デート・ア・ライブ 風見サンフラワー   作:文々。社広報部部長 シン

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どうも、シンです。

サブタイトルですが、本編にほぼ関係ないです。

1日1回更新してるのに文字数が5000越えする人たちって何なんでしょうかね?超次元サ○カーでもやってるんですかね?私もそのくらいになりたい。

それではどうぞ


殿町くんは唯一の友達

 幽香()()に名前を教えた士道は、会話が一段落ついたために油断していた。

 

「で、士道」

 

「ッ⁉︎」

 

 幽香との会話に少なからず慣れた士道は気が緩み、心に隙が生まれてしまった。幽香の口から奏でられたその()は士道の心の隙間に入り込み、揺さぶった。

 名前を呼ばれた。

 たったそれだけの事。しかし士道の中では得も言えぬ感情が沸き立った。歓喜か、感動か、はたまた恐怖か。ソレが何かは分からないが胸の高鳴(たかな)りが止まない。今は冬であり、此処へは歩いてきた士道だが、少し体が火照ってきていた。そしてカラカラに渇いてしまった喉を少しでも潤す為に唾を飲み込んだ。

 名前を呼んだ事が士道の精神を磨耗(まもう)したことを幽香は分かっているのか(性悪なのか)分かっていないのか(天然なのか)、容赦無く問い掛けた。

 

「あなた此処に何の目的で来たのかしら?」

 

 胸の高鳴りが少し収まって来た士道は、幽香の質問をなんとか答えようとするが、

 

「何の目的って、そりゃあ……」

 

 その先の言葉が出なかった。

 考えてみると自分は何故此処にいるのだろう?と疑問が浮かび、此処へ来た経緯を振り返る。今日は自分の検査だったので<ラタトスク>の施設へ訪れ、真那を襲っていた(大人しくさせようとしていた)琴里にチュッパチャプスを渡し、施設から出て商店街を歩きながら今日の夕飯を何にしようかぼーっと考えて…それから?それからの記憶が全くない。気がついたら《天宮ひまわり園》の入り口に立っていた。

 無自覚でこの場所まで来てしまった自分自身に恐怖していた士道に声がかけられる。

 

「私、女を待たせる男は嫌われるって言わなかったかしら?」

 

 その声で我に返った士道は声がした方を見た。そこには日傘の柄を指でトントン叩き、真紅の双眸を鋭く尖らせてこちらを見つめる、いかにも不機嫌そうな幽香が立っていた。

 

「すっ、すまん。…俺は此処に目的があって来た訳じゃ無いんだ。ただぼーっと歩いてたらいつの間にかここに居たって言うか…」

 

「そう。用がないなら家に帰りなさい。それと、歯切れの悪い男は女に好かれないわよ。士道、あなたって女友達いるの?」

 

「ぐふっ………お、女友達ぐらい、俺にも…………」

 

 幽香の言葉はまたも士道の胸に突き刺さり、女友達ぐらい俺にもいるわ!と言いかけた。しかしよく考えてみると、十香ら精霊達は友達とは違うし、亜衣、麻衣、美衣(一人称トリオ)は友達とは言い難い。

 士道の内に電流が走った。

 

「俺、女友達いなくね…?」

 

 ぷるぷると震える唇から発せられた言葉はなんとも悲しいものだった。

 それが余程ショックだったのか、士道は両手両足を地面につき、項垂(うなだ)れた。

 

「図星だったの!?…えっと……もう家に帰れば?」

 

 軽く言った言葉で予想以上にダメージを負っている士道に対して幽香は少々いたたまれない気持ちになったので、少し優しく(してるつもりで)家に帰るように促した。

 

「そう考えると男友達も殿町だけじゃないか…?友達は大事にしないとな…ははっ」

 

 その言葉が耳に届いていないのか、士道は膝を抱えて座り直す--所謂(いわゆる)体育座り--となにかブツブツ言いながら光のない目で虚空を見つめている。

 見るに見かねた幽香は士道の背中を結構な強さで叩いた。

 

「おっふォッ!」

 

「男ならしゃんとしなさいな。ほら、ハーブティーでも飲んで少し落ち着きなさい」

 

 背中に走った強烈な痛みで我に返った士道は幽香が差し出してきたソーサーとカップのセットを受け取った。カップの中には紅茶というよりは緑茶に近い色合い、透き通った黄金色の水が湯気を出している。

 

「あ、ありがとう。幽香、さん。でも、これどこから…」

 

「秘密よ」

 

 幽香は満面の笑みでそう言ったので士道は何も言うことが出来無かった。もうヤケクソだ、とカップの中身を一気に(あお)った。

 

「ブフゥッ!?」

 

 そして、全て吹き出した。

 程よい熱さと気分が良くなるミントの香りは幽香が気遣ってくれたのだろう。とても良かった。

 だが、しょっぱかった。

 士道は何度も()せた後、叫んだ。

 

「しょっッぱいッ!態とやっただろ!?」

 

「あら?ごめんなさい。砂糖と塩を間違えてたみたいだわ。態とではないわよ」

 

 信用ならない。

 

 士道は幽香の事を全然知らないが、一つだけ分かったことがある。

 

 この人絶対ドSだ

 

 

 

 

 

 ◆

 

 ここは何処だかよく分からない場所。

 そんな良く分からない場所に和室があり、その中テレビを見て笑い転げてる美女がいた。

 

「あっはははははは!あの子、『ブフゥッ!?』だって!リアクション芸人になれるわ!そう思うわよねぇ?藍」

 

 藍、と呼ばれたもう1人の美女は9()()()()()()()()()()()()呆れたように言う。

 

「紫様…。結界の維持をしている私がそっちを観ていられると思いますか?暇だったら手伝って下さいよ」

 

「まだダメよ。藍だって映画のクライマックスまで見たらオチまで見たくなるでしょう?だから無理よ」

 

 そう言うと紫様と呼ばれた美女はテレビに向き直ってしまった。

 

「はぁ…」

 

 和室に溜め息が心なしか大きく聞こえた。




黄金色でホカホカしててしょっぱい水ってなーんだ?
…………え?幽香さんマジっすか?そんなものを飲ませたんですか!?
俺にも飲ませ((ry
という冗談は置いといて、
何気に優しいゆうかりんでした。

UA、お気に入りのがどんどん増えていって嬉しい限りです!この作品の支えになってます!本当にありがとうございます!

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