とある転生者の崩壊道≪ブレイクロード≫   作:天譴

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更新が約三か月後振りになってしまい本当に申し訳ありません!九月は諸事情により、
十月はただ単にポケモンにハマってしまいました。本当にすいません……



決意表明………は失敗した。

      ズバッ!ドゴンッ!!

 

     「ふぅ………こんなもんか。」

     

      …………刀と銃の扱いは大体分かった。この二つを同時に上手く使えればいいんだが………

      何年後になることやら………

 

     「あっ、こんな所にいた!動いちゃだめって言ったじゃん和真さん!」

     「おぉ、凛。」

     「というか、こんな場所いつ作ったの?」

     「このマンションに来たときに既に作っておいた。能力だけに頼らないようトレーニングするために。」

   

      この前の戦いでは能力に頼りすぎた。それだとこの先確実に殺されるはず。

      リミッター解除もそう多くは使えない。なるべく能力を使わないで……………

      というより、能力の使いどころをしっかり考えて勝てるようにしておく必要がある。

      他人の能力全開っていうのも少し気分が悪い。

 

     「………今さらだが、お前平気なのか?」

     「何が?」

     「いや、この部屋重力を三倍ぐらいにしているんだが………」

     「またベタなトレーニングだね。大丈夫だよ、能力で何とかなってるから。」

     「……『自然還元(ナチュルリダクション)』だったか?便利な能力だな。」

     「それよりこんなことしてちゃ駄目だよ。昨日退院したばっかなんだから。」

     「何の問題もない、お前にも治療してもらったしな。むしろ入院する前より良くなっている。」

     「またそんなこと言って…………理后さんが心配してたよ?」

     「その言い方だと他三人はしてないようだな。心配するような奴らでもないが。」

     「口では言ってなかったけど、多分沈利さんたちも気にしてると思うよ。だって………」

     「………だって?」

     「な、何でもない!もうご飯の時間だから早く来てね!」

     「??あぁ……」

   

      ………何なんだアイツ?まぁいいか。それよりこれからの予定だな。色々あるが、先ずは神裂だ。

      確かもうすぐ襲来してくるはず………。

 

     「………能力に頼らず、なお且つ実戦経験ほぼ皆無の俺があの聖人に勝てるか?普通に考えたら

      確実に瞬殺だ。能力を使えばどうにかなるだろうが…………」

 

      …………いや、能力にあまり頼らないというのをテーマに今後はやっていくと決めた。

      決意表明って奴だな。神裂だろうと一方通行だろうと『神の右席』だろうとドンと来いって話だ。

      ………………まぁ頼るときは頼ると思うが。

 

     「何ぶつぶつ言ってんのよ?」

     「?………麦野か。何か用か?」

     「音が聞こえたから覗いただけよ。まさかこんな場所もあるなんて思わなかったわ。」

     「お前等も少しは体鍛えろよ。能力に頼りっぱなしじゃいつか痛い目見るぞ。」

     「大きなお世話よ。私が負けるとこなんて想像もできないわ。でしょ?」

     「………容易にできるな。お前が目を抉られるシーンとか。」

     「よほど目を抉ってほしいみたいねアンタ。今ここでやってやろうか?」

     「冗談だ。それより凛がもう飯だと言っていたぞ。どうせお前等も来るんだろ、さっさと行くぞ。」

     「どうせって何よ、口悪いわね。」

     「お前に言われたくない。」

     「………そういや入口にあったでかい装置、あれ何よ?」

     「あれは重力を変えられる機械だ。恐らく、あの『裏超能力者(アンダーレベル5)』の能力を応用したんだろう。」

     「………今思い出しても腹立つわねあのクソ野郎。」

     「あれに狙われてるというのを忘れるなよ。」

     「分かってるわよ。それより、そんな装置誰が作ったのよ?」

     「さぁな。アレイスターに貰ったから制作者は知らん。『木原』とかが作ったんだろ。」

     「『木原』、ねぇ………」

     「……因縁でもあるのか?」

     「別に。良い印象がないだけ。」

     「確かに、俺の知る限りでは『木原』はこの町最大の闇だと思っているからな。

      良い印象がある訳がない。」

     「アンタも相当闇だと思うけど。」

     「ほとんどの人間に知られていないからセーフだ。」

     「セーフって何よ……」

 

 

 

 

 

 

     「そういえば、少し前から学園都市に二人侵入者がいるらしいよ。」

     「………凛、どっからそんな情報手に入れたんだよ。」

     「たった二人でなんて、何考えてるのか分からないって訳よ。」

     「少し前ということは暗部はまだ超見つけられてないということでしょうか?」

     「二人くらいとっとと見つけろってんだ。私達の所に仕事を回さないで欲しいわね。」

     「気にするな。その二人は俺達…………というか、この町に対してはあまり害はない。」

     「楠木さんはその二人に超会ったことがあるんですか?」

     「資料としてならどちらとも知っているが、実際に会ったのは片方だけだ。」

     「その人達って強いの?」

     「あ~………俺が会った方は学園都市でなら『大能力者(レベル4)』程度だろう。ただ、もう一人はやばいな。

      余裕で『超能力者(レベル5)』程の力はある。」

     「うげぇ、ますます私達に関わらないで欲しいって訳よ。」

     「だからお前等、しばらくの間外をうろつくなよ。さて……」

     「くすのき、どこか行くの?」

     「ちょっとな。」

 

      ビリー達の所に顔を出しておかないと後でグチグチ言われそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ガチャ!

 

     「あら楠木君、怪我が治ったのね。」

     「おぉ、初登場おめでとうございます固法先輩。」

     「初登場?何のこと?」

     「いや、こっちの話です。あいつ等は?」

     「買い物に行ったわ。何かコソコソしてたけど………」

     「そっすか。じゃあ帰ってきたら、怪我は完治したと言っといてください。」

     「ここで待てばいいじゃない。というか、『風紀委員(ジャッジメント)』なんだからちゃんと仕事しなさい。」

     「今日は都合が悪いっすね。ではまた。」

     「あっ!ちょ、待ちなさ……」

 

      バタンッ!

 

     「さてと………」

 

      神裂が当麻のところに来るのは夜だったな。それまで何をして時間を潰すか…………

 

     「……何もすることないなら『風紀委員(ジャッジメント)』の仕事しろって話だな。

      初登場固法先輩をもうちょっと出させてあげればよかったか。」

     「……げっ!ア、アンタ!?」

     「あ?………お前等。」

     「うわっ!く、楠木さん!?」

     「も、もう退院なされてたんですの?」

     「昨日な。お前等は何やってたんだ?固法先輩は買い物に行ったと言ってたが………」

     「ちょ、ちょっとね!」

     「く、楠木さんはこれからどこに行くんですか?」

     「まぁこの辺をブラブラしようかと。暇だし。」

     「そ、そうですか。」

     「ん?いつもみたいに『風紀委員(ジャッジメント)』の仕事をしてくださいとか言わないんだな。」

     「ま、まぁ楠木さんは退院したばかりですので、今日はゆっくり休んでくださいな。」

     「そうか、ならお言葉に甘えてそうさせてもらうとする。じゃ、またな。」

     「お大事に~。」

 

      ………何か明らかに様子がおかしかったな。『幻想御手(レベルアッパー)』事件の後って何かあったっけ?

 

 

 

 

 

 

 

     「ふぅ……危なかったぁ。」

     「まさかもう退院しているなんて……」

     「流石というかなんというか。」

     「とにかく、さっさと戻って準備するわよ。」

     「そうですわね。楠木さんだったら、明後日の準備の途中に突然来てもおかしくないですし。」

     「それにしても、御坂さんがこんなことをしようって言ったときはびっくりしましたよ。」

     「ほんとほんと。楠木さんに内緒で退院記念のお祝いをやるなんて、

      御坂さんってサプライズ好きだったんですね。」

     「そ、そんなんじゃないわよ。これは佐天さんの退院祝いであって、アイツはおまけよ。」

     「とか言いつつ、ちゃんとプレゼントも用意してるじゃないですか。」

     「こ、これはあいつが奢れっていうから買っただけよ!」

     「………いちごおでんがいっぱい………」

     「……想像しただけでもう……うっ!」

     「わくわくしますよね!あぁ~、楠木さんはなんて幸せなんでしょう!!」

     「「「……………。」」」

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「くっ…………ない。」

 

      どういうことだ。どの自販機に行ってもいちごおでんがない。何かの陰謀か?

 

     「俺の癒しが…………はぁ………」

 

      ……仕方ない、諦めるか。しかし一体誰が…………ん?

 

     「……暗いな。今時間は………!!もうこんな時間だったか!早く行かないと間に合わなくなる!」

 

 

 

 

 

 

     

 

     「確かここらへんだったはず…………っと、いたな。よし……行くか。」

 

 

 

     「そろそろ終わりにしましょう。」

     「くそっ………」

 

      ヒュン!ガキンッ!!!

 

     「「っ!!??」」

     「意外とギリギリだったな。」

     「か、和真!?」

     「!?」

     「だいぶやられたようだな当麻。ここは俺が引き受けるからお前は早く行け。」

     「な、何言ってんだよ!!俺も一緒に……」

     「お前がいたところでこいつには勝てない。」

     「確かにそうかもしんねぇけど!!」

     「分かっているなら早く行け。お前がここで倒れたら、あのシスターはまた一人になるぞ。」

     「っ!!………分かった。頼んだぞ!!」

     「……………。」

 

      さて、ここからだな…………

 

     「貴方は何者ですか?魔術師ではない様子……」

     「……ステイルから聞いていないのか?妙な奴がいたと。」

     「!!………なるほど、貴方がステイルが話していた楠木和真ですか。」

     「ご明答。そういうお前は神裂火織だな。」

     「やはり知っていますか。ステイルのことも知っていた様子………一体何者なんですか?」

     「学園都市暗部に所属しているただの高校生だ。」

     「暗部………何故あの子を助けるんですか?」

     「あの子って、インデックスのことか?何故って……助けないと物語が変わってしまうからな。

      まぁ俺が何もしなくても助かるんだが。」

     「物語?」

     「気にするな、こっちの話だ。それよりどうする?俺はお前がここで退いてくれるなら何もしない。

      というかそっちの方が助かるな。聖人相手は怖い。」

     「私が聖人ということが分かっていても、私を邪魔するというのですか?」

     「ここまで来て俺が逃げるわけにいかないだろう。

      格好悪すぎ且つ最低な人間にはなりたくない。」

     「そうですか。あまり気は進まないですが、邪魔をするというのであればやらなくてはなりません。」

     「………………。」

     「………………。」

 

      ザッ、ガギンッ!!!ガギッ、ザシュッ、ドゴンッ!!!

 

     「っ…………」

     「どうしました?ステイルが言っていた妙な力は使わないのですか?」

     「あまり頼らないようにしたんだよ。たくさん使ったら面白くないだろ?」

     「………能力を使えば私を楽に倒せるということですか。」

     「ま、そういうことだ。」

 

      ………実際のところは分からないがな。

      須佐能乎を使っても何だかんだで生き残りそうだしこいつ。

 

     「……その余裕が命取りにならないといいですね。」

     「御心配どうも。唯閃どころか七閃すら使っていないところを見ると、

      今の時点では俺は相当舐められているようだな。」

     「っ!七閃ならまだしも唯閃まで………」

     

      俺的にはその二つを使われる前に有効打を入れておきたいところ………動くなら今だな。

 

     「……………。」

 

      ビシュン!!

 

     「っ!?………なっ!?」

     「!?」

      ドガッ!!

 

     「くっ………」

     「っ………浅いか。」

     「(今のは一体?あの少年の姿が………消えた?いえ、あれは………)」

    

      マジか。完全に後ろを取ったつもりだったが…………あの状態から防御出来るか普通?

 

     「今の……能力ではないようですね。身体能力だけで消えたと錯覚するほどの動きをするとは……

      私が想像していた以上に貴方は化け物じみていますね。」

     「その化け物じみた奴の死角からの攻撃を難なく受けるお前の方が化け物じみてるがな。

      今ので結構なダメージ与える予定だったが…………」

     「これは私も手を抜いていられませんね…………あまり時間をかけるわけにもいきません。」

     「…………。」

     「…………七閃。」

 

      ギュィィィィン!!

 

     「っ!!チッ!」

     

      ガキンッ!!ヒュン!

 

     「!!見事な身のこなしですね。ですが………これならどうです!!」

 

      ボワァァァッ!!

 

     「っ!?七閃のワイヤーに火を伝わせて……って、マズッ!囲まれ………」

 

      ドゴォォォン!!

 

     「…………………。」

     「はぁ…はぁ……くっ………。」

     「どうやら、今度は能力を使ったようですね。『空間移動(テレポート)』というものですか?」

     「はぁ……はぁ…少し……違うがな。」

   

      くそ……マジで化け物だ。俺の今朝の決意表明を見事に台無しにさせられた。

      刀の扱いも奴の方が上、身体能力は………まぁどっこいどっこいか。

      飛雷神の術をフルに活用しないと勝てないか?………いや、ここは………

 

     「これ以上やっても無駄だと思いますが?」

     「はぁ…はぁ……ふぅ…………」

 

      スッ………

 

     「(……雰囲気が変わった?何をしたのか分からないですが、このまま一気に……)」

  

      ビシュン!!

 

     「動きは読めています。後ろに回ろうとしても無駄です!!」

     「………………。」

 

      ガギンッ!!

 

     「っ!?」

     「……………。」

 

      ガギッ!ギンッ!ドガッ!!

 

     「がっ!?」

 

      ドゴォォン!!

 

     「はぁ…はぁ…(一つ一つの攻撃の重みが先程とは比べ物にならないほど強い!一体何が…)」

     「……………。」

     「(………脱力している?本能にすべてを任せて動いているということですか。

       確かに、無駄な思考を無くすことで一撃一撃に集中することが出来ます。)」

     「……………。」

     「ですが、攻撃に集中すれば防御がおろそかになります。

      そのような状態で私の七閃は防げません!!」

 

      ギュィィィン!!

 

     「……………。」

 

      ズバッ!ザシュッ!!!

 

     「なっ!?」

 

      ドガッ!

 

     「ぐっ!!ガハッ!?」

     「………………。」

     「ま、まさか………自らの体が傷付くことを無視して攻撃してくる…とは……」

     「……………。」

     「(こんな所で唯閃を使うことになるとは……ですが、唯閃を使わない限りおそらく

       あの少年には勝てない。考えている時間はないですね……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「へぇ~。あいつ、能力なしでも意外とやるじゃん。さっすが、あたしが目を付けた奴ね!」

     「目を付けたのは主じゃなくわっちじゃがな。」

     「うわっ!?い、いきなり出てこないでよ師匠!!」

     「出てくるも何も、ここはわっちの空間じゃ。主の方が場違いなんじゃ。」

     「師匠の物は弟子の物、弟子の物は弟子の物って言うでしょ!」

     「そんな言葉は存在しないんじゃが………まぁいい。それより、あやつがどうかしたのか?」

     「能力なしでも結構やるじゃんって思ってたところ。」

     「何じゃそんなことか。そりゃそうじゃろ。あやつは生前から戦闘のセンスがずば抜けておった。

      不良でもやっておれば全国制覇も夢じゃなかったじゃろう。」

     「何よ全国制覇って…………ってか、アイツいつの間にあんな戦い方覚えたのよ?」

     「元々あの状態への成り方は知っておった。確か勉強で追い込まれた時によく使っておったわい。

      それを勉強じゃなく戦闘に用いっておるだけのことじゃ。」

     「でもこのままじゃヤバくない?あの状態じゃまともに防御できないわよ?」

     「確かに、あの状態であの聖人の唯閃とやらを喰らったら一発KOじゃな。仕方ない……

      解いてやるとするか。誰かが起こさない限り解けないからのぉ。」

 

 

 

 

 

 

 

     「……………。」

     「はぁ…はぁ……やりますね。人間の本能の動きというものは恐ろしいものです。ですが

      私も負けていられません。悪いですが、唯閃を使わせてもらいます。」

     「………………。」

     「……行きます。覚悟!!」

     「………………。」

 

      ポンッ

 

     『これ、早く起きんか和真。』

     「………あ?あれ、今のは…………」

     『前を見んか馬鹿もの。』

     「前?…………っ!!??」

 

      ズバンッ!ドゴォォォォン!!!!

 

     「………………。」

     「だはぁ!?あ、危な………」

     「っ!?喰らう直前に自我を取り戻したのですか…………」

     『まったく、危険な戦い方をしおって………』

 

      この声………爺さんか?

 

     『そうじゃ。まったく、わっちが助けに入らんかったら主は死んでおったぞ。』

 

      あの戦い方でいけるかなぁと思ったんだが…………現実はそんなに甘くないな。

 

     『当り前じゃ、使う相手を考えんか。相手は聖人なのじゃぞ。』

     

      聖人がどれほどのものなのか具体的に分かってなかったんだよ。

 

     『もうこの戦闘ではあの状態にはならんことじゃ。でないと死ぬぞい。』

       

      とは言うが、あの状態じゃないと俺はさっきの威力の攻撃は出せないぞ?

  

     『それのことなら心配ない。先ほどあの状態になったことで一撃の威力は変わらん。』

 

      何だその理論?滅茶苦茶過ぎるだろ。誰も納得しないぞ。

 

     『そういう風にこの世界は出来ておるんじゃ。とにかく、そのままで戦うんじゃ。』

     「………分かったよ。」

     「??分かったとはどういうことですか?」

     「独り言だ、気にするな。それよりどうする?

      無気力状態じゃなくなった俺は唯閃であろうと捉えられない。それにあの状態での

      戦闘を経験したことで、普通の状態でも一撃の威力はさっきと変わらないらしいぞ。」

     「っ……………ですがこんな所でやめる訳には………私がやらなければあの子は……」

     「………インデックスをボコボコにして記憶を消さないと命を落とす………だろ?」

     「っ!?な、何故それを!!」

     「俺の情報網を嘗めるなよ。少なくともお前等よりは確実に知っている。」

     「くっ……!!」

     「お前等はインデックスを死なせたくない。その為にこれまで何度も記憶を消してきた。

      最大主教(アークビショップ)………ローラ=スチュアートの言いなりの駒となって。」

     「っ!!」

 

      ガッ!!

 

     「お前に何が分かる!記憶を消さなければあの子は死ぬ。

      大切な友を助けるための行動の何が悪い!!」

     「……原作読んでいたときから思っていたんだがな……記憶が消えることと死ぬこと……

      俺にとっては同じだと思うんだが?お前等は大切な友人を何度も何度も殺してるんだよ。」

     「そんなことは分かってる!!!でも命がなくなるよりはマシだ!!

      それともお前は命を奪った方がマシだと思っているのか!!!」

     「はぁ……俺の話を聞いてなかったのか?記憶が消えるのも死ぬのも同じだ。どちらかよりマシ

      とか思ってる時点でお前等は友として……人間として終わってる。」

     「っ!?」

     「………………。」

     「……じゃあ、私にどうしろというんですか。

      あの子の命が消えるのを目の前で見てろとでも言うんですか!!」

     「………お前が友としてアイツを本当に救いたいと思っているなら、記憶を消さずに

      助ける方法を教えてやってもいいが?」

     「ほ、本当ですか!?」

     「あぁ。だから…………そろそろ手を放してくれ。い、意識が……飛ぶ……」

     「あっ!す、すみません………」

 

 

 

     「ゴホッ!はぁ……インデックスは完全記憶能力の所為で脳がパンクして死に至る。

      それを防ぐために一年ごとに記憶を消さなければならない……お前等はそう考えているな?」

     「えぇ……そう聞いたものですから。」

     「結論から言うと、記憶で脳がパンクすることはまずない。」

     「はっ?いや、ですが彼女は実際苦しんで………」

     「確かにアイツは苦しむ。だがそれは記憶がパンクしてしまうからではない。

      アイツにかけられた魔術が原因だ。」

     「……魔術?」

     「『首輪』と言われるもので、それの所為で脳容量が圧迫され死に至る。記憶消去も

      命をつなぐためだけではなく、誰かがインデックスを占有したり

      アイツ自身が逃亡することを防ぐためだ。」

     「そ、そんな…………」

     「お前等に真実を語るはずがない。そうすれば、少なくともお前やステイルはイギリス清教

      を裏切ってでもインデックスを助けようとする。

      奴らは、お前等という強大な戦力を手放すわけにはいかないはずだからな。」

     「………一体誰が………」

     「そんなこと聞くまでもない。もう察しているだろ?お前等のトップ、最大主教(アークビショップ)だ。」

     「………あの女………ですが、あの子のどこにそんな術式が?」

     「口の中だ。覗けば見える。」

     「………今さらですが、なぜそのようなことを教えてくれるのですか?貴方にとって我々は

      敵ではないんですか?」

     「確かにステイルともお前とも戦ったが、俺は別にお前等を敵だとは一言も言っていない。

      むしろ戦いは避けたい的なことを山ほど言っているぞ。」

     「………全く読めないですね、貴方は。私があってきた人物の中でも特に異質です。」

     「異質………まぁ、褒め言葉として受け取っておく。」

     「ですが、絶対にブレない一本の芯のようなものを感じます。

      私達があの子を護りたいと思う気持ちと同じような、強い信念が。

      貴方にもそういうものがあるのですか?」

     「えっ?あぁ~…………」

 

      護りたいものねぇ…………いちごおでんか?

 

     「………そうだな。あると言っちゃある。」

     「あの少年ですか?」

     「あの少年って……当麻か?…………ま、確かにそうだな。」

     

      護られるって感じの奴ではないがな。むしろ護る側だし。

 

     「それで、どうやってその術式を破壊するのですか?」

     「こればっかりは当麻がいないとどうにもできない。アイツの右手は超能力魔術問わず

      異能の力を打ち消すことが出来る。アイツならその術式を壊せる。」

     「異能の力を………」

     「当麻には既に知らせてある。お前もステイルを連れて当麻の援護に向かえ。」

     「……貴方は来ないのですか?」

     「………インデックスにとっての英雄(ヒーロー)は当麻だ。俺が出る幕じゃない。

      それに、俺は英雄(ヒーロー)とかそういうものに多分向いていない。」

     「……そうですか。」

     「それじゃ俺はもう行く。しっかり友達救えよ。」

     「……色々と、本当にありがとうございました。」

 

      ふぅ…………どうにかして戦闘を途中から避けられたな。あのまま続けていたら結構きつかった。

      あとはアイツ等が勝手にやってくれるだろう。

 

     『……逃げたのぉ。』

     『逃げたわね。』

 

      逃げたんじゃない、和解したんだ。というかいきなり話しかけるな。

 

     『何で能力使わないのよ。使ってたら圧勝だったじゃない。』

  

      俺の決意表明聞いてなかったのか?あまり能力に頼らないようにしたんだよ。自分の能力である

      『崩壊道(ブレイクロード)』ならまだしも、写輪眼とか使いまくってたら面白くないだろ。

 

     『でも飛雷神使ってたじゃない。』

 

      ……………人生思い通りに行かないことがよく分かっただろ。

 

     『ま、アンタの場合一回死んでる時点でもう人生思い通りに行ってないしね。』

 

      死んだのはお前等の所為だろうが。勝手に殺しやがって…………

      ってか、まだ俺が死んだ理由聞いてないんだが?

 

     『『………………。』』

 

      …………??

 

     『……そう言う訳だから、これからも頑張りなさいよ和真。』

 

      話逸らすなよ………って、聞いちゃいない。

 

     「はぁ………何でアイツ等俺の死因を頑なに話そうとしないんだ?訳が分からん。」

 

      ………まぁいい。もう疲れたから帰って寝たい。明日は当麻の見舞い兼ちゃんと原作通り

      記憶がなくなっているかどうか確認しに行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「おや、君は確か………」

     「どうも、一週間ぶりっすね先生。」

     「またどこか怪我でもしたかね?」

     「いや、今日は見舞いっすよ。ツンツン頭の奴が入院してるんでしょう?」

     「あの少年の見舞いかね?だとしたら彼は今………」

     「記憶が無くなった………そうっすね?」

     「!……分かっているならいい。あの子にはくれぐれも話さないように頼むよ?」

     「分かってますよ。」

 

      ………どうせフィアンマ倒した後に知るんだし。

 

     「………あっ、かずま!!」

     「俺のこと覚えてるのか?……そうか、一度会ったやつは忘れないんだったな。」

     「あと一杯ご飯を食べさせてくれた人は絶対に忘れないんだよ!!」

     「そこかよ。……当麻の様子はどうだった?」

     「もう起きてるよ。記憶が無くなったふりをする位元気になってたんだよ全く!!」

     「……ご立腹みたいだな。じゃ、俺は当麻と話してくるからお前はここにいろ。」

     

      記憶が無くなったふり………ねぇ。

 

     「…………。」

 

      コンコンッ

 

     『……どうぞ~。』

     「調子はどうだ当麻?」

     「えっ?あっ、あぁ~……えっと、まぁ普通かな?」

     「………無理しなくてもいい。俺が誰だか分からないんだろ?」

     「えっ!?も、もしかして俺の記憶が無いこと………」

     「あぁ。心配するな、誰にも言っていない。もちろんあのシスターにもな。」

     「………悪いな。えっと………」

     「楠木和真。和真でいい。」

     「そうか………ありがとな和真、色々と。あと……ごめん。お前との思い出を忘れて……」

     「言うほど思い出はない。知り合ったのは最近だからな。強いて言えば

      お前の二千円札を救ったぐらいだ。」

     「??そ、そうか。」

     「それより気を付けろよ。周りに記憶がないことを悟られたくないんだろ?特にシスターには。」

     「…………あぁ。周りに、特にあの子には余計な心配はさせたくない。」

     「……そうか。ま、頑張れよ。俺はもう行く。」

     「ホントに色々ありがとな。」

 

      

 

 

 

     「当麻ほどではないが、俺も結構重症だな。アイツから受けたワイヤー傷痛い。」

     「………………。」

     「………おっ?お前等何してるんだ?」

     「………あの子は無事助けられました。」

     「不愉快なことに、君と上条当麻のおかげでね。」

     「……悪かったな。だが実際に助けたのは当麻とお前等だ。礼を言うなら当麻に言っておけ。」

     「……彼は無事なのですか?」

     「問題ない。………どこも異常無しだそうだ。」

     「あの子が助かったのなら、あの男がどうなろうと僕達には関係ないけどね。」

     「関係は十分あるだろ?これからは当麻があのシスターのパートナーになる。前パートナー

      であるお前からアドバイスでもしてやったらどうだ?」

     「……………もし何か言うのであれば、あの子に少しでも危険が迫ったら跡形もなく

      焼き尽くすとだけ言っておこう。」

     「……厳しいこった。」

     「では、我々は失礼させてもらいます。」

     「アイツに会わなくていいのか?当分は会えないと思うが。」

     「……今、あの子に会っても何もできません。」

     「………そうかい。」

     「それに、君や奴の顔は出来る限り見たくない。」

     「……酷い言われ様だ。」

     「それ以外にも、我々がこれ以上この町にいると厄介なことが起こるので。」

     「確かに、科学サイドの総本山に魔術師がいたら大問題だな。そんじゃ、またな。」

     

      ……さて、いちごおでんを見つけに行くか………




それにしても、ポケモンxyでは厳選がすごく楽になりましたね。
おかげで私もやっとまともなバトルが出来そうです。
…………その厳選の所為で書くのが遅れたことは本当に申し訳ありません。


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