更識楯無に弟が居て簪に兄が居ても良いじゃない? 作:銭湯妖精 島風
ややシスコンの気が有る僕が姉と妹の心配をしていると、いつの間にか始業の鐘が鳴り、山田先生が入って来てHRを開始する
どうやら副担任らしい山田先生の自己紹介にクラスメイトの98%が反応せずに、一夏へ視線を注いでいる状況に少しだけ同情しつつ、次の出方を伺っていると
山田先生はクラスメイトに自己紹介をする様に指示を出し、1番最初の子が立ち上がり自己紹介を始める
順番からして一夏が先になるので、とりあえず一夏の出方を伺ってみる事にする
と言っても自己紹介なんて大体はテンプレで充分だと思うけどね
そんな事を考えていると、一夏の番になり少し取り乱しながら席から立ち上がり
「え、えぇー・・・織斑一夏です」
クラスメイトの視線にたじろぎながら振り絞る様に自分の名前を名乗り口を閉ざす
多分、表情を見るにアレコレ考えてはいるんだろうけど、答えが見つからないみたいだ
そんな数十秒の沈黙の後、一夏は意を決したのか口を開き
「以上です!!」
その言葉にクラスメイトのノリの良い子がズッコケ、山田先生も焦りつつズレた眼鏡を直している
その隙に乗じて忍者の様にスルリと教室入って来て、出席簿と思われる黒いモノを一夏の背後で振りかぶる
それを見付けたので、とりあえず一夏に言う
「一夏、後方注意」
「え?うしっっ」
僕が注意した瞬間、一夏の後頭部に出席簿がクリティカルし一夏は痛みで膝を着くが直ぐに顔を上げ
「千冬姉?!なんで此処に?だっっ」
「織斑先生だ馬鹿者」
容赦無く再び一夏の頭に出席簿がヒットし、織斑先生が呆れた様に言う
「全く貴様は真面な自己紹介も出来ないのか?」
「い、いや、でも千冬姉」
「織斑先生、だ」
一夏が織斑先生を千冬姉と呼んだ瞬間に3回目出席簿アタックが一夏にヒットし再び一夏が痛みに震える
「時間もない、さっさと座れ織斑。次は更識、お前からだ」
「はい」
凄い目力で凄まれたら少しやり辛いんだけど、まぁ慣れてるから気にせずに立ち上がり
「えー・・・皆さん初めまして、僕は更識鞘夜と言います。表向きに大々的には報道されていませんが、所謂2人目と言う奴です。特技は変装と護身術、趣味はアニメ鑑賞?かな、皆さんより1つ歳上ですが よろしくお願いします」
軽くお辞儀をしてから織斑先生をチラ見すると軽く頷いていたので合格の様だ、良かった
それから特に問題も起こらずにHRは進み
「これで全員の自己紹介が終わったな?では・・・諸君、私が貴様達のクラス担任の織斑千冬だ。私の仕事は貴様達を1年間で使える人材に育てる事だ、泣き言を言う暇が無い程にシゴいてやるから楽しみにしておけ、此処では私がルールだ。私の言う事には、ハイかYESのみで答えろ。わかったな?」
何という鬼軍曹の様な台詞、だが この程度でなければならない
ISは既存の兵器の中で圧倒的な性能を発揮する
表向きでは兵器扱いはしないとされているが、そんなの建前でしかない
世界のどこかではISは戦場へ立っているし、人を殺している
だからこそ、より厳しく、より厳格に乗り手は育成しなければならない
そんな事を考えいたらHRは終わっていて一夏が少しグッタリしていた
「大丈夫かい?一夏」
「お、おー・・・千冬姉、少しぐらい加減して欲しいぜ」
「ははは・・・」
苦笑して誤魔化し
「思ったより大丈夫そうだね?良かった」
「サンキューな鞘夜、いや鞘夜さん?」
首を傾げながら僕に聞いて来る一夏に
「鞘夜でいいよ、あとタメ口のままでいい。この学園でたった2人の男子生徒なんだから」
「おう、分かったぜ」
ニカッと笑む一夏に微笑み返すと周りから黄色い悲鳴的な声が聞こえる
あー・・・もしかしてIS学園って腐海があるのかなか・・・困ったな
もし手に負えなくなったら姉と実姉より頼りになる幼馴染なお姉さんに相談してみよう
願わくば2人が腐海の住人じゃない事を祈るばかりだ
んー思ったより筆が進まないな、うん
ブランクが空きすぎてしまったからかな
とりあえず、もう暫くがんばります