ULTRAMAN ZOFFY   作:銀河 流星

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《前回のあらすじ》
ゾフィーは、過去の姿《ファーストスタイル》でメビウスを倒すことに成功した。
それから翌日、UTX高校を見にやって来た穂乃果は、そこでスクールアイドルA-RISEのリーダー綺羅ツバサと出会う。


第3話「ジュダの野望」

 

 

「貴方は……私と知り合い!?」

 

 

穂乃果は、ツバサに聞いた。自身の知り合いにUTX高校の生徒など居ないからだ。

 

 

「えぇ、私はUTX高校スクールアイドルA-RISEのリーダー綺羅ツバサ。宜しくね!」

 

 

そう小声で言うと、ツバサは笑顔をこぼしながら穂乃果と話す。

 

 

「へぇー。貴方、音ノ木坂学院出身なの?」

 

「はい、でも……その音ノ木坂学院が廃校の危機で私、どうしたらいいか分からくて……。」

 

「そうなの……じゃあ、はい!」

 

 

悲しそうな顔でいう穂乃果に対してツバサは何かを思いつくとポケットから一枚のチケットを取り出すとそれを穂乃果に渡す。

 

 

「これは!?」

 

「これはね、私から貴方へ。もしかしたらこれがその廃校を阻止するヒントになるかも……。」

 

「でも……。」

 

「まぁまぁ、お金は気にしないで。それじゃ!」

 

 

穂乃果が何かを言おうとするとそれを阻んでツバサが言い残すと後者へと向かって行った。それを見た穂乃果は、渋々そのチケットをポケットにし舞い込むと音ノ木坂学院へと向かった。

 

 

「さて、この世界で貴方はどんな活躍をするの!?」

 

 

校舎の入り口から立ち去る穂乃果を見ながらツバサは、そう呟くと何か悔しい表情を一瞬見せると首を横に振りもう一回外を見る。

 

 

「勝負よ!μ'sのリーダー……高坂穂乃果さん!!」

 

 

彼女がなんで穂乃果の名前やこれから出来るであろうμ's音ノ木坂学院のユニット名を知ってるのか、それはまだ先の話……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何!?ゾフィーにメビウスが殺られた??」

 

 

光の国では、感染された工作員から伝えられたメビウスの敗北に握り拳を作り怒っているのは、ウルトラの父ではなく、彼に取り付いたジュダだ。

 

 

「ゾフィー……貴様は、孤独の戦士になろうと我々には向かうのか!?」

 

 

そう呟くとジュダは、少し笑をこぼすと立ち上がるとウルトラタワーへと向かった。そこには、星をも破壊するウルトラキーがあるがそことは違うタワーには、ウルトラベルがあった。しかし、その炎を通れるのは聖なる心を持つウルトラ戦士だけだが……。ジュダは、父の必殺光線であるファーザー光線をL字に組んで放ちウルトラタワーを破壊する。

 

 

「おい!ウルトラベルを取り出せ!」

 

「ハァッ!」

 

 

工作員は、そう言うと急いでベルを探すとそれをジュダに渡す。

 

 

「これでいい……。少し、地球へ向かう。そこで大人しくしてろ!」

 

 

そう言い残すとジュダは、光の国を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キーンコーンカーンコーン!」

 

 

終業のチャイムが音ノ木坂の校舎に鳴り響くと穂乃果は、急いで教室を出ていった。

 

 

「今日の穂乃果変ではありませんか?」

 

「さぁ!?」

 

 

教室では、穂乃果の1日の行動に違和感を覚えた海未だがそんな事を完全に無視して穂乃果は、UTX高校へ向かって走り続けた。

やっとの思いで辿り着くと、そこには長蛇の列が並んでいた。

 

 

「貴方、チケットを見せてね!」

 

 

最後尾の看板を持つ教師にそう言われると穂乃果は、ポケットからチケットを取り出すと教師は、慌てて別の列へ穂乃果を連れていった。

そのチケットには、「A-RISEのリーダー綺羅ツバサの友人、高坂穂乃果様を特別に招待する。」と書かれた特別チケットだったのだ。言わいるVIPな優待を受けて穂乃果は会場の中へ入るとそこでは、ステージ衣装のツバサの姿があった。

 

 

「か、可愛い。」

 

「そう?ありがとう!」

 

 

ツバサは、少し照れながら自分の衣装を見直すとクルッと一周まわって穂乃果に笑顔で言うと彼女の手を握り、VIPの席へと連れてきた。そこからはステージの距離は、凄く近くてライブの迫力がすぐ伝わる距離だった。

 

 

「す、凄い……。」

 

 

次第に入ってくるお客さんに囲まれながら穂乃果は、そう呟くと大拍手と歓声と共に目の前の幕が開きステージが見えてきた。その中央には、UTX高校スクールアイドルA-RISEの3人姿があった。

 

 

「みんな!今日は楽しんでいってねーー!!」

 

「「「ワァァァァァッ!!!!」」」

 

 

ツバサの声に答えるように地響きの様な完成が聞こえるとA-RISEは、曲を披露し始めた。

 

 

その曲は、「Private Wars」

 

 

彼女達の歌声が穂乃果や観客達を魅了していく……。

そして、たまたま持っていたパンフレットが穂乃果の手から離れて地面に落ちる。その時、穂乃果はある事を決意すると、ギュッと手を握り拳を作ると少し笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブ終了後、穂乃果はツバサに「ありがとうございました」と礼をして言うと彼女は、急いで自宅へ帰ろうとしてた。丁度その頃、宇宙では……。

 

 

「さぁ、今長き眠りから醒めよ!そして、地上を破壊して暴れるのだ!!怪獣たちよ!!!」

 

 

そう叫ぶとジュダは、ウルトラベルを鳴らすと不気味な音が地球へと向かって進んでいった。通常の人では変な音程度で済むが、怪獣や宇宙人にとってみれば嫌な音であり絶対に耳を塞がないといられない音である。

公園でくつろいでいた青年もその音を聞くと頭を抱えると苦し始めた。

 

 

「この音は……まさか!?」

 

 

男は、立ち上がる。しかし、次の瞬間地震が発生する。大体震度8ぐらいの大きな地震だった。そして、近くから地面にあるアスファルトや砂、岩が飛び散るとそこから古代怪獣ゴモラが出現した。

 

 

「ゴモラだと!?寝ていたはずの怪獣たちが一斉に目を覚ましたのか!?」

 

 

男は、推測をすると最初に音が聞こえた方を向くと何かを見つけたかのように目を細めるとそこには、あのウルトラの父が見えた。男が鉱石が埋め込まれているブレスレットを向けるとウルトラの父は、地球に背を向けてその場から立ち去る。追いかけようとした男の前に大きな岩が飛んでくると地面に着地する衝撃で男も吹き飛ばされた。しかし、すぐ立ち上がるとゴモラの方を向く。

 

 

「なるほどな。お前の相手は俺だみたいな顔してやがるぜ!」

 

 

男は、そう呟くと人気の少ない所へ行くとブレスレットを光らせる。

 

 

「え!?お兄さん……何やってるんですか!?速く逃げないと怪獣さんに潰されますよ!」

 

 

声がした男は、慌てて光りを隠すと後ろを向くとそこには、泣きじゃくる小学生ぐらいの女の子とこの前のメビウスの時に潰された雪穂を必死に助けようとした穂乃果の姿だった。

 

 

「君たちこそ何やってるんだ!?」

 

「それが……この娘、お母さんとはぐれたみたいで……。泣きじゃくってて動いてくれないの。」

 

「なるほど……良し。」

 

 

そう言うと男は、女の子を自分の胸に寄せると頭を撫でる。

 

 

「良いか、今は悲しい想いをしてるかもしれない。でも、君がここで動いてくれないと俺やこのお姉さんだって怪獣の餌食だ。だから、今は逃げることを先決にして欲しい。」

 

「う、うん!」

 

 

目頭が、腫れていたが少し地球人の精神の強さを学んだ男だが、それを振り返ってる暇はなくゴモラは、地面を蹴って車が彼らの方へ飛んできた。

 

 

「え!?」

 

「危ない!!」

 

 

男は、そう言って穂乃果の前に立つと両腕を前に突き出してその車の動きを止めるとゆっくり下ろす。

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

彼は、急激な力を使い相当な息切れをしていた。だが、穂乃果達の方を向くと彼女の手を握る。

 

 

「え!?」

 

「えじゃない!逃げるぞ!そこの女の子も!!」

 

 

その光景に驚いた穂乃果だが、男は説得すると反対にいる女の子に手を差し伸べると彼女は、うんと頷いて手を握ると男は、勢いよく走り出した。

 

 

「あ、君たち!こっちだ!!」

 

 

大通りへ着くとそこには警官が数人立っていた。

そこで止まると彼女達の手を離す。

 

 

「この子達を頼みます!!」

 

「君はどうするのですか!?」

 

「俺にはやる事がある。だから、この子達を安全な場所へ!!」

 

「待って!」

 

 

警官を説得してゴモラの方へ向かおうが穂乃果に声をかけられた男は止まり、彼女の方を向く。

 

 

「名前を教えて。」

 

「え!?」

 

「良いから!……名前を…教えて下さい。」

 

「普通、そっちからだろ?」

 

「わ、私は高坂穂乃果。貴方は?」

 

 

そう穂乃果は聞いてくる。正直男は、名前を考えている暇がなかったのだ。腕を組んで少し考えるとポンと手を叩く。

 

 

「そうだな……俺の名は、一輝。御坂一輝(みさかかずき)だ。」

 

 

一輝は、そう言い残して穂乃果達を警官に任せると俺は、誰もいないはずのゴモラの前にやってきた。

 

 

「本当は、眠ってたはずなのに……ごめんな。」

 

 

そう言ってからゴモラを見つめるとゴモラは、動きを止める。そして、一輝は左手にあるブレスレットを胸の前に持ってきて構える。

プラズマ鉱石から放たれた光りが彼の身体を包み込むと彼の身体を戦士の姿へと変えた。

そして、それは次第に大きくなるとゴモラの目の前に立ちはだかる。

何故か彼を見たゴモラは、怯えてるように穂乃果には見えた。

 

 

「でも、それが暴れていい理由とは限らない。」

 

 

変身したゾフィーは、力強く言うと両腕をL字に組んでM87光線を放つとそれをゴモラは角から超振動波を放ち防ぐと目の前の敵に向かって突進するがゾフィーは、ゴモラの両腕を掴んでそれを止める。しかし、ゴモラのパワーは凄まじく押されているのが分かった。ゾフィーは、そのままビルに押し倒されるとゴモラは、鼻にある角みたいな突起物をゾフィーに刺そうとしてきた。それに対してゾフィーは、ゴモラの横腹を蹴るとゴモラを横に倒して起き上がる。

ゴモラもゆっくり起き上がるとゾフィーの方を向くとピクリもと動かなくなる。その光景は、まるでカーボイの決闘のようだった。

先に動いたのはゴモラだった。ゴモラは、姿勢を前屈みにしてゾフィーに迫る。それを見たゾフィーは、ゴモラに向かって走り出して接近するところでウルトラ霞斬りを決めると両者その場に止まるとゾフィーは、しっかり二本の足で立つと口から血を流したゴモラがそのまま前に倒れた。ゾフィーは、ゴモラの隣りに来ると彼の瞳を閉じて持ち上げるとそのまま空を飛び宇宙空間へ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行っちゃった……。」

 

 

それを見た穂乃果は正直悩んでいた。

怯えていたゴモラがどうも引っかかるのだ。わざわざ殺す必要性があったのかと……だが、終わったことは仕方ない。そう前向きに切り替えると小学生の女の子と共にその子の母親探しに専念していた。

しばらく歩くと、少女を呼ぶ声が聞こえた。涙が少し溢れていた少女は、その声で笑顔になり目の前にいる自分の母親へと向かって走り出して行った。彼女の母親は、自分の娘を大切に抱きしめると穂乃果へ向かって一礼した。少女は、笑顔で手を振る。その光景が嬉しくて穂乃果は、小さく手を振る。

 

 

「子供の笑顔って良いもんだな。」

 

「え!?」

 

 

穂乃果は、慌てて振り向くとそこには、怪獣に飛び込んで行ったはずの一輝の姿があった。

 

 

「もう、死んだと思って心配したんだよ!」

 

「それは、悪かったな。俺もあの子の笑顔が見たくて付いてきちまったんだ。じゃあ……。」

 

 

そう言い残して一輝は、穂乃果に別れを告げて去っていった。

 

 

 

 

 




《次回予告》(CV.南ことり)
新入生歓迎会まで3週間前の今日、穂乃果ちゃんはある雑誌を持って私たちのいる教室へやってきた。

内容は、「スクールアイドルになろうよう」という誘いだった。でも、私と海未ちゃんがそれに反対しちゃうの……。

そして、街には例の巨大宇宙人が出現!!
あの男の人……、
穂乃果ちゃんと知りたいみたいだけど……。


第4話「アイドルを始めよう!」

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