とある転生者の崩壊道≪ブレイクロード≫   作:天譴

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都市伝説

  「………ん、あぁ?あれっ………どこだここ?」

   

    真っ白な………空間?みたいなところだな。………なんか前にもここに来たことがあるような……。

   「そりゃそうじゃろ。主の今の人生はここから始まったのじゃからの。」

   「うおぁ!?」

   「………初めて来た時と同じようなリアクションじゃの。」

   「初めて来たとき?……………あっ、あんたあの時の神か。えっ、何で俺はまたここにいるんだ?

    …………まさか、俺あの世界でもう死んだの?」

   「そんな訳ないじゃろ。ここは主の夢の中じゃ。」

   「……は?意味が分からない。どういうことだ?」

   「理解しようとしなくてもよい。それより、主に用があった。」

 

    何なんだ一体…………夢の中?こいつは俺の夢の中にまで入って来れるのか。

    流石、神だな。

 

   「…………まぁいい。用って何だ?」

   「うむ、実は主の能力について話したいことがある。」

   「能力って、『崩壊道(ブレイクロード)』て言うやつか?」

   「まぁ、それもそうなんじゃが………一番重要なのは他の能力じゃ。」

   「他の能力?それってつまり、忍術や覇気のことか?」

   「そうじゃ。それについて大切なことを言い忘れておった。」

   「大切なこと?」

   「うむ。能力による副作用じゃ。」

   「は?副作用?そんなものがあるのか?…………まさか、

    万華鏡写輪眼の使い過ぎによる失明とかか?」

   「いや、そう言った副作用ではない。問題なのは使う能力の時間と数じゃ。」

   「時間と数?」

   「主の力はあまりにもあの世界では強大すぎるからの。所謂、制約という奴じゃな。

    主の持っている力は三十分しか使えない上、三つ以上使おうとすると体に大きな負荷が

    かかるようになっておる。無理に使おうとすれば、体が壊れるじゃろう。もちろん、

    三十分以上使ってもこれまた体が壊れる。」

   「ふぅ~ん………………。」

    

    まさかそんな設定があるとはな。これじゃまるで『一方通行(アクセラレータ)』みたいだな。

   

   「………だが、そんな制約があったら『崩壊道(ブレイクロード)』は使えないんじゃないか?

    確かあの能力を使うことでほぼ全ての能力を使うことができるんだろ?」

   「確かに、主の表向きの能力………『崩壊道(ブレイクロード)』は、その力によって

    学園都市に存在する全ての能力を使えるようになる。しかし、あくまでも元は『崩壊道(ブレイクロード)』じゃ。

    数は一つの能力としてカウントされるんじゃ。」

   「………なるほどね。んじゃ、一つ質問があるんだが、もし三十分使ったとして次に能力が

    使えるようになるまでのインターバルはどの位なんだ?」

   「使える時間と同じく三十分じゃ。」

   「三十分か……………。」

  

    三十分もあればあの世界じゃ普通に殺られる。

    その三十分をどう埋めるかがこれからの問題だな…………

 

   「それと、『崩壊道(ブレイクロード)』についても一つ言っておくことがある。

    学園都市に存在する能力を全て使えるとは言ったが、厳密には違うんじゃ。」

   「何だ、発動条件みたいなものでもあるのか?」

   「その通りじゃ。『崩壊道(ブレイクロード)』で過去を変え、能力を使えるようにするんじゃが、

    そのためには使いたい能力を直接自分で体験、又は見なければならんのじゃ。」

   「見たことも体験したこともないことは、過去として認められないということか。」

   「まぁそういうことじゃ。」

    

    …………随分と能力が制限されたな。二つしか能力が使えないと言っても『崩壊道(ブレイクロード)』があるから

    安心したんだがな。不用意に使えば、二つしか使えない能力の内一つを無駄にするってことか。

    いろんな能力を見るまでは使わない方がいいな。

    

   「さて、わっちの話したいことはこれで以上じゃ。これから頑張るんじゃの。」

   「あぁ、じゃあな。…………って、どうやって帰るんだよ?」

   「さっきここに来たとき言ったじゃろう、ここは主の夢の中じゃと。じゃから…………」

    パチンッ!

 

   「えっ?お、え、おぁぁぁぁぁぁ!?」

   「ほっほっほっ、達者でのぉ。」

 

 

 

    ……………………

 

 

 

 

 

 

 

   「………………ん、ううん………………」

 

    こ、ここは、現実か。本当に夢の中だったのか。さっきまで真っ白だった空間にいたのに

    今では真っ暗なところに……………真っ暗?ここどこだ?何か息苦しいような気が……………

    ってか苦しっ!な、何だ!?どうなってるんだ!?

 

    ビシュンッ!!

 

   「ぶはっ!はぁ……はぁ…はぁ……ここは一体……………って、あれ?俺の部屋……なのか?」

    

    じゃあさっきまでの息苦しさはいったい何だ?……………まぁいいか。

    とりあえず電気をつけよう。

 

    パチンッ

 

   「っ、眩し。……………あ?ベッドに誰か居るな…………って、凛?何でここに凛がいるんだよ。」

    

    まさかこいつ、寝ぼけてたのか?ったく………………

 

   「……………もしかして、息苦しかった原因はこいつが俺の上に覆いかぶさってたからか?

    何だそんなことか。よかった解決して。………………そんなことで二つしか使えない能力のうち

    一つ使ったと思うと、ものすごい腹が立つなこの野郎。おい凛、寝ぼけてないでさっさと起きろ。」

   「う、んんん………………」

 

    しかも私服のまんまで寝てたのかよ、ったく…………

 

   「う~ん…………あれ、和真さん?起きたんだ、おはよう。」

   「はいはいおはよう。てか、自分の部屋で寝ろよ。寝ぼけるにしても程があるだろうが。」

   「寝ぼける?誰が?」

   「お前以外誰がいるんだよ。自分の部屋で寝ろよ。あと私服のままで寝るとしわになるぞ。」

   「私寝ぼけてないよ!和真さんを起こしに来たんだよ。」

   「はぁ?じゃあ何で起こしに来たお前が寝てるんだ。」

   「眠くなっちゃったから。」

   「こいつ………………もういいや。今何時だ?」

   「えぇ~っと…………八時ぐらいかな。」

   「そ。お前今日の予定は?」

   「うぅ~ん、ちょっと買い物に行きたいなぁ~って思ったりしてる。」

   「分かった。それじゃ楽しんでこいよ。」

   「えぇ?一緒に来てくれないの?」

   「今日は調べることがあるんだよ。また今度な。」

   「ぶぅ……………」

 

    どっかに行くのも面倒くさいし、今日はネットで調べるか。というか、そっちの方が

    より多くの情報を得られるだろうし。

 

   「はぁ…………じゃあ今度ちゃんと私に付き合ってよ!」

   「あぁ分かった分かった。」

   「絶対だからね!」

 

    ふぅ…………そんじゃ、調べるとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

   「…………一一一(ひとついはじめ)の新曲がオリコン一位。へぇ、これが土御門が入れ替わった奴か。

    ふぅ~ん……。他には、有線ランキング……………この町にも有線ってあるんだな。

    一位が、えぇっと………ARISA?聞いたことないな。後で凛に聞いてみるか。」

    

    やっぱ俺の知らないことばっかだな。これはいろいろ調べていかないと……………っと、 

    ん?『最新最強版都市伝説』?

 

   「何だコリャ、面白そうだな。ちょっと見てみるか。」

 

    何々、『脱ぎ女』に『制裁指導』、『虚数学区・五行機関』……………

    どれも聞いたことがあるような物ばっかだな。何か見たことがないようなものとかないのか?

   

   「う~ん………………ん?『地獄の鬼人(ダウンオーガ)』?これは聞いたことないな。

    えぇと、『第三学区に君臨すると言われている学園都市『裏超能力者(アンダーレベル5)』の一人である。』

    ……………『裏超能力者(アンダーレベル5)』って何だ?そんなものがあるのか。」

    

    確かめてみるか?いや、これはただの都市伝説だし……………

    だが実際にその通りだったものもあるって言うしな。どうすっかな…………

    

   「……行くだけ行ってみるか。『崩壊道(ブレイクロード)』のために能力も色々見ておかないといけないし。」

    

    なら早速行くとするか。第三学区だったな確か。この学区からはそう遠くなかったはずだ、

    歩きでも十分だろう。それともし戦闘になった場合に使う能力も考えておかないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~第三学区・とある施設~

 

 

 

   「はぁ…………退屈ねぇ。」

   「でも、結局どこかでぐだるよりプールの方がいいって訳よ。」

   「私としては、超映画を見ていた方がマシだったんですけど。」

   「私は楽しいよ。」

   「…………超水に浮かんでるだけじゃないですか。」

   「それがいいの。きぬはたもやってみる?」

   「…………超遠慮しておきます。滝壷さんほど息が続く自信がないので。」

   「はいは~い!じゃあ私がやってみるって訳よ。」

   「頑張ってフレンダ。私はそんなフレンダを応援してる。」

   「超応援する必要もないことでしょう。」

   「ふん……………。」

 

    本当に退屈ね。最近仕事の方もつまんないし。最近噂になってる『第零位』でも現れないかしら?

    そしたらこんな退屈ともおさらばできそうだけど……………

 

   「………超どうかしましたか麦野?」

   「何かねぇ……………面白いことでもないかしら。」

   「じゃあ麦野も滝壷さん達と超一緒にあれをやればいいんじゃないですかね。」

   「……………あれのどこが楽しいのよ。ただ浮いてるだけじゃない。」

   「ぷはっ!はぁ……はぁ……いや、これが結構面白いって訳よ。」

   「滝壷はともかくアンタもそんな感じにはならないでちょうだい。

    ……………って、どうかしたの滝壷?」

   「………南南西から信号が来てる。」

   「えっ?」

 

    ズガァァァァン!!

 

 

   「「「「ッ!!」」」」

 

    ザザザッ!

 

   「………逃げられたか。」

   「どうします?」

   「追跡しろ。絶対に逃がすんじゃねぇぞ。」

   「了解。」

   「…………これからは俺たちの時代だ。お前等はもう終わりなんだよ、『超能力者(レベル5)』共。」

 

   

 

 

 

 

 

 

  

   「ちっ!ろくに体も拭けなかった。」

   「け、結局、体が気持ち悪いって訳よ…………」

   「あの場所がばれるなんて、奴ら超何者なんでしょうか?」

   「誰でもいいわよ。退屈しのぎに手伝ってくれるんならね。」

   「麦野の退屈しのぎは後片付けが大変なのよね。」

   「何か言ったフレンダ?」

   「な、何も言ってないって。それより滝壷、敵は?」

   「…………まだ来てる。西南西の方。」

   「超どうしますか麦野?」

   「あんた達は雑魚共を、私はあいつ等の頭を殺るわ。おそらく武器でも持ってるでしょうから、

    基本は絹旗を中心にやりなさい。」

   「超分かりました。」

   「むぎの、気をつけてね。」

   「誰に言ってんのよ。アンタ達の方が心配だわ。」

   「それこそ誰に言ってんのって訳よ。」

   「フン……んじゃ後でね。」

   「オッケー」

 

    さぁて、楽しませてもらおうじゃないの。どこの誰かも知らないクソ野郎!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   「ふぅ………意外と遠かったな。やっぱバスで来るべきだったか。」

 

    ここが第三学区か。高級住宅や大きい施設が多いな。

    確か学園都市外からの来賓をもてなす場所だったんだっけか。

 

   「ここのどこかに『地獄の鬼人(ダウンオーガ)』とかって奴がいるんだったな。

    さてどの辺りにいるのか……………っと、その前に。」

 

    自販機はどこかなぁっと……………おっ、あったあった。しかもあたり自販機じゃん!

    いちごおでんとかもはや神だな。

 

   「…………ぷはぁ!美味いなやっぱり。もっといちごシリーズないのか?

    例えば………」

 

    ドゴォォォォン!!

 

   「…………ん?何だ今の爆発。まさか『地獄の鬼人(ダウンオーガ)』が暴れてるのか?

    どれにしても、行ってみる価値はありそうだ。」

 

 

    

 

    ……………

 

 

 

 

   「確かこのあたりだったな。」

 

    …………誰もいないな。見聞色の覇気を使えばすぐに分かるんだろうが、もったいないしな。

    仕方ない、自力で探すか。

 

   「さて、今回はどの能力を使おうか。使い勝手の良さの点で時空間忍術は決まってる。

    あと一つを何にするかだが……………まぁ相手の能力を見てからだな。」

 

    パァァァン!!

 

   「…………銃声?スキルアウトか何かなのか?となるとこっちも少し考えないと…………」

    

    ズガァァァァン!!

 

   「…………効果音のオンパレードだな。っつかどうなってるんだ?」

 

    今のは完全に能力によって起こされたものだろう。能力者が武器を持つ必要はないはずだ。

   だとすると…………誰かが戦ってるのか?一体誰が…………

 

   「くっ!超何なんですかあの武器は!?」

   「絹旗の能力が効いてないんだけど!」

   「…………。」

  

   「あいつ等って確か……………。」

 

    

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