ULTRAMAN ZOFFY   作:銀河 流星

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「一輝ーーーーーー!!!」


それを見て叫ぶ美琴の声を聞いてルギエルは、大声で笑いだして学校とは真逆の街へと向かい破壊活動を開始し始めた。





第21話「光と闇」

ゾフィーの死から数時間後の東京……。

 

 

「逃げろ!殺される!!」

 

「嫌だ!死にたくない!!」

 

「邪魔だ!!」

 

 

それぞれが逃げると言う事しか考えてなく自己中心的な行動に走っていた。ルギエルは、それをゆっくりと負っていた。

 

 

「お前達も人形になれ!!」

 

 

そう言ってルギエルは、ダークスパークから闇の波動人形化光線を放ち次々と人をスパークドールズへと変えていく……。

 

 

「ねぇ、美琴ちゃん……ここで終わっちゃうのかな!?」

 

「……。」

 

 

美琴は、穂乃果の質問に答えれなかった。幻想殺しを打ち消せる能力など……この世には存在しないからだ。

 

 

「何寝言言ってるの?」

 

 

美琴の態度を見て落ち込む穂乃果を見たニコが言う。

 

 

「にこちゃん……。」

 

「穂乃果、それに超電磁砲。あんた達は私達と違って何度も見てきたでしょ?ウルトラの奇跡を……。」

 

「ウルトラの奇跡!?」

 

 

ウルトラの奇跡……。

かつて、怪獣や宇宙人に襲われてた地球人の前に流星のように現れ敵を倒すその姿を見た人が名付けた。

それは、人間が己の限界を決めずに希望を信じるその心が奇跡を呼び起こすと地球に来たウルトラ戦士の一人が言った。

 

 

「そうですよ!諦めのはまだ早いです!!」

 

 

屋上から下を眺めていた海未が元気よくそう言った。そして、他のメンバーに来るように指示して下を見させる。それを見た穂乃果と美琴は、思わず笑みをこぼす。

 

 

「美琴ちゃん!」

 

 

そう言って穂乃果は、美琴の両手をしっかり握る。

 

 

「取り戻そう!私達の平和な世界と……一輝君を!!」

 

「勿論!もう誰も死なせはしないわ!」

 

 

そう言って穂乃果達は、ルギエルにバレないように静かに行動を開始した。

 

 

 

 

彼女達は、屋上から降りてゾフィーの遺品であるカラータイマーの周りにやってきた。そこで見たのは、眠っている一輝の身体だった。

 

 

「まだ、一輝は生きてるんですね。

 

「うん、でもどうやって元に戻せば……。」

 

 

それを見て安心する海未に対して元に戻らないことを疑問に思うことりがいた。

 

 

「ねぇ、この顔って一輝お兄ちゃんじゃないの!?」

 

「「「一輝お兄ちゃん!?」」」

 

 

穂乃果の発言に1年生組は、声を揃えて驚く。しかし、1番驚いているのは……誰でもない美琴だった。

 

 

「ねぇ、どういう事!?」

 

 

話が読めないにこは、直接穂乃果に聞いた。

御坂一輝……。彼こそは、御坂美琴の4歳年上の従兄弟なのだ。

 

 

「確かに顔は似てるのは認める……でも、一輝お兄ちゃんは、数年前に死んだはずよ!?」

 

「たまたま地球に来たゾフィーがその本来の一輝に似せたんでしょうか!?」

 

「もしくは、その死ぬ年に地球に来てたか……。」

 

 

にこが言うとみんなは腕を組んで悩むが、それに関しては本人から直接聞けばいいと言う結論になり先に蘇らせる事について話し始めた。

 

 

「前みたいに歌は!?あの歌凛も覚えたよ!」

 

「でもあれは結局ルルイエにあった光が反応しただけで……歌のおかげじゃないんじゃ……。」

 

 

真姫に突っ込まれた凛は、ショボンとする。

そんな中、ルギエルはゆっくりと音ノ木坂へ向かって歩き出した。それに一番先に気づいたのは海未だった。

 

 

「大変です!ルギエルがこっちに!!」

 

「え!?」

 

「もう、何でこんな時に来るのよ!?」

 

 

海未の言葉に穂乃果や真姫が反応すると一同はパニックになるが、美琴は穂乃果達やカラータイマーの前にの立つ。

 

 

「み、美琴ちゃん!?」

 

「ごめんね、やっぱりここは私が行くしかないみたい。穂乃果達は、馬鹿が戻通りになる方法を考えて!」

 

「馬鹿って……自分の従兄弟なのに……」

 

「だって、そこまでになるまでにならなくても……良かったのよ……。だから、真っ先に会ったらその顔ひっぱたくんだから!!」

 

 

美琴は、そう言って電気をバチバチとさせると、地を思いっきり蹴りルギエルの方へ向かった。

 

 

「人間のような下等生物が我に歯向かうというのか!?」

 

「確かに私たちはアンタ達に比べたら下等生物よ!でもね、そんな下等生物だってやる時はやるんだから!!」

 

 

そう言って美琴は、電撃をルギエルには放つがそれをルギエルは右手で打ち消す。

 

「コラァ!上条当麻!!アンタ何でそっちの味方してるのよ!意識があるならさっさと何とかしなさいよ!」

 

「無駄だ!コイツはもう……。」

 

「アンタに聞いてないでしょうが!!」

 

 

美琴は、そう言って電磁波を使って瓦礫をルギエルに投げつける。

 

 

「私はね!上条当麻に聞いてるのよ!!アンタには一言も聞いてないわ!」

 

「おのれ……下等生物が!!」

 

 

そう言ってルギエルは、光弾を放つ。それを僅かな差で美琴が躱すとポケットからコインを取り出す。

 

 

「喰らえ!!」

 

 

そう言って超電磁砲を放つが右手で封じられる。

 

 

「やっぱり超電磁砲は効かないみたいね。」

 

「お前もスパークドールズになれ!」

 

「そんなのお断りよ!」

 

「何!?」

 

 

美琴の発言にルギエルは、驚く。しかし、美琴は電磁波で砂鉄を集めると剣状の武器へと変えるとそれをしっかり握りルギエルに向かって走り出すとルギエルの太股に傷を入れる。

 

 

「良し!」

 

 

それを受けて痛がるルギエルを見て少し喜ぶ美琴だが、ルギエルは、ダークスパークを槍状の武器ダークスパークランスに変えて持つと美琴の剣と相対する。

 

 

「アンタもそういうのに出来るって訳ね。」

 

「ふん、我に出来ないことはない!!」

 

 

そう言って美琴を押して吹き飛ばすとダークスパークランスをダークスパークに変える。

 

 

「不味い!!」

 

「お前も人形へ変えてやろう。」

 

 

そう言ってルギエルは、闇の波動……。

 

 

「美琴ちゃん!!」

 

 

それを見た穂乃果は、思いっきり叫ぶとカラータイマーに問いかける。

 

 

「ねぇ、一輝君……いや、ゾフィーさん。私のワガママなお願いを聞いて!……みんなを……大切な友達を……私たちの未来を守って!!」

 

 

穂乃果は、そう言ってカラータイマーに手を伸ばし触れる……。

 

 

すると!?

 

 

「ドクン……ドクン……ドクン……」

 

 

心臓音的なのが聞こえると光がなかったカラータイマーが薄く青く光り出して点滅を開始した。

 

 

「これは!?」

 

「ゾフィーの心が人の生きたいって声に反応してる!?」

 

「これだよ!海未ちゃん!!人の希望……光だよ!」

 

「試してみる価値はありそうね。」

 

 

にこは、そう言って1人校舎の方へ向かって走り出す。

 

 

(一輝には、何だかんだでお世話になりっぱなしだから……ここは、にこが!!)

 

 

そう思いながら講堂へ行くと人形化光線を浴びていない生徒達が残っていた。

 

 

「お願い!みんな、力を貸して!!」

 

 

それまで静かだった講堂がザワつき始める。

 

 

「どうする!?」

 

「だって、矢澤先輩って前怪獣に変身してたって噂だよ!?」

 

「本当に!?嫌だ〜」

 

 

それは、怪獣になったにこを攻める声だった。やはりそれを聞くと絶望するのが以前のにこだった……。

 

しかし!!

 

 

「確かに私は、一度絶望して怪獣になってみんなを殺そうとした。でも……その野望を打ち砕きみんなを守ってくれたのは……紛れもないあの銀色の戦士、ゾフィーなよ!そのゾフィーが、みんなの希望の声を聞きたがってる。それを無視していいなんて事にはならない。それが届けれるのは私たちだけなのよ!みんなお願い……ゾフィーに……もう1度立ち上がる力を分けてあげて!!」

 

 

にこの懸命な声に周囲は黙り込んで聞いていた。それは、後を追いかけて来た花陽達1年生組も同じだった。

 

そして……

 

 

「パチパチパチ!!」

 

 

誰かが拍手をし始める。それは、穂乃果達と同い年のヒフミトリオだった。

 

 

「アイドル研究部部長矢澤先輩の話はよく分かりました!私たちで良ければおてつだいします。」

 

 

それを筆頭に私もと言って次々と座って大人しくしてた生徒達が立ち上がる。

 

 

「それなら声より歌の方が良いんじゃない?」

 

 

そう言って真姫は、ピアノの椅子に座る。そして、鍵盤にそっと指を置くと一呼吸してからある曲を引き始めた。

美しいピアノの旋律……。

そのメロディーにみんなが反応する。

 

 

「こ、これは!?」

 

「μ'sのSTART:DASH!!だ。」

 

「みんなも一緒に歌うにゃ!」

 

「い、一緒にゾフィーさんを復活させましょう!!」

 

 

こうして、にこや1年生組の活躍によって音ノ木坂の在校生と教師達は、一緒にSTART:DASH!!を歌い始めた。その歌声は、外にいる穂乃果達にも届いた。

 

 

「美琴ちゃんが!!」

 

 

しかし、ルギエルに吹き飛ばされた美琴は呼吸困難に陥る。そんな美琴の前にはルギエルが仁王立ちして待っていた。

 

 

「お前も人形に……うぅ!?」

 

 

その時、ルギエルに異変が起こった。右手だけがルギエル本人の言うことを聞かないのだ。

 

 

「どうして!?」

 

「み、御坂……。」

 

 

ルギエルは、確かにそう言った。いや、違う言ったのはルギエルの声ではない……。

右手の能力の持ち主、上条当麻だ。

 

 

「俺は、あの後バルタン星人に捕まり人体実験を余儀なくされた。全ては、右手の能力を知るために……そして、全てのデータが揃った時、この宇宙人の体内に取り込まれて一つになったんだ……。」

 

「そんな……、じゃあもう、戻れないって事!?」

 

「そうなる……。ごめんな、約束守れなくて……。」

 

「じゃあ、勝負はどうなるのよ!?」

 

「それは……うぅ……。」

 

 

ルギエルの次は、上条当麻が苦しむ。ルギエルの精神が彼を飲み込もうとしているのだ。

 

 

「御坂、もう時間が無い……後から来た紫髪の女の子を連れてさっさと逃げろ!!」

 

 

すると、ルギエルの右手から突き破るようにカプセルに包まれた希が、出てきた。

 

 

「じゃあ、アンタはどうするって言うのよ!?」

 

「俺は……コイツと地獄まで一緒に行ってやる!」

 

「ちよっと……何を言って……「いいから逃げろ!!」

 

 

美琴が何かを伝えようとするも当麻は、それを遮って逃げろと忠告する。それを聞いた美琴は、希を抱き上げてその場から走り去った。

 

 

「じゃあな…御坂美……。」

 

 

そう小さく呟くとルギエルの体内で上条当麻は、自身の右手を使ってルギエルの動きを止める。

 

 

「後は……あそこの巨人が起き上がれば……。」

 

「無駄だ!」

 

 

後ろからそう言っていくつもの光弾が上条当麻の背中を襲う。

 

 

「ルギエル……か……。」

 

「これから最終試験を始める。お前と私は永遠に一つになるのだ……。」

 

 

そう言ってルギエルの精神は、ドロドロの液体になり上条当麻の身体を覆い始める。

 

 

「止めろ……止めろぉぉぉぉぁぉぉぉぉっ!!」

 

 

上条当麻は、そう言うもルギエルに、完全に支配された。すると、止まっていたルギエルが動き出した。

 

 

「も、もう!?」

 

「あれ!?ウチ……どうして外にいるんやろうか?」

 

 

逃げてる美琴は、復活したルギエルに驚くも背中では目覚めた希が辺りを見回す。

 

 

「アイツが……助けてくれたのよ。」

 

「アイツ……あぁ、上条君やね。」

 

「うん……。」

 

 

美琴は、そう言う。希には彼が美琴の中でどれほど大きな人かってのが分かった気がした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、生態系のズレた地球では崩壊へのカウントダウンが始まろうとしていた。カラータイマーがまだ弱く光ってるだけ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




《次回予告》
「ここで臨時ニュースです、日本政府は本日夕方6時……。あの黒い巨大生物周辺に水爆の数1000倍の威力があるスナイパーVer.2012を数弾使い総攻撃をかけるという情報が入りました。」







果たして、地球の未来は!?

運命を変えるべく彼が立ち上がる!!!


第22話「絶望を打ち砕くM(ミラクル)87光線!!」

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