Fate/Grand walker   作:シルムガル氏族のゾンビ

7 / 7
アモンケット発売しましたね。

守護フェリダーがスタン禁止になったし、今年のマジックは大荒れの予感がプンプンします。


フランス/France

 メキメキと実力をつけていく藤丸君とマシュ、それに連携を密にするべく訓練するサーヴァント達。藤丸君も彼らと友好的な関係を築いていっている。私も彼には結構懐を許してしまっている。人たらしの才能でもあるんじゃないだろうか?

 

なによりアルトリア・オルタの急接近ぶりがヤバい。

 

「私の機嫌を取るな」ツンツン

 

 が、いつの間にか

 

「特別に……そなたを我が主と認めてやろうではないか……」テレテレ

 

 デレッデレってレベルじゃねーぞ!? マシュも地味に警戒感をあらわにしている。無論私はその様子を見てダ・ヴィンチちゃんと一緒にニヤニヤしている。趣味が悪い?PW(カードゲーマー)にそんなこと言ったところで無駄だぞ? 私が知るPW達は皆が皆、愉悦の塊みたいな精神している。具体的には3ターン目に永劫エムラが飛び出して来たり、突然ババ抜き始め出していつの間にか勝ち宣言しだしたり、特定の呪文がないだけで負け確を宣言されたり、無限コンボでハメ殺したり、やりたい放題だ。人のこと言えるのかって? 軽く億単位でゾンビ・トークン並べて先制攻撃と警戒と飛行と接死持たせちゃいかんのか?

 

 そんなことをしている間に、ロマンから招集がかかった。前にジェイスと何か話していた時は顔が真っ青だったが何を話していたんだろうか?

 

「えーっと、最初の特異点が確認された。場所はフランスだ」

 

 説明を引き継いだ所長が言うには、1431年のフランスに観測された特異点、その調査及び修正と聖杯の探索が任務となる。

 

「特に立香君。死なないでくれ。重荷を背負わせるようで申し訳ないんだけど、君が人類最後のマスターだ」

 

 しかし、藤丸君の眼に怯えはない。

 

「大丈夫です。先輩は私が守ります!」

 

 マシュも気合十分といった感じだ。

 

「ローザも、藤丸君をよろしく頼めるかい?」

 

「ここまで面倒見てきたんだ。最後まできっちり面倒は見るさ」

 

 レイシフトの為に私以外の者がコフィンに入っていく。私は藤丸君がいる場所に向かってプレインズ・ウォークすればいいのでこのままオペレーター室にいる。……どうやら無事に着いたらしい。私も向かうとしよう。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 フランスへレイシフトした俺たちは、武装した兵士に取り囲まれた。応戦もやむを得ないという状況でジェイスさんがスッと手をかざした瞬間、武装した兵士たちはみんな眠ってしまった。

 

「ジェイス、今のって……」

 

「心配ない、少し精神に作用する魔術で眠って貰っただけだ。数秒で目覚める。ついでに俺達への敵意も消しておいた」

 

 そう言い終わると同時くらいに、兵士たちが目を覚ました。言葉が通じるか心配だったが、カルデアの謎技術でそのへんは心配ないらしい。

 

兵士たちはこの先にある砦へ逃げている真っ最中だった。戦争は休止しているはずだが、竜の魔女が甦ってあちこちで大暴れしているらしい。この兵士たちも竜の魔女が率いる軍勢に襲われて這う這うの体で逃げ出してきたんだとか。

 

「見えてきた……あそこがそうだ」

 

 そこはすでに砦と呼ぶには苦しいほどに損壊していた。あちこちに焦げた跡や何か鋭いモノでひっかかれた跡がある。すこし奥の方ではいくつもの簡素なお墓が並んでいた。

 

竜の魔女は竜を操るらしい。ここの砦を度々襲撃してきているのもその竜の魔女の手先、その先兵に過ぎないのだとか。兵士たちは疲労が溜まりに溜まり、いつ死ぬかもわからない悲壮感に包まれていた。

 

「敵襲だー!」

 

 その声につられて上を見上げると、何体ものドラゴン……いや、形状が違う。確かあれはドレイクとかワイバーンとか言うタイプのクリーチャーのはずだ。

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

ワイバーン・トークン

 

2/2

 

飛行

 

 

――――――――――

 

 

 真っ先に動いたのはアサシン、佐々木小次郎。本人曰く、佐々木小次郎本人ではないらしい。けど、空を飛ぶ敵に対して一番有効に動くことが出来るのは彼だけだった。

 

到達の能力を持つクリーチャーは、飛行を持つクリーチャーをブロックすることが出来る。主に緑のクリーチャーがこの能力を持つことが多く、緑の弱点をカバーしている。

 

「先輩! 指示を!」

 

「マシュとジェイスは俺と一緒に! オルタとクー・フーリンにはいまから強化を施す! あとは暴れてきてくれて構わない! 小次郎も無茶はしないで!」

 

 オルタとクー・フーリンに【グリフの加護/Gryff's Boon】をエンチャントし、ジェイスとマシュと一緒に砦の淵へ上る。輝く羽をはやしたオルタとクー・フーリンは戦闘機も真っ青な空中機動でワイバーンの羽を斬り裂き、心臓を穿っていく。小次郎は斬ったワイバーンを蹴って次のワイバーンに襲い掛かっていく。

 

「マシュ、防護を」

 

「了解です」

 

 ワイバーンの吐く火球や爪をマシュが防いでくれる間に、俺とジェイスで補助呪文や迎撃を行う。

 

「【鑽火の輝き/Immolating Glare】!」

 

「こい、【浮遊障壁/Hover Barrier】。そこの兵士はさがれ、【眠りへの誘い/Send to Sleep】」

 

 突っ込んでくるワイバーンを撃ち落とし、兵士に襲い掛かるワイバーンはジェイスの召喚した青い壁に阻まれ、いくつかのワイバーンは眠りに落ちた。

 

「出ろ!【絡み爪のイトグモ/Hitchclaw Recluse】!」

 

 ローザさんが新しくくれた魔術書から得た呪文を使う。脚の先が鉤状になった蜘蛛が糸を飛ばしてワイバーンを絡め取る。倒すに至らなくてもワイバーン達にとっては新しい脅威だ。

 

「待たせたな藤丸君!【蔦の罠/Vine Snare】」

 

 ローザさんの声と共に無数の蔦がワイバーンを絡め取っていく。

 

「生憎私の戦場に兵士どもはいない。誰かは知らんがワイバーンのコントローラーよ、残念でした」

 

 地面に縫い付けられ、口を塞がれたワイバーンと何故か巻き込まれてる小次郎。

 

「あ、小次郎パワー4だったわ。忘れとった」

 

「ローザさん!? 小次郎、ちょっと待って! 【撃砕確約/Built to Smash】!」

 

 目に紅い光を宿した小次郎が蔦を引き千切って立ち上がると、縫い付けられたワイバーンをすごい勢いで切り刻み始めた。怖い。

 

「天上天下念動爆砕剣!」

 

「そんな名前の宝具じゃないでしょ!」




私のスタンデッキはヤヘンニの巧技で全滅しますが、6ターン目に勝ち確取れます。遅いね!
モダンだと6/6飛行先制攻撃警戒トランプル速攻プロテクション(赤・黒)が早くて4ターン目に飛んできます。

どうでもいいですね。

本家マジックのサイトのストーリーもよろしく!(ダイマ)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。