ULTRAMAN ZOFFY   作:銀河 流星

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《前回のあらすじ》
美琴や黒子の活躍によりバードンを撃破する事が出来た。しかし、学園都市の暗部から送り込まれた改造(EX)レッドキングが彼女達をピンチに陥らせる。そんな中、伝説の超人ウルトラマンキングと宇宙警備隊アンドロメダ支部隊長アンドロメロスが現われる。
そして、キングの超人的な力で復活したゾフィーとメロスでレッドキングを倒すことに成功した。


第28話「超人戦士3人組の恋バナ!?」

 

 

「ブノアなんかもう知らない!」

 

 

そう言って怒っているのは、誰でもない西木野真姫である。真姫は、頬を赤くしながらブノアに怒ると彼のいる所と反対の方角へ向く。

 

 

「ご、ごめん……。」

 

 

怒る真姫に対してブノアは頭を少し下げながら謝る。しかし、中々許してもらえなかった。

既に夕方になった沼津では、μ'sのメンバーが一日の最後に練習をしていた。

 

 

「みんな、上手くなったな。」

 

 

そう呟いたのは一輝だった。

彼は、自身の正体がゾフィーである事を知られてから昼間でも変身して戦っている。それによって滅多にμ'sの練習をサポートすることが出来なくなったのだ。

 

 

「凄い!生のスクールアイドルの練習風景だ!!凄いね、初春!!」

 

 

そう興奮するのは、学園都市から来た佐天である。彼女達が住む学園都市では、スクールアイドルが存在しない。よって、雑誌やニュースでしかその情報を見ることが出来ないのだ。

 

 

一方、μ'sは途中休憩をしていた……。

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

「どうしたの!?花陽。」

 

「なになに!?かよちんどうしたの?」

 

 

突然の花陽の叫びにみんな驚くと絵里や凛が花陽の近くへ向かう。すると、花陽は自身の携帯を驚いた表情で見つめていた。

 

 

「ラブライブです。スクールアイドルの甲子園と言われているラブライブの記念すべき第一回大会の開催が決定されました!!」

 

 

すると、花陽は既に性格が変わったかのように興奮しながら説明を始めた。その声のトーンや表情からして彼女は、もう自分の世界に入っていた。

 

 

「今回の予選はランキング形式で上位20位以内ち入って初めて本選への出場権を獲得できる形式になってます。」

 

「そうなると……全国に沢山いるスクールアイドルの20位だから……結構ハードルは高いわね。」

 

「やろう!!」

 

 

花陽の話を聞いて今回の予選の難しさを痛感したにこは、そう悩みながら呟くも何も後先考えずに参加表明した人物がいた。それを聞いた他のメンバーは、一斉にその人物の方へ振り向く。

その人物こそ誰でもないμ'sの発起人、高坂穂乃果であった。

 

 

「やろうよ!そうすれば廃校阻止の近道になるかもしれないよ!」

 

「ですが、勝算はあるんですか?」

 

「それは……。」

 

 

そう言うと穂乃果は、黙り込んでしまう……。そう、穂乃果たちよりも凄いスクールアイドルは沢山いる。そんな他のスクールアイドルを差し置いて自分たちが20位以内に入るなど……。

誰もが()()と思っていた。しかし、()()を除いて……。

 

 

「勝ち目がないって誰が決めたんだ!?」

 

 

すると、μ's全員が「え!?」と言いながら発言をした一輝の方への振り向く。すると、一輝は今までにない真剣な表情でμ's全員の目を一人一人ちゃんと見ていた。

 

 

「あんた、何言ってるの?他のスクールアイドルの実力を知らないで勝手に語らないでよ!」

 

 

そう言って怒るのは、にこだった。彼女のスクールアイドルに対する思いが爆発したのだろう。しかし、その気持ちにも一輝は、真正面から向き合った。

 

 

「それがどうした!?まるで、負ける運命だとでも言いたそうな顔してるけど……。

運命は誰にだって変えられることが出来る。そして、そんな馬鹿みたいに大きな夢を追いかけられる人間こそが、強いんじゃないか?お前達、μ'sはそんな軟弱だったのか?」

 

 

何時もよりキツイ一輝の言葉……。

それは、過去にこの星に来た兄弟達が人間から教わった人間と言う生き物の強い部分であり、素晴らしい所である。

 

 

「分かったよ!一輝君、出よう!ラブライブに。そして、必ず上位20位以内に入ろう!そして、廃校を阻止しよう!!」

 

 

その言葉を聞いた穂乃果は、さらに出場したいという意思を明かした。そして、当初の目的である廃校を必ず阻止しようと言う。しかし、その発言に戸惑ったメンバーもいた。

 

 

「絵里、何を悩んでる?」

 

 

その一人である絵里に話しかけたのは幼い頃から一緒にいるダイゴだった。自分の思いを気づかれた絵里は、苦笑いして答えた。

 

 

 

「え!?ダイゴ……。何でそう言うのはすぐ分かるわけ?」

 

「絵里、俺は一輝の言うこと分かる気がするよ。」

 

「え!?」

 

「それは、絵里だって同じだろ?闇の戦士としての運命しかなかった俺達に光を分け与えてくれた。運命を変えるきっかけをくれたのが一輝だ。このμ'sっていうグループには、9人の女神……何だろ?9人なら何でもできる所を見せてくれ!」

 

「負けたら?学校の評価が落ちるかもしれないのよ!?」

 

 

絵里を説得するダイゴに、にこが質問してきた。賛成できない人たちは、自分たちのせいで学校の評価が下がるのではと思っていたらしい。

 

 

「そんなのに怯えて参加しない方が評価落ちると思うわ!」

 

 

それに対して美琴は、一歩前に出てみんなに言う。それは、常盤台の超電磁砲という肩書きなど関係なく一人の人間としての発言だった。しかし、またにこが反発した。

 

 

「あんたは、常盤台の超電磁砲であり学園都市でもエリート扱いされる超能力者(レベル5)だからなのよ!だから、そんな事が言えるのよ!!」

 

「そんな事ありません!!お姉様は、始めはただの低能力者(レベル1)でした。それが、とてつもない努力をして今のようになられたのですわ。努力もしてないあなた方にお姉様を侮辱する権利なんてありませんわ!」

 

 

 

侮辱された美琴を庇うように黒子が怒った態度でそう言った。それを知ったにこは、少し申し訳なく感じた。努力しない人より努力して何かを掴んだ人の方が断然に凄いはずと……。

 

 

「ごめん……にこは、あんたが最初から超能力者(レベル5)だとばかり……。」

 

 

そう言って謝るにこの前に美琴は、歩み寄るとずっと先ほどまで握っていた握り拳を自ら解いた。

 

 

「別に謝らなくて良いのよ。それにこっちの事なんて誰も知らないはずだしね!でも、やっぱり諦めちゃダメよ。私や黒子、それに初春さんや佐天さん……それに一輝やダイゴさん、ブノアさんだって何らかのサポートはするわ。だから、諦めちゃダメよ!」

 

「……分かったわ、約束する。」

 

 

そのにこのセリフを聞いた一同は、安心した。すると早速先日行ったオープンキャンパスのライブで歌った「僕らのLIVE 君とのLIFE」の映像と共に音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sとしてエントリーした。

そして、その後更にダンスや歌の練習をして合宿一日目は、無事に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、みんなが寝付いていた後その寝顔を見ている一輝の姿があった。

 

 

「ちょっとイイですか?」

 

 

そう言って謎の笑みを浮べるのは、久しぶりに地球に帰ってきたブノアだった。一輝は、ブノアとダイゴと共に部屋の隅へ行くと何やらブノアが話を始めた。

 

 

「僕は……禁断の恋をしてしまった……。」

 

「急に何を言い出すんだ……。」

 

 

そう反応したのは、ダイゴだった。どうやらブノアは、真姫に完全に恋したらしい。しかし、一番いい顔をしなかったのは一輝であった。

 

 

「で、お前はどうする気なんだ?」

 

「それは……この星に残って真姫ちゃんと結婚したい!」

 

「それはダメだと言ってるだろ!!」

 

「まあまあ、落ち着こう。一輝、恋バナぐらい好きにさせてやれよ。」

 

 

そう言ってダイゴが仲裁に入ると興奮して立ち上がった一輝は、ゆっくり腰を下ろす。すると、ブノアは真面目な表情をして真姫について語り始めた。

 

 

「真姫ちゃんは、イイ!美人だし、意外と大胆だし、何よりあのツンデレがイイ!あれは、もう最高!!」

 

「アハハ……。一輝は気になる人とかいるの?」

 

「お、俺!?」

 

 

少し呆れたダイゴは、一輝に質問する。少し動揺した一輝だが、割と真面目に考え始めた。

 

 

(そう言えば、意外と意識してなかったな。そう言うの。俺もそろそろ結婚して子孫を残したいんだが……。全く、セブンには出来て俺には出来ないとかどうなってるんだ!?この世は……全く……。)

 

 

一輝の脳には、随分前に息子が出来たと自慢しているセブンの姿がいた。彼の息子ゼロにも過去の事などを色々教えたが……とにかく生意気なので、そんなに好きではなかった……。

 

 

「正直考えたことなかったな……。」

 

「全く……これだから、彼女いない歴2万5千年何ですよ!」

 

「う、うるさい!大体、光の国では他の星人との子孫残すことは規則により禁じられている。」

 

「何だ、つまんないな〜一輝さんは。」

 

 

しかし、ダイゴには分かっていた。一輝が何か悩みなあり、それを隠していることを……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから更に時が流れると翌日の午前4時となっていた。誰よりも早く一輝は、外へ出て風に当たっていた。

 

 

「恋……か。」

 

「何か、悩み事ですね。」

 

 

そう言って後ろからやって来たダイゴは、一輝の隣へ歩み寄る。

 

 

「恐らく昨日の恋バナですね?」

 

「そう言えばダイゴはそういう人いるのか?」

 

「はい、いますよ。」

 

 

それを聞くと一輝は、少し興味を持ちながら質問するとダイゴは少し嬉しくなったのか自分の愛しい人について語り始めた。

 

 

「僕は、絵里ですね。これは昔から決めてたんです。」

 

「何で?」

 

「何ででしょう……。昔、幼くて甘えん坊だった絵里に言われたんです。一生側にいてって……。その表情がちょっと可愛いかったんですよね。闇に沈みかけた僕が唯一正常で居られたのは、多分……絵里のおかげですね。」

 

 

そう嬉しそうに話すダイゴを見て自分にもそんな時が来るのか不安になった一輝だが……。

自分の脳裏に二人の人物の顔が浮かんできた……。

 

 

「そうか……俺は、知らぬ間に地球人の恋という病に侵されていたのか……。」

 

「なんか言いました?」

 

 

顔を少し赤くした一輝がそうボソッと呟くと聞き逃したダイゴは、もう一回聞き直した。

 

 

「教えない!」

 

 

しかし、一輝は少し照れながらそう言うとダイゴから離れるとどうしても聞きたいダイゴは、慌てて追いかける。その騒ぎに次々と別荘から起きる人が相次いだとのこ……。

 

 

 

 

 

 

 

 




《次回予告》(CV.ダイゴ)
沼津夏合宿2日目、練習を終えたμ'sと共にあわしまマリンパークへ行くことに。
そこで待っていたのは、御坂美琴を暗殺しようとする凶悪な宇宙人であった……。


次回、第29話「御坂美琴暗殺計画」


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