甘い珈琲を君と   作:小林ぽんず

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今回もよろしくお願いします。


第四話 親友とありがとう

 

「で、いろは。あんたは最近何に悩んでるの?」

 

「………へ?」

 

 唐突にそんな事を美沙に言われたのは六月に入って少し経った金曜日のお昼。大学の食堂での事だった。

 

「いやへ?じゃなくてね。あんたが悩んでることくらい分かるよ。まぁ言いたくない事なら無理には聞かないけど」

 

「…それは、その…なんと言いますか……」

 

 言いづらそうにしている私を見た美沙の目が獲物を見つけた目になった気がした。

 

「…ふーん?いろはにも男?」

 

 ……うっ。

 

 やめて!ニヤニヤしながら言わないで!

 

 そりゃあ男の事だけれども…

 

 私の悩み。

 

 そんなの簡単で、せんぱいのことだ。

 

 千葉に帰ったあの日からずっと頭に残っていて、そしてせんぱいに会う度に少しづつ大きくなっていく自己嫌悪。

 

 私はせんぱいのことが好き。

 

 それは自信を持って言える。

 

 あのお店に来ている誰よりも、そしてきっとあの二人の先輩にも負けないくらい好きだ。

 

 けれど、だからこそ分からなくなる。

 

 じゃあ、比企谷さんは?

 

 そんな問いを自分にぶつけたとき、私は自信を持って比企谷さんを好きだと言えるのか。

 

 そんな事を思ってしまうから。

 

 比企谷さんに会う度に。そしてその中にせんぱい見つける度に。

 

 私が好きなのは昔のせんぱいなのか、今のせんぱいなのか、分からなくなる。

 

 せんぱいと過ごす午後。

 

 それは幸せな時間だけれど、最近私の正面に座る比企谷さんに、どうしても私の知っているせんぱいを探してしまう。

 

 一緒にコーヒーを飲んで、クッキーを食べて、おしゃべりして。

 

 私と一緒にそんな時間を過ごしてくれているのは比企谷さんなのに、そこにせんぱいを見出そうとしてしまう。

 

 でもそれはきっと仕方のないことで、どうしようもないことで、気にすることでは無いのかもしれない。

 

 けれど気にしてしまうのだ。

 

 それは失礼なんじゃないかって。

 

 言葉にしていないだけで記憶喪失の事を責めてしまっているのではないかって。

 

 今、私の見ているものは目の前の比企谷さんとは違うものなんじゃないかって。

 

 同じ世界にいないんじゃないかって。

 

 私は比企谷さんを通してせんぱいに会いたいだけで、本当は比企谷さんの事は好きじゃないんじゃないかって。

 

 そしてどうしたらいいのか分からなくなって、考えるのをやめて、逃げて、比企谷さんに、その中にいるせんぱいに甘えてしまう。

 

 それは絶対にいけないことで、少なくとも私にはそれが許せない。

 

 それなのに、そんな日々を送ってしまっている。

 

 そんな悩み。悩みというか、嫌なこと?

 

 けど美沙になら…そう思って口にしてみる。

 

「例えば、例えばね」

 

 そう前置きをして語り出す。

 

「例えば高校時代、一年生の時から大好きで片想いをしていた先輩が居て、けどその先輩にはもう会えないの。その先輩はいないの」

 

 美沙はは?って顔をしてるけど、続ける。

 

「その先輩を失って、ずっと悲しくて、孤独で、そして何かを諦めてしまっていた時に、ある人に出会うの」

 

 美沙は何だか変な目をしてるけど、続ける。

 

「その人はその大好きだった先輩とは全然違う人なんだけど、同じくらい素敵で、そしてその先輩の面影があるの。先輩の影をその人を通して感じるの」

 

 美沙はむ?んん?と軽く唸っている。ごめんね分かりにくくて。けど続ける。

 

「その人は真っ直ぐ私を見てくれるのに、私は真っ直ぐにその人を見てないの。大好きだった先輩の面影を探してしまうの。そして先輩の面影を探している自分に気がつく度にそんな自分が許せなくなる。

 こんな感じなんだけど………分かった?」

 

「………あんた、小説家にでもなるの?なに、ネタなの?」

 

 …ですよね。その反応が普通だよね……

 

「いや、ちがうけど…分かりにくかった?」

 

「分かりにくいどころか何も分かんなかったんだけど……まぁ、あんたが本気でその人に恋してるってのは分かったよ」

 

 そう言って美沙は優しく笑いかけてくる。

 

 でもそれは私にとっては予想外の言葉で。

 

「…え?だって私は…」

 

 美沙は私の顔から察したのか、説明してくれる。

 

「確かにあんたが何を悩んでるかは良く分からない。けどね、最近のあんたの顔とか、今こうして話してくれた時のあんたの顔とか、それは間違いなく恋してる人の顔だよ?」

 

 最近噂になってるしね、一色いろはの彼氏は誰だ?って。美沙はそう付け足す。

 

「え?顔?…へ?……噂?…え?」

 

 そんな私の様子を見て美沙は面白そうに笑い出す。

 

 …そんなに笑われる筋合いないもん……

 

 わたしの不機嫌そうな顔に気が付いたのか、美沙は少し姿勢を正して優しい声で言った。

 

「いい?さっきも言ったけど、私にはあんたの悩みは分からない。そんな状況なった事ないから何も言ってあげられないし、それはあんたが解決するしかない。

 けどね、その人の事をそんだけ必死に、周りに悟られるくらい考えて、苦しんで。

 それって、その人が好きだからこそでしょ?好きだからこそ相手とおんなじ目線に立ちたいんだよね?でも立ててないから立ててない自分の事が許せないんだと思う。

 私はあんたの過去にどんなことがあったのか知らないし、わざわざ聞くつもりもないよ。でもね、なんか大変な事があったってのはなんとなく分かった。

 だったらそんな事をすぐ振り切れる訳ないじゃん?だからゆっくりでいいと思うよ。今は自信を持てないのなら、ゆっくりでいい。

 最後に自信を持ってその人の事が好きって言えればいいじゃん。焦ったっていい事ないよ。

 今のその人の事をちょっとずつ知っていって、いろはの想いも知ってもらって。分かりあって。

 そしてどんどん好きになればいい。ね?違う?」

 

「そんなもん…なのかな?本当にそんなんでいいのかな?」

 

「さぁ?」

 

 返ってきたのは予想外すぎる答えだった。

 

 さぁ?って…

 

「さぁ?って!それは酷くない!?」

 

「だってあんたの事なんて心配してないもん。何があったか聞いてみたけど、心配するまでもないなってすぐ分かっちゃったし。

 後はあんたが自信を持てるかどうかでしょ?だって絶対好きでしょその人の事。違う?」

 

「それは……ちがくない……かもしれないけど…」

 

「はぁ……じゃあいろは。その人と手繋げる?ハグできる?キスしてみたい?」

 

「な、なんでそんなこと………」

 

 せんぱいとじゃなくて比企谷さんと手を繋いで…

 

 うん、余裕。なんなら毎日小指繋いでるし。

 

 せんぱいにじゃなくて比企谷さんに抱きしめられて……

 

 抱きしめられたら嬉しいだろうなぁ…頭も撫でてもらいたいかも…

 

 せんぱいとじゃなくて比企谷さんとキスして………

 

 それは流石に恥ずかしいけど、まぁ…多分嬉しい…かな?

 

 …ってあれ、全部超余裕じゃん私。

 

 しかもこれいつもしてる妄想じゃない?

 

 そういえば妄想も比企谷さんバージョンが増えてるような…

 

 あれ?もしかして私ってちゃんとどっちのせんぱいも好きなの?

 

 今度はさっきまでとは別の考えが頭の中をぐるぐるしだす。

 

「…あんた鏡見たら?すんごいニヤケてるけど……」

 

「………え、嘘」

 

「嘘じゃないよ。だらしないだらしない。でもまぁ、その様子なら心配ないね」

 

 どうやら、美沙からしたら私の悩みは大したことじゃないらしい。

 

 そんなもんなのかな?

 

「うん、少し楽になったよ。美沙。ありがとう」

 

「ううん、どういたしまして」

 

 そう言って美沙は優しそうに笑った。

 

 

 あの後、明日美沙と買い物に行く約束をした。

 

 たまには服でも買ってその人にアピールでもしろ。とのことだった。

 

 本当に、面倒見が良くてカッコよくて。

 

 いい親友を持ったと、改めて思えた。

 

 

 美沙に言われた事。

 

 全然前向きになれない私にとって美沙の言葉は予想外の物で、ちょっと受け入れ難くて。

 

 でも、私の事を思って言ってくれたその言葉はとても優しかった。

 

 私は悪い。いけない。早くなんとかしなきゃって、ずっと自分を責めてたから。

 

 だからゆっくりでいいという美沙の言葉はあったかくて、少しホッとした。

 

 だからといってすぐに美沙の言葉を信じて、考える事をやめてはい解決!とはいかないけれど、それでもいくらか前に進めたと思う。

 

 ゆっくり知っていく。分かっていく。

 

 今のせんぱいの事を。比企谷さんの事を。

 

 同じように知ってもらう。

 

 私の事を。

 

 そして記憶の事も。

 

 そして、私の答えを出す。

 

 たぶん、考えても分からない物は分からないのだ。

 

 少なくとも今はまだ。

 

 だから時間をかけよう。

 

 ゆっくり、ゆっくりでいいから歩み寄ろう。

 

 そうしていつの日か、比企谷さんの事もせんぱいに負けないくらい好きだと胸を張って言える日が来たら、どれだけ幸せだろうか。

 

 その時に比企谷さんも私のことを好きだと言ってくれたなら、最高じゃないか。

 

 あの日私にまた会いたいと言ってくれた比企谷さん。

 

 少なくともあの日、私もまた比企谷さんに、せんぱいに会いたいと思った。

 

 そしてその想いは今でも変わらないから。

 

 今でも家に帰れば明日のコーヒーが待ち遠しいし、一人クッキーの紙を眺めてはニヤニヤしてしまう。

 

 だから今はそれでいい。

 

 ゆっくり進んでいこう。

 

 多分、せんぱいはずっと一緒に居てくれるから。

 

 というか、逃がすつもりもないから。

 

 だから、今は純粋にこの日常を楽しみつつ、ゆっくりと私の答えを探していけばいいのだ。

 

 美沙のおかげでそう思えた。

 

 

  ☆ ☆ ☆

 

 

 喫茶店に着いてみると、ラッキーな事にガラス越しに見えるお客さんはいつもより少なかった。

 

 いつもより長く一緒に居られるかも。

 

 それだけで頬が緩んで、幸せな気持ちになれる。

 

 いつものようにベルの音と珈琲の香りに迎えられて店内に入ると、珍しくせんぱいがドアのところで迎えてくれた。

 

「こんにちは、一色さん」

 

「こんにちは。比企谷さん。今日はお客さん少ないんですね」

 

 こんにちは。

 

 せんぱいは少し前から私にだけ「いらっしゃいませ」じゃなくて「こんにちは」と言うようになった。

 

 たった少しの変化。

 

 それでも他のお客さんより特別扱いしてもらえてるようで嬉しい。

 

「そうですね。だいたい飲み物の提供も済んでいるので、もうすぐお帰りになられる方も多いと思いますよ」

 

「本当ですか?じゃあ待ってますね!」

 

 せんぱいから聞かされた話に心が踊る。声が弾む。

 

 それもそのはずで、最近このお店に来るお客さんの数が増えてきているのだ。

 

 それも女の人ばっかり。

 

 そのおかげでせんぱいと居れる時間が削られてしまう。

 

 そんな事もまた最近の悩みの一つだった。

 

 だから、今日は長く一緒に居られそうで嬉しい。

 

 そう思っていつもより軽い足取りで歩き出そうとすると、あ、一色さん。と呼びとめられ、一枚のメモ用紙を渡された。

 

 いつもならクッキーのお皿に乗っているはずの紙だ。

 

 せんぱいは私に紙を渡すと、じゃあまた後で。と言って行ってしまった。

 

 どうして今日は手渡しなんだろう?

 

 いつも通りのカウンターの見える席に座って、紙を開いてみる。

 

『月曜日は何の日でしょうか?答えあわせは月曜日。正解したら賞品です。』

 

 いつもより少し丁寧な字で書かれたその文字に、私の身体は熱くなる。

 

 せんぱい。

 

 数えててくれてたんですね。

 

 そんなの数えるの私だけかと思ってました。

 

 でも、こんな簡単な問題で賞品貰っちゃっていいんですかね?

 

 貰えるなら遠慮なく貰っちゃいますよ?

 

 問題の答えは簡単だった。

 

 だって、せんぱいとの日々を忘れるわけがないから。

 

 再会した日も、初めて約束をした日も、それからの日々も、全部昨日のことの様に思い出せる。

 

 そんな日々はあっという間で、気付けば一ヶ月が経とうとしているのだ。

 

 せんぱいと再会して、月曜日で一ヶ月。

 

 私だけが意識しているの思っていた、私が勝手に決めていた記念日。

 

 それをせんぱいも意識してくれていたのが、たまらなく嬉しかった。

 

 それだけでいつものコーヒーが、苦くはないけれど決して甘くはないコーヒーが、とても甘く感じた。

 

 

 小説を読みつつ一杯目のコーヒーを飲み終わった頃、丁度最後のお客さんが帰って、せんぱいが軽く後片付けをしているところだった。

 

 カウンターからちょっと待っててくださいねーなんて声がする。

 

 なんか新婚さんみたいだな。

 

 昔専業主夫になりたいとか言ってたもんね。

 

 せんぱいと結婚するなら私が働いてもいいかなとか思ってたっけ。懐かしいな。

 

 そんな事を思っているとせんぱいはクッキーを持ってやってきた。

 

 …なんか、あんな事があった後だと恥ずかしいな。

 

 それになに新婚さんとか考えてるの私自爆じゃん。

 

 比企谷さんはコーヒーを飲んで一息ついている。

 

 そんな比企谷さんに声をかける。はやく声が聞きたかった。

 

「最近忙しいですね」

 

「嬉しい事なんですけどね。流石にちょっと疲れますね」

 

 せんぱいはちょっと疲れたような笑顔でそう言った。

 

「ずっと一人で動き回ってますもんねー。たまには休んだらどうですか?」

 

 なんて、心配してるのは本当だ。

 

「そんな簡単には休めませんよ。あ、でも明日お店をお休みにしようと思ってまして」

 

 私は土曜日もこのお店に来ている。

 

 だいたい本を読んだり勉強をしたり。

 

 自動的に飲み物も出てくるから便利だ。

 

 比企谷さん万歳。

 

 そんな土曜日、会えなくなるのはちょっと辛いけど丁度よかった。

 

「そうなんですか?しっかり休んでくださいね!」

 

「あー…まぁ、はい。そうですね。ありがとうございます」

 

「ダメですよ?倒れたら心配しますから。今でもけっこう心配してるのに。働きすぎですよ」

 

 なんて、お節介かもしれないけれどそんな事まで言ってしまう。

 

 お店がお休みになったら会えなくなるから。

 

「そうですね。一色さんに会えない日は面白くないですからね」

 

「……そ、そうですか。ふーん……」

 

 私は相変わらずせんぱいに弱い。

 

 せんぱいはからかって言ってきているのかもしれない。

 

 それでも嬉しいから。

 

 掛けられる言葉が。

 

 呟かれる名前が。

 

 その全てが私の心を甘やかに溶かしていく。

 

 惚けそうになって、

 

 身体が熱くなって。

 

 そうしてより惹かれるんだ。

 

 なんだろう。今日はいつもよりドキドキして、心臓がうるさくて、せんぱいが眩しくて。

 

 きっと、お昼にあんな事があったからなのだろう。

 

 けれど、嫌な気持ちでは全然なくて、むしろ逆。

 

 せんぱいに会うたびに私を包んでいた不安と自己嫌悪が今この瞬間には無くて、ただ幸福感だけが身を包む。

 

 そんな気持ちを口にしたくなった。

 

 比企谷さんの事を真っ直ぐに見つめられるのはいつぶりだろう。

 

 また、美沙に感謝しないと。そう思った。

 

「ありがとうございます。比企谷さん。私、今幸せです」

 

「急にどうしたんですか?」

 

「いや、言いたくなったんです」

 

 改めて考えると少し照れくさくて、それを隠すようにえへへと笑いかけると、比企谷さんも笑ってくれる。

 

「僕も、一色さんと出会ってから幸せなんでしょうね。だから、僕からも。ありがとうございます、一色さん」

 

「……これ、言われる方も恥ずかしいですね」

 

「そうですね」

 

 なんて言いあって、また笑いあえる。

 

 ゆっくり。ゆっくり。確実に。

 

 言葉にして。

 

 伝え合って。

 

 分かりあって。

 

 解り合って。

 

 その度にせんぱいに、比企谷さんに惹かれていくんだろう。

 

 その中でせんぱいが、比企谷さんが私に惹かれてくれるなら嬉しい。

 

 私は比企谷さんを見て、その中にいるせんぱいも見て。

 

 そうしてこんな幸せな時間がずっと続いていけばいいと、そう思った。

 




最近いろは編と八幡編とで一日が終わるという形にハマっています。
なので二人の金曜日の終わりは八幡編までお待ちください。

今回も6000文字を超えまして、それにいろはの頭の中が前半と後半で真逆ですね。
あくまでいろはは普通の女の子で、置かれている日常が非日常なだけだと分かっていただけると幸いです。
親友に言われた事を真っ直ぐ受け止められるいい子なんですね、多分。
いろははまだいいんですよ。
問題は八幡です。書くのが難しい。

今回、美沙さん初登場でしたね。
書いてみた感想。
使い勝手が良過ぎて比古清十郎みたいだと思いました。
これは多用すると簡単には話は進むけどつまんないですね。
そんな美沙さん。
三崎美沙。大学二年生。
専攻は英文学。
最近出来た彼氏とは良好。
性格は面倒見が良くてお姉ちゃんみたいな。
出会った時のいろはが心配で、それから面倒見ている。
といった感じ。今一分くらいで決めました。
見た目はどうしましょう。自分は絵が下手なので描けません。
なので美沙さんの容姿は勝手に決めていいですよ。

次回は八幡視点。その次は土曜日。美沙さんとのデートですね。
八幡とのデートよりも先にオリサブキャラとデートという謎さ。
その辺からお話が動く予定なので、よろしくお願いします。
それでは今回もありがとうございました。

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