凛が家族になって少し経った。凛がどんな奴か見てきたが………こいつ本当に中学生か?
料理の腕は一級品、頭の良さもやばく、IQはおよそ180以上だ。射撃訓練をさせても、
一時間でプロを凌ぐ腕になった。(ちなみに和真達の横二部屋は射撃訓練場にした。)
そして一番謎なのが…………
「お前のその能力何なんだよ………。」
凛の能力、
わからないんだが、要は自分の周りにある物質を何ちゃらエネルギーに還元して
自分に取り込み身体能力を上げたり、傷を回復することが出来るらしい。
「つーか、そんなすげぇ能力持ってんのに、
何で
あの程度の奴なら倒せただろう?」
「だって…………逃げたら何されるか分かんなかったし…………。」
……………ま、あの時のこいつがそんなことはできないか。
「それに、あそこにいたから和真さんに会えたわけだし………。」
「……………ん?」
「な、何でもない!!」
「??」
何なんだ急に?まぁいいか。こいつの赤面顔を見れたし、癒されポイントは
グンっと上がった。
「……………どうしたの?」
「……いや、なんでもない。それより、今日は
あるから昼飯は作んなくていい。」
「えっ、あぁうん……………ねぇ、
「ん?面白いわけがねぇだろ。半ば無理やり入れられたしな。」
「ふ~ん、そうなんだ…………。」
「?じゃ、俺行くから。」
「行ってらっしゃ~い。」
バタン。
「……………
「う~ん!今日もいい天気だなぁ。」
こんな天気のいい日は公園にでも行きたい気分になるよなぁ。
今日くらいサボっても平気だろう。となると…………
「例のポンコツ自販機がある公園に行こう。一度見てみたかったしな。」
今日は平凡な一日になりそうでよかったよ。俺が望んでいたのはこういった
生活……………って、ありゃ?あの制服って確か……………
と、和真は少し先にいるある人物を見て止まった。
そこには、常盤台中学の制服を着た美少女がいた。
「う~ん、今日一日はやることはないのよねぇ。雑誌は昨日全部立ち読みしちゃったし。」
セブンスミストに行ってゲコ太グッズ巡りでもしようかしら?でもあそこのグッズは
ほぼ網羅してるし。う~ん……………
「………ま、今日は適当にぶらついてみよう。何か面白いことでも見つかるかもしれないし、
何もしないよりはマシ……………って、何こいつ等?」
「へへへっ……………」
「あれはまさか、常盤台の
へぇ、実際に見るとあんな感じなのか…………あんま変わんないな。」
う~ん、別に今関わる必要もないか。そのうち否が応でも会うだろうし
…………って、何だ?男どもがぞろぞろと。…………あぁ、そういうことか。
全くよぉ、この町の男共はみんなそうなのか?この前の初春の件といい、
女は安心できないじゃねぇか、ったく。
…………助ける必要もないだろうけど一応行くか。
「お嬢ちゃん可愛いねぇ、しかも常盤台じゃんか。
今から俺たちと遊びに行かない?」
はぁ…………いつになったらこの手の馬鹿は消えるのかしら。
いい加減対処するのも飽きてきたんですけど。さっさと片付けて…………って、
誰よあいつ?もしかして助けに来たみたいな感じかしら?
そうだとしたら迂闊に攻撃できないじゃない。
「ん?おいおい、俺たち無視して余所見ってひどくね?」
「おい、誰か来るぞ。」
「あ?誰だお前?」
「黙ってろカス。ちょっとアドバイスをしようと思ってな。」
「何だと!!」
「てめぇら、女一人を囲んで恥ずかしいと思わんのか?」
へぇ、あの馬鹿みたいな奴がまだいたんだ。なかなか格好良いじゃない。
この町の男も捨てたモンじゃ…………
「大体、こんなちんちくりんの餓鬼を囲んで、てめぇら揃ってロリコンですか?あぁ~いやだねぇ。」
「この野郎!好き勝手言わせておけば!!」
…………前言撤回ね、やっぱ捨てたほうがいいわ。もう全員やっちゃっおう。特にあいつを集中的に!
「お、おい!なんかこの子、様子がおかしっ!!」
バチチチチチッ!!!
「「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」」」」
「……ふぅ、まあストレス発散にはなったわね。なんか疲れたわ、もう帰って寝ようかしら?」
もうぶらぶらする気も失せちゃったし…………
「あ~あ、こりゃまたひでぇな。」
「っ!?」
な、なんで?電撃が、効いてない!?
「…………あんた、何者よ。」
「ん?何者って、ただの高校生だよ。」
「嘘つけ!私の電撃食らって、傷どころか汚れもつかない奴が
ただの高校生な訳がないでしょ!」
「まぁ確かに、ただの高校生じゃねぇけどな。あと何か勘違いしてるようだが、
俺はお前の電撃を食らってない。ゆえに傷も汚れもないんだ。」
「は…………?」
「お前の電撃を食らう前にぎりぎりでよけたんだよ。
本当にぎりぎりだったよマジで…………」
(見聞色の覇気がなかったら直撃してたな。いやぁ便利な能力だな全く。)
…………嘘でしょ。確かに、少し加減したけどそれでも
あの距離で私の電撃を避けたなんて………こいつ、本当に何者?
「っと、自己紹介がまだだったな。俺は楠木和真だ。お前は?」
「・・・・御坂美琴よ。」
「へぇ、御坂美琴ってあの第三位か。すげぇな、有名人に会っちゃったよ俺。
まぁそんなことより、怪我ないか?」
「へ?あぁ、うん。」
「そうか、ならいい。それじゃ俺は用があるからこれで。」
「えっ、いやちょっと!」
~第七学区・とある公園~
「ふぅ、思わぬ形で出会ったな。次に会う時に限りなく嫌な予感がするが。」
次っていつだろう?まぁいいか、その内また会うだろうし。
「それよりあの例の自販機だ。見たくてたまらなかったんだよあれ。
本当に蹴るだけでジュースが『何でだぁー!!』うわっ!な、何だ?」
あっちから凄いでけぇ声が聞こえたが、今のは一体…………の!?あ、あれは!?
「…………もしかして俺って人を引き付ける能力でもあんじゃねぇか?」
「ちくしょう、何でこの自販機はダメなんだ。いや、俺がだめなのか?どっちにしろ、不幸だ………。」
ガタンッ!ウィーン…………
「…………ん?お、おぉーーーーーーー!!俺の二千円札!!あぁ神よ、わたくしを
見捨ててはいなかったなのですね!!おぉ、ありがたや。」
「…………ここまで喜びを身体で表現できる人間はこいつだけだろう。」
「ん?もしかして、お前が俺の二千円札を救い出してくれたのか!ありがとう!!」
「いや、救い出したって……まあそうだけど。」
「本当にありがとう!お礼にジュースをおごるよ!」
「えっ………じゃあ、お言葉に甘えて。」
「どんどん甘えちゃってくれ!それで何飲む?」
「いや、どんどん甘えるのはごめんだ。いちごおでんを頼む。」
…………
「自己紹介してなかったな。俺は上条当麻、当麻でいいよ。」
「俺は楠木和真。和真でいい。」
「そっか。そういや、どうやって二千円札を救い出したんだ?」
「だから救い出したってなんだよ…………どうやったかっていうと、
自販機の後ろをいじって誤作動を起こさせたんだ。」
「…………へ?」
「ん?あぁいや、別に警報とかはならないから安心しろ。
特殊なやり方でやったから、自販機側も誤作動とは認識していない。」
「なんだ、はぁ~よかった。共犯になるかと思った。」
「共犯て………二千円救ったんだぞ俺は。」
「特殊な方法って、能力か何かか?」
「いや、普通にいじっただけだ。」
「へぇ。すげぇんだな、和真って。」
「別にすごかねぇよ。お前だって練習すりゃ出来る。」
「そういうもんなのか?」
「そういうもんだ。…………おっと、もうこんな時間か」
「なんか用事があるのか?」
「いや、そうじゃないが早く帰らねぇと妹がうるさくてな。」
「そうか、じゃあまた今度な。」
「おう。」
そうして二人は番号とアドレスを交換した後、それぞれの家へ帰っていった