精神もボロボロになったにこに対してヤプールの魔の手が襲う。しかし、そのヤプールの卑劣な罠より強かったにこは、ヤプールの誘いを断り見事、μ'sのメンバーそして、アイドル研究部部長として穂乃果達の仲間入りを果たした。
「はぁ……。」
誰もいない静かな生徒会室で1人書類を見ながらため息をこぼす女子生徒がいた。それは、音ノ木坂学院の生徒会長絢瀬絵里。
彼女を悩ます種は、穂乃果達がやろうとしてるスクールアイドルだ。過去に同級生のにこがやろうとして失敗したのを見ている……だから彼女はスクールアイドルに反対するもそれを押し退けて穂乃果達μ'sは、PV「これからのSomeday」をネットにアップした。
そこには、元気に踊るにこの姿も……。
「どうしたん!?」
そんな彼女に対して体調が優れないのか余計な汗をかいている希が質問してきた。
「希……どうしたの!?」
「やりたいなら素直に成れば良いのに……。」
「まさか、私がスクールアイドルをやりたいとでも思ってるよかしら?」
その話になると絵里は、キツイ目をして希を睨む。
「だって、エリチあれからずっと穂乃果ちゃん達のPV見てたやん?やりたいんだろ?だったら……」
「いい加減にしてッ!!」
希の言い分を遮って絵里がそう叫ぶ。さっきまでの顔から一転、絵里は悲しい顔になると希に近づく。
「きっと希も疲れたのね……だったら早く帰って寝た方が良いわ。」
「そんな……ウチはまだ……。」
「帰りなさい!」
そう言われると希は、渋々鞄を持ち生徒会室を後にした。それを見た絵里は、ポケットから取り出したスマホを見る。そこには、小さい頃バレエをやっていた自分の姿があった。
(あの子さえ居なければ……。)
そう思った時、絵里の胸が黒く光り出す……。
「な、何これ!?」
絵里は、その光景に驚くもそこから出てきた金色のスパークを握る。そこには、邪悪な力が秘められており、絵里はそれを確認するとスパークの中心が光る。
「これを使って彼女達を絶望させる!?」
彼女は、そのスパークから直接脳に刻まれた声を聞いてそう小さく呟く。
「……分かったわ。」
そう言うと絵里は、スパークを内ポケットにしまいそのまま生徒会室を後にした。
「あ、一輝さん!」
「おぉ!ブノア、それに美琴まで……。」
μ'sの練習も終わり帰りの支度を済ませた一輝は、バックを持ち昇降口から帰ろうとしていたが、そこにはブノアと御坂美琴が待っていた。
「ぶ、ブノアが迎えに行こうって言ったから仕方なく……。」
「え!?御坂さんが行きたいって言ったのでは!?」
「え!?ちょっとブノア!そういう事を言わないで!!」
「まぁ、近くのファミレスに行くか!?」
そう言って一輝は、美琴やブノアを連れて近くのファミレスへと向かった。
「美味しい……美味しいですよ!一輝さん!!」
「そ、そうか……」
「あの食欲の量のお金出す方の身にもなってくれた?」
「まぁーね……」
と呆れて物を言う美琴に一輝も便乗する。そんな2人に気を取らずにブノアは、テーブルに乗り切らないぐらい大量に頼んだ料理を食べる。
「あ、一輝君たちだ!おーい!!」
そこへ着替えて下校途中の穂乃果達μ'sのメンバーがやってくる。
「って、ブノアさんファミレスでこれは……食べ過ぎなのでは!?」
「これ誰が払うの!?」
テーブルの上にある大量の皿を見て海未とことりは、驚くがそこにある伝票を見た真姫は、余裕の表情だった。
「へぇー、13万ねー……」
真姫は、そう呟くと一輝は慌てて立ち上がり財布の中身を確認する……。
「1万円札が……1、2、3……。やばい、足りないかも……。」
「わ、私も限界よ!」
財布の中に5万しか入っていなかった一輝は、慌てて美琴の方を向くも美琴も自らの財布の中が危ないことを伝える。
「だったら私が代わりに払ってあげるわ!」
「良いのか!?真姫。」
「えぇ、但し……ブノアって人と話がしたいの。それぐらい良いかしら?」
「わ、分かった。」
一輝は、真姫が提示した要件をのむとテーブルから離れて真姫とブノアを二人っきりにさせた。
「ありがとう。おかげで腹いっぱいだよ!」
「それは構わないわ。でも……貴方にお願いがあるの!」
「ん!?」
すると、真姫は手を合わせて頼み込む。
「お願い!私の恋人役になって!」
「「「こ、恋人役!?」」」
それに驚いたのは、ブノアではなく他のμ'sメンバーだった。
「何であなた達が聞いてるの!」
真姫は、頬を真っ赤にして隠れて聞いていたメンバーを怒鳴るとため息を吐いてから渋々と説明をし始めた。
「なるほど。真姫ちゃんの様なお金持ちは、そうやってすぐ結婚しちゃうんだね!」
「穂乃果、趣旨が違います。でも真姫、どうしてそこまで急にするんですか!?」
「ほら、うちの家ってパパの下が私だけでしょ!?だから、子孫を残す為とかパパが張り切ってて……。」
どうやら真姫のお父さんが病院の継承者を作るために早めに結婚させたいらしい。
「なら、止めておいた方がいい。」
真姫と真逆の意見を発言したのは、誰でもない一輝だ。その意見に対してみんなが驚く。
「な、何でよ!?」
「例え、今回何とか出来ても次はどうするんだ!?」
「そ、それは……」
真姫はそう言いながら一輝から視線を逸らす。彼の目は、戦闘時のように真剣な顔だった。
「それに光の戦士との間で子供を作るって事は、普通の地球人で生まれてこない可能性が大きい。これは、前例がないから分からないが……恐らくビームや空を飛ぶ事もありえる。そうした場合、一番悲しむのはその子なんだぞ?でも……。」
真姫はそう聞くと一輝の方を見る。さっきまで怒っていた一輝の表情が和らいでいた。
「真姫には、いつも曲の作りとかで世話になってるから……今回だけだぞ?」
「ホント!?」
そう言うと真姫は、ブノアの腕を握り会計を済ませて颯爽と帰っていった。
「何かおかしな事にならないと良いんだが……。」
消えた真姫と一輝を見て一輝はそっと呟く。
翌日、真姫は物凄い脱力感的な顔をしながらμ'sの朝練に顔を出してきた。
「で、真姫ちゃん!どうだったの!?」
「どうもこうもないでしょー!!」
何も考えずに聞いてきた穂乃果を一喝すると、その場に座り込む。少し経ってブノアもやって来た。
「おッ!一輝さん!!」
「どうだったんだ!?」
「それが……。」
そう言ってブノアは、昨日あった事を語り始めた。
「真姫、合わせたい人ってこの人かい?」
「そ、そうよ!私の恋人のブノアさん。」
「それにしては、イケメンね!宮野〇守君にそっくりだわ!」
「確かにイケメンなのは分かるが、頭が良くなくては西木野家の大事な娘を託すことは出来ん!ブノアと言ったか、貴方は外国語とかは話せますかな!?」
真姫父は、真剣な顔でブノアに聞いてきた。
(外国語って、あの英語的な奴かな!?)
そう頭の中で整理させたブノアは、堂々と「はい!」と答える。その答えに対して真姫母は、ますます好青年と褒めたが真姫父は、更に「英語で自己紹介をしろ」と質問してきた。
「分かりました。
Hello! My name is Benoit. I'm a sweetheart of Maki Nishikino who is here. It's science, but my strong point subject can also play athletics. I also touch a fight, so I have the confidence that Maki can be protected anytime.」
それに対して父は、驚いた顔をしてブノアを見つめる。
「合格だ。スグに準備しよう!真姫、それにブノア君!今日から君たちは、同居生活だ!!」
「なるほど、つまりお前が一日で覚えた外国語に感動した真姫の親父さんが即結婚を決めたと……。」
一輝は、少し呆れながら話をまとめる。落ち込む真姫に対してブノアは超元気だった。恐らく地球の食べ物を食べ放題とか思ってるのだろう……。
「あら、ここで何してるのかしら??」
振り向くとそこには、生徒会長の絢瀬絵里が居た。しかし、前より凶悪に見える。
「絵里、どうしたのよ!?いつもの絵里ではないわ!」
変わってしまった友の姿に驚く。絵里は、内ポケットからあのスパークを取り出して構える。
「それは!?」
「これは、大いなる闇の力が封印されているわ。でも、これを解放して私は、あなた達の活動を完全に止める!!」
絵里は、そう言うとスパークを前に突き出すと先端部分が展開して光に包まれると超古代の闇の戦士カミーラへ変身した。
「闇の力を持つウルトラマン!?」
現れたカミーラは、光の鞭カミーラウィップを使い穂乃果に目掛けて振る。それが直撃する前に一輝が穂乃果を庇うと彼の背中にカミーラウィップが命中する。
「うわぁっ!」
「か、一輝君!!」
そう言うと気絶した一輝を見て心配する穂乃果だが、カミーラの第二攻撃が迫る。それを見たブノアは、穂乃果達の前に出る。
「アンドロチェンジ!!」
そう叫びながらコスモテクターを装着してアンドロメロスとなったブノアは、カミーラウィップを受け止める。
「嘘!?」
「ブノア君がアンドロメロスだったの!?」
海未とことりがそれぞれ反応するもメロスは、カミーラに向かって走り出した。
「ブノアがあの闇の巨人と交戦してるうちに早く先輩を!」
そう言って行動したのは花陽だった。いつもならオドオドするはずの花陽だが、ここはしっかりしている。
「真姫、貴方医者の卵でしょ!?早く御坂を見てやって!」
「わ、分かってるわよ!」
そう言って真姫は、慌てて一輝の上着を脱がして背中を見る。
「これは……酷い……。」
真姫は、そう言うと更に慌てた。それは、彼の出血があまりにも酷いのだ。上着の下に着てたインナーは、既に血まみれで赤黒く染まっていた。その傷は今も出血してる状態で危険だった……。
「誰か!コンビニ行ける?」
「凛に任せるにゃ!」
「じゃあ大量の包帯と救急箱を買って来て!」
そう言うとスグに凛はコンビニへ向かった。東京で相次ぐ怪獣災害に対して政府はコンビニ等に包帯や救急箱といった治療道具が売られるようになった。
凛は、その足の速さを生かしてコンビニへ直行した。
真姫は、視線をメロスに向ける。
メロスは、カミーラウィップを大量に受けてダメージを負っていた。
「なら、アンドロビーム!」
そう言ってアンドロビームを放つもカミーラによって躱されてしまう……。
「嘘!?」
それに対して真姫は、驚く。カミーラは、何と数人に増えたのだ。それを見て混乱するメロスは、それぞれの方角にダブルサーベルを投げるもそれをすり抜けて帰ってくる。
「まさか、幻覚!?」
「そう、これが私の力よ!」
そう言うとカミーラは、カミーラウィップを振りメロスの身体を連続で打つ。
「これでトドメを刺してあげる。」
そう言うとカミーラは、カミーラウィップを剣状に変化させたアイソードに変えると空中浮遊をしてメロス近づくとアイソードを構えて突き刺そうとするがそれをメロスは、躱し続ける。
「このままじゃ……負ける!?」
メロスがそう呟いたその時!?
《次回予告》(CV.???)
カミーラウィップにより気絶した御坂一輝……。
しかし、カミーラの闇はアンドロメロスも吸い込もうとしていた。
そんな彼らの前に現れた銀髪の男子……。
彼は、味方なのか!?
それとも……
次回、第15話「メロス死す!極悪の闇のタッグ!!」