「分かってる!みんな、危ないから学校で待っててくれ。」
彼の言葉が美琴の脳裏にやって来る。しかし、美琴は知っていた……あの身体では3分は愚か、1分も持たない事を……あの右手には勝てないことを……。
避難した音ノ木坂学院の屋上から美琴は、辛い目で戦場を見つめる。
戦場では、ルギエルとゾフィーが戦闘を始めていた。ゾフィーは、チョップやキックなどをコンビネーション攻撃をしているが、いまいち攻めきれてない状態が続いていた。
「どうした?その程度か!?」
「なら!!」
ゾフィーは、そう言って距離を置くとZ光線を放つ。
しかし!?
「ピキンッ!」
ルギエルは、右手を伸ばしてZ光線を消した。それを見たゾフィーは、驚く。
「どうした!?その程度か??」
「何故、Z光線が効かない!?」
気が動転してるゾフィーに近づき蹴り飛ばして地面に倒すと彼の腹部に目掛けて思いっきり踏みつける。
「グワァッ!……へアッ!……ドアッ!……。」
と踏みつけられる度にゾフィーは、そういった声を漏らす。
「ピコン…ピコン…ピコン…ピコン……」
胸のカラータイマーが青から赤へ変わる。それもまだ1分も経ってない驚異的な速さで……。
(このままでは……不味い!!)
ゾフィーはそう思うと踏みつけてきた足を掴んで持ち上げてルギエルを倒すと再び立ち上がる。
「ダメ……勝てるわけないじゃない……あんなのに……。」
美琴は、そう言って諦めモードに入る。ルギエルの異次元的な強さとあの右手がゾフィーの勝算を低くする……。
ゾフィーは、次々とルギエルの周りに移動してZ光線を放つとルギエルは、全て右手で受け止める。
「何で効かないの!?真姫ちゃん何とかして!!」
「な、何で私なのよ!?意味わかんない!」
穂乃果が真姫にふるも真姫は、驚きながらそう答えると隣りにいる花陽が混乱し始める。
「全く少しは、落ち着きなさい。」
「にこちゃん。」
混乱してる他のメンバーをにこが止めると美琴の方へ指を指す。
「その打開策を知ってるのはこの子よ!」
「この子じゃない、私の名前は……」
「御坂美琴。」
「知ってるわよ、常盤台中学二年生。常盤台の超電磁砲と呼ばれてるってね。じゃあ、教えてもらうわよあの右手の正体……。」
にこは美琴に問いかけると美琴は、ゆっくりその口を開いた。
「本来、私はここにいない。西部にある学園都市にいるはずだった……。」
時は、穂乃果達がスクールアイドルを結成する少し前のある日……。
学園都市内にあるビルの狭間で御坂美琴は、不良に囲まれていた。
「ねぇねぇ、彼女〜。俺たちと遊ぼうぜ?」
「常盤台の人なんて俺たちからしたら極上のご馳走だぜ〜」
「はぁ……、命が欲しかったらさっさと帰りなさい。」
美琴は、そう言うとまた不良はキレ始める。
「あん!?テメェ、調子に乗ってんじゃねぇーぞ!」
「この私とやるって言うの!?」
美琴そう言って電気をビリビリさせて威嚇する。
そんな時だった。一斉に襲いかかった不良に対して美琴は、電気を放電して不良達を即ノックダウンさせる。しかし、その後で別の男が右手を伸ばして防いだ人がいた。それを見た美琴は驚いた表情でその人を見る。
「な、何でアンタは、私の電撃が効かないのよ!?」
「それより、いきなり電撃とか酷いんじゃないですか!?常盤台のビリビリ中学生。」
「だ、誰がビリビリよ!アンタ相当な能力者らいしいわね。私と勝負しなさい!」
「はぁ!?」
美琴は、その男に勝負を持ち込むがその男は無視して帰ろうとする。
しかし!?
美琴は、電撃を放つと男はそれを右手で止める。
「一度ならず二度まで!?」
「なぁ、そんなに勝負したいのかよ!?」
さっきとは違い真剣な表情で美琴を見つめながらいう。
「あ、当たり前でしょ!?自分の攻撃が効かないのな納得いかないわ!」
「なら、教えてやる俺の右手の力は異能の力なら電撃も炎も神の奇跡とやらも打ち消せる
「はぁ!?何それ?そんなのある訳ないでしょ?」
「なら、試してみるか?」
「上等よ!」
その後、2人は誰もいない河川敷へやって来ていた。そこで美琴は、再び当たりを見回すとポケットからコインを取り出すとコイントスを始める。コインが浮いてる間、美琴は射角を調整すると電撃を右親指に込める落ちてきたコインを親指で弾くと凄まじいスピードで男の方へ超電磁砲を向かう。
「決まった!」
「まだだ!」
超電磁砲が決まったと思い込んだ美琴は、喜ぶも男はそう叫ぶと右手を伸ばして超電磁砲も打ち消す。
「超電磁砲まで!?」
「どうだ!?少しは信じる気になったか?」
「何で!?バンクには幻想殺しなんてないのに……。」
「あぁ、言い忘れたけど俺は無能力者だから。」
その言葉に美琴は、自分より強い能力を持ってて無能力者と聞いて驚く。
「アンタ、名前は!?」
「俺の名前は
「御坂美琴……。」
それが幻想殺しを持っている上条当麻との最初で最後の出会いだった……。
「それでは、納得出来ません。確かに上条さんがあの力の持ち主なのであれば、希先輩以外にも融合者がいるって言うんですか!?」
その話を聞いた海未は、美琴に問いかける。美琴は、答えられないのではなく知らないのだ。
お互いに自己紹介をした後を……。
美琴が思いだそうとすると頭が破裂しそうに痛くなるのだ……。
「ほぉ……幻想殺し……。その力を我々に貸してくれないか!?」
お互いに自己紹介を終えた2人の前に現れたのは、白衣を着た青年だった。その人に当麻や美琴は、警戒する。すると、その人は分身をし始めて彼女達を囲んだ。
「こんなの……電撃で!!」
「止めろ!御坂!!」
「え!?」
次の瞬間、美琴の心臓を1発の銃弾が撃ち抜く。それを見た当麻は慌てて美琴の近くへ行く。そして、撃った人の方を見るとその人の手は、人間ではない地中外生命体の手(鋏)へと変化していた。
「何が目的だ!?」
「君に我々の科学の礎になってもらいたい。」
「そのためにこいつを殺したのか!?」
「あぁそうだ。だが、君が協力すると言えば我々バルタンの科学力でその娘を治してやろう。」
「なら……この娘を元通りにして学園都市から追い出してくれ。それを見たらお前達の研究のモルモットにでもなってやる!!」
そう決意する当麻の袖を微かな意識の美琴がしっかり握る。
「ダメ……よ。宇宙人の……実験体なんて……。」
「御坂、お前はすぐ良くなるもしまた電撃が使えるようになったらコイツらの計画を止めてくれ!それまで、俺が耐える!!」
そう言って当麻は、宇宙人の方へ向く。
「さぁ、この娘を治してくれ!」
「良いだろう。」
そして宇宙人は、美琴を戻通りにして学園都市から追い出した……。
その数日後、学園都市は外部との連絡手段をなくしてあの宇宙人バルタン星人に侵略されたのだった……。
「私だってこの先は何もわからないのよ!ただ、学園都市がメチャクチャになってるのをこっちに来てから数日後に知ったんだから……。それに、さっき言った事だって真実って言える自信が無いのよ……。」
「つまり、あの右手にはその幻想殺しを使う上条当麻って人が眠ってるかその能力が移植されたってことだね!」
「そうなるかも……。」
次の瞬間、校舎が激しく揺れる。横にはゾフィーが、倒れ込んでいた。そして、校舎の目の前にはルギエルがゆっくりと近づいていた。
「ゾフィー!!」
美琴は、思わず彼に声をかける。すると、同時に上条当麻の顔が思い浮かぶ。美琴は、悟ったのだ……このままではゾフィーが負けると……。
ゾフィーは、最後の手段としてM87光線の構えをすると、そのまま右手を伸ばしてM87光線を放つ。しかし、それさえもルギエルは幻想殺しで防ぐ。
「ウオぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
最後のエネルギーを使い切るまで放ち続けるゾフィー……エネルギーが次第になくなり消えていく。そんな中、ルギエルは光弾を放つとそれを受けたゾフィーはM87光線を放つのをやめて地に膝をつける。
「他の雑魚よりは強かったが……。やはり、大したことなかったな。今楽にしてやる。」
そう言ってルギエルは、エネルギーを貯めるとダークルギエルシュートを放ちそれを受けたゾフィーは……。
「ドカーン!!」
大きな爆発と共にまるで怪獣を破壊したかのように粉々に破壊された……。
「一輝ーーーーーー!!!」
それを見て叫ぶ美琴の声を聞いてルギエルは、大声で笑いだして学校とは真逆の街へと向かい破壊活動を開始し始めた。
《次回予告》(CV.星空凛)
壊れゆく世界……。
次々と人形になる人……。
全てが終わろうとしてるその時、ゾフィーは!?
みんな!光を分けて欲しいにゃ!!
次回、第21話「光と闇」
次回もよろしくにゃ!