弱者が転生したのは間違っているだろうか   作:あーーaaa

2 / 10
あれ?地味にチートじゃね?

…寝てしまった。初めて会った人の家で寝てしまった。どうしてだろうか。人間不信を極めたあの私が出会ったばかりの人の家で寝るとか今日の天気はいったいどうなるんだろう。と言うか人の家で寝たことなんて昨日が初めてかもしれない。

今私の横にはヘスティア様が寝ている。とても気持ち良さそうだ。

流石は神と言ったとこだろうか。とても心地よかった。まあ今まで私に優しくしてくれた人なんていなかったからね。多分嬉しかったんだろう。

 

…今の私は怖い目にあった子供が母親にすがるのと同じ状態なのだろう。

 

ちなみにいうと私を生んだ人を母だとは思わない。思いたくない。なにか理由を付けては私に暴言と暴力をふるっていたあれを母親だなんて思いたくない。

 

ちなみに父親のほうがもっと酷かったけどね。だって私が小学校高学年に上がってから毎日私に性的暴力をふるっていたからね。驚きでしょ?ウチは両親ともグズだったからね。

 

 

【挿絵表示】

 

 

はじめの頃はこうなっているのは私が悪いんだと思ってたけどさ、後から気付いたんだよね。初めから二人とも私をいたぶって面白がってたんだって。

 

それを理解してからは何もかも分かんなくなったね。自分がなんなのか、私はなんのためにいるのか、私はなにがしたいのか、とか自分が誇れるものもなくなってもう死のうかと思った時期もあったんだけどね。死ねなかった。正直言うと怖かった。自分の存在そのものが否定されたみたいで。それからは死にたいのに死ねないことすら怖くなってうつになった。でも家にいれば邪魔者扱いされるせいで仕方なく学校に行くしかなかった。

 

家庭環境がそんなだったせいで私は人と話すこともできなかった。怖かったんだ。回りの人にすら否定されるのが。だから私はずっと一人でいた。だから学校の何人グループを作れと言うとてつもなく定番の言葉が担任の口から放たれる度にいつも焦った。だって自分の本当を見られれば見られるほど否定されると思っていたあの頃の私はそれが嫌で一人でいたんだ。それを無理矢理繋げようとする?止めてくれ。ずっとそう思っていた。嫌だった。だけどまだ子供の私はそれを上手く伝えられなくって、ずっと悩んでいた。担任に相談したことだってあった。と言っても自分が何て言ったのかは覚えていない。その時の担任の言葉は

『何でそんなこと言うの?皆といた方が楽しいじゃない。』だ。

楽しくないから伝えたのになぜそうなる?何でかを教えてほしいと言うことは私の両親が私にしてきたことを言えと言うことだろうか。絶対に言いたくない。だから私は言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…今の私は本当に死んでいるのだろうか?もし意識だけがここにきている。もしくはこれは私が現実逃避し続けて出来た妄想だった場合いずれ私はあの世界に戻らなくてはいけないだろう。それは嫌だ。あんな場所にはもういきたくない。

もし死んで転生しているのであれば死なない限りここにいれるだろう。おこがましいかもしれないがあんな辛い目に遭うのはもうごめんだ。神の恩恵?をもらったのだしばらくはおいてもらえるだろう。

 

「…んんっ。ん、ふぁ~……。起きてたのかいサクヤ君?」

「え?あ、えと、はい…」

「昨日はぐっすり寝ていたからね。」

「すいません…。」

「謝ることはないさ、まだ子供だしね。」

子供?確かに神から見たら私なんて宇宙とミジンコぐらいの差があるだろう。だが私は17年生きてきたのだ。子供と呼ばれるほど身長も小さくはない。と思う。

 

私は転生したんだから姿ぐらい変わっているかも知れないとほんの少しだけ期待して洗面所に向かう。

 

 

 

 

 

洗面所に着いて私が思ったことは私そのものなのだ。しかも数年前の。この姿なら子供と言われても仕方がない。私は少し落胆しながら顔を洗う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今私は昨日背中に刻まれたステイタスを写した紙を見ている。最初からスキルや魔法が使えるのは珍しいらしい、この世界魔法まであるのか…。

しかしこのステイタスは私そのものを写しているようだった。

 

ただし魔法(・・)を除いて。

 

 

サクヤ・ナギサ

Lv1

【力】 I0

【耐久】I0

【器用】I0

【敏捷】I0

【魔力】I0

 

【魔法】

掃討する蒼炎(プロミネンスレイド)

詠唱後この魔法のチャージ実行権を得る

【詠唱】

【届くまで燃える弱い意志 響け弱者の咆哮】

【スキル】

【否害者】

受けるダメージをかなり減らす

 

【小心者】

明確な意志がない限り攻撃してもダメージを与えることが出来ない

 

【意志】

守りたいもの、手にいれたいもの、たどり着きたい場所など、明確な意志が定まった時【小心者】のスキルを無効化にする。

 

意志の大きさに応じてステイタスに補正

 

 

 

 

……まんまやん。特に小心者とかさ。この否害者ってのもさ、多分これも私の生前から引いているんだろうか?それにしても否害者かぁ、被害者じゃなくてね。受けるダメージが減るってことはこれ以上痛い思いをしなくてもいいと言うことだろうか?それなら是非とも受け入れたい。まあもう刻まれてるんだけど。

 

しかしこの世界の人達にとってこのステイタスは普通なのだろうか?私目線から見たらチートのように見えるけど。

 

そういえば昨日ベルは冒険者だと言っていたモンスターなんかを狩るのだろうか。その行為を私は出来るのだろうか?

 

「わぁ。すごいね!サクヤ!スキルと魔法が発現してるよ!僕は一個も発現してないんだ………。」

「ベ、ベル元気出して?」

「そうだぞ!ベル君もこれからきっと手に入るさ!」

「神様……。はい!頑張ります!」

なんかベルってちょろそうだな。まあ私は断りきれずなされるがままにされそうだけど。

「じゃあサクヤっ!早く冒険者登録しに行こう!」

そう言ってベルは私の手をって走る。って速い!?転ける!?

「気を付けて行ってくるんだよ!」

「はい。行ってきます!」

「ああ、行ってらっしゃい。」

 

 

 

こうして(弱者)のちょっと強引な冒険が始まった。

 




ステイタス公開です。
意見などがあれば教えてください。できる限り取り入れようと思います。
後、絵を載せときました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。