「ふぁぁぁ…………あ?どこだここ?」
知らない場所………カプセルホテル?あぁ、そういや昨日帰ってなかったっけか。
………あいつ等が発情してたから。
「まぁそれはどうでもいい。今は『
どれくらい出ているかは知らないが、早いに越したことはないからな。今日から調べるか。」
……が、その前に支部に顔を出しておくか。最近『
「今日の予定は……飯食って支部行って情報収集か。最近疲れることばかり続くな……
……裏を返せば、それだけ充実してるとも取れるか。前の世界ではほとんど何もしてなかったしな。
案外楽しんでるのか俺は?」
………………またいつかしっかり考えてみるか。……………ん?あれは………
「お~い、お前等~。」
「えっ?………あっ!アンタ……」
「あら、楠木さん。」
「よっ、銀行強盗事件以来だな。」
「そうね。」
「あれ以来、支部にも顔を出されてないので………」
「おっ、心配したか?」
「腹立たしいことこの上ありませんでしたわ。」
「…………。」
「て言うか、アンタあの時の約束忘れてないでしょうね?」
「約束?………………俺が偶然手に入れた珍しいゲコ太グッズをあげるってやつか?」
「うそっ!本当にっ!?」
「ほれ、やるよ。」
「か、可愛いぃぃぃ!!」
「ふぅ……………」
何とかごまかせたな。こんな所で戦うとなると大変なことになるからな。
「……………。」
「…………何だよ白井?」
「いえ………お姉様の扱いが上手くなっていると思いまして……」
「面倒を避けるのに必死なだけだ。それより、お前等はここで何を?」
「昨日起こった
「
もうそこまで行ってるのか…………って、ちょっと待て。確かインデックス関連の事件って
となると、これからの出来事も急に変わったりするかもしれないな…………
「昨日いなかった楠木さんは知らないでしょうけど。昨日いなかった楠木さんは!」
「…………悪かったよ。それで、その事件がどうしたんだ?その様子だと解決したんだろ?」
「そうなのですが…………」
「その時の犯人がおかしいのよ。」
「顔が?」
「違うわよ。レベルよレベル。」
「お姉様が見た限りでは、犯人の能力は『
『
「じゃあビリーの見間違いだろ。」
「いや、あれは確かにそれくらいの破壊力だったわ…………ってか、ビリー言うな!!」
「じゃあ何か、能力が急に成長したのか?」
「それが不可解なんですの。一体どうやって…………う~ん………」
「そんなに煮詰まってるなら一回頭切りかえない?あれで。」
「そうだな。ちょうど冷たいものが食いたかったところだ。」
「………そうですわね。」
チリリ~ン………
「結構種類あるな。」
「そうね。私は何にしようかしら………」
「不思議なものですわね。気温自体は変わらないのに風鈴の音色を聞くと少し涼しく感じますの。」
「まぁそうだな。」
「あぁ、共感覚性ってやつね。」
「共感覚性?」
「一つの刺激で二つの感覚を得る事よ。赤系の色を視たら暖かく感じたり、青系の色を視たら冷たく
感じたりするでしょ?あれの事よ。はい、かき氷。」
「ありがとうございますですの。」
「視覚以外にも影響があるわ。」
「『暖色』『寒色』ってやつだな。」
「そ。このかき氷なんかもそうよね。」
「シロップの味に色のイメージをプラスしてますのね。」
「人間の頭って意外と簡単っていうか単純っていうか………」
「ま、それを利用して色々できたりするかも知れないがな。」
例えば、音声ファイルにして人の脳波に干渉したりな。ま、今言うことじゃないか。
こいつ等には自力でここまで辿りつかせよう。
「あっ、御坂さん白井さん楠木さん!」
「おっ、久しぶりだな佐天。」
「久しぶりって言っても数日ぶりですけどね。あっ、おいしそう………」
「確かにそうだな。食いたいなら買ってこいよ、今なら俺の財布のひもが緩いぞ?」
「買ってきます!」
「あはは………そういえば、気になってたんだけど………」
「ん?」
「アンタっていつも私服だけど、学校どうしてんの?」
「行ってない。見たこともない。」
「見たこともない?どういう事よ?」
「最近来たからな、この町に。だから在籍してるだけでいっさい関わってない。」
「そうでしたの。ですが流石に一回も行っていないというのは『
「いいんだよ。あっちも何も言ってこないしな。」
「何も言ってこないって…………一体どんな学校よ?」
「あぁ~…………確か海星学園って名前だったか。」
「「……………。」」
「………何だよ?」
「「えぇ~!?」」
「わっ!?と、ととと……ど、どうしたんですか?」
「おう佐天。いや、何か俺が学校の名前を言ったらこいつ等が騒ぎ出したんだ。」
「学校?どこの学校ですか?」
「海星学園。」
「海星学園って、学園都市五本指の一つで超名門学校じゃないですか。」
「へぇ~、そうなのか。」
そういやアレイスターがそんなこと言ってたな。別に行く気もないから関係ないが。
「というか、何でそんな話になってるんですか?」
「俺の通ってる学校は何なんだって話になって、それで。」
「えっ、俺の通ってる学校って………まさか楠木さん、海星学園に通ってるんですか?」
「行ったことはないが、在籍はしてる。」
「……………。」
「…………何だよ?」
「えぇ!?」
「…………デジャヴ発動。そんなに驚くことか?」
「当たり前よ!逆に何でそんなに知らないのよ!」
「海星学園といったら、最近急激に成長してて、他の五本指を追い越す勢いなんですよ!」
「わたくしたち常盤台をも追いぬかんとばかりになってきているんですの。」
「へぇ…………興味ない。」
「アンタねぇ…………」
「それより、今はさっきの話の方が大事だ。」
「………そうですわね。」
「はぁ………あっ、そうだ。佐天さん、初春さんの容態はどう?」
「熱自体は大したことないですよ。一日経てば治る程度です。」
「初春の奴風邪引いたのか?」
「はい、昨日の事件で少し体調を崩しちゃったみたいで。」
「………これは勉強になったな。馬鹿でも風邪を引くっと………」
「あはは……………」
「そういや佐天さん、昨日言ってた『
黒子に詳しく聞かせてやってもらえないかしら。」
「えっ?いいですけど…………」
…………………
「能力の
「いや、だから噂ですよ!あたしが言ってる訳じゃなく………
それに実体もよく分らない代物なんですよ!?」
「まぁ普通能力の開発は何年もかけてするもんだし、そんな都合のいい話があるかって思うけど……」
「実は、犯人の登録された能力の
ではありませんの。数件ですがここ数日そのような事件が立て続けに起こっています。」
「………その物の話が嘘か本当か知らないが、タイミングが良すぎるな。」
「えぇ。『
「佐天さん!!」
「はっ、はい!?」
「『
「え、えっと……自称ですけど、『
ただ、その人たちが怪しいっていうか、不良っぽいのばっかでどこまで信用できるか…………」
「……………信憑性が低いが、一応調べてみる価値はありそうだな。」
「そうね。ありがとう佐天さん!」
「あっ、いえ……………えっ?『
「ほぉ、本当に書き込んでる奴がいるな。実名とは…………頭沸いてるのかこいつ等?」
「調べたところ、確かに素行のよろしくないグループのメンバーばかりのようですわ。」
「ふぅ~ん…………じゃあ直接そいつ等の所に行って情報を聞き出そう!」
「ま、それが一番手っ取り早いな。」
「ちょ!楠木さんはともかくお姉様は民間人!そんなことをさせるわけには…………」
「アンタは『
「で、ですが途中で相手に腹を立てて能力を使ったりなぎ倒したりしてはいけませんのよ?」
「分かってるわよ。それじゃまるで私が暴れん坊みたいじゃない。」
「自覚なかったのか?お前は立派な暴君で…………」
「なにか言ったかしら?」
「……何も。」
「そ。まぁ私に任せておきなさいって!」
「いえ、ですが…………」
「いや、お前も白井と一緒に付いてくるだけでいい。俺がやる。」
「えっ?いやでも………」
「俺だったら『
それに、男である俺がそんな危険なことを女に任せるってのもおかしな話だ。お前は『
である以前に一人のか弱い女の子だしな。」
「なっ!?」
「………か弱いは違うか、暴君だし。」
「……おい。」
「そういう訳だから俺に任せておけ。」
「まぁ、わたくしは構いませんが………」
「(か弱い……女の子………)」
「………お姉様?」
「………し、しょうがないわね。そこまで言うなら任せるわよ。私、か弱い女の子だから!」
「お姉様…………」
「よし、じゃあ早速行くとするか。」
「『
「あぁ。どんな些細なことでもいい、今は情報が必要なんだ。
お前等がネットに書き込んでいるのを偶然見つけてな。」
「こっちも情報を手に入れるのに苦労したんだ、教えられるかよ。」
「そうか……………」
「……どうする気かしらアイツ?」
「さぁ…………厄介なことにならなければいいんですが…………」
「どうしてもか?金ならあるが………」
「…………値段によるな。」
「最低十万はいるな。それ位貴重な情報なんだよ。」
「何だ、その程度でいいのか?」
「…………何だと?」
「何なら、もっと出せるが?」
「………………。」
「信用できないか?ま、当然だな。なら………」
バサッ!
「………財布?」
「いくら入って……………っ!?」
「この他にもカードがあるが………情報を教えないならお前等には関係ないな。
食事の邪魔して悪かった。他を当たるとする………」
「ま、待て!…………場所を移そう。」
「………分かった。」
ここまでは順調だな。あとはこいつ等が有益な情報を持っているかだが…………
っと、あいつ等に知らせないとな。
「………!動いたわ。うまく行ったのかしら?」
「………行ってみましょう。」
「…………ここらでいいか。」
「ここまで離れる必要性が分からないがまぁいい。さっさと情報を………」
「おっと、その前に財布を渡してもらおうか。」
「さっき言ってたカードも一緒にな。」
「………金を取れるだけ取った上で、情報を与えない算段か。」
「へっ!よく分ってんじゃねぇか。なら、痛い目を見ねぇ内に有り金全部置いて消えろ。」
「はぁ……………やっぱこうなるか。ったく、面倒だ。」
「あぁ?何言ってやがる。とっとと金置いて消えな。それとも、ボコられなきゃ分からねぇか?」
「簡単に言おう。『
「………あぁ?テメェ、嘗めてんじゃねぇぞ!!」
「……………。」
ドガッ!!ドゴォォン!
「……………は?」
「な、何だよ、今の…………」
「同じことを二度も言わせるな、さっさと情報を言え。」
「はぁ……………結局こうなるんですのよね。」
「いいじゃない、こっちの方が手っ取り早いし。」
「お前等、別に出てこなくても……」
「それが、出なくてはならない状況なんですの。」
「??」
ズサッ………
「………こいつ等の仲間か。」
「おそらくね。ったく、面倒臭いったらありゃしない。」
「その割にはお顔に笑みがこぼれているようですが?」
「そ、そんなことないわよ。」
「とにかく、こいつ等を何とかしないと情報は聞き出せないな。」
「そうですわね……………って、お姉様?」
「こういう大人数だったら、私がやりやすいわ。」
「はぁ………くれぐれもやりすぎないようお願いしますの。」
「俺たちを巻き込むなよ。」
「分かってるわよ。」
「テメェ等、やっちまうぞ!!」
「ふぅ…………っ」
バチチチチチチッ!!
「……ま、こんなもんかしらね。」
「お前、一人くらい残しておけよ。情報を聞き出せんだろうが。」
「あっ!そ、そうだった……」
「お姉様…………」
「随分と派手にってくれたじゃないか。」
「………?」
「あ、姐御………」
姐御って、確かアニメオリジナルキャラクターだろ?何だかよく分らなくなってきたな。
「おいお前たち、あんな嬢ちゃんたち相手になにやってんだい?」
「す、すいません。」
「女の財布なんか狙いやがって………」
「い、いや、俺達が狙ってたのはあの女じゃなく………」
バチンッ!
「がっ!」
「あたいに口ごたえかい!」
「す、すみません!!」
「謝る相手はあたいじゃねぇだろ!ほらお前たちも!!」
「は、はい!」
「………何なのあれ?」
「さ、さぁ………」
「わ、悪かっ………」
「ちょっとストップだ。」
「!?」
「そいつ等が狙ったのは俺だ、この二人じゃない。」
「……………。」
「だからそいつ等が謝る必要はない。」
「まぁ、確かにそうですわね。」
「意外とそういうところ気にすんのねアンタ。」
「まぁな。そういう訳だから、そいつ等を許してあげてくれ。」
「テメェ!何上から目線で……」
「口出しするんじゃないよ!!…………こいつ等が迷惑かけてすまなかった。
………お前等!さっさと帰んな!!」
「は、はいっ!!」
……………
「………お前、あいつ等をまとめてるのか?」
「そうだ。」
「なら、『
「そんなことより…………アンタ、あたいと勝負しないかい?」
「???」
「あたいの舎弟をあんなにかわいがってくれたんだ。それなりのケジメはつけさせてもらうよ。」
「ち、ちょっと!ケジメって、さっき謝ってくれたじゃない。」
「あれはあれ、これはこれ。借りはきっちり返さないとね。
それに、あたいの相手は嬢ちゃんじゃない。」
「えっ?で、でもあいつ等やったの私だけど………」
「確かにね。でも、あたいはジュンタを吹っ飛ばしたアンタとやりたいんだよ。
あの能力、面白そうじゃないか。」
………………能力使ってないんだがな。この空気じゃ言えない………
「どうなんだい?」
「……………いいだろう。」
「いや、いいだろうってアンタ…………」
「白井、御坂を連れて少し遠くに行ってろ。」
「ですが………」
「いいから。……後で御坂のお宝写真やるから。」
「行きましょうお姉様!」
「ちょっと!?私のお宝ってなん……!?」
ビシュン!!
「さて、準備は整った。そろそろ始めようか。」
「随分と自信があるようじゃないかい。こっちは『
「そうだな。が、そんなことどうでもいい。俺は『
お前に勝ったら教えてくれんだろ?」
「………舐められたもんだね。ならその自信のある能力を見せてもらおうじゃないかい!!」
バッ!!
「!?」
「あたいからは逃げられないよ!」
「っ!地面が…………」
「あたいの能力は『
この能力………確かアスファルトの粘度を操ることが出来るんだったな。
さて、どうしたもんか……………ってうぉ!?
「さぁどうする!」
「ちっ!」
ドゴッ!
「っ!腕が………」
力任せにやれば地面ごと砕けると思ったが………ってかこれマズいな!?身動きできねぇ!
「どうした?来ないならこっちから行くよ!!」
「くっ………『
「っ!?」
バチチチチチッ!ドガァァン!!
「!!地面を盾にしたのか。」
「こんな攻撃、あたいには効かないよ!」
「………………。」
はぁ…………こう身動きが取れないとなると、アレを使うしかないか。
アレを使うと色々面倒なことになりそうだが………仕方ない。
「アンタも能力者なら本気で来な!」
「………少し気絶してもらうぞ。」
「?何を言って…………」
ブォォォン!!
「っ!?!?うっ………」
バタンッ!
「ふぅ………何とかなったな。さて、あいつ等の所に…………って、ん?」
妙に街が暗いな。停電か?こんな時間に停電とは災難……………ここ、変電所だったのか。
「あれ……………俺の所為?」
「あれ?意外と早かったわね。」
「お疲れ様ですの。」
「あぁ……………」
「それにしても、急に停電になったわね。」
「えぇ、それも大規模で。これでは事故にもつながってしまいますの。」
「そ、そうだな。」
…………まさか、『覇王色の覇気』が人間以外にも効くとはな。
こいつ等はあそこが変電所だってことに気づいてないみたいだから黙っておけばバレないな。
「あと、一瞬気絶しかけたわ。」
「あれは本当に危なかったですわね。」
「あっ…………そう。」
『覇王色の覇気』をしっかりコントロールできるようにしとかないとな…………
「ともあれ、今日はもう暗いですし終わりにしましょう。楠木さんの様子からするとあのスキルアウト
から何も聞きだせなかったのでしょうから。」
「そうなの?」
「…………失礼極まりない発言だが、よく分かるなお前、俺のこと。」
「ここ数日で楠木さんの心はある程度読めるようになってきましたわ。」
「お前は占い師か。」
「とにかく、黒子の言う通り今日はもう遅いから帰りましょ。門限もあるし。」
「そうだな。じゃあまた明日な。あと白井、写真は明日。」
「楽しみにしてますの!」
「持ってこなくていいし楽しみにすんな!」