きょうはカリヤおじさんがせーはいせんそうのためにさーばんとをよびだすからちかしつにいかなくていいらしい。
だから、おへやでしずかに寝ていた。
またあしたからはじまるまじゅつのしゅぎょうのために。
よるおそくにおうちがゆれた。
じしんだとおもっておふとんかぶってふるえていた。
…………ゆれなくなった。
ふと 、カリヤおじさんがしんぱいになった。
まよったけどおへやのあかりをつけてからドアをあけて、したにいこうとしたとき。
「さくらぁ、ここをあけろぉ。」
――――おじいさまのこえがした。
はがぶつかってカチカチおとがする。
きょうはしゅぎょうはないはずなのにそうおもいながら、おじいさまのことばにさからえるはずもなくドアをあけた。
そこには
――――
コワイものとキライものがいっしょになってキタ。
コワくて、ひめいをあげて、ベッドのうえまでにげた。
ほんとうはおふとんをかぶりたかったけれど、ちゃんとみてないとつぎみたときにとなりにいるきがしてじっとみてた。
「さくらぁ。」
まえのこわいものがわたしをよんでる。
「こっちへこぉい。」
ひっしにくびをよこにふった。
コワイコワイ。
だれかにたすけてほしかった。
けどわたしはイラナイこで。
ポロポロなみだがこぼれた。
しっかりみないといけないのにしたをむいてしまった。
(ダレもワタシのことをヒツヨウじゃないんだ。・・・ソレナラ。)
ソレナラ、どうなっちゃてもイイヤ。
めをとじる。
コワイものがちかづいてくるのをかんじた。
それすらモウどうでもよくて。
めをつぶってワタシがオワッテしまうのをマッテイタ。
「ギィィィ!」
いきなり、きこえたコワイもののひめいにおもわずめをひらいた。
けしきがにじんでよくみえないがコワイものはいなくなったようだ。
かわりにいたのはたぶんおんなのひと。
なみだでゆがんだけしきのなかでそのおんなのひとのめだけがいんしょうてきで。
とてもあおくて、とてもとてもやさしそうで。
「大丈夫だった?」
おんなのひとがなみだをぬぐってくれて、しんぱいしてくれて。
「あっ」
そのはなれていくぬくもりをはなしたくなくて、おんなのひとにだきついた。
こわかった。
ひきはなされちゃうかな。
おこられちゃうかな。
「…………。」
「っ!」
おんなのひとはそんなわたしをだまってだきしめてすこしぎこちなくあたまをなでてくれた。
「ひっく」
「…………?」
「あーーー!」
「…………!?」
かなしくないのになみだがでて、かってにこえがでた。
ただ、ただ、
とつぜんなきだしたわたしにとまどいながらつよくつよくだきしめてくれるこのやさしいひとにだきつきつづけた。