黒岩さんが聖杯戦争にinしました   作:BOX

5 / 16
桜ちゃん視点





 きょうはカリヤおじさんがせーはいせんそうのためにさーばんとをよびだすからちかしつにいかなくていいらしい。

 だから、おへやでしずかに寝ていた。

 またあしたからはじまるまじゅつのしゅぎょうのために。

 

 よるおそくにおうちがゆれた。

 じしんだとおもっておふとんかぶってふるえていた。

 

 …………ゆれなくなった。

 ふと 、カリヤおじさんがしんぱいになった。

 まよったけどおへやのあかりをつけてからドアをあけて、したにいこうとしたとき。

 

「さくらぁ、ここをあけろぉ。」

 

 ――――おじいさまのこえがした。

 はがぶつかってカチカチおとがする。

 きょうはしゅぎょうはないはずなのにそうおもいながら、おじいさまのことばにさからえるはずもなくドアをあけた。

 そこには

 ――――おじいさま(怖いもの)のこえを出す、 むし(大嫌いな物)が居た。

 

 コワイものとキライものがいっしょになってキタ。

 コワくて、ひめいをあげて、ベッドのうえまでにげた。

 ほんとうはおふとんをかぶりたかったけれど、ちゃんとみてないとつぎみたときにとなりにいるきがしてじっとみてた。

 

「さくらぁ。」

 

 まえのこわいものがわたしをよんでる。

 

「こっちへこぉい。」

 

 ひっしにくびをよこにふった。

 コワイコワイ。

 だれかにたすけてほしかった。

 けどわたしはイラナイこで。

 ポロポロなみだがこぼれた。

 しっかりみないといけないのにしたをむいてしまった。

 

(ダレもワタシのことをヒツヨウじゃないんだ。・・・ソレナラ。)

 

 ソレナラ、どうなっちゃてもイイヤ。

 めをとじる。

 コワイものがちかづいてくるのをかんじた。

 それすらモウどうでもよくて。

 めをつぶってワタシがオワッテしまうのをマッテイタ。

 

「ギィィィ!」

 

 いきなり、きこえたコワイもののひめいにおもわずめをひらいた。

 けしきがにじんでよくみえないがコワイものはいなくなったようだ。

 かわりにいたのはたぶんおんなのひと。

 なみだでゆがんだけしきのなかでそのおんなのひとのめだけがいんしょうてきで。

 とてもあおくて、とてもとてもやさしそうで。

 

「大丈夫だった?」

 

 おんなのひとがなみだをぬぐってくれて、しんぱいしてくれて。

 

「あっ」

 

 そのはなれていくぬくもりをはなしたくなくて、おんなのひとにだきついた。

 

 こわかった。

 ひきはなされちゃうかな。

 おこられちゃうかな。

 

「…………。」

「っ!」

 

 おんなのひとはそんなわたしをだまってだきしめてすこしぎこちなくあたまをなでてくれた。

 

「ひっく」

「…………?」

「あーーー!」

「…………!?」

 

 かなしくないのになみだがでて、かってにこえがでた。

 ただ、ただ、

 とつぜんなきだしたわたしにとまどいながらつよくつよくだきしめてくれるこのやさしいひとにだきつきつづけた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。