海未やことりも仲間になり三人になった穂乃果達、スクールアイドル……。
何もかも順調に思えた矢先だった……。
「とにかく、講堂の使用許可は出すけど部としては認められないわぁ!」
いつもは静かな生徒会室に一人の少女の声が響き渡る。その少女の髪は金色で、青い瞳が穂乃果達を睨む。
その少女の名は、
音ノ木坂学院の生徒会長である。穂乃果達は、彼女に新入生歓迎会のライブと部としての活動許可を貰いに来たのであるが……部としては、簡単に却下された。
「でも!!」
「穂乃果、講堂の使用許可は貰えましたしここは退きましょう。」
生徒会長の意見に反対な穂乃果を抑えて3人は、生徒会室を出ようとした。
「後、2人やね。」
ドアノブに手をかけた穂乃果に声をかけてくれた少女が居た。彼女は、窓側に立って空を見ながらタロットカードを引いていた。その少女の名は、
「何で、あの子達に手助けするの?」
「何でやろうな〜、エリチに似てるから?」
「冗談言わないで!」
「冗談じゃないんやで、エリチの過去や今何で音楽やダンスから離れてるかウチは、知ってるんやから。」
そう言って希は、タロットカードを見つめる。
「それに、今日……音ノ木坂学院が変わろうとしてるんや。ウチには分かる。」
「それはどういう事!?」
そう言われると希は、絵里に向けてカードを見せながら笑を浮かべる。
「ウチらの運命を変える光の人……。彼が現れる時、闇から救い出してくれる……。カードがウチにそう告げるんや!」
「もう酷くない?」
「まぁまぁ、穂乃果ちゃん落ち着いて!」
反対されていらだっている穂乃果をことりが沈める。
「では、早速ライブの準備をしましょう!」
「そうだね!じゃあまずは……曲作りから!!」
海未がライブの話をすると穂乃果は切り替えて曲についての話をする。しかし、作曲できる人は誰も居なかった……。
「曲はまた今度でもいいから歌詞から考えよう?ねぇ、海未ちゃん。」
「な、何で私なんですか?作詞なら穂乃果でもいいではないですか?」
「海未ちゃん、忘れたの?小学校の時の詩の発表会……。」
そう言って海未は、小学校へと記憶を飛ばす。静かな教室で順番に自信作の詩を発表する場面。穂乃果は、自信を持って立ち上がると紙を前に持って堂々と発言した。
「おまんじゅう うぐいす団子 もー飽きた」
それを思い出した瞬間、海未の顔は真っ青になった。それに対して穂乃果は、申し訳なさそうな顔をしていた。
「分かりました……。その代わり、2人にもちゃんとやる事をやってもらいますよ!」
「「やる事!?」」
ことりと穂乃果は、同時に聞くと海未は、「明日早朝神田明神の男坂前へ集合してください!」と言った。
何も疑うことなく穂乃果達は、早朝に集まると海未の格好は、ジャージだった。
「海未ちゃん、何でジャージなの?」
「穂乃果…ことり、私は不安なのです。ライブを行えるだけの体力が貴方方にあるのか?」
それを言われた穂乃果とことりは、察した。それは、体力アップのトレーニングを行うことだった。
「ほら!穂乃果!!ペースが遅くなってますよ!もっと上げてください!!」
「そ、そんな事……言われても……。」
「も、もう無理……。」
頬を真っ赤にして息を切らしたことりは、メニューを終えると地面に倒れ込むと仰向けに態勢を変えると、ゆっくり呼吸をする。
数分後、完全に疲れきった穂乃果がメニューを終えて倒れ込む。
「はい!二人共ご苦労様です。」
そう言って海未は、ドリンクとタオルを渡す。それを飲み生き返った気持ちになると次は、筋力トレーニングを開始した。
「うん、ここは何故か惹かれる場所だな。」
そんな中、私服に身を包み込むんだ一輝が神田明神へ足を運んできた。彼は、そこで背伸びをすると少し周りを散歩すると最近よく会う穂乃果達を見つける。
「何やってるんだ!?」
一輝は、そう呟くと彼女達を建物の陰に隠れてジッと見ていた。一輝は、戦士でもない彼女らが何故鍛えているのか、内心すごく気になって仕方なかった。
「そこで何してるん?」
一輝は、振り向くとそこには巫女の姿をした東條希の姿があった。
「あ。いや……あの人たちは何で鍛えてるのかと気になって……。」
「あ〜、穂乃果ちゃん達の事やったんや……。あれはな、スクールアイドルのトレーニングなんよ。」
「す、スクールアイドル!?」
一輝は、希に、聞き直した。その言葉自体初めて聞いたからである。
「あ!副会長、どうしてここに?」
希に気づいた穂乃果は、トレーニングを終えて歩み寄ってきた。
「それに一輝君も居たんだね!」
「まぁーな、それよりスクールアイドルってなんだ?」
「学校でやるローカルアイドルの事ですよ。」
一輝の質問に海未は、答える。アイドルなら地球へ向かった兄弟達から聞いたことはあったが、まさかその学生版があるとは思わなかったのだ。
「へぇー、今の地球ではそんなのが流行ってるのか……。」
「え!?一輝君って私達と似たような年齢だと思ってたけど……違うの?」
「いや、そんな事はないさ。」
穂乃果の質問に笑って誤魔化す一輝だった。そんな一輝に海未は、ある質問をしてきた。
「あの……突然で悪いのですが……御坂君は、ピアノとか楽器は出来ますか?」
「楽器?あぁーあれか。出来るけど何で?」
光の国では、何をやっても素晴らしい成績を残していた一輝にとって見れば、地球の楽器など御茶の子さいさいなのだ。
「では、作曲の方をお願いできますか?実は、私たちでは出来ないので……力を貸して欲しいのですが?」
「それなら良いけど……家に楽器が今ないんだよね〜。」
海未は、せっかく希望が消えたと思い込み落ち込んだが、それを打開するかのように希がある提案を出した。
「なら、入校許可を貰えば?それか……」
希は、ニヤリと笑いながらある事を言うと一輝は、そのまま音ノ木坂学院の理事長室へと連行された。
「へぇー、君が音ノ木坂学院副会長である東條希さんの推薦者ね〜。」
音ノ木坂学院の理事長は、そう言って一輝の顔をじっと見つめる。
「理事長先生、彼を男子試験生として転学できませんか?」
「うん、問題ないわよ。」
「明日から貴方は音ノ木坂学院の生徒ね!」
こうして、一輝ことゾフィーは人生初の地球の高校生となった。
翌日、私立並みに至急に準備された制服を身にまとい歩いていた。
春先の暖かい風が通り抜けていく。戦いばかりの一輝からすれば楽しみな感じだった。
「どんな高校生活が待ってるのだろうか……。」
そう呟きながら一輝は、校門から堂々と校舎へ入って行った。理事長から全校生徒に紹介されてその後、穂乃果達の教室に合流して午前中の授業を終えた。
意外と地球人の勉強は簡単なものばかりでつまらなかったが大変なのは休憩の時間だ……。転入生って事もあって次から次へと質問や会話をしようと生徒が集まってきた。それに一輝は、頑張って答えるが……精神的に相当疲れたらしい。
「疲れた……。」
彼の唯一の憩いの場である屋上で壁に寄りかかってから地面に座る。そこから眺める青空は、少し気持ちを楽にさせてくれる。
「そうだ、昼ご飯だっけ?食べないとな。」
そう言って一輝は、弁当包から取り出した弁当を食べて始めた。その後、時間が余ったので音楽室へと向かっていた。
「ここが音楽室か……。」
そう言って一輝は、音楽室へ入るとそこには、大きなピアノがあった。それを見た一輝は、一旦ピアノの椅子に腰を下ろして両手を前に伸ばして指の位置を確認する。
「さて、弾くか……。」
そう言うと一輝は、指を動かしてある曲を演奏し始めた。それは、地球に来て一番初めに覚えた曲……、
世界の中でもは最難関と言われる”ラ・カンパネラ”だった。緩やかなスタートから高い音を出すのに右手を酷使する指使い……しかし、一輝には関係ない。
無事に演奏を終えるとため息を吐いてからピアノから手を離す。すると、音楽室の外から拍手が聞こえてきたと思ったら次の瞬間、赤毛の髪をした女の子が入ってきた。
「貴方、何でそんなに上手くラ・カンパネラを弾けるの?」
「何でって、覚えたからだよ。」
「へぇー、まさか音ノ木坂にこんなピアノの天才が居たなんてね……。ビックリしたわ。」
「それはそうだろ、だって俺は……」
何かを言おうとした時に一輝は、何かを感じると慌てて椅子から立ち上がる。
「ど、どうしたのよ!」
「何かが……来る!!」
一輝は、少女にそう告げる。すると、光の国のブーメラン武器アイスラッガーに似た武器ヴァルザードが人間サイズで飛んで来た。一輝は、少女を倒して躱すとその所持者が判明したウルトラセブン21だ。
「セブン21か。」
セブン21は、起き上がった一輝に向かって接近すると手を握り交えると一輝は、セブン21を自分の方へ寄せると膝を入れてから床に投げ倒す。
「無駄だ!今の貴様では勝てない!」
一輝は、そう宣言するとセブン21は、テレポートで姿を消してしまった。それと入れ替わるとように先生方がやって来ると事情を説明する。
そして、放課後。一輝は、音楽室で演奏を披露してから海未から渡された歌詞カードを見て曲を作りはじめた。海未達は、練習のため先に神田明神へと向かった。
「START:DASH!か、良い曲名だな。」
そう呟くと彼は、色んな感じの曲を考えるがいまいちピンと来ない。
「随分困ってるみたいね。」
ドアの方から声が聞こえると一輝は、その方を向くと昼に音楽室で会った少女が居た。
「まぁな、曲づくりは初めてなもので。」
「へぇー、何を作ってるの?」
少女は、右側の横髪を耳にかけると一輝の隣りに座る。
そして、歌詞カードと共に順調に曲を作り始めていった。
「これでどう?」
「うん、問題ない。ありがとう!」
「べ、別に貴方のためって言うか、昼のお礼なんだからね!」
ありがとうと言われた少女は、少し照れながら言うとこれは言わいるツンデレだな。
録音を終えた2人はCDを持って学校を出ようとした。
しかし、校舎から出た一輝を狙うようにヴァルザードが襲ってきた。
「危ない!!」
「キャッ!」
一輝は、少女を抱いて倒れるように躱す。
「大丈夫か?」
「え、えぇ。なんとか……」
俺は、先に起き上がるとセブン21を睨む。
すると、急に視界が変わる。学校があった所も建物も全てにおいて何もない世界へと変わった。
「メタフィールドか……。」
「な、何よそのメタフィールドって……」
「ある場所だけ別の空間へ送り込む技だ。それを受けたものは、相手を倒すか自分たちが殺られるかののどっちかしか出口がない。それにネクサスと彼の仲間であるセブン21は、エネルギーの消費が少ないはず。」
「そ、そんな……。」
一輝は、落ち込む少女の手を握る。
「ちょっ!何握ってるのよ!」
「名前は?」
「え!?」
「おまえの名前は???」
「に、
「俺は、一輝。御坂一輝だ。真姫、ここは逃げるぞ!」
一輝はそう言って何もないメタフィールドを走り回る。そこへウルトラマンネクサスも参戦してきた。まぁ、メタフィールドを作れるのがネクサスなので当然と言えば当然だが……。
「今日は、2体か。」
「ちょっと!何でウルトラマンが攻撃してくるわけ!?」
「宇宙には特殊なウイルスがあるんだ。まぁ、地球人に言っても仕方ないからな。」
一輝は、走るのをやめるとセブン21とネクサスの方を向き、睨みつける。彼らは、ずっと歩いていてその差は、一歩ずつ縮まっていた。
「何で逃げないのよ!死ぬわよ?」
「悪い、あそこの影に副会長が居ると思う……だから、そこに隠れてくれ。」
そう言われると怪しくなった真姫は、一輝から離れた岩陰へ向かうとそこには、希が怖がっていた。
「ふ、副会長!?嘘、本当に当てた。」
「な、何でここにいるの?」
パニック状態になってる希はいつものエセ関西弁ではなく普通の言語になっていた。一方、一輝はセブン21のアドリウム光線を自らの手で防ぐ。それを見た真姫と希は驚いて声すら出なかった。
「さて、俺の学校生活を邪魔したバツはキッチリ取ってもらうぜ!」
一輝はそう言うと左手にあるプラズマ鉱石が埋め込まれているブレスレットを自分の前に構える。
プラズマ鉱石が輝きを放ち始めるとその光が一輝を包み込み始めた完全に一輝を包み込んだ光はセブン21やネクサスと同じぐらいへと大きくなった。光が消えると一輝は完全にゾフィーに変身を終えていた。
ゾフィーは、構えるとセブン21に走り身を低くしてパンチを放つと攻撃しようとしたネクサスに蹴りを決める。彼らは、ふらつくがすぐに態勢を立て直す。
セブン21は、ヴァルザードを取り構えると鋭い方をゾフィーに当てようと振り回すそれをゾフィーは、全て躱して最後はジャンプして宙に浮くとそこからZ光線を放ちセブン21からヴァルザードの持ってる手に命中するとヴァルザードは、地面に落ちる。それを見たネクサスはアンファンスからジェネッスへと姿を変えると必殺技であるオーバーレイ・シュトロームを放ってきたそれに対してゾフィーは、両腕をL字に組んでM87光線を放つ。
二つの異なる光線がぶつかると爆発する。視界が煙に塞がれると、ネクサスはジュネッスからジュネッスブルーへと姿を変えると光の剣シュトロームソードを使いゾフィーに向かって振り回す。ゾフィーは、それを躱すが後ろに回り込んでいたセブン21のヴァルザードが背中に当たると火花を散らす。ゾフィーは、膝をつけると同時に胸のカラータイマーが青から赤へと変わる。ネクサスは、再びオーバーレイ・シュトロームをセブン21は、レジアショットの構えに入る。どうやら、両サイドから放ちゾフィーを完全に倒しに来たらしい。そして、お互いに光線を放つとゾフィーは、空を飛びそれをギリギリで躱す。
「やるな……だが、負けるわけにはいかない!」
ゾフィーは、そう言うとエネルギーのバリアを希や真姫のいる所に張り巡らせると、ゆっくりM87光線の構えに入ると、次第に右腕にエネルギーが集まると肘から先が青く光ると稲妻が散るようになるとそのエネルギーが右腕を渦を描くようにぐるぐる回る……。
「いつもは、街中だからエネルギーを制限してるが……ここは、メタフィールド。なら本気で行く!!」
そう言うとゾフィーは、左腕を胸に持ってくると一気に右腕を前に突き出して全力のM87光線を放つ。しかし、それは先程自分が立っていた場所だった。地面に命中するとその周囲が爆発した。半径50メートルは、地面が削れて灰になった。その削れて穴になった所に動かなくなったセブン21とネクサスの姿があった。どうやら、M87光線の爆発の熱でやられたらしい。それはもしかしたらゾフィーの甘さなのかもしれない……もしくは、この光線を熟知しているゾフィーだから出来る神技なのかもしれない……。
それを確認すると同時に天井からメタフィールドが解除されるとゾフィーは、キング星への光の道を作ると倒れているネクサスとセブン21を送り込む。
それを無事に終えたゾフィーは、空を飛び去っていった。
そして、真姫は帰宅途中自分のポケットへ入っている一枚のCDを確認した。それは、穂乃果達のファーストライブの曲だった。真姫は、少し慌てるとそれを前買いに行った穂むらへと向かいそれをポストへ入れて無事帰宅した。
それから数週間後、曲の出来た穂乃果達は練習に励みライブ当日を迎えた。
一輝も最初は見る予定だったが……。
「臨時ニュースです、秋葉原にウルトラマンが出現しました。これにより、生徒全員は新入生歓迎会が終わっても帰らないでください。」
校舎に響き渡る音声……それは、隣りの秋葉原に銀色のウルトラマンネオスがやって来たのだ。
「ねぇ、やっぱり行くの?」
新入生歓迎会が終わりこれから始まる穂乃果達のファーストライブ前、一輝と真姫は誰もいない屋上へといた。
「まぁーね。」
真姫の質問に一輝は、優しく答える。真姫は、一輝が何者なのか知っている。そして、彼の必殺技がどれほど強力な必殺光線なのかも……。
「し、死んだら承知しないわよ!」
真姫は、髪の毛先を人差し指でクルクル回しながら頬を少し赤くしてそう言う。今まで一人で戦っていた一輝からすれば少し嬉しかった。
「当たり前だ。お前もちゃんと見てやれよ?あいつらの魂の歌を。」
「ロックみたいな事言わないで早く行きなさいよ!」
「そうだな。」
一輝は、そう言うとプラズマ鉱石のエネルギーを解放するとゾフィーへと変身した。そして、彼は急いで秋葉原へと向かった。
「言ってしまったん?」
そこへ副会長の希がやって来た。彼女もまた一輝の正体を知る一人である。
「えぇ、副会長こそ何でここに?」
「見送りに来たんよ。この学校で変身しやすい場所はここやらからね。」
希は、そう言うと真姫の手を取って講堂へ移動した。
「緊張するね!」
事情もあるが一応満員の講堂でライブをすることになった穂乃果達……。心の奥には相当な緊張が身体の自由を奪う。
「でも、頑張らなくちゃ!」
「勿論です。」
「じゃあ、行くよ?μ's!」
やる気を新たに決意した穂乃果達μ'sは、円陣を組み穂乃果の声が鳴り響く。
「「「MUSIC……START!!」」」
そう叫ぶと彼女達は、自分のポジションへ付く。すると、ブザーがなりゆっくり幕が上がった……。
《次回予告》(CV.小泉花陽)
私は、アイドルが好きで……。
将来の夢はアイドルになること……。
でも、流石に高校生にもなって……。って思ってたら自分を破壊するかのように現れた音ノ木坂学院スクールアイドルμ's……。
一方、秋葉原では暴れるウルトラマンネオスを止めるべくゾフィーが戦闘を開始する。
次回、第6話「失敗の先……」
次回もおたのしみに!