「グウっ……」
ゾフィーは、急に丸くなり苦しみ始めた。それを見たカミーラとティガダークは、じっとその姿を見つめる。
「どうやら宇宙にジュダとか言う人が作ったウイルスが広がってるみたいね……。太陽が輝く太陽系では感染能力は低いが……闇に包まれたここではそれも無意味……。遂に、闇のゾフィーが誕生する!!」
「グッ……ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ゾフィーは、瞳を紅のように真っ赤にするとゆっくり立ち上がった。カラータイマーは完全に消えてほとんどゾンビのようにも思える状態だった。
「ようこそ、闇の戦士サイドへ。」
そう言ってティガダークは、ゾフィーを迎え入れる。しかし、ゾフィーは息を切らしながら周りを見回す。
「どうしたの!?」
「……。」
その時、ゾフィーに激しい激痛が襲う!!
「うわぁぉぁぁぁぁぁっ!!!」
そう叫びながらゾフィーは、全力のM87光線を自分の周りに放ち街を破壊し始めた。
「やめて!ゾフィー!!」
穂乃果は、そう叫ぶが今の彼には届かない。ゾフィーは、自らの周りに関係なく暴れ始める。
「どうすれば……どうすればいいの!?」
穂乃果は、目の前で崩壊していく街を見て一人悩む。しかし、いい答えが出ずにパニックになっていた。
「穂乃果、諦めちゃダメよ!」
「美琴ちゃん……。」
「その人の言う通りですよ!穂乃果!!」
「その人ってそう言えばまだ自己紹介してなかったわね。私の名前は、御坂美琴これから宜しくね!」
「はい!私は園田海未です。」
「私は南ことり宜しくね!」
「ちょっとアンタら呑気に自己紹介してる場合!?」
呑気な二年生組と美琴に対してにこが突っ込みを入れるがそれに続いて一年生組も自己紹介をする。
「そうね……例えば……歌は???」
「「「「「「「歌!?」」」」」」」
美琴の発言に穂乃果達は一緒に驚く。
「でも、歌って何歌えばいいのよ!?」
「なんかないの?」
「じゃあ、これからのSomedayは?」
「あれはダメでしょ?」
凛の意見ににこが反対するとみんな一斉に考え込む。
「じゃあ……私に考えがあるんだけど……。」
そう言って穂乃果は、美琴を見つめる。すると、美琴は彼女が何を思いついたのかを理解した。
「じゃあ、美琴ちゃん。行ける?」
「アレなら何時でも歌えるわよ!」
穂乃果と美琴は、互いに見つめ合いながらそう言うと互いの呼吸を合わせた。
「「だって〜可能性感じたんだ……そうだ〜ススメ〜!」」
2人の歌声がルルイエ中に響き渡るとゾフィーの動きはピクリと動かなくなった。
「な、何だ!この歌声は!?」
「この声は……高坂穂乃果と御坂美琴!?」
そう言って2人は彼女達が囚われている城を見る。
「「後悔したくない目の前に……」」
2人の歌はまだ続く。それに対して怒りを覚えたティガダークは、ゼペリオン光線を放ち彼女達を破壊しようとした。
「死ねぇぇぇぇ!!」
何かにぶつかり激しく爆発する。それを見たティガダークは、ニヤリと笑を浮かべる。
「「僕らの道がある〜!!」」
煙が晴れると同時に2人の歌声がまた響き渡る。目の前には、先程まで固まって動くはずのなかったゾフィーが左手一本で防いでいたのだ。
「な、何!?」
それを見たティガダークは、驚く。すると、地面に倒れている他の巨人が光り始めた。
「これは!?」
「この地に眠る光の戦士が……。」
「ここに居るのは闇だけではないってこと!?」
その光を見た一年生達が驚く。そして、その光がゾフィーのカラータイマーに目掛けて集合し始めた。
「どうなってるの!?」
「光の戦士の最後の力がゾフィーへ集まってるんです!」
にこの質問に海未は、そう答えるとみんなあまりの綺麗な光に見とれてしまった。そして、光が集合をし終えるとゾフィーのカラータイマーがゆっくり光り始めた。
「「蘇れ!ウルトラマンゾフィー!!」」
それを見た穂乃果と美琴は、同時に叫ぶ。邪悪な気が彼の身体から抜けるとそのまま消滅したと同時にゾフィーの瞳がいつも通りの輝きを放ち始めた。
「何で?何でよ!」
そう言ってカミーラは、カミーラウィップを使いゾフィーに攻撃するが、それをゾフィーは手で弾く。
「き、効かない!?」
「なら……これでどうだ!!」
そう言ってティガダークは、ゼペリオン光線を放つがそれも前にバリアを張ったゾフィーには効かなかった。カミーラは、後ろへ回り込んで蹴りを決めようとするもゾフィーは、跳躍で躱して後ろへ回り込みカミーラの首に手刀を決める。フラついたカミーラは、腕を振り回すがそれをゾフィーは、しゃがんで躱すとその体勢から連続でパンチを放つ。
よたつくカミーラに変わってティガダークが飛び蹴りをするがそれを上手く躱す。
「つ、強い……。」
二人相手でも圧倒的に有利に進めるゾフィーを見た穂乃果がそう呟く。しかし、その途中に激しい地震が起こる。
「な、何だ!?」
「ここに眠る全ての戦士のエネルギーを使ったせいでここを維持する力をなくしたんだ。」
突然の地震に驚くゾフィーに対してティガダークは、冷静に説明する。
「「キャーーーー!!」」
城からμ'sメンバーの悲鳴が聞こえるとゾフィーは、そこへ向けて光線を放つと穂乃果達周辺をバリアで守る。
「「「ピコン…ピコン…ピコン…ピコン……」」」
3人のカラータイマーが一斉に鳴る。彼らの中にある闇のエネルギーもそろそろ限界が来たのだろう。
「次で最後ね……」
「これで決める!」
そう言ってティガダークは、ゼペリオン光線を放とうと構え始める。それと同時にカミーラは、アイソードを召喚してゾフィーに向かって走り出す。ゾフィーは、自身の技であるM87光線のエネルギーを凝縮してノコギリ状の光輪に変えた。
「これは初めてで加減ができないかもしれないが、許せ……。」
そう言ってゾフィーも走り出してアイソードとM87光輪が激突する。何度か接触してると先にアイソードが折れて無くなる。
「そんな……」
そう呟いたカミーラは、敗北を自覚した。そんなカミーラをM87光輪で切るとカミーラは、ゆっくり倒れて絵里の姿へと戻った。そんなカミーラを持ち上げてバリアの中へと移す。
「ゾフィー……死ねぇぇぇぇ!!」
そう言ってティガダークは、全力のゼペリオン光線を放ってきた。それをゾフィーはM87光線を放ち迎え撃つ。
二つの光線が激突する。その影響で既に街は、崩壊して瓦礫だけになっていた。そんな地面から海に沈むかのように海水が浮き上がってきた。
(仕方がない……。)
そう思ったゾフィーは、少しM87光線の威力をあげていく……。
その間で爆発が起こるとティガダークは、ゾフィーに向かって走ってきたそれを見てゾフィーも走ると両者共に飛び蹴りをして互いのいた場所に着地する。
しばらく両者動かなかったが、ゾフィーが先に膝をつく。ほぼ、余裕な表情で振り向くが……。
「グッ……。」
そう言って地に膝をつける。その代わりに立ち上がったゾフィーは、後ろを振り向く。
「僕の……負けか……」
そう呟くティガダークにゾフィーはうんと頷く。
「君達なら何度でもやり直せるはずだ。君たちの心に誰かを守りたいって想いがあるのなら……。」
「そんなのある訳……。」
「もしないなら…作ればいい。そうして、人は成長していく……。」
「そうか……僕はティガである前に1人の地球人なのか……。」
そう言って時間切れになったティガは、ダイゴに戻るとそのダイゴと穂乃果達が入っているバリアを持ってゾフィーは、ルルイエから脱出した。
東京に戻ってきたゾフィーは、時間切れで強制的に一輝へと戻る。
「一輝!」
「一輝君!」
そう言って美琴と穂乃果は、やって来る。
「すまない、心配をかけてしまった。」
「本当よ!人がどれだけ心配したと思ってるのよ!」
「でも、無事で良かった……本当によかった……。」
涙目な二人を見て笑顔を見せた一輝は、戦いの疲れかその場に倒れてしまった……。
《次回予告》(CV.園田海未)
ルルイエから帰ってきた私たちですが……、
ここ数日の出来事の真犯人が遂に姿を現す……。
しかし、ここまで連戦の一輝が50度の高熱!?
真犯人の特殊な力で次々と人が人形に!?
私たちはどうなるのでしょうか!?
次回、第18話「全ての時間を止める悪魔……降臨!」
次回も見てください!