見て驚くヤプール。

 

 

「もう決めたの……私には、こころやここあそれに虎太郎が居る。それに、私は誰が何を言おうとアイドルを辞めたりはしない!!」

 

 

強い意志が闇を打ち払ったのだ。にこのその目には輝きが灯りヤプールを睨む。

 

 

「お、おのれ!!」

 

 

怒りに身を任せたヤプールは、攻撃をするがそれをブノアに弾き飛ばされる。

 

 

「そこまでだ!ヤプール!!」

 

「お前は、アンドロメロス!!」

 

「その通りだ!この星には隊長がもう1人いるってことを忘れるなよ!アンドロチェンジ!!」

 

 

そう言うとブノアは、左手にあるコスモブレスを前に構えると右手で擦りコスモテクターを装着してアンドロメロスへと変身した。それを確認したゾフィーは、ベロクロンの足を持ち上げてバランスを崩させて倒すと再び起き上がる。

 

 

地上ではアンドロメロスとヤプールの戦いが始まった。メロスは、ダブルサーベルを取り出して切りかかるもヤプールは、それを全て躱してメロスに鎌から光線を放ち攻撃する。

 

 

「クソ!喰らえ!!」

 

 

そう言ってメロスは、ダブルサーベルを

伸ばしたダブルランサーを投げるもヤプールは、消えて居なくなった。

 

 

「メロス、それにゾフィーよ我々はここで死ぬわけにはいかん。また会おう……」

 

 

そう言うと笑いながらヤプールの声は聞こえなくなった。すると、ベロクロンは起き上がり急に凶暴になった。それを見たゾフィーは、ベロクロンの突進を跳躍で躱す。着地と同時にカラータイマーが青から赤へ変わる。それを見たにこは、心配になる。

 

 

「心配かい!?」

 

「ちょっ!何で変身を解除してるのよ!?」

 

 

にこは、メロスが既にコスモテクターを外していることに驚くが既にメロスは、勝負ありと見切ったのだ。

 

 

「何でってもうゾフィーさんの勝ちだよ。」

 

「何でそんなのが分かるのよ!?」

 

「だって、あの人は宇宙警備隊の隊長で、数多くの宇宙人がいる銀河系の中で最強の技を持つ男……。簡単に負けないよ!」

 

 

そう言ってメロスは、ゾフィーの方を見る。ゾフィーは、残された時間が僅かなためM87光線の構えに入ると、途中で攻撃してきたベロクロンのミサイルを躱してM87光線を放つとベロクロンに命中して爆発する。

 

 

「す、凄い……。」

 

 

ゾフィーは、そのまま消えると一輝の格好になってにこの前に現れる。

 

 

「さぁ、アイドル研究部の部室に案内してください!にこ先輩。」

 

「えぇ、勿論よ!」

 

 

にこは、そう言うとブノアと一輝を連れて学校にあるアイドル研究部の部室へ向かった。にこがドアノブに手をかけると違和感を感じた。

 

 

(あれ!?空いてる??)

 

 

不思議な顔してドアを開けるとそこには穂乃果達6人が居た。

 

 

「あ、おかえりなさい!部長!!」

 

 

穂乃果は、そう言うとにこの背中を押して椅子に座らせる。

 

 

「ちょっと、これどういう事!?」

 

「部長、次の曲なんですけどね!やっぱりアイドル系って曲が良いと思うんですよ!」

 

「衣装とかも参考になる物ないかな?」

 

「部長!お茶入れましたにゃ!!」

 

にこの質問を無視して穂乃果とことりが相談を始める。凛はにこにお茶を入れる。そんな会話をしてる2人に珍しくテンション高めの花陽が棚からある物を取り出す。

 

 

「なら!この伝伝伝はどうでしょうか!?他のアイドルの歌や踊りから学べると思うの!」

 

「それはイイにゃ!みんなで見よ!」

 

「ちょっ勝手に触らないの!」

 

 

そう言ってにこは、花陽から伝伝伝を取り上げて棚にもどす。

 

 

「全く、どういう風の吹き回しよ?」

 

「酷いな〜人聞きの悪いこと言わないでくださいよ!私は相談してるんです。μ'sの7人で歌う次の曲を。」

 

「え!?」

 

 

にこは、驚いた顔で穂乃果の方を振り向くと既に穂乃果は、手を差し伸べていた。

 

 

「矢澤……いや、にこ先輩!スクールアイドル一緒にやってください!!」

 

「厳しいわよ!?」

 

「覚悟の上です!」

 

 

にこは椅子から立ち上がり穂乃果の手を握ってからカーテンを開ける。すると、さっきまで降ってた雨も止み眩しい太陽が窓を抜けてアイドル研究部の部室に入り込む。

 

 

「ここ、久しぶりに開けたわね……。」

 

「何か言った!?」

 

 

呟いたにこに対して近くに居た真姫が質問するが、にこは首を横に振って答えるとメンバーの方を振り向く。

 

 

「何してるの!?」

 

「え!?」

 

 

にこの発言に穂乃果をはじめみんなが戸惑うもにこの表情は、前より明るくなる。

 

 

「練習よ!練習!!分かったらさっさと屋上へ来なさい!!」

 

 

そう言ってにこは、颯爽と屋上へ向かって走り出した。それを見た1年生トリオが後を追いかける。

 

 

「上手くいったな?」

 

「うん!一輝君がにこ先輩の過去を教えてくれたおかげだよ!」

 

「それはにこ先輩には秘密な!」

 

「うん!みんな行こう!」

 

 

穂乃果は、笑顔で言うと勢いよくアイドル研究部の部室から飛び出ていった。

 

 

「ま、待ってよ!穂乃果ちゃーん」

 

「穂乃果、急に走ると怪我しますよ!」

 

 

ことり、海未はそう言うと穂乃果を追って屋上へ向かって走り出した。

 

 

「さてと、俺達も行くか!」

 

「はい!」

 

 

そう言って一輝は、ブノアを連れて練習会場になってる屋上へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良かった……これでにこっちも入ってくれた……。後は……エリチだけやね……。ウチの意識があるうちに何とかμ'sに入れないと……。」

 

 

誰もいない女子トイレで自らの胸倉を掴み、苦しんでいる希はそう言った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




《次回予告》(CV.絢瀬絵里)
私は、にこの様に二度とこの学校でスクールアイドルをして悲しむ人を作りたくなかった。
なのに……、なのに何故それを壊そうとするの!?

高坂穂乃果!!

そう思う時、私の中にある闇が巨人の姿へと変貌を遂げた。


次回、第14話「誕生!超古代の闇の巨人」
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